KAORU-BlueRose | KAEDE-BlueRose | Shanty | KUROHIGE | UNKNOWN | ||
備考 | メイン。冒険 担当 | 家事、内職、留守番 | 旅、商売 担当 | 材料調達 担当 | 対PC戦闘専門 | |
称号 | The Admirable GM Warrior |
Expert Alchemist |
Master Wrestler |
Adept Miner |
||
STR | 88 | 54 | 79 | 91 | ||
DEX | 80 | 86 | 49 | 85 | ||
INT | 56 | 78 | 82 | 46 | ||
戦術 | 100.0 | 78.7 | 76.1 | ◎ | ||
剣術 | 100.0 | |||||
弓術 | 100.0 | 70.0 | ◎ | |||
格闘術 | 96.0 | 90.7 | 82.4 | ◎ | ||
魔術 | 63.1 | 40.3 | 75.2 | 40.2 | ○ | |
巻物作成 | 83.6 | |||||
錬金術 | 77.6 | 11.4 | ||||
魔法抵抗 | 52.9 | 52.4 | 41.7 | ○ | ||
隠れ | 69.4 | 63.4 | 54.7 | 75.4 | ○ | |
隠れ破り | ○ | |||||
追跡 | 17.3 | 27.8 | △ | |||
動物調教 | 54.0 | |||||
裁縫 | 69.6 | 75.8 | ||||
料理 | 32.8 | 81.2 | 34.4 | 30.8 | ||
伐採 | 17.6 | 50.9 | 44.7 | |||
大工 | 33.7 | 38.1 | 22.4 | |||
弓矢作成 | 16.8 | 57.8 | 28.3 | |||
鍛冶 | 55.0 | |||||
採掘 | 51.3 | 59.4 | 88.1 | △ | ||
細工 | 35.4 | 46.8 | ||||
item鑑定 | 47.5 | |||||
M-item鑑定 | 70.0 | |||||
1998.08/16 時点のステータス
1998.07/31 七十七日目 |
得たモノと、失ったモノ |
GAAA……。
断末魔の悲鳴と共に、最後のリザートマンも、地に伏した。
……ここは、王都ブリテインの東方にある、沼地。
「KAORU」が、まだ狩りを始めたばかりの頃、幾度となく通った土地。
久々に訪れた「KAORU」を待っていたのは、五匹のリザートマンだった。
……以前は、木箱のバリケードを使い、弓矢でもって屠ったものの。
いまはもう、その必要はない。
範囲魔法のファイアーフィールドで、リザートマンたちを焼きつつ。
近寄るリザートマン相手に、ハルバードで応戦。
体力が少なくなり、背を向けて逃げ出すリザートマンには、すかさずヘビークロスボウに持ち替えて、射殺す。
戦いながら、リザートマンの皮を剥ぎ、裁縫を行う……。
さほど時間を使わずに、「KAORU」の足下に五体のリザートマンが転がることになった。
近くを通りかかった、日本人PCが、この様子に驚く。
「ひとりで倒したの!?」
まあね……なんて、大したことない風に応え、その場を去る。
以前は、あれほど苦労したリザートマンも、いまや、楽に倒せる相手に成り下がっていた。
場所を移り……。
「モンスターヴァレー」。
ココもまた、「KAORU」にとって、強敵の出現しない土地になっていた。
気を付けるのは、PKのみ。
気ままに、狩りを楽しめる場所……。
モンスターキャンプが、同時期に二個発生し。
八匹のラットマンに囲まれる「KAORU」。
包囲網から、短距離移動魔法「テレポート」で逃れ。
すかさず、範囲魔法「ファイアーフィールド」。
そしてまた、近距離では「ハルバード」、遠距離では「ヘビークロスボウ」を持って、対処する。
瞬く間に、切り倒されていくラットマン。
八匹全てが、「KAORU」の足もとに倒れるのに、そう時間はかからなかった。
強くなったな……と、自覚する。
と同時に、一抹の寂しさ。
リザートマン一匹に、四苦八苦していた頃が、懐かしい……。
人が多くなり、狩りがしにくくなってきたので、「モンスターヴァレー」から去る。
その足で北東に進む。
