2005.05/01……お久しぶりですと近況報告+二次創作『七月の間奏曲』
2005.06/01……のんびりと活動中、『おとボク』とか『まりみて』とか
2005.06/21……二次創作『ラストカーニバル』の設定話
2005.05/01……お久しぶりですと近況報告+二次創作『七月の間奏曲』 |
みなさん、お久しぶりです。あるいは、初めまして。
「薫 青原」あらため、「青原 薫」です(変わってねえw)。
名前を先にしていたのにはちっちぇえ理由があったんですが、あまりにも期間が空いたし、気分転換も兼ねて普通らしくしてみました。
えーと、とりあえず、生きてます。
喰うと遊ぶとに困らない程度に働き、自分の好きなことをやっていきたい……と思っていたら。
なんだかんだと仕事が忙しくなり、普通の社会人と同じように仕事に忙殺される日々が続いております。
以前は職場でパソコンを使ったり小説を読んだり、そんな時間が結構持てたんですが、いまの職場にはそんな余裕はありまっせん。
三年以上続けてきたネットゲーム『ファイナルファンタジー11』も、ゲーム自体が末期ということもありますが、忙しさと天秤に掛けて、最近は週一で数時間入るかどうか、といった案配に。
とはいえ、毎日あるていどは余暇があるので、それを使ってノベルゲームをやったり物語を楽しんでいたら、また昔抱いていた創作意欲がわいてきて今回の復活?と相成りました。
復活?となっているのは、いつまた休止状態になるかわからないからです。
いろいろな事情がありますが、連載形式ということでアップした『ゆめのおわり』ですが、未完で終わりそうです。
メインキャラである光一郎が、『月姫』ではちょい役でしかないのにキャラ設定をすごい肉付けする必要があったり。
……オリジナルキャラっぽいのは、二次創作では出来るだけタブーにしたい。
いまや『月姫』自体が、入手困難になっていることがあったりと。
……『ゆめのおわり』で表現したかったのはノベルゲームであり、小説ではない。
断定は出来ないけれど、続きを作るのは非常に難しい状態になっております。
この作品自体は大好きなので、頭の中で幾度となくリピートし、自分の中では完結させてたりしているのも、続きを書く意欲がわかない理由なのかもしれません……。
この『ゆめのおわり』の件があったので、今後連載形式、というのは絶対やりたくないと思いました。
期待してくれる人に悪いし、なによりその期待が重かったりするので……。
今度からは……今回の創作活動で終わらず、なおも続けていくようならば、いまなにを書いてるかなども見せず、きちんと完成してから発表したいと思いました。
いわゆる不言実行というヤツです。
現に、今回書いた『七月の間奏曲』という作品以外にも、書き始めたものの完結させられず、闇に消えていった一次・二次創作もいくつか。
なにも気負わず、ただ楽しむだけに書くことが出来た『七月の間奏曲』が、およそ11日の短期間で書けたのが不思議なぐらいです。
とりあえず、まずは……。
三年間もの間、このHPをほったらかしにしていた間にやっていたゲームなどを軽く紹介。
余暇を見つければほっとんど『FF11』につぎ込んでいたので、あまりやってませんが……w;
『月姫』の「TYPE-MOON」が制作した『Fate』。
正直言うと、最初はあんまり期待してなかったんですよね。
けど、OHPだったかに掲載されたデモムービーを見て、もう一発でやられちゃいました。
http://www.typemoon.com/dl/fate_movie.html
このムービーを見る度に『Fate』の物語をむくむく妄想させられます。
ちょうどいい長さなので、それこそ何度も見ましたね。過去最高に見直したムービーかもしれず。
それと『Fate』のみならず、アクション風味の一次創作のネタ探しに、このムービーを見ながら夢想に耽ることが多かったです。
本編自体も期待を裏切らない出来でした。
