KAORU-BlueRose | KAEDE-BlueRose | Shanty | KUROHIGE | UNKNOWN | ||
備考 | メイン。冒険 担当 | 家事、内職、留守番 | 旅、商売 担当 | 材料調達 担当 | 対PC戦闘専門 | |
称号 | The Admirable Master Warrior |
Adept Alchemist |
Master Wrestler |
The Fair Adept Miner |
||
STR | 72 | 47 | 88 | 90 | ||
DEX | 92 | 89 | 65 | 85 | ||
INT | 59 | 85 | 69 | 49 | ||
戦術 | 99.9 | 83.6 | 75.4 | ◎ | ||
剣術 | 99.3 | |||||
弓術 | 98.0 | 69.0 | ◎ | |||
格闘術 | 98.4 | 93.0 | 79.1 | ◎ | ||
魔術 | 83.2 | 41.0 | 81.0 | 49.6 | ○ | |
巻物作成 | 85.8 | |||||
錬金術 | 85.3 | |||||
魔法抵抗 | 59.7 | 55.3 | 47.2 | ○ | ||
隠れ | 77.0 | 66.3 | 67.5 | 79.8 | ○ | |
隠れ破り | ○ | |||||
追跡 | 27.8 | 23.7 | △ | |||
動物調教 | 52.0 | |||||
裁縫 | 77.9 | 76.1 | ||||
料理 | 83.2 | |||||
伐採 | 49.8 | 55.8 | ||||
大工 | 37.3 | |||||
弓矢作成 | 57.6 | 40.0 | ||||
鍛冶 | 45.8 | |||||
採掘 | 25.4 | 78.4 | 89.5 | △ | ||
細工 | 35.1 | 47.9 | ||||
item鑑定 | 35.7 | |||||
M-item鑑定 | 72.0 | |||||
1998.09/08 時点のステータス
1998.08/25 百二日目 |
「Shame」にくびったけ |
ごおおおおおおおっ……!
激しい風鳴りとともに現れたのは、エア エレメンタル。
空気の精霊。
凶暴な敵意を示し、「KAORU」に、にじりよってくる。
初めての対面に戸惑いつつも、すばやく補助魔法「リアクティブアーマー」を唱え。
そして、ハルバードを手に持って、迎え撃つ。
ダンジョン「Shame」にある、地下湖底。
そこから流れ出る川にかけられた、小さな橋の上で、戦いが始まった……。
……ダンジョン「Shame」には、『UO』の世界に存在する、全てのエレメンタルが出現する。
アース、エア、ウォーター、ファイアー、ブラッド、そしてポイズン。
地上でも、これらエレメンタルと、遭遇することがある。
「KAORU」が以前親しんでいた、ブリテイン東の森。
ここで、アース、エア、ウォーター、ファイアーのエレメンタルと、数える程度ながら、遭遇したことがあった。
魔法を使わず、また、歩みの遅いアースエレメンタルに脅威は抱かなかったモノの。
エア、ウォーター、ファイアーの攻撃魔法は、駆け出しの冒険者たちを、つぎつぎに屠っていった。
「KAORU」が東の森で、狩りに勤しんでいた頃。
牡鹿や牡牛を難なく倒していた PCが、エアエレメンタルに倒され。
その恐ろしさに、逃げ惑った記憶があります。