街道沿いに建てられた、「Pastel House」(いまはRody Houseかな?)。
幾度となく、会話を交わし、共に冒険した仲間、「Pastel」さん。
彼女の姿を、このブリタニアで見掛けることは、おそらく、もう無いだろう。
彼女の家の中に刻まれた、戦いの後。
「Pastel」さんは、「Zoloft」というPCの待ち伏せに遭い。
家の鍵を奪われ、そして、家に置かれたほとんどのアイテムを強奪された。
折しも、銀行に預けていた、多数の秘薬、金銭を家に置いていたらしく。
一瞬にして、十万GP相当を失ったとか……。
この出来事で、「Pastel」さんは『UO』を辞めることにしたそうです。
他にも、色々なことがあったのでしょうが……。
ひとりの仲間が、『UO』を去りました。
しばらく、彼女の家を眺めた後、再び、歩を北東へ進めます。
街道をそれ、林の中を歩いていく。
途中、怪力モンスター「エティン」と遭遇するモノの、補助魔法で強化し、撃退。
『UO』を辞める、か……。
発売されてから、すでに半年以上が経過している。
『UO』関係のHPを回れば、すでに管理者が『UO』を辞めている所もしばしば見受けられます。
永遠に続けられる「ゲーム」なんて無い。
いずれは、私も、『UO』を辞めるでしょう。
けれどそれは、だいぶ未来の話。
いまはまだ、辞めることなど、少しも考えることはありません。
ただ、最近、少しばかり物足りなさを感じていました。
ブリテイン東の森も、モンスターヴァレーも。
……うん。
そろそろ、つぎのダンジョンに挑戦しようか?
「ディスパイス」を攻略した後、それっきりだものなあ……。
物思いに耽りながら、林の中を進む「KAORU」の耳に。
モンスターの声が聞こえてきました。
リザートマン……?
にしては、ちょっと……?
足を止め、そのモンスターがコチラに来るのを、待ち受けます。
やがてあらわれる、羽根を持った巨人……。
が、が、が、が、ガーゴイルゥウウ。
ダッシューっと、ちょっぱやで走って逃げる「KAORU」。
……と、その足が止まります。
もう、昔の私じゃあ、ないんだ……。
サッと、防御魔法「リアクティブアーマー」を唱え。
……特攻。
体力に余裕があるときは、ハルバードで。
体力が少し削られたときは、ヘビークロスボウで応戦しつつ、いつでもポーションを飲めるようにする。
有能な防御魔法「リアクティブアーマー」が、ガーゴイルの強力な魔法の攻撃力を削いでくれる。
それでも、減らされていく体力。
二度、三度とかけ直す「リアクティブアーマー」。
その効果が切れる瞬間に、強力な攻撃魔法をくらい、体力が 20代にまで落ち込んだことも。
ハルバードを振るう音、打ち付ける音。
ガーゴイルの雄叫び、雷鳴、そして爆発音。
弓矢を撃つ音、矢が刺さる音。
飛び散る血、魔法の靄。
ポーションを飲み干す音、魔法で癒す音。
「KAORU」の魔法抵抗は、この時、40前後。
「モンスターヴァレー」に通うだけなので、魔法抵抗を上げる必要は、いままで無かった。
そのため、このガーゴイル相手に、明らかに苦戦。
体力が 20代にまで減らされたときは、逃げようと思った。
……しかし、逃げなかった。
ガーゴイルの持つ宝に、惹かれていなかったといえば、嘘になる。
けれどそれ以上に、この戦いに、惹かれていた……。
やがて、背を向けたのは。
ガーゴイルの方だった。
ガーゴイルの背に、「KAORU」の放った青い矢が刺さり。
この戦いに、終止符が訪れた。
ガーゴイルが持っていた宝は、「KAORU」を満足させるには、不十分なモノしかなかった。
しかし、その顔は、晴れやかだ。
強敵を倒せたということ。
一歩も、退かずに戦ったこと。
そして、強くなるに従って失っていた、戦いへの緊張感。
PKとの戦闘は、確かに、緊張する。
けれど、欲が介在するPK戦とは違い、モンスターのそれは、純粋な殺意。
ただ、殺してやる……という意志と。
それをはね除けようとする意志。
純粋な闘争。
PKとの戦いとは違った、一種の清々しさ。
爽快さ。
戦いは良いな……と、思える瞬間。
この時、「KAORU」は、再びダンジョンに潜る決心をしました。
「コブトス」……は、ちょっとPKが多すぎるし。
「シェイム」……は、魔法抵抗の低い私には、ちょっとつらい。
となると、やっぱり「ロング」かな……?
