日本鯖、テスト運行記念……イベント「Shadow Lord」
 「日本サーバー、10月稼働予定!」

 ……そうアナウンスがされ、09月も下旬へと移った頃。
 日本鯖のオープンはいつかな……?
 まだ、日時は正式発表されないのかな……?

 そう思っていた『UO』プレイヤーを驚かしたのは、突然のアナウンス。

 「日本サーバーの名前は、「Asuka」と「Yamato」!」
 ……しかも、09月26日〜27日、そのサーバーでテスト運行を目的に、イベントが行われるとか。

 突然の発表に、色めき立つ?『UO』プレイヤー。
 中でも、日本サーバーに期待していた日本人プレイヤーは、予想よりも早くプレイできることに、驚いたことでしょう。

 テスト運行は、36時間。
 この際に作られたキャラクターは、後に消去され。
 グランドオープン時には、また新たに、白紙の状態から始まることになるそうです。

 ……と、キャラクターが残らないと言っても。
 本番の予行になるし、イベントも行われるし、なにより、白紙のブリタニアを満喫できる!
 日本サーバーでのプレイを決めていたプレイヤーの多くは、その考えに胸を高鳴らせたと思います。

 これは、祭りだ。
 36時間だけの、エキサイティングな、お祭りなんだ……。
 ……私は、そう認識して、やはり、このテスト運行を楽しみにしていました。




 26日、午前11時。
 明日が仕事であるため、私は仮眠を取って、12時前に起きるつもりでしたが……。
 なかなか寝付けず。
 結局、11時に身体を起こし、パソコンを立ち上げます。

 日本サーバーでのテスト運行の前に、BAJAでもって、ドレイクでも狩ってくるかあっ!(++
 そう思ってログインしたのですが……BAJAサーバー、ダウン中(涙)。

 とほほーっと。
 じゃあ、テストセンターで遊ぼうかと、ログインし直します。
※テストセンター。
 最新のパッチを真っ先に導入される、試験用のサーバー。
 このサーバーにて、バグフィックスされた後、他の一般サーバーに、パッチが導入されていく。

 んじゃまあ、誰も居ないと思いつつも、馴染みの IRCに入っておこうかな。
 ……そう思いつつ、IRCを立ち上げ、馴染みのチャンネルに入ってみたら……。
 人、居るし(爆)。

 仲間が、すでにふたり入っていました。
 でまあ、BAJA落ちてるね〜。
 日本サーバーでは、どうプレイする?
 とか話し合いながら、テストセンターで遊んでいると……。

 ぞくぞく、IRCチャンネルに仲間が入ってきます(笑)。
 昼間っから……みんなも好きだなあ……(^^;

 そしていよいよ。
 12時05分。
 サーバー選択画面に、「Asuka」と「Yamato」の名前が出現したのでした……。




 サーバーは、「Asuka」を選択。

 以前の日記に、一度だけ登場している、PK and 戦争ギルド「ScV」。
 このギルドが、大々的に「Yamato」サーバーに移ることを宣言し。
 なおかつ、他のギルドに宣戦布告。
 それに応じ、数多くのギルドが、「Yamato」に移ることになっていました。

 ……『UO』内での戦争に、かなり興味を持っているものの。
 どっかのギルドに参加する気も、おきません。
 そのまま、一介の冒険者として「Yamato」サーバーに入っても。
 戦争目的の熱い人たちと混ざって冒険するのは、ちと辛いし。
 なにより、戦争に巻き込まれ、煽りを受けるのが、嫌でした。

 ダンジョンで冒険しているとき、無関係なギルド戦争に出くわしたら、あなたは別の場所に移動しますよね?
 そういうことが面倒なのと、なにより、ラグが多くなりそうなことが、「Yamato」に移らせることを忌避させました。

 でまあ、「Asuka」に移らない……?
 と、その時、その場に居た IRCの仲間に言ったら、同意してくれました。

 さらに、私が関係しているギルドや知人、そして、ホームページなどを読ませてもらって面白いな〜……と思っていた『UO』プレイヤーの多くが、「Asuka」に移ることを知りました。