そして、このダンジョン「Shame」では、それらエレメンタルが、湯水のように(オーバーか(^^;)出現します。
ダンジョン「Wrong」の人口密度の高さに辟易し。
「Wrong」を一通り見て回った時。
つぎに攻略すべきダンジョンは……と考えてたどりついた結論は、「Shame」でした。
順当にいって、「Wrong」のつぎは「Shame」でしょうし。
折しも、私がよく行く IRCの仲間たちが、ここに通っていたのも影響しました。
はじめて「Shame」を訪れた時。
まだ、魔法を使わないアースエレメンタルしか出現しない、LEVEL.1でしか冒険しなかったものの。
広い通路、高確率で出現するアースエレメンタル、そして彼らが持つ、100gp前後のお金とマジックアイテムに。
この「Shame」が、かなり気に入ってきました。
で、「Shame」LEVEL.1を二、三回冒険した後。
いよいよ、LEVEL.2に降りたわけですが……。
そこで、真っ先に遭遇したのが、エアエレメンタルでした。
LEVEL.1で考えつき、その威力に自信を持っていた戦法を駆使し、エアエレメンタルとの戦闘を始めます。
その戦法とは……。
敵を中心にして、その上下左右を自分の身体 and 小麦粉で囲い、敵が逃げられないようにして。
で、範囲魔法ファイアーフィールド。
敵は、そのマスから逃げられないので、ファイアーフィールドのダメージを受け続けます。
また、そのファイアーフィールドから逃げようとあがくため、敵からの攻撃は、通常よりも減ります。
自分のHPを気にしつつ、ハルバードで殴っていけば。
ファイアーフィールドが消える頃には、敵を屠っていることでしょう(^^
ファイアーフィールドの魔法自体、フラグPKの的になってしまうため。
(評判の低下なしに、PKすることが可能)
人通りが激しい所で使うことはできませんが。
敵との戦闘、物凄く楽になります。
でまあ、このエアエレメンタルも、それほど苦労せずに倒せました。
もっとも、回復魔法グレーターヒールを、一回ほど使いましたが(^^;
いままで、魔法抵抗(レジスタンス スペル)の修行もしていたので、かなりの魔法を、レジストできました。
(攻撃魔法をレジストすると、くらうダメージが劇的に減少する)
また、この戦いで、伸び悩んでいた魔法抵抗が0.2も上昇しました。
すでに、戦術、剣術、弓術はMAXの100になっているので。
モンスターとの戦闘で、技術が上昇することはなかったのですが、魔法抵抗が上昇するのは、確実に戦闘能力の上昇へと繋がります。
……とまあ、こんな細かいことを覚えていたのは、最初のうち。
ガンガン、エアエレメンタルが連続SPAWN(出現って意味かな?)します。
エアエレメンタルとの、幾度もの戦闘。
その最中、だいっきらいなジャイアントサーペントがにょろにょろ襲いかかってきたり。
ネズミがゾロゾロまとわりついてきて、一度ならずも危機に瀕したことがありましたが。
なんとか、「Shame」LEVEL.2にも馴れることができました。
戦闘に緊張感があり。
また、戦闘によって、能力が上昇し。
そしてなにより、報酬がおいしいっ(^^
エレメンタル狩り、もう、やみつきです。
1998.08/31 百八日目 |
小話?集 |
一日分として書くには、あまりにも短すぎる内容の小話を、まとめてみました。
……ある日。
「モンスターヴァレー」にあるマイショップの、商品補填に訪れた時のこと……。
お、リコールスクロール、全品はけてる(^^
グレーターヒールポーションもだ。
品数、増やそうかなあ……?