つぎの日。
ダンジョンへ潜る前に、ちょっとウォーミングアップ。
馴染みのモンスターヴァレーを訪れた「KAORU」を待っていたのは……。
爆裂死(涙)
モンスターヴァレーに散乱する宝箱。
そのヒトツを、さりげなーくダブルクリック。
これで、蓋が開くわけですが、その開くのに、妙に間があるな……と思っていたら。
ちゅっどーーーーーん……!
AUUU――!!
一瞬にして、灰色の世界(;;
細工師が設置した、トラップによって、爆死。
HP 83は、やっぱり少ないかな?
と思い、体力UPを決意。
こうして訪れる、採掘場通いの日々(笑)。
STRが90を越えるまで、彼女の冒険は、おあずけです(^^;
1998.08/04 八十一日目 |
Shantyと、愛馬Suzu |
「Shanty」には、夢があります。
このブリタニアの世界を隅々まで旅するという、夢が。
その夢を助けてくれるモノとして、「Shanty」は馬を求めていました。
「馬」……。
街中で、馬に乗った人間を、チラホラと見掛けます。
風のように駆け走り。
幾度となく、自分の足で走る「Shanty」の横を、駆け去っていったことでしょう。
また、やはり街中で。
飼い主が自分の愛馬に、言葉を掛ける姿を、幾度となく目撃しています。
飼い主の声とともに、嬉しそうにいななく馬……。
その様子が、「Shanty」には、とても楽しそうに見えました。
「馬って、一緒に居ると、楽しそうですね……」
そんな風に、思っていた矢先。
「Shanty」の前に、一頭の馬が現れます。
魔法の修行中。
第五レベルの、「サモン クリーチャー」という名の、動物召還の魔法によって、その馬は出現しました。
つぶらな瞳で、自分を見つめてくる、馬。
「Shanty」は、その馬に「Suzu」と名付け、そっと呼び掛けます。
「suzu follow me」
この「Shanty」の言葉に、「Suzu」は長くいななき。
声を掛けた「Shanty」の後を、トコトコとついてきます。
その様子に、「Shanty」は胸を躍らせ。
ついてくる「Suzu」の首を、優しく撫で回して上げます。
「suzu love」
そっと声を掛けると、「Suzu」は短くいななき、嬉しそうな様子。
「Shanty」は、胸を高鳴らせながら、その「Suzu」の背にまたがります……。
それが、まるで当然のことのように、じっと大人しくしている「Suzu」。
「Shanty」は、視界がグンッと高くなったことに眩暈を覚えつつも。
ゆっくりと、「Suzu」を歩かせます。
すると、どうでしょうっ!
馬に乗って、普通に歩くのが。
人の足で、全力疾走しているのと、同じスピードなのです!
じゃあ、この子に、全力疾走をさせたら……?