最初の第一部は、まあオーソドックスのシナリオ。良くも悪くも王道で楽しめました。
けど第二部で、もう脳味噌直撃w
セイバー再契約のシーンであの初期タイトルの曲が流れたときは「うっひゃー」と口に出してブルブル震えたものです。
そしてなにより、壊れかけた古城での主人公と「彼」との戦いに、もう涙がボロボロ。
誰かが死にそうor死んで悲しいから涙を流す、ということはノベルゲームでは多いですけれど。
このふたりの戦いは、あまりにも切なく、やるせなくて……もう、どうにもならない、という状況に涙が出て来ちゃいましたよ。
第三部はいかにもクライマックスなシナリオで盛り上げてくれて楽しかったですが、自分にとって『Fate』とは第二部につきます。
1〜2部をプレイしている際、自分が二次創作を描くなら「桜が○○で〜」って考えてたんですが、本編で見事にやられちゃいましたw
変な言い方になりますが、そういう経緯があったので、第三部はものごっついデキの良い二次創作なんじゃないかとか妙な印象が残っちゃいました。
それと、1〜2部はかなり繋がっている印象があるのに、3部はなんだか取って付けたような感じが拭えなかったのも原因かも……。
『Kanon』『AIR』を生み出したKeyの送る『CLANNAD』。
確かに楽しかったのですが……考えさせられることも沢山あったのですが……。
めちゃくちゃ時間がかかって、良作で終わりか〜ってのが正直なところ……。
期待しすぎたんでしょうね……なにか、自分の世界観をグワッと変えるぐらいの大作を期待しすぎていたのかも。
最近、智代と渚シナリオはプレイし直したりして、確かに好きな作品ではありますが、いかんせん時間が掛かりすぎたのがまずかったのかもしれませんね。
それとAIRほどではなかったにしろ、本編以外のシナリオが、面白くてもつまらなくても、足を引っ張ってしまう感じが、悪いのでしょう。
汐が出てきて、まっさきに浮かんだのは自作『Folklore』の観雪でした……w;
しかしこのゲームの作り込みには、正直脱帽しました。
再プレイの際、攻略サイトを見ながらいろいろなエピソードを回収したんですが、その量たるや一日で終わらないぐらいでした。
春原のモザイクの掛かった顔とか、風子参上!とか、占いによる各キャラとの体育倉庫でのシーンとか、再プレイとは思えないぐらい楽しめました。
同人ソフト『ひぐらしのなく頃に』。
去年の夏頃から名前は知っていたのですが、手は出さず……。
2005年になって、なんとはなしにミステリー色のあるゲームをやってみたいな、と思い立って手をつけたのが始まり。
『月姫』と同じく、同人ソフトとして売られ、口コミや体験版で人気を集め、あれよあれよと再販を繰り返す内に有名になっていった作品。
同人によるノベルゲームといえば、『月姫』と『ひぐらし』の二作が高名なんじゃないかな、と知識がないながらも思ってみたりもするぐらいの作品です。
http://07th-expansion.net/
これはもう、体験版をやってもらったほうがいいでしょうね。
正直、絵は稚拙だし、音楽は市販の素材集の物がほとんどだったり、背景は取り込みだったり、作品としての水準は平均以下。
けれど、それを吹き飛ばすほどに圧倒的なボリュームのシナリオが、それらを水準以上に持ち上げています。
最初はいまいちにしか移らなかったキャラ絵も、シナリオライター自身が書いたものということもあって絵と個性が重なっていく。
そうしてふと気付けば、いきいきとしたキャラクターたちに惹かれていくことに気付くでしょう。
多くの人気を得て、一般の雑誌に漫画連載されたり、遠くないうちにコンシューマ化もされるとか。
『月姫』以来、同人で大成功した例になりそうですね。
他にもいくつかの佳作・良作をやったりしたものの、此処に書き連ねるほどの物はなかったかな……。
そうこうするうちに仕事が忙しくなってきました。