家から持ってきた商品でもって補填しつつ。
足りないアイテムは、マイショップであるテントの宝箱から取り出します。
毎回、全てのアイテムを家から持ってくるのは面倒なので。
需要の少ないアイテムは、宝箱から取り出して、並べています。
で。
テントの宝箱をガバッと開けると……。
なにか、違和感が。
いつも、テントの宝箱を開けた直後に ドババッ……と表示されるメッセージが、ありません。
で、よくよく見てみると、宝箱の中身、ほとんどが無くなっています。
………。
鍵、閉め忘れてたっ!!(爆)
ほとんど毎日、このマイショップの商品補填をしているのですが。
宝箱の鍵を、閉め忘れてしまったようです。
そんでもって。
誰かが、鍵の掛かっていない宝箱を開け、中に入れて置いた商品を、根こそぎ持ち去ったようです。
テントの宝箱の鍵を閉め忘れるだなんて、今回がはじめてです。
そんな、一回だけのミスなのに、アイテムを取られるだなんて……。
あるいは、どっかの暇人が、人のテントの宝箱、鍵を閉め忘れていないかって、調べ回っているのでしょうか?(笑)
ごくろーなことです(ーー;
なんにせよ。
これ以降、テントの宝箱の鍵、いままで以上に、気を付けるようになりました。
まあ、授業料ってことで。
しかし……。
よくを言えば、ヒネりが欲しかったですね。
ティンカートラップを仕掛けておいて。
テントの持ち主が、宝箱を開けた瞬間、ボムっ!(笑)
鍵を閉め忘れた自分の愚かさに追い打ちを掛けるようで、なお良し(笑)。
マイショップの商品補填をしていると、お客さんに出くわすことがあります。
商品補填の際は、テントの鍵を持ち歩いているので、目立たないよう、Hidingで身を隠しています。
でまあ、隠れながら商品補填をしていて、見掛けたお客さんの様子……。
モンスター・オークの頭蓋骨を活かした、オークヘルムを被った、一見newbieに見えるお客さん。
(newbie……新米とか、プレイ経験の少ないプレイヤー and キャラクターをあらわした言葉?)
でまあ、このオークヘルムの冒険者さん、うちの商品を、まじまじと観察している様子。
お客さんが見ている間、私が商品をいじると、私がここに隠れていることがばれてしまうので、私はじっと、身をひそめます。
……と。
お客さん 「vendor buy」
お客さん 「vendor buy」
オークヘルムの冒険者さん、うちのお店から、商品を二点、お買いあげくださいました(^^
まいど〜っ……と言いたいのを我慢しつつ、観察していると……。
はおっていたマントを脱ぎ、どうやらウチの店で買ったらしい、黒いマントをはおります。
でまあ、そのマントの具合がどうかって、あちこち歩き回ったり、warモードになったり、お辞儀をしたり(笑)。
満足した様子で、去っていきました。
で、また、別の日。
商品補填をしていると、日本人名の、女性PCが、
お客さん 「vendor buy」
お客さん 「vendor buy」
……と連呼し、商品をガンガン買い上げてくださいます。
日本人同士ってことで and 彼女の称号が、良いモノだったので、Hidingしたまま、話し掛けます。
私 「maido-^^」
「vendor buy」
の連呼が止み、しばらく沈黙する彼女。
で。
お客さん 「aa bikkurisita^^;
vendor ga kaiwa dekiruyou ni natta no kato omoi masita yo-^^;;;」
二三会話を交わすと、彼女、私の店を、よく利用してくださっているとか。
ううむ、常連さん(^^
でまあ、話し掛けた以上、このまま商品補填をしてもダイジョブだよねって思って。
グレーターヒールポーションを綺麗に並べ、一個一個値段を付けていくと……。
値段をつけた先から、買い上げてくださいます(笑)。
KAORU 「^^;」
お客さん 「^^;;;」
その日のために、家から持ってきたグレーターヒールポーション、計30個、買い占めてくださいました(笑)。
おかげで、もう一度、「KAEDE」に錬金術をやらせることになりましたです。
……とまあ、こんな感じで。
自分の店を利用してくれるお客さんを見れるというのは、なかなか面白い体験です。