……途端に、周りの景色が。
目が追いつかないほどの速度で、変わっていきます。
「は、はやい〜っ……!!」
目を回しながらも、その速度に酔いしれる「Shanty」。
(この子と一緒なら、どこまでも行ける……)
「Shanty」は「Suzu」に乗り。
街中を、どこまでもどこまでも、駆けていきます。
しかし。
しょせんは、魔法で生み出した命。
時が経ち、「Suzu」の姿は、無情にも掻き消えていったのです。
「Shanty」は、束の間の時を共有した、愛馬「Suzu」が居た場所を見つめ。
その場にしばらく、佇んでいました。
「KAORUさん、あの……。
私に、馬を買ってはいただけないでしょうか……?」
家に戻った「Shanty」は、消え入りそうな声で、家主の「KAORU」にお願いをします。
「んん〜……」
「KAORU」は、家で飼い始めた「白熊くん」とスパーしつつ、ちょっと考える仕草。
カキーン、カキーン(スキニングナイフで白熊くんを切る音)
グモー、グモモモー(白熊くんの悲鳴と、熊パンチをまじえた怒号)
(動物虐待……)
そんな白熊くんを、痛ましそうに見つめる「Shanty」。
……とかいいつつ、「Shanty」もたまに、囚われの白熊くんを、グーでパンチしてます(笑)。
「……そうだね。
うん、良いよ」
と、「KAORU」はあっさりと、「Shanty」が馬を飼うことを認めます。
パッと顔を輝かせる「Shanty」。
「ただし。
STRが、75を越えたときに、買ってあげる」
そういって、「KAORU」は大量のシャベルを、「Shanty」に渡すのでした。
そして訪れる、採掘場通いの日々(笑)。
「採掘」は、”魔法の訓練”や”巻物作成”と、非常に相性が良い。
魔力が回復するのを待ちつつ、ザックザックと採掘。
魔力が回復次第、魔法の訓練や、巻物を作成します。
魔法の訓練と、巻物作成は、「Shanty」の日課です。
それに合わせて、採掘も行うので。
みるみる、STR UP〜(^^
そう間を置かずして、「Shanty」のSTRは、75を越えました。
約束通り、「Shanty」は馬を飼うことを認められました。
そして、馴染みの「ブリテイン」にて、馬が売っているところを探しますが……。
どこも売り切れ(;;
世界各地の町で、探し回る「Shanty」。
魔力を無駄にするのも惜しく、探し回りながら、巻物を作成する。
「サーペンツホールド」にて、ようやく探し当てた頃には。
彼女の鞄の中には、五十本ほどの「リコールスクロール」が(笑)。
「Vendor buy」
やがて現れる、一頭の馬。
かつて、「Shanty」の前に現れた「Suzu」と、同じ色の馬でした。
迷わず、「Suzu」と名付けます。
「suzu follow me」
ぶひひ〜ん、と、嬉しげにいななき、「Shanty」の後に付き従う、「Suzu」。
その首に抱きつき、「Shanty」は微笑みます。
「suzu lovelove-^^」
1998.08/10 八十七日目 |
「Nujelm」とドレイク |
最近、「ヌジェルム」という名の、へんぴな街の銀行を利用するようにしています。
キャラクター作成時に、この街から始めるのは不可能であり。
また、ムーンゲートなどによる、交通手段もありません。
なので。
船旅か、移動魔法でしか、この街に来ることは出来ません。
ってぇことで。
「ブリテイン」にゴロゴロ居るような、初期キャラでスリしまくるような恥知らずは、存在しません。
……ヒーラーの施設も無いですし(^^;
それにそれに。
この街、魔法を使うのに必要な秘薬屋が、ありません。
武器屋や革屋、弓矢店など、便利な店も、銀行から遙か遠くに設置されており、おそろしく不便です(笑)。
……そんなこんなで。
まるでゴーストタウンのように、人、居ません(^^;
NPCは、結構居るのですが。
銀行前だというのに、PCが二、三人しか居ないなんて、あたりまえ。
私しかPCが居ないなんてことも、しばしば(笑)。
そんな、ある日の、「ヌジェルム」BANK前の出来事……。
さて、冒険に出ようかな。
……と、自宅から、「ヌジェルム」BANK前にリコール。
スリも居ないし、安心して貸金庫の整理が出来るこの銀行、愛用させてもらっています。
いつものように、銀行の壁に張り付いて、Hidingしようとする「KAORU」。
ところが、Hidingできません。
おや?