 ……そうだ。
 戦争は、確かに面白いんだろうけど……。

 それ以上に面白い遊び方が、『UO』にはたくさんあるのだから。

 その中でも一番楽しいと思われる遊び……ロールプレイ(役割を演じる)を、この「Asuka」で楽しみたいと思います。
 「Asuka」サーバーで、自分の活動基盤が定着し。
 「2nd Age」で日本語が使え。
 そして、「Asuka」で活動する、多くのプレイヤーに、余裕が出来る頃。

 ちょっとした……あるいは大それた事を、起こしたいと思います。
 ……それまでに、「その計画」への熱意が続いていればですけども(笑)。




 でまあ。
 なにはともあれ、「Asuka」にて、キャラクターを作ります。

 「KAORU-BlueRose」。
 ……迷った末、BAJAと同じ名前のキャラクターを分身に選びます。

 ゲームスタート。
 スタート地点から、ぞくぞく、他のPCが出現します。
 その多くは、街中へと駆け走って行くのですが、所々で会話しているPCも……。

 とりあえず私は、速攻で裁縫屋へ。
 品切れ状態になると予想される、裁縫道具を三つほど購入。
 無事手に入れた後は、来た道を引き返し、今度は武器防具屋へ。

 現在の『UO』内で、一番使い勝手が良いと言われる、剣系の「ハルバード」をしり目に。
 攻撃速度が速い、「バイキングソード」を購入。
 この時、100gpの所持金、すでに20gpチョイ(笑)。

 銀行に行って、お金と裁縫道具をヒトツ保管し。
 どりゃああああああっ。
 と、吐く息荒く、馴染みのブリテインを後にします。
 「KAORU」と同じように、いかにも初期装備なPCたちが、凄い勢いで駆け走って行きます。

 私も道を急ぎますが、途中で見掛けた、兎や猫などの小動物に戦いを仕掛け、戦闘スキルを上昇させます(鬼)。
 また、これまた途中で通った、ブリテイン郊外の畑にみのる各種野菜を、ゲット(畑泥棒、犯罪者多数(笑))。

 先頭グループに遅れを取ってしまったものの……。
 この寄り道は、正解だったのかもしれません。

 ブリテインの西へ。
 山道の向こうには、「ユー」、「スカラブレア」といった街へと至る街道が、森の中を走っています。
 その山道の途中から、Guardの保護下を脱し、無法地帯へ。

 だだだだだ……っと。
 複数の足音を奏でつつ、初期装備の冒険者たちは、山道を駆け抜けました。

 ……そんな冒険者たちを待っていたのは……。

 これでもかという、大量のモンスターと、それから逃げまどう冒険者、あるいは、地に伏した冒険者たちの亡骸……。
 すごい……なんか、もんのすごいぞっ(爆笑)。
 これほどに混沌とした光景、現存する『UO』サーバーでは見られないでしょう。

 モンスターは、オーク、オークロード、リザードマン、エティン、ヘッドレス、ラットマン、そしてオークメイジ……。
 オークメイジ以外は、手練れの冒険者たちに掛かれば、良い獲物以外でしかありません。

 他サーバーでは、これら下級モンスターを、幾百と打ち倒してきた勇者たちが。
 「Asuka」での新キャラで逃げまどい、あるいは倒れていきます。

 初期装備 and 100gpで買える武具程度では、倒せっこありません(爆)> 下級モンスター
 狩人と獲物とが逆転した、世界。

 すごい、すごいぞおおっ。
 一種感動を覚えながら、しかし、私も、その逃げまどう者のひとり。

 街道には、あまりにも人とモンスターが多いため。
 森の中へと、入っていきます。
 同じ考えの冒険者も、何人か。

 私の前を走っていた冒険者は、不運にも、森内部での行き止まりに突入してしまい。
 エティン、オークのコンビに囲まれ、昇天(なむ〜)

 私の横を走っていた冒険者は、これまた不運にも、オークメイジと接触してしまい。
 七レベルの攻撃魔法、「フレイムストライク」で、一発昇天(な、なむ〜)

 「KAORU」も、リザードマンと接触して、殴られ。
 オークにどつかれ。
 瀕死になります。
 生命力が減ると、スタミナの減少も加速します。
 だから、全力で走って逃げたいのに、スタミナ減少を恐れ、歩かざるを得ない場面も。