けれども、面白いことばかりでは、ないのですよね……。
その日。
やっぱり、Hidingでもって身を隠しながら商品整理をしていると……。
リコールインの独特な効果音とともに、マイショップのすぐ北に PCが出現します。
おお、そこがリコールポイントだなんて……。
きっと、私の店で販売している、リコールルーンを買って、利用しているんだろうな〜(^^
と、幸せな気持ちになりつつ、そのPCの名前を見てみると……。
Red Name (;o;
殺人者(Murderer)の称号……PKだああ(;o;
PKご利用のナイスヴェンダー(++;;;
また、ある日。
まいど、Hidingによる商品整理中。
東のほうから、どたどたどた……っていう、複数の足音が近付いてきます。
大勢か走ってくるだなんて、ろくなことが無いんだよな〜……と思っていたら、案の定。
ひとりの冒険者が、灰色Nameと赤Nameのコンビニ追い回されてます。
でまあ、その赤Name、件のThief 「Kuala」でした(++;
Thief 「Kuala」とは、何度か小競り合いをしていたのですが……。
この目撃の後、しばらく姿を見なくなりました。
で。
九月になったある日……。
「Chain」さんから、「トリンシック」の街で、「Kuala」を目撃したという情報が入ります。
しかもしかも。
ヤツの名前の上に、堂々と表示されるギルド名が、「ScV」に変化……。
す、「Scarlet colors Vampire」!?(;o;
……BAJAサーバーにおいて、一番知名度が高いと思われる、日本人メインのギルド。
ギルドウォーをメインにして、大陸制覇を目指す巨大ギルド。
PK、元PKが多く、勇名とともに、悪名と憎悪をBAJAサーバーに広めている組織。
ギルドウォーにおいて、訓練され、秩序だった戦術を活かし、部類の強さを誇っているそうです。
この「ScV」には、外人部隊?というものがあって。
日本人だけでなく、少数ながらも外人が参加しているそうです。
……ほほ〜……。
あの「Thief PK」め。
「JAP!」とか、「オレはJPKだ!」
(ジャパニーズ・キラー。日本人PC狙いのPK)
……とか、私にほざいて置いて、日本人の風下に立つんかい……(ーー;
いつか、吠え面かかせてやる〜っとか思っているものの。
赤Nameになった以上、単独行動が少なくなるだろうから、一対一で戦える日は、もう来ないかも……。
ううむ、やはり、仲間と行動するのは楽しいです(^^
ダンジョン「Shame」においてのエレメンタル狩り。
「Kotaro」さんとふたりで狩りすることが、三回。
「Kotaro」さんと「Tetora」さんの三人で狩りすることが、一回。
エレメンタルとの戦いに馴れてきたとはいえ、弱敵ではない以上、戦いに時間が掛かります。
時間が掛かるということは、その場に留まる時間が増え、PKとの遭遇率も上昇することになるでしょう。
でまあ、仲間と一緒にエレメンタル狩りをしたら……。
早い早い and ラクチン(笑)。
エレメンタルから攻撃を受けている人間は、ひたすら反撃し。
仲間は、攻撃を受けている人間のHPゲージを見つつ、危なくなったら、グレーターヒールで回復してあげる。
また、私と「Kotaro」さんは、Mageryの修行中なので、攻撃魔法をガンガン使います。
ってことで。
エレメンタル、秒殺です(^^
……さて。
仲間との行動は、楽しく、かつ、素早く狩りが出来るので、とても能率的なのですが。
困ったことが一点。
狩りで手に入れた財宝を、どうやって分けるか、です。
一点一点、誰が欲しいか?……と聞いていたら、能率が悪いし。
また、平等にわけようとしても、やはり、人には、アイテムの好き嫌いがあるわけで。
ってことで、ちょっと悩んだ後、良い方法を思いつきました(^^
まず、誰かが、狩りで手に入れた財宝を回収し。
人数分の袋に、まず、ゴールドを人数分で割、それを入れていきます。
で、他に手に入れた、各種マジックアイテムや宝石などを、だいたい適当になるように分配します。
で、宝を分配した人数分の袋を、冒険に参加した仲間に、中身を見ないで選んでもらいます。
明確にあたりはずれがあったとしても、そうやって自分で選んだものなら、納得できますよね?