Hidingが失敗した時のメッセージではなく。
何者かが、私に攻撃を仕掛けており、Hidingはできない……とか、そんな感じのメッセージでした。
げげ、なぜに街中で、アタックされるんだ〜?
と、辺りを見回すと。
「ぐごごごごーーーーん……」
とか。
な〜んか、聞きなれない、モンスターの吠え声が……。
画面右上から、灰色のモンスターが、のっそりと現れます。
おお、デカイ……。
エティンよりも、ひとまわり……いや、ふたまわり大きいかな?
……と、思うくらい巨大な、竜。
名前を見ると。
「a drake」
(スペル違ったかもー(^^;)
おお、これが噂のドレイクか。
ドラゴンには劣るモノの、凶悪さではひけをとることが無いと言われる、デカブツモンスター。
うーむ。
第七レベルの、「ポリモリフ」の魔法で、ドレイクに変身できたっけかな?
デーモンに変身したことは、あるんだけど……。
と、思って我に返ります。
たとえ、魔法で変身できたとしても。
名前は、そのPCの名前と同じモノが表示されます。
たとえば、「KAORU」なら。
ニワトリに化けようが、デーモンに化けようが、名前を表示させれば、「KAORU-BlueRose」のままです。
でも、目の前に居るドレイクは……。
「a drake」
おお、本物だ。
誰かが変身している、紛い物じゃあない。
……で。
なんで、本物のドレイクが、街中に。
しかも、Guard様に殺されずに、そこに居るんだろう?
ぐばおおおおーーーん……!
といった効果音とともに、ドレイクの口から、私に向かって、炎が発射されます!
どひーーーーっ!(;o;
慌てて、銀行前から走り去ります。
ホーミングする、炎!
「Guard!!」
と叫ぶものの、まったくGuardは現れず。
バグッと、炎、着弾。
ピッタリ、30ダメージ。
「Guard!! Guard help!!」
叫びつつも、なんとか、走って逃げることができました(^^;;;
体力を回復し。
二発ぐらいなら、くらっても大丈夫だと思ったので。
好奇心に負けて、再びBANK前に。
そこには、ひとりのPCと、Guard様の姿が。
ドレイクくん、ようやく、Guard様に処分されたみたいでした(^^;
以前にも、ちょっと似たようなことがありました。
「KAEDE」が、ブリテインで料理をすべく。
馴染みの馬小屋の水飲み場で、パン生地を練り練りしていると。
「Wolfなんたら」とかいう、灰色Nameのキャラクターが、近寄ってきます。
いま、盗まれても困るようなモノもないので。
ほっておこうと思ったら……。
なんと、この犯罪者、「KAEDE」にアタックをしてきたのです。
「Guard!」
と叫んでも、Guard様は現れません。
その犯罪者くん、「オレと戦え〜っ」とかいいながら、殴りかかってきますが。
「KAEDE」、戦闘スキルなんて、0.1もあげるつもりはないので、逃げ回ったあげく、Hiding(笑)。
このふたつの状況を考えるに。
NPCが画面内に見えない状態だと。
Guardを呼んでも、助けてはくれないみたいです。
いくら、Guard圏内だといっても。
人気の無いところに居るのは、結構危険ですね(^^;
1998.08/15 九十二日目 |
「ロング」突入 |
ここが、「ロング」か……!
