履歴……『Kanon』二次創作小説、『Refrain』
2000年07月25日……『Refrain』のプロットを書き始める。
2000年08月20日……プロットを書き終え、清書にとりかかる。
2000年08月20日〜26日……indexに、予告編(1)を掲載。
2000年08月26日〜09月01日……indexに、予告編(2)を掲載。
2000年09月01日〜07日……indexに、予告編(3)を掲載。
2000年09月07日〜13日……indexに、予告編(4)を掲載。
2000年09月14日……『Refrain』第一回配布。第一話〜第四話掲載。
2000年09月14日〜23日……『Refrain』末ページに、予告編(5)を掲載。
2000年09月18日……『Refrain』第二回配布。第五話〜第九話掲載。
2000年09月23日……『Refrain』第三回配布。第十話〜第十四話掲載。
2000年09月23日〜29日……『Refrain』末ページに、予告編(6)を掲載。
2000年09月29日……『Refrain』第四回配布。第十五話〜第十九話+後書き掲載。
2000年12月18日……佐祐理SSを追加。
『Kanon』二次創作小説、予告(2)
(…その子のことは覚えていた)
舞は、祐一の腕の中でもたれて眠る少女を見て、思った。
(あれは一年前)
(…祐一と再会して間もない頃)
(祐一を追って、夜の学校に来た女の子)
(あの子は、白いカーテンをかぶって、祐一を驚かそうとした)
(祐一は、あの子を「マコト」と呼んでいた…)
――『Kanon』二次創作小説、九月中旬公開予定
『Kanon』二次創作小説、予告(3)
「お母さん、これはなに?」
名雪は、テーブルの上に置かれているものを見て、母の秋子にたずねた。
「肉まんよ」
「それは見ればわかるよ。どうしてこんなに買ったの?」
「買ったわけじゃないの、わたしが作ったのよ」
「へー」
「練習したのよ」
そう言って、秋子は微笑む。
「あの子がいつ帰ってきても、肉まんを食べさせてあげられるようにね」
――『Kanon』二次創作小説、九月中旬公開予定
『Kanon』二次創作小説、予告(4)
深々と降り積もる雪のように。
真琴への想いが積み重なっていく。
そしてそれは雪のように。
淡く溶け、薄れていこうとする。
真琴への想いが。
記憶が。
真琴のことが思い出となって…。
そして。
やがて、かえりみることのない過去の出来事としてしまうのが、たまらなく嫌だった。
薄れていくのを抗うように。
想いを掻き集め、必死につなぎ止めようと足掻く。
…奇跡というものがあるのなら。
いや、奇跡は起きた。
真琴が、人の姿で俺の前に現れたこと自体が奇跡だったんだ。
それなら。
もう一度、真琴が戻ってくるような。
そんな奇跡が起きたって、別にだれも文句を言いやしないよ。
戻って来いよ。
俺たちの所に、戻って来いよ。
なあ、真琴。
早く戻って来いよ…。
――『Kanon』二次創作小説、九月中旬公開予定
――『Kanon』二次創作小説、九月中旬公開予定
沢渡真琴と名乗った少女が、相沢祐一の腕の中で消えてから、一年。
…また、あの寒い冬がやってきた。
その日、祐一は、友人である倉田佐祐理、川澄舞のふたりと会っていた。
そんな三人の前に、ひとりの少女が立ちはだかる。
「あなただけは許さないから」
その少女は、祐一が待ちこがれていた、あの真琴だった。
しかし、少女は記憶を失っていた。
祐一と過ごした、あの一月さえも記憶に無い。
事実から目を逸らそうとする祐一に、天野美汐は告げる。
「この子は、あの真琴ではないのかもしれません」
(…また生まれる)
(また起こるのか、悲しい物語が…)
――祐一、佐祐理、そして「まこと」の物語。
(…俺は、どうすればいいんだろう) (俺がやろうとしていることは、間違っていないだろうか) 相沢祐一 …俺はずるいヤツだ。 ふたりに、なにも話していなかった。 後になって、ふたりは俺を責めるだろうか。なじるだろうか。 |
『やっと見つけた』 | 『Kanon』 二次創作小説 予告(5) |
佐祐理さんは耐えられるだろうか? 弟の一弥を失ったとき、手首を切った彼女が。 倉田佐祐理 「…祐一さんは、嘘をついています」 「祐一さんの言葉でも、それだけは信じることができません」 |
『あなただけは許さないから』 | |
『恋はいつだって唐突だ』 | 「…佐祐理、早く帰ってきて」 川澄舞 舞は、真琴の長い髪の毛を一房すくいあげて、愛おしむように頬ずりした。 | |
「耐えるのには、もう、慣れているから」 水瀬名雪 いとこの少女はにこやかに笑って、階段をのぼっていった。 |
『あの子は?』 | |
「わたしは、真琴のことを本当の子供のように思っていますから」 「親なら、子供のことを知りたいです。…たとえ、それが悲しいことでも」 水瀬秋子 秋子さんは、やっぱり秋子さんだった。 |
『ね、真琴』 『今日はお母さんと一緒に遊びましょうね』 | |
『友だちですから』 | 天野に、裏切られたと思った。 どこか、深い所で繋がっていると感じていたのに。 …そんなもの、俺の思い込みでしかなかったんだな。 天野美汐 「私は後悔しています」 「また同じ苦しみ、切なさ。悲しい別れをしなければならないことに、心が壊れそうになって」 「そしてそれを避けるために逃げていたんです」 | |
鈴を鳴らそうとして、それを揺らす。 けれど、その小さな鈴は錆びついていて、あまり綺麗な音色を出すことはなかった。 沢渡真琴 「いいよ、そんなに急がなくても」 「…春はまだ、遠いもの」 |
『祐一とけっこんしたい…』 『そうすれば、ずっといっしょにいられる』 |
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『真琴』 『ずっと、いっしょにいような』 | ||
Kanon二次創作小説 『Refrain』 近日公開予定 |
『Kanon』二次創作小説『Refrain』、予告(6)
『訪れる別れは、相沢さんがあの子に情を移しているほどに、悲しいものです』
『それを覚悟しておいてください』
――天野の言葉。
佐祐理さんは耐えられるだろうか?
弟の一弥を失ったとき、手首を切った彼女が。
――拭い切れぬ不安。
「いいよ、そんなに急がなくても」
「…春はまだ、遠いもの」
――少女の無邪気な微笑み。
俺の決心を嘲笑うかのように。
この楽しい時を、残酷に奪い取るかのように。
…まことが、発熱した。
――避けられぬ別れ。
「…祐一さんは嘘をついています」
「祐一さんの言葉でも、それだけは信じることができません」
――佐祐理さんの拒絶。
「祐一さん、起きてください。大変です」
ここに1年暮らしていて、こうやって秋子さんに起こされるだなんてはじめての経験のような気がする。
…それゆえに、ただことではないとわかり、緊張に眠気が吹き飛んだ。
――そして…。
『Kanon』二次創作小説 『Refrain』
次回配布分で、いよいよ完結。
近日公開予定――。
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