どうしても欲しかったマジックアイテムがあったら、手に入れた人と欲しい人のふたりが交渉すればいいわけですし。
とまあ、そんなこんなで。
なにげに、大笑いできた、アイテム分配の一シーンをここに……。
……その日は、「Kotaro」さんとふたりで、「Shame」に狩りへ出掛けました。
そこそこ狩りはできたものの、手に入れたマジックアイテムは、たったふたつだけ。
マジックの掛かった杖と、マジックのかかった(通称)部族マスク。
魔法の杖なんて、大した期待はできないので。
そこそこのレア度のある、部族マスクに視線は集まります。
でまあ、私が財宝を集め。
お金と宝石を、適当に分け、ふたつの袋に入れ。
片方に杖、片方にマスクを入れます。
で、「Kotaro」さんに選んでもらうわけです。
残った袋を見ると……。
おお、部族マスクだっ!(^^
かたつむり建築の、安全テントの中に、すでに一個あるけど、やっぱり、手に入れられれば嬉しい。
喜び勇んで、
KAORU 「mask get-----!!^^」
と叫んだら、
Kotaro 「tue get−-;;」
その一言が、なんかツボにはまって、モニターの前で、お腹を抱えて笑い転げてしまいました(笑)。
PS:
閑話三で、『UO』手に入りにくい……と書きましたが。
なんと、再販が行われていました!
パッケージが一新され、お値段もおやすくなっております。
たぶん、マニュアルも、最新のパッチに合わせたものになっているでしょう!
私は、09月15日、秋葉原にて、肉眼で確認。
S●FMAPにて、税抜き? 5980円。
『2nd Age』が間近に控えている現在、『2nd Age』を買う方が安くすむでしょうが……。
けれども、日本サーバー設置のほうが半月から一月早いでしょうから……。
「早くやりたいぜっ!」
……って人は、買うのも手かもしれませんね(^^
1998.09/10 百十八日目 |
「風の都」 |
最初にその都を訪れたのは、「KAORU」ではなく、「Shanty」だった。
風の都……「ウィンド」。
魔術スキルが 72以上の者で無ければ、足を踏み入れることが出来ない、伝説の魔法都市。
美しき白亜の都……。
だがしかし、そこには、他の冒険者たちの姿は無かった。
やはり、魔術スキルの壁があるということと。
他の街と違って、自由にリコールインできないということがらからか。
我が者顔で、街を練り歩く野良犬たちが、人気の無い、寂しい街を演出していた。
訪れる者が少なく、そのため、店内の品数は、恐ろしく少ない。
白亜の都市の美しさに溜め息をついたものの。
おそらく、もう二度とここに来ることはないだろうと思いつつ、「Shanty」は帰途についた。
それから月日が流れ……。
「KAORU」に、転機が訪れる。
まるで、いままでの節約が嘘のように、秘薬を使いまくり、魔術の修行に明け暮れる毎日。
魔力の回復を、ただ、呆然と待つようなことはせず。
ガンガン、裁縫に勤しむ。
ところが。
街中で裁縫をしていると、戦闘系スキルを使うことがないので。
魔術、裁縫スキルの上昇とともに、戦闘スキルが下がっていきます。
ということで、街中での布裁縫を止め。
狩りをしながらの皮裁縫を始めます。
しばらく、馴染みの「モンスターヴァレー」にて、狩り、裁縫、魔術修行に頑張りますが。
同じ裁縫師が居たら、あっというまに、谷に住む山羊が姿を消してしまいます。
これは困りました。
獲物が居なくなったら、街に戻って布裁縫を行いますが。
やはり、戦闘スキルが下降していきます。
ううむ、どうするべきか……。
そんな折り。
とある”UO日記”に書いてあったことを、思い出します。
”ウィンドの動物園は、裁縫師、動物調教師の聖地”……だと。
動物園……?