しかし忙しくなれば忙しくなるほど、ゲームをやりたくなったり、小説を書きたくなったりするものw
そうして、なんとなく興味を覚えていた『処女はお姉さまに恋してる(おとめはボクにこいしてる)』の体験版をプレイし、見事にツボにはまりました。
http://www.caramel-box.com/
ま、まさか自分にこういった性癖wがあったとは。
そもそも、少女漫画とかにはよくある、美少年が女装して女の子の格好(あるいは逆に女の子が美少年に)で学校を通う、とかいう設定は嫌いだったんですよね。
んなことありえるか〜、っとか、もう、にべもない感じで。
とはいえ、少年が美少女に、少女が美少年に、といったいわゆる変装自体は嫌いではなく、好きな設定ではあったんです。
んで、『おとめは〜』略して『おとボク』の場合、本人は嫌々ながらも、幼なじみに女装を手伝ってもらって、どこから見ても美女になり。
やはりしぶしぶ女子校に通うことになり、そこはかとなく流れるソフト百合な世界に、おろおろ、どきどきしながら流されていく主人公に萌えてしまいました。
体験版では1話と2話を楽しめるのですが、その作中でも、神秘的な美女の十条紫苑だの、いわゆるツンデレラと言われるお嬢さまであるライバルの厳島貴子だの、可愛らしい後輩の女の子ふたり、主人公を無理矢理女子校に引きずり入れて楽しんでいる幼なじみの御門まりやだの。
美味しいキャラクターが盛り沢山で、プレイしている内に、おろおろ、ドキドキ流されていく主人公・瑞穂に感情移入しつつ、この百合っぽい世界にずっぽしハマりこんでしましました。
休日に秋葉原に赴き、購入。
家に帰って、人には見せられないような終始ニヤニヤ顔で、この『おとボク』の世界に没頭したのでありました。
私がいままでハマったKey作品とは方向性が逆です。
シリアスな面もありますが基本的にコメディータッチで、本編でも言われていますがご都合主義全開な物語。
この作品はもう、なんちゅうか細かいことはいいから、その雰囲気を……なにより愛すべきキャラクター達を楽しめ〜って感じじゃないでしょうか。
シナリオ、絵、音楽、全てをひっくるめてのボリュームは平均的ですが、なにより突出しているのがこの世界を構築する雰囲気、なのでしょう。
楽しませてくれた、この『おとボク』の世界に敬意を表して。
あるいはまた、まだこの作品を知らない人たちに向けて描き出したのが、二次創作『七月の間奏曲』です。
『ゆめのおわり』から、すでに三年。
あれから、まともに書き上げられたのはこのコメディ+シリアスな『七月の間奏曲』のみ。
これをキッカケに、また以前のように書けるようになればいいかな、とは思うもののどうなることやら……。
なんにせよ、本編自体も楽しめ、なおかつ二次創作を書くことの楽しみを再確認させてくれた『おとボク』と自作『七月の間奏曲』。
よろしければ、楽しんでいただければ幸いです。
どうせ更新頻度はめちゃ遅いままでしょうし、ひとつきに一回ぐらいの頻度で、私こと青原の生存確認の意味を込めて再訪していただけるだけで嬉しいですw
2005.06/01……のんびりと活動中、『おとボク』とか『まりみて』とか |
あんまり色んなことが出来るわけじゃないので、日記のネタも浮かばずorネタにも出会えず。
なので、日記更新はひとつきor半月ごとになると思いまっする。
ちゅか、日記書きまくってる暇あるならもうちょい小説書けと、自分を叱咤する日々であります。
なにはともあれ、小説執筆中。
こう書くからには、そう遠くない段階で完成するからであります。
そう長い物でもないし、これで書き上げられなかったら正直ダメぽw
今回も二次創作小説で、かつ前作と同じく『処女はお姉さまに恋してる(以下・おとボク)』を題材にした物になります。
長い物でもないし、と書いたもののすでに75kb越え。