 しかも、後ろのモンスターを振りきっても、これでもかというほど、前方からモンスターが……。

 もう、あんまりな”馬鹿湧きっぷり”に、笑いが止まりませんでした(笑)。

 なんとか逃げ延び、森から街道に戻ります。
 北へ進む、「KAORU」。

 周りには、人の姿はありません(ーー;;
 あれだけ居た冒険者たちも、あの包囲網をくぐり抜けられたのは、一握りだったのでしょう。

 街道に沿って建てられた、Guardの詰め所。
 そこのGuardたちに守ってもらえるかどうかはわからないものの、そこでHidingして、生命力とスタミナの回復を行います。

 IRCを見てみれば、皆も、苦労している様子。
 武具は高騰し、最初の所持金では買えないとか。
 やはり、他の街の近くでも、大量のモンスターに襲われていたとか……。
 しばらく、IRCで情報交換。
 そうこうしているうちに、「KAORU」は元気満々。
 ……この間、街道を走る冒険者の姿は、ひとりとして、ありませんでした。

 気力を取り戻し、ふたたび、街道を北へ。
 これまたモンスターと出くわし、森に逃げ込み。
 兎、鳥、猫を苛めつつ、戦闘スキルに磨きをかけます。
 戦闘中、モンスターが現れ、逃げなければならない場面もしばしば……。

 森の中を進み、廃墟を発見。
 そこで、珍しいアイテム、「小さな樽」を発見し、喜んでいた時……。

 IRCに居た仲間の「Chain」さんが、重要な情報をもたらしてくれました。

「マスターゲートがあるんだって!」




 「マスターゲート」……。

 テストセンターのサーバーにおいてのみ、目撃されていた、六つのゲート。
 そのゲートの中に入った者は、一瞬にして、マスタークラスの技術を手に入れることができる。

 「ソードマンシップ」、「アームズマン」、「フェンサー」、「アーチャー」、「メイジ」、「ブラックスミス」。
 六色のゲート。

 このゲートが、「Asuka」サーバーにおいて、「ブリテイン」、「トリンシック」、「ヴェスパー」の三都市にて存在を確認されます。

 ……このマスターゲートが、「Asuka」にあることを知って……。
 多くのプレイヤーが溜め息をつき。
 また、テストプレイ and イベント参加への興味を失い、「Asuka」から去っていきました。

 私も、溜め息をついたひとりです。
 ……白紙から始められるからこそ……。
 皆と、同時にスタート出来るからこそ、楽しいんじゃないだろうか?
 弱い状態から、四苦八苦するからこそ、面白いんじゃないだろうか?

 苦労しながらも、なんとかスタートダッシュできたと思っていた私は。
 逆に、大きな遅れを取っていたことを知ります。

 一瞬、このまま、テスト運行から去ろうとも思いましたが。
 まあ、しょせんイベントだし……と、かなり冷めた状態で、新たにキャラクターを作成します。

 「KAORU-Blue Rose」
 ……さっきと、名前がちょっとだけ違います(笑)。

 「ヴェスパー」からスタートし、マスターゲートがあると教えられた、銀行前へ……。
 おおお、もっのすごい人の数だ……と思っていたら、突如『UO』がフリーズ。
 『UO』、応答無し。
 腹を立てつつ、Windowsを再起動。

 ……思えばこれが、あの悲劇?の前触れだったのかもしれません(^^;

 で、再ログイン。
 無事、銀行前へたどり着きます。
 人、人、人、人、人……。
 その場に、100人は居るんじゃないかってぐらい、ゲート目的のPCが集まっていました。
 バーゲンセールさながらですね(笑)。

 ソードマンのゲートをくぐると、剣術、戦術、盾防御などが、一瞬で95前後に。
 ステータスも、大幅上昇。
 さらに……2000gpが鞄の中に。

 ……はあ。
 この2000gpが、虚しさにさらに拍車を駆けます。
 じゃあなに、いま、ゲートの存在を知らずにお金稼ぎに奔走している人たちの苦労っていったい……。
 しかも、ゲートをくぐるたびに、2000gpが入ります。
 湯水のようにわきまくる金銭。
 持ちきれなくなったお金は、無造作に捨てられます。