「Shanty」で「ウィンド」を訪れた後、それほど丹念に歩き回っていたわけではないので。
その動物園とやらを、見学しませんでした。
ふむ、ちょっと、行ってみるかな……。
その時、「KAORU」の魔術スキルは、すでに 72を越えていたので。
「ウィンド」の入口の結界?を通り、中へと入っていくことが出来ました。
お上りさんよろしく、地図を眺めつつ、「ウィンドの動物園」を目指します。
やがて探し当てた、ひとつの魔法陣。
この魔法陣の中に入れば、「動物園」が……。
一歩踏み出し、「動物園」へと入った私は、絶句します。
動物……。
動物、動物、動物、動物、動物、動物動物動物動物動物動物……。
犬が、猫が、兎が、鷹が、小鳥が、山羊が、羊が、鹿が、牛が、豹が、熊が……。
無数の動物たちの泣き声が、辺りにコダマします。
数秒、呆然としていた私は。
つぎの瞬間、「すごいっ」と、その時入っていた、馴染みの IRCチャンネルで、書き込んでしまいました(笑)。
動物が辺りに、うなるほどにひしめき。
倒せども倒せども、また、新たな個体が出現する。
皮を剥ぎ、革製品を縫い。
鳥を倒し、矢の元となる羽根をもぎ。
牛を倒し、皮とともに大量の肉を手に入れ。
ときたま現れるモンスターを倒し、財宝をチョチョイと手に入れます。
そして、ここには、「モンスターヴァレー」と違って、PKが現れません。
なぜなら、この動物園に入るためには、一度、Guard様の監視を受ける必要があるからです。
もしも、PKなどの殺人者が「ウィンド」の中へと入ろうとしたら、瞬殺されます。
……ので。
大したモンスターも出ないこの動物園では。
魔力、使いたい放題です。
皮剥ぎ、羽根もぎ、肉とり、魔法修行……。
革製品は、主に銀色の皮ブラジャー(笑)を制作します。
かなりの高値で買い取ってくれることと、必要な皮が少ないということからです。
この皮ブラジャーを大量に抱え込み。
「KAORU」の重量制限よりも、アイテム数量制限に引っかかり、持てなくなることもしばしば。
アイテム数量制限に引っかかって持てなくなった皮ブラジャーは、メッセージとともに、地面にポテッと落ちます。
あまりの実入りのよさに、IRCで……
「すごいすごい! 数量限界を超えて、皮ブラジャー、こぼれちゃったよー」
……と言ったら、セクハラ王「Kotaro」氏曰わく。
「ブラジャーからこぼれちゃったの?」
「……++;」
「++」
……まあ、それは余録。
とまあ、なにはともあれ。
一日にして、この「ウィンドの動物園」が気に入ってしまいました。
一時間弱で、売却値 4000gp相当の銀ブラジャー(笑)と、大量のフェザーを入手できます。
でまあ、幾度も、幾日も通うことになるのですが……。
ある日。
「さあ、昼間『UO』をやるーぜー。その前に、馴染みの掲示板をチェックぅ〜」
と、ブラウザを立ち上げ、各種掲示板の書き込みをチェックしていると。
私と同じく、結構「ウィンド」に通っていた「Kotaro」さんの書き込みが……。
要約するなら。
「ウィンド」へ通じるテレポーターに入った直後、複数のPKに囲まれ、襲われた……と。
ううむ、確かに、「ウィンド」へと至る洞窟のような狭い道は、危険だなー。
よく逃げられたと、自分で不思議がっていた「Kotaro」さん。
彼の無事を喜び、私は警戒しながら、「ウィンド」へ……。
おや?
「ウィンド」へ通じるテレポーターの近くに、黒いマントを付けた、ふたり組が……。
そのウチひとりは、まるで、私から逃げるように、そそくさと、先にテレポーターの中へと入り、姿を消します。
なんだろ……?