これで思い出したのだけれど、『おとボク』の二次創作小説を見て回ったのですが、ほとんどがSS……ショートストーリーと言うべき短さなんですよね。
『おとボク』のまとめサイトであるwikiに掲載してもらったんですが、そこでも「かなりの長編」と記載されているのが気になりました。
いまでは2ch系のBBSでSSを気軽に投稿できるような土壌が出来ていて、それも関係して、気軽に読める短い話が好まれるのかなぁ、と。
……正直、短い話は苦手です。
短いなかで伝えたいことをギュッと濃縮することは難しいし、下手をすれば書きたいことを書けずに終わってしまうかも知れない。
ショートストーリーでは簡単に読める半面、読んだ次の日には忘れられてしまいがち。
まあ、これは苦手だ、これは嫌いだ、これは好きだから、と自分で決めて、やりやすいことしかやらないってのは避けようと思っているので、今後書くこともあるかもしれないけれど……。
そうなんですよね、苦手だからやらないってのは……出来れば避けたい。
自分の出来る範囲でしかやらないのならば、いつまでたっても、前には進めない。
『おとボク』の二次創作を書いているのは、自分にとってあまり得意でないコメディ面の話を書きやすかったりするからです。
ええ、コメディは得意じゃない……というか苦手です。
挑戦、という意味も込めて、前作も今作も書いています。
このHPを以前から見続けている方は、シリアス好きな方が多いのだと思います。
またいつか、以前のようなシリアス物を書きたい気持ちはありますが、それだけにこだわることはせず、色々なことに手をつけていこうと思います。
気長な目で、こう、生暖かく見守っていただけると助かります……。
話は変わって。
『おとボク』がパクった、あるいはオマージュ、参考にしたとよく書かれることが多い『マリア様がみてる』という作品があります。
元はコバルト文庫という少女小説で、すでに二十冊ぐらい刊行しているシリーズで。
テレビアニメで第一部13話、第二部13話が放映され、最近は漫画化も進行中(現在三巻)という作品です。
一、二年前に盛り上がったらしいのですが、自分はすっかり乗り遅れ。
最近になって手をつけはじめたという、ありさま。
なんっちゅうか、私はほんと流行に乗り遅れというか、うとい、というか……。
流行り物に手をつけず、ちょっとブームが過ぎてから手をつける天の邪鬼っぷりっていうか……。
前から気になってはいたのですが、きちんと作品を手に取ったのは今年の四月に入ってからでした。
なにせ最初は、漫画が原作だと思っていたぐらいでw
最近二次創作を手掛けている『おとボク』と似た世界観、ソフト百合的な世界観だとか目にして、じゃあいっちょ、前から気になってたし手に着けてみるかなーって、そんな流れでようやく『まりみて』を手にしたのでありました。
いやあ、いいですな、この作品。
なんちゅうかこう、幸せ空間溢れるっていうか……読んでて頬がゆるみっぱなしってのは、なかなか得難いものでありますw
漫画の三巻を読み終えた後、アニメ版の第一部を全話見て。
そうして、アニメ版第二部と、原作である小説版を同時に見はじめたわけですが……。
……キャラクター、というものを強く認識させられました。
この作品が人気を集めたのは、ひとえに先輩……お姉さま方がいたからではないか、と。
とくに白薔薇(ロサ・ギガンティア)という尊称で呼ばれる、佐藤聖という、主人公・福沢祐巳(ゆみ。最初たくみだと思ってたw)の二年上の先輩。
この白薔薇さまが、この作品の人気を博した要因ではないかと思うわけです。
謎っぽい性格で、その過去には悲しい別れがあり、そうして読み手の分身となる主人公にセクハラまがいの抱き付きが好きという人物で。
この白薔薇さまの他にも、紅薔薇、黄薔薇と呼ばれ、三薔薇と呼ばれる生徒会のメンバーたち。
作品のシリーズ前半で卒業していってしまうんだけれど、なんだかそのあと、いままであった作品の面白さが半減してしまったような感じを抱きます。