 ある意味、重さの無いお金。
 それを持ったPCたちが買い占めに走り、様々な商品が店先から消えます。

 意味も無く買い占められ、店先を埋める、乗用馬やパックホース、パックラマ。
 主人はどこへ行ったのか、置き去りにされたペットたち。
 それに阻まれ、思うように移動もできません。

 白馬が欲しいのでしょうか?
 茶色の馬たちは、初期状態の名前のまま、店先で放置されています。

 ……やがてそれらは野生化し、街中をうろつきます。

 ただでさえ、在庫数の少ない魔法の秘薬は、一瞬にして買い占められ。
 品薄に拍車を駆けます。
 ペット、秘薬、武具の買い占め……。

 なかには、幾度となくゲートをくぐり、パックホースにお金を持たせ。
 それを繰り返し、さほど意味もないであろう、二階建てや塔、城を建てる人も……。
 まあ、いままでのサーバーで、巨大建築物を建てられなかった腹いせに……という考えに頷けないこともないんですが。
 ただでさえ、PCが集まるゲート周辺に、自分のパックホースを待機させるのは、物凄い邪魔なんですけど?(怒)

 Guard圏内で無かったら、本気で殺したと思います。> 放置されたペット、マナーの悪いPC

 ……でまあ。
 IRCに居る仲間と話し合い。
 船を購入し、「北極」にスミスハウスを建て。
 マスターゲートをくぐった、即席マスタースミスでもって、高品質な武具を手に入れようという話になりました。




 私が所属している、「山賊」という集まり。
 ギルドとは違う、気のあった者同士が集まってできた、団体。

 ここの良いところであり、悪いところであるのが、しきる者が居ない……ということです。
 なにか良い考えを思いついたとしても、IRCでチョロっと話のサジを向けたり。
 あるいはまた、提案という形で言って、その場に居る者同士で話し合い。
 でまあ、それが面白い、良案だということを仲間同士で納得しあうと、やはり相談しつつ、行動に移ります。

 そんなこともあって、なにか行動を起こすのにも、かなりの時間が掛かります(^^;
 私、仲間の「Tetora」さん、「CIMA」さんの三人が、この計画の立案者だったかな?
 そいでもって、船と家の権利書購入。
 北極で必要であろうと思われるアイテムを船倉に押し込み。
 いざ出航……!
 ……と思ったら、「私も乗せてクレーっ」……と、IRCの仲間が叫びます。
 一旦引き返し、その仲間を引き入れ……。

 ようやっと、「トリンシック」の港を出航したのは、計画発動から、一時間は経過していたと思います。

 途中、船でしか行けない街で、品薄状態の魔法の触媒……秘薬を手に入れようとしますが、やっぱり買い占められた状態。
 しかも、入荷待ちの人が……。

 やむなく、北極へ。

 なんやかんやと海原を進むのですが……。
 その最中、衣類が欲しいだの、武具が欲しいだの、食べ物欲しいだの、そんな我が儘をいう仲間が……(笑)。

 だーかーらー、それは全て、北極に家建ててからだっつーのーっ(涙)。


 そうそう、船旅は、これが二度目でした。
 BAJAサーバーにて、仲間の「CIMA」さん、「Kotaro」さんが共同で購入した、「ラージシップ」。
 ……通称「ラブラブシップ」にのせてもらったことがあるんですよねー(^^

 イルカを見たり、海龍に戦いを挑んだり、無人島を冒険したり……。
 楽しませていただいておりました。


 そいでもって。
 操船に馴れた「CIMA」船長の操舵のもと。
 無事、「北極」へ到着。

 BAJAサーバーでは、北極は住宅街(笑)と化しているのに、Asukaでは、家など一軒も見あたらない……一面、平野。
「こんなに広かったんだー……」
 と、北極の本当の大地を眺めつつ、私たち……ん〜、七人だったかな?……は、北極を走ります。
 すると……やはり、同じ考えの人が居て……。
 私たちが建てようとした、採掘場の所に、すでに、先約が……。
 しかも、その家はすでに無人であり、どうやら、高品質の武具を手に入れ、旅だった後だ……ということがわかります。