仲間の「Kasiwa」さんと「トリンシック」で落ち合い。
彼のルーンでもって、リコールした先には、石造りの建物が。
「ここ、初めてなんで、先導よろしくー」
そう言って、私は「Kasiwa」さんの後ろに付き。
彼が進むままに、ダンジョン「ロング」の中へ……。
「リザードマン」やら、「ラットマン」を蹴散らしつつ、ダンジョンの奥へ。
「トロール部屋」と呼ばれる、「トロール」のみが出現する部屋へと急ぐ。
そこに着いてみれば、すでに先行していた、仲間の「Nya」さんが居た。
彼女の横には、仲間の「Akito」さんの変わり果てた姿が……(^^;
この「トロール部屋」で、仲間の「Akito」さんが狩りに勤しんでいたところ。
突然、「トロール」が大量に出現して囲まれ、死亡。
そのレスキューへと、IRCに居た面々が、つぎつぎに「ロング」へと向かったのでした。
「Akito」さんを救出した後は、仲間の六、七人で、「トロール」たちを狩りまくり。
秘薬のほとんどと、装備品をいくつかを失った「Akito」さんには悪いのだけれど。
多数のメンバーと、一緒に狩りが出来たのは、楽しかったですー(^^;;;
……思えば、これが「ロング」初体験でした。
時は移り。
「KAORU」、一時的に、STR 90になったものの。
「採掘」に「Hiding」を混ぜたら、見る見る INT上昇、STRダウン(;;
ま、しかたないか……と観念し。
STR 87で、冒険を再開したのでした。
そして、ダンジョン「ロング」に、単独で突入。
……ううむ、人、多い(笑)。
逆に人が多いからか、PKと遭遇することもなく、順調に探索ができました。
地下一階のトロール部屋。
地下二階全般。
ここに出現する、トロール、エティン、オーガたちは、マジックアイテムを持っていることがあり。
また、結構お金持ちなので、狩りも楽しいです(^^
あと、時間が良かったのか、日本人が多くて、安心して狩りが出来ました。
人が多いのに、「ブレードスピリッツ」が頻繁に召還されていましたし……。
(※第五レベルの魔法「ブレードスピリッツ」。
無差別切り裂き魔「剣の精霊」を呼び出し、そこら辺の動物を切り刻ませるという魔法。
モンスターだろうが、善人だろうが、悪人だろうが、術者本人だろうが……。
とにかく、近くで動いたモノを攻撃するという、危険な魔法。
これを悪用した、フラグPKというのが居て……ううむ、まあ、とにかく、危険な魔法{手抜き(^^;})
ちょっと、ひとだまりを避け。
地下二階のハジッコのほうで、エティンと遊んでいたら……。
向こうから、オーガが一匹、のしのしと歩いてきます。
よーっし、獲物だ!
エティンを屠り、颯爽と駆け寄る「KAORU」。
「FUNGAAAA」
オーガが、その丸太のような腕でもって、「KAORU」を殴りつけます。
なんの、オーガごときっ!
……って、20ダメージ!?
うわ、ちょっと待った!
あなた、「オーガロード様」じゃありませんくぁ!?
完全武装のグランドマスターウォリアーを、援護魔法ありでも、数秒で撲殺すると評判の、凶悪モンスター。
数歩退き。
木箱バリケード改め、小麦粉バリケード(笑)。
小麦粉をバリケードにして、モンスターの進行を止め。
弓や魔法でもって、楽々倒すという、アレ。
難を逃れた「KAORU」は、やっぱり「ブレードスピリッツ」をけしかけ、オーガロードを倒しにかかります。
しかし、一体では足りずに、二体「ブレードスピリッツ」を呼び出すことに。
オーガロードを弓で攻撃しても、ぜんぜん体力減らないし……。
時間がかかったけれど、なんとか倒し、魔法の掛かった、”プレート手”をゲットー!