そうして思うのが、やはり作品の中で必要なのは「謎」っぽいことなのだなあ、と。
それは人物の性格だったり、過去だったり。
あるいは物語だったり。
そういう、先が気になる「謎」が少ないと、途端に面白さ……引き付ける興味というものが薄れていってしまうのだと感じます。
キャラクターはもちろん、物語もそうだけれど。
先を読ませたくなる「謎」とか「秘密」というのは重要なのだなあ、と再認識させてもらえました。
……なにはともあれ、原作の小説は、まあまったりちくちく、暇見て読ませていただいてます。
2005.06/21……二次創作『ラストカーニバル』の設定話 |
※この06/21の日付分の日記は、拙作『ラストカーニバル』のネタバレ話です。
『ラストカーニバル』を読んで居ない方、もしくは興味がない方は、華麗にスルーを決め込んで下さい。
(『ラストカーニバル』の「後書き」からの続き)
拙作『ラストカーニバル』は『おとボク』通常版の本編と、本編内のおまけシナリオのみを参考にして書き上げておりまっす。
自分なりの考察・設定をどのようにしたかというのを、以下にだらだらと書き連ねておきます。
まずは年齢や学校のことを。
……ええと、調べないとよくわからんのですが(笑)。
とりあえず、『おとボク』を企画制作した『キャラメルBOX』か販売元あたりが『メディア倫理協会』に参加しているらしくて。
『おとボク』はいわゆる18禁ゲームですが、18歳未満の未成年者及び高校生以下の生徒児童の出演を自主規制していまっす。
なので、作品中の登場人物はあきらかに高校生っぽいんですが、高校、という単語どころか年齢も表記されません。
……二次創作小説なので、そこら辺は無視して、思うがままに年齢や高校、大学という単語を書き記していますが、あまり気になさらないで下さい。
ちなみに、恵泉の場合は、高根美智子の台詞から推測するに、
幼等部(幼稚園・保育園など)→小等部(小学生)
という話は出てきます。
中等部って話は出てきたかうろ覚え……。
まあ自分なりに
幼等部→小等部→中等部→高等部
として、作中の登場人物達をすべて高等部に当てはめて年齢を書いたりしています。
ついでに書いてしまうと、本編では御門まりやと厳島貴子のふたりが生粋の恵泉女生徒であり、幼等部から通っているようです。
このふたりが幼等部の頃から色々合ったと知っている美智子も、おそらく幼等部から。
十条紫苑に対しては記述は無かったものの、生粋のお嬢さまであるし、幼等部から通っているのが自然でしょう。
小鳥遊圭は本編で中等部から通いだした、とバッチリ記載されていたはず。
同じく上岡由佳里も、高等部から通いだしたと明記。
菅原君枝に対しては記述は無いけれど、かなり前から恵泉通いと考えるのが自然なので、拙作は幼等部から通っていると設定。
周防院奏に対してもはっきりと記述は無し。
奏は、本編中で小学校のことを「初等部」と口にしているので、小学生時代は恵泉でないかも知れません。
だいいち小学生の頃から奨学制度は難しいでしょうし、高等部、あるいは中等部から恵泉へ入学してきたぽいですね。
貴子と君枝を中等部で。
圭と美智子も中等部で。
貴子と紫苑は高等部で。
それぞれ出会ったことにしているのは、拙作での独自設定になります。
特に気になるのですが、貴子と紫苑の出会いに関しては本編中で記述がありません。
貴子が紫苑と初対面したときに「お姫さまを守る騎士役を買って出よう」と思っているので、あるいは紫苑と貴子兄との婚姻の話が持ち上がってからかもしれません。
婚姻の話が持ち上がるぐらいの年齢と考えると、高等部ぐらいが自然になりますよね。
拙作の独自設定で、貴子と紫苑が出会って交友を結んでしばらくしてから、婚姻の話が持ち上がって関係が微妙になっています。
……折角ですので、このまま貴子に関して書いていきます。
『おとボク』の最初のプレイで、一番気に入ったのが貴子でした。