 やっぱり、団体で行動すると、どうしても遅くなってしまうな〜……。

 しかも、北極に建てた家。
 仲間は、皆、つぎつぎにログアウトしていき、結局、鍵の受け渡しはうまくいかず。
 数時間、まったく出入りできない状態に(笑)。

 船旅に同行せず、単独行動を行っていた少数のメンバーの選択、正しかったなあ……(^^;

 私は、北極の仲間と別れ。
 「CIMA」船長の操舵の元、「Tetora」さんとともに、大陸に帰還します。
 手に入らなかった、必需品を仕入れるためです。

 「BAJA」ではほとんど利用しなかった、「ムーンゲート」。
 月の満ち欠けでもって、移動先がことなる、ワープ装置。
 やはり、「BAJA」では見掛けなかったほど、多くのPCが、この装置を利用していました。

 なんとか、王都「ブリテイン」に戻った私は、「マスターゲート」を何度かくぐって、スキルを調節します。
 馬と武具を手に入れようと、街中を歩いている最中……。

 馴染みの宿、「スウィートドリームス」の前に、黒衣の男が……。
 Ghost状態の時に着ている、通称「死人ローブ」をまとっている……。
 けれど、Ghostとはっきり違うのは、その男のローブが黒く染まっていると言うこと。

 ALL NAMEで見てみると……「Shadow Lord」。

 おおお、このテストイベントのシナリオにある、悪玉の「Shadow Lord」かあっ。
 ……って、『ウルティマ』シリーズに詳しくない私にとって、悪玉以外の表現のしようがない(笑)。

 IRCでこのことを伝えたら、「Chain」さんが「どこどこ〜っ!?」て驚いていたから。
 『ウルティマ』シリーズをプレイしてきた人にとって、感慨深いキャラクターなんでしょうね(^^; <無知な私

 でまあ、その「Shadow Lord」も、すぐに姿を消してしまったので。
 街中の買い物を済ませた私は、品薄状態の秘薬を求め、風の都「WIND」へと馬を走らせます。

 その途中の、遭遇でした。

 とこ……とこ……。
 といった、人の足音。
 あのゆっくりした足取りは、NPCのものだなあ……と思いつつ、気にせず、馬を走らせていると、前方に人影が……。

 げげ、「Shadow Lord」!?
 いや……違う。
 確かに、あの”黒い”「死人ローブ」を纏っているものの、そのキャラクター……NPCの名前は……「Error」。

 「Error」!?
 「Error」て、なんやあああっ(笑)。

 ペーパードールを見てみると……「Error〜なんとかかんとか〜Shadow Lord」(長くて、覚えられませんでした(笑))。
 青NAMEだけど……「Shadow Lord」ってことは、善人だとは思えない。
 ……っていうか、あの「死人ローブ」欲しいっ(爆笑)。

 ハルバードをスチャッと構え。
 青NAMEのNPCに斬りかかる「KAORU」(笑)。

 そのローブよこせえええっ(爆)。

 ハルバードを振るうものの、なかなかあたらない上、あたっても、あまり体力を減らせません。
 そのゲージを見た限り……エレメンタル級の生命力かな?

 また、素手であるのに、こちらの体力はガンガン削られていきます。
 これは……アースエレメンタル級か?

 秘薬が無く、回復手段を持たない「KAORU」には、つらい相手。
 けれど、そこは、いままで得た経験を活かせば……。

 などと思っていた矢先。
 『UO』、フリーズ(号泣)。

 泣く泣く再起動し、入ってみたなら、灰色の世界(涙)。
 しかも、横文字名前のPCが、「KAORU」の死体から LOOTしてます(涙)。
 荷物キープではないのは、むしゃむしゃ……と咀嚼音が聞こえることから、あきらか(笑) <食料を大量に買い込んでいた