(AR+5と、ちょっとイマヒトツの品でしたけど……)
この時は、無事倒せましたけれど。
オーガロード、ホント、凶悪です。
この戦いの後。
少し間を置いて、同じ場所に行ってみると、五、六人のPCが右往左往しています。
彼らに囲まれるようにして暴れ回っているのは、やっぱり「オーガロード」。
攻撃魔法、援助魔法、弓が飛び交う中。
「オーガロード」のターゲットに選ばれた不運な冒険者は、やっぱり死にかけ(^^;
ゴッソリ体力を持っていかれたと思ったつぎの瞬間、他の冒険者たちから援助魔法が飛び、回復。
しかし、すぐにまた、体力ゲージは真っ赤っかに(笑)。
逃げまどう冒険者を援助しつつ、周りの冒険者たちは、弓や魔法でオーガロードを攻撃するモノの。
逃げる冒険者を追って、オーガロードも動き回るので、倒すのに難儀している様子。
「KAORU」、そこへチョコマカと走り寄り。
手馴れた動作で、小麦粉配置。
あっという間に、身動きできなくなるオーガロード(笑)。
周りの外人さんから、「ナイスっ!」と口々に誉められてしまったー(^^
その後は、周りの冒険者たち、一斉に弓矢を放ちます。
皆、マスターorグランドマスター級なんでしょうけど。
オーガロードの体力、ミリ単位でしか、減りません(笑)。
五、六人で、なんとか倒した後。
誰も、オーガロードのお宝を取らない様子なので、私がすかさずゲットー。
……ゴールドオンリーだったよ(;;
外見は、普通の「オーガ」なので。
ダンジョン「ロング」初心者の方、くれぐれも、ALL NAMEを忘れずにー(^^;
「ロング」、なかなかに面白いトコロです。
トロール、エティン、オーガなどは、マジックアイテムを持っている可能性が結構高いので。
戦っていて、報酬が楽しみな相手です(^^
あと、明らかに人工的な建物なので、そこら辺のオブジェを見て回るのも、楽しいです。
牢屋?がそこかしこあったり、会議場みたいなところがあったり……。
なかでも面白かったのは、地下二階?に入った直後にある、下り階段。
ブロックを積み上げたような感じの階段なんですけど。
そのヒトツを、持ち上げられるんですよね(笑)。
そのブロックを持ち上げると、そこにはポッカリ穴が空いて。
でも、そのブロックは取れないよーってシステムメッセージが表示されて、ブロックは元の位置へ。
このブロック、取れないかなー……と試行錯誤していたら。
ふいに、「KAORU」、ポッカリ空いた穴の中に、落っこちてしまいます(笑)。
しかも、そこ、一歩たりとも動けない、密室。
テレポートでもって、脱出しようとするものの、うまくいかず。
結局、リコールの魔法でもって、脱出しました(笑)。
あと、やはり地下二階。
その奥にある、通称「ロード部屋」。
オーガロードが頻繁に湧くこの部屋には。
オーブンが、ひょっこり配置されております。
「これで、パン、焼けるのかな……?」
と、ポツリと呟くと。
「焼けるよー」
と、近くに居た、日本人の方が、お返事くれました。
ううむ、クッキングスキルを持った人が居たら、獲物の肉をすぐ焼けるから、便利だなー。
オーガロード様のぷっくりしたお腹から切り取ったお肉。
さぞかし、美味だろうて(笑)。
この「ロング」で、一番嬉しかったこと。
「kuro」さんに続き、「私のHPを見たよー」という方と出会いました(^^
「PoP」ってギルドに所属している、「Asyura」さんです。
「KAORUさんのファンです」
……とか言われてしまったものだから。
舞い上がって and 良いトコ見せようと張り切りすぎて。
「Asyura」さんの上にまで「ファイアーフィールド」の魔法を掛けてしまったのは、内緒です(^^;
ダンジョン「ロング」。
結構、狩りが楽しめる場所なんですが……。
ダンジョンの割に広くなく……。
どころが、明らかに狭くって。
その割に、冒険者の数が多いので、人口密度が一番高いダンジョンかもー?(笑)
1998.08/20 九十七日目 |
「Blue Rose」の転機 |
ORIGINの〜……
……ばか、あほ、タコ、いか、おたんち〜んっ!(号泣)
単語は違えど。
多くの『UO』プレイヤーの嘆きが、虚空に消えた。
最近、『UO』のBAJAサーバーでは、家屋内のアイテム消失が相次いでおります。
酷い人など、徐々にではあるものの、家屋内のアイテムが、全て消えてしまった人も居