ちょっと違和感を覚えつつ、私も、テレポーターの中へ……。
「ウィンド」へと至る、洞窟を穿ったような通路にテレポートした私は。
魔法によって生み出された、炎の壁によって、焼かれていました。
げげげっ。
即座にALL NAME。
さっきの黒マントのPCは、青色だったものの。
その彼の周りに居る三人のPCの名前は……真っ赤に染まっていました。
Red NAME、殺人者の証、PK……。
勝てる分けない、逃げなくてはああああっ!(;o;
移動魔法リコールの魔法を唱えようと思ったものの。
このまま、炎の壁でダメージを受けつつ、魔法を完成させるのは、不可能です。
さっと、その場所から移動し、すかさず、Hiding!
……このHidingが、「KAORU」の命を救ったようです。
攻撃魔法の詠唱を終え、「KAORU」にターゲットを合わせ、発動しようとしていたPKたちは。
Hidingによって姿を消した「KAORU」を、ターゲットできません。
再び、別の魔法の詠唱を唱えはじめる PK。
しかし、それが完成するよりも早く……。
「KAORU」はHidingをしたままリコールの魔法を完成させ、この場から逃げることに成功しました……。
最近、PKと遭遇していなかったし。
のほほんと、「ウィンド」通いをしていたので、心臓、バックンバックン(笑)。
確かに、「ウィンド」へ至る通路の入口で待ち伏せし、PK活動を行うのは、理にかなっています。
狭い通路ですし。
あらかじめ、外で見張りをしている者が居れば、獲物が、いつ入ってくるかがわかります。
……「ウィンドの動物園」は楽園なのに……。
いままでのように、ホイホイ訪れることができなくなり、ちょっと悲しい。
……これ以後。
二度ほど、このPKたちと遭遇します。
ただし、二回とも、私が「ウィンド」へ通じるテレポーター近くにリコールインした時。
なんと、PKたちと、PKK団らしきPCたちとが、戦闘を行っている真っ最中でした。
慌ててHidingして、ちょっと見学。
PKK団のほうが押されているっぽい様子と。
青NAMEのPKも居るらしく、誰がどっちやらわからない状況なので。
さささっと、リコールで逃げることにしました(笑)。
「ウィンド」へと至る通路……。
ここには、PKだけでなく(笑)、危険なモンスターも生息しております。
高度な魔法を使う「リッチ」。
高度な魔法と、接近戦でも絶大な膂力をしめす、「デーモン」。
凶暴な怪物、「ドレイク」。
そして、「ドラゴン」……。
「ウィンド」へと急ぐ道すがら。
「リッチ」の高笑いが聞こえてくると、思わず、マウスを握る手に緊張が走ります。
……エレメンタルとの魔法戦には、もう、馴れてきたものの。
そのエレメンタルよりも強力な魔法を使ってくる「リッチ」、私には脅威です。
馴染みの IRCに通う仲間たちの中には、「リッチ」を倒している人、結構居るんですが……。
まだ、まともに正面から戦ったことのない私には、ちょっと怖いです。
※この日記を書いている、09月20日。
STRが91となり、魔法抵抗も64.0を越え、そろそろ、「リッチ」と戦おうと思ったのですが……。
最近入ったパッチのバグで、「リッチ」、魔法を使ってきません(^^;;
直接戦闘も結構強いのですが、魔法が無い今現在、無力なお爺さんに成り下がっています(笑)> 「リッチ」
そして、この通路にて……。
「KAORU」は一度だけ、地に伏すことになりましたです(涙)。
………。
当時、「KAORU」は、栗毛の馬に騎乗していました。
その馬は、「Nujelm」の銀行周辺で、所在なげに歩いているところを、ゲットしたものです。
……ちなみに、その馬は、「CHAOS」と名づけられていました。
(ううーん、『LIFE STORM』でお世話になった人の名前だー(^^;;)
どうやら、誰かの馬が野生化したらしいのですが……。
しばらく待っても、誰も、その馬を再調教しようとしません。
でまあ、動物調教の心得がある「KUROHIGE」を呼び、再調教。
見事、栗毛の馬は、「KUROHIGE」を新たな主人だと認めました。
そいでもって、名前を新たに「Fuu」として。
「KUROHIGE」から、「KAORU」に譲り渡します。
「KAORU」が、この「Fuu」と冒険を共にしたのは、だいたい一週間ぐらいだったでしょうか?