 とほほ……と、Ghostとなった「KAORU」は、無事だった馬を連れ(Ghostである「KAORU」の後を、トコトコついてきます)、ブリテインに戻ります。
 でまあ、武具やアイテムを再購入して、もう一度、あの「Error」を探しに行こうと思ったら……。
 ブリテイン、北の魔法屋にて、人だかりが……。
 ”あの、黒い「死人ローブ」”を着ているPCが、そこに居ました。
 私が、「それって、Errorってヤツを倒して手に入れたの?」と聞いてみたら、「うん」……という返事。

 おお、やっぱり、あいつを倒せさえすれば、超激レアアイテムをゲットできるんだっ。

 途中で合流した「Chain」さんとともに、意気揚々とブリテイン北の森でヤツを探しますが……。
 結局、見つかりませんでした。

 もしかして、「Error」って、Asukaにはひとりしか出現しなかったのかな?
 ……うう、フリーズさえなければ、あの死人ローブをまとえ、一日だけでも、英雄になれたのに〜っ(爆)。




 「Chain」さんと別れ。
 風の都へと馬を走らせます。
 ……けれどやっぱり、秘薬は売り切れ(涙)。
 皆、考えることは一緒なんだなあ……。

 ま、しかたないな……とあきらめ。
 これまた、在庫薄だと思われる、矢を手に入れるため。
 動物園にて、羽をむしりまくります。

 ……しかし、人が少ないから、動物園に湧くモンスターたちに、「KAORU」、モッテモテ(笑)。
 圧死されかかるのを、なんとか切り抜け、障害物を利用しつつ、羽を 800枚ほど毟ります。

 さて、帰るかなー……と、帰り際、ちょっと秘薬屋に顔を出してみたら……。
 おおお、秘薬が売っているっ(涙)。
 もちろん、全部購入(++

 また、秘薬が無くても魔法を使える、スクロールを手に入れるため。
 ぼけ老人、リッチを大量虐殺。
 かなりのスクロールを入手し、意気揚々とブリテインに帰還。

 この秘薬を使って、レジストを 50チョイまで上昇させます。

 ……で。
 テストイベントは、午後九時からと聞いていたので。
 まだ、ちょっと時間あるよな〜……と、ブリテインの田園の中、ポツンと立ち尽くしていると。
 システムメッセージによって、「Shameに、奪われし財宝がある」とのお告げが。

 おお、イベントは、ダンジョン「Shame」で行われるのかっ。
 ぞくぞくと、ブリテインの街道を、「Shame」方面へと走っていく冒険者たち。
 各地のPCが、ここ、ブリテイン方面のサーバーに集中しているためか。
 はたまた、サーバー「Asuka」の最大ログイン数の限界に達しているためか、突如、『UO』が重くなります。

 ……で、私はと言えば。
 いまがチャンス……!
 と、秘薬屋へと走ります(爆)。
 他の人たちが、イベントに夢中になっている今こそ、品薄の秘薬を手に入れるチャンスっ!

 ……そう考えていたのは、私だけではなかったんですねえ(笑)。
 結局、ろくに手に入らず。
 とりあえず、高品質の武具を手に入れようと、その場にいた、IRCのメンバーに計画を持ちかけます。

 以前に建てた、北極の家。
 いま現在、鍵所持者がひとりもログインしていなかったので、機能していません(爆)。

 それならばいっそ、新しく買ってしまえ〜っと。
 家の権利書を購入し、船を買い、再び北極を目指します。

 船のメンバーは、三人。
 私、「SOPP」さん、「ベルナール」さん (う、ベルさんのPCの名前、なんだったっけかな?(^^;)。

 苦労しつつ……といっても、苦労していたのは、船長の「SOPP」さんだけなんだけども(笑)。
 北極へ辿りつき、さあ、家を建てるーぜー……と行動を開始した途端。

 コネクションロスト(涙)。

 見事に、時間は巻き戻され。
 再ログインしてみたら、船の上(笑)。

 そうこうしているうちに、北極の家の鍵を持っていたメンバーが、再ログイン。
 私たちの苦労っていったい……(爆笑)。

 ぢぐじょーっと、気を取り直し?
 私は、ぼけ老人と化したリッチをいじめようと、ダンジョン「コブトス」へと馬を走らせます。

 イベントは二日がかりで行われるそうですが、私は一日しか参加できないので。
 せめて、他のメンバーに役立つアイテムでも仕入れようと思い。
 秘薬が無くても魔法を使うことができるスクロールを、大量入手しようと思ったのですが……。

 ダンジョン「コブトス」、雑魚敵が群れなす、地獄と化してました(++;
 圧死されかかったものの、間一髪でリコール。
 態勢を建て直し、再挑戦……と思っていたら、またもコネクションロスト。

 で、巻き戻り。
 ちくしょー、やり直しだー……と思っていたら、コネクションロスト(怒)。

 やる気失せて、その日は眠っちゃいました。


 そして朝になり、仕事に行かなければならない時間になります。
 仕事に行く前に、私が仕入れた秘薬、スクロール、マジックが掛かった各種ワンド、羽根、食料などを、北極の家に置いて、皆に使って貰おうとログインしたら……。

 コネクションロスト。

 ……ふう……。
 なんだかな〜、と思いつつ、パソコンを終了。
 家を出て、仕事場へと向かったのでありました。

 ……これが、私の、テストイベントのレポートです。




 結局、私はイベントに参加しなかったわけですが……イベント、壮絶だったそうです。
 「Shame」なんかでは、イベント参加者の数があまりにも多く、狭い通路に、列を作っていたとか(爆)。

 しかも、極悪モンスター、ポイズンエレメンタルなんかが出現したり。
 秘薬が品薄で、手に入らない人がほとんどだったので、対応手段もなく、つぎつぎと倒れていくPCたち。

 Ghostが群を無し、Ghost同士が集合し、談笑していたり(笑)。
 生きているPCにすれば、「OooOoOoOO」と、うるさかったことでしょう。

 またまた、AsukaとYamatoの両サーバー。
 イベントは同じものであり、同じ場所でイベントが行われていたようで。
 Yamatoのほうが、イベント、先行していたため、その情報をもとに。
 Asukaのプレイヤーたちは、つぎにイベントが行われるダンジョンへ赴き。
 イベントが告知された直後に、目的を達成してしまったそうです。

 またまた、最後のイベントである、最悪のダンジョン「ヒスロス」では……。
 あまりのモンスターの数に、イベント終了が困難であり。
 また、コネクションロストが頻発し、中断してしまったりしたそうです。

 運営者側が、サーバーのテストのため、同じ場所にPCを集中させる……とか。
 そーゆーデータが欲しかったからとも聞きましたけど……。

 なにはともあれ、あんまり誉められたイベントじゃあ、なかったようです(^^;


 マスターゲートの存在が、イベントをバッチリ盛り” 下げ ”てくださいましたし。
 ……はっきりいって、物凄くつまらないです(笑)> マスターゲート
 っていうか、あれさえ無かったら、もっと、楽しめただろうに……。

 あげく、お金はあるのに、秘薬が手に入らない状態であり。
 その秘薬を手に入れようと、各地で争奪戦が繰り広げられたり。
 マナーの悪い連中が、店の出入り口をペットなどで塞ぎ、独占していたりしたそーです。

 即席で作ったキャラクターであり、思い入れもないこともあって、PKする連中も居たり。

 これほどに混沌とした『UO』、そうは楽しめないでしょうね。
 ……楽しみたくないですけども。

 私はまあ……この混沌とした、特異な状況、それなりに楽しめました。


 イベントの二日目、色々と問題があったらしく、結局、キャラクターが全消去され。
 マスターゲートも取り払われ、一からスタートとなったそうです。


 ま、なにはともあれ……。
 テストイベント、運営サイドから言わせれば、貴重なデータが取れた、うまく言った……ということになるそうです。

 コネクションロストが頻発したのは心配だけれど。
 日本サーバー、正式運営が楽しみだな……って、思いました。

 ……まさか、その翌日。
 テスト運営が終わったつぎの日に、正式運営が始まるとは、思ってもみませんでしたが(笑)。


 09月26日〜27日、「Asuka」、「Yamato」サーバー、テスト運営。

 09月28日、19時から、「Asuka」サーバー正式オープン。
 ……同日、数時間後、「Yamato」サーバーも正式オープン。


 新たな……真っ白な世界での、一からの冒険が、始まります。

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