見た目も声と口調も可愛いし、生真面目な生徒会長という感じの空まわりっぷりも愛おしい。
宮小路瑞穂が男だとわかった後の反応も楽しいし、デレデレ状態になった貴子もお気に入り。
……とはいえ、貴子シナリオ中盤以降で彼女が語る「家族のことを憎んでいる」という設定がいまいちしっくり来ませんでした。
拙作の文章をそのまま引用すると、
> しかし、毎日口にする食べ物も、柔らかで暖かな部屋と寝床も、着心地の良い服も、
> 恵泉に通うための学費も、そして自分の血肉でさえも、それら全ては両親に与えられたものだった。
> 貴子を構築するそのほとんどは、貴子自身の物ですらない。
……これですね。
貴子が家族を嫌っているというのが、いわゆる「世間知らずなお嬢さまの潔癖性」でしか無いんじゃないかと思えて、ちょっとしっくり来なかったんです。
んで、そんなお嬢さまが家族を嫌った所で、その食事も寝床も衣類も、親から授けられているのに何甘ったるいこと言ってるのかーっと(笑)。
デレデレな貴子の可愛さとシナリオの楽しさは気に入っていたけれど、彼女が家族を嫌う様がいまひとつ理解できなかった。
……それでもって、最後の最後に紫苑シナリオをプレイして、貴子の兄の話が出て、初めて合点がいきました。
さらに自分内部で、拙作で描いた貴子と紫苑の過去エピソードのような話が思い描けて、ストーンと、貴子が家族を憎むようになったのか理解できた気がしました。
ああ、だから貴子は厳島家を憎んでいるのか、その一員と思われたくなくてあんなにも一途に真面目を通すのか、厳島だと蔑まれたくなくて清く正しく生きようとするのか、紫苑のことを慕っているのに避けられているのか。
それらの話が、自分の中に勝手にわきでて、もう、貴子のことが可愛くてしょうがなくなっちまいましたよオイラは!
……んまあ、これら全部、今度出る『やるき箱』でぶっつぶれる可能性も高そうですが(笑)。
拙作で描いたふたりの関係はとても寂しく切ないものの、美しくて忘れがたいものになりそうです。
だから、設定潰されないようにひたすら祈ってます(笑)。
貴子といえば、生徒会メンバー。
拙作では門倉葉子、烏橘可奈子、君枝の三人が新生徒会メンバーとなっていますが。
……少ないですよねえ。
『やるき箱』で生徒会の話があるようだけれど、本編で出ていないだけでもうちょっと居そうな気もします。
とりあえず拙作では、上記三名+貴子の計四名で、生徒会活動を行っていたと設定しております。
またもや貴子つながりで、一代前の生徒会長の話。
本編で、貴子が一代前の生徒会長から影響を受けたらしい小話がありますが、そこから想像を膨らませて、紫苑と貴子とを引き合わせた人物としています。
これもまた独自設定ですね。
あとは最後に、圭の話。
圭とまりやとは、まりやシナリオ後半で明記されていますが、あまり交流はなかったようですね。
その割には、本編でも良い感じにテンポよく会話が流れていくのが気持ちよかったので、拙作でもそこら辺を活かして、ふたりの絡みを描いてみました。
良い感じに噛み合うのが、書いていてとても気持ちよかったです。
圭が突然持ち出した、小学生の頃に兎を飼っていた、というのはやはり独自設定ですが。
これは後に続く、美智子の第一印象に繋がるために書いたものです。
当初はもっと細かくページわけしていて、圭と美智子の話は一ページになっていて、そのタイトルを『ボーパルバニー』にする予定だった、というのもありました。
……なにはともあれ、長く書きすぎたのでここいら辺で終わりにしましょう。
前記しましたが、もしかしたら『やるきばこ』のシナリオ次第で、『ラストカーニバル』を加筆修正する可能性があるかもです。
こちらとしては出来れば弄りたくないので……それに、書き換えようのない設定の食い違いが発生する可能性も大ですし、このままでいく確率のほうが高いかも。
それでは。
長々と、失礼しました……。
◆