少しずつ愛着がわいていた矢先……。
……その日。
「動物園」の実入りの良さを教えようと、仲間の「Sharuru」さんを案内しました。
「Sharuru」さんを連れていった後は、いつもの要領で、ガンガン皮剥に勤しみます。
その時 IRCにいた、「Tetora」さん、「Kotaro」さんも、その「動物園」に来て。
私がそろそろ帰ろうかな……と思っていた矢先。
「ドレイク」が出現する場所を知りたいと言った「Tetora」さんを案内しようと、私、「Tetora」さん、それに「Kotaro」さんの三人で、「ウィンド」周辺の通路を移動します。
そいでもって、私が知っていた、「ドレイク」出現地帯に行ってみると……。
「ドレイク」が二体。
それに、「ドラゴン」が一体……(;o;
じつは前日、私はひとりで、「ドレイク」を倒していたことがあったので。
今回もまー、なんとかなるかな……?
って軽い気持ちで、「ドレイク」に向かってブレードスピリットを放とうとしたのですが……。
突出しすぎて、「ドレイク」二匹からの一斉掃射を浴びました。
裁縫のしすぎで筋力は低下し、その時、79。
傷を負っていない「ドレイク」のブレスは、平均 40ダメージ。
※当時は、40ダメージでした。
パッチが入ったいま現在、20ダメージに大幅減少。
40ダメージ× 2 = 80ダメージ
……死にました(涙)。
私がこんがり焼けこげた後は、私が乗っていた愛馬「Fuu」も、ドレイク砲の餌食に(涙)。
通りがかった、外人さんの活躍で、アイテムは全て回収できましたが。
うう、愛着がわいてきた愛馬を、永遠に失ってしまいました(涙)。
あんまりに寂しかったので。
愛馬「Fuu」の皮を剥ぎ、それでもってブーツを縫い。
思い出の品として、家の宝箱に保管しております(うるうる)。
まあ、それはそれとして(ヲイ)。
「ウィンドの動物園」にて、魔法修行と皮ブラ制作を続ける日々も、ついに、終わる時がやってきました。
第八レベルの魔法が、そこそこの確率で使えるようになると聞いていた、86のレベルに到達したからです。
筋力は連日の裁縫のため、69にまで衰えていました。
第八の魔法が使えるようになったら、エレメンタルを召還して、スパーしながら、採掘作業を行う……。
そういう計画でした。
「動物園」にて、裁縫でお金を稼ぎ、魔法修行でMageryを上昇させる。
つぎに、召還エレメンタルとスパーしつつ「採掘」することで、魔術と魔法抵抗、そして筋力を上昇させる。
そしてこの日、Mageryが86に達した「KAORU」は、ついに、裁縫道具を捨てることになりました。
ただの専業戦士で生きることを嫌っていたものの。
お金稼ぎが必要でなくなり。
また、この裁縫スキルの存在が、「KAORU」を強くすることを阻んでいました。
※スキルを上昇させるには限界があり、多くのスキルを高いまま維持するのは、不可能。
弱さは、PKを引きつける。
強くならなくては……。
「KAORU」がPKされたのは、いまだ、Thief PKの「Kuala」だけです。
けれど、何回、何十回と、PKたちと出会い、攻撃され、逃亡を余儀なくされております。
そんな、殺人者を退けるだけの力を求め……。
「KAORU」は「動物園」に背を向け、新たな修行場。
採掘場へと、足を向けることになりました。
……さようなら、魔法都市「ウィンド」……。
莫大なお金と、大量のお肉と、8000枚の羽と、Mageryの上昇を授けてくれた、白い楽園。
日本サーバーでも、また、よろしくねー(爆)。
PS:
ひとりでも、タワーを建築できるだけの貯金ができちゃいました(^^;;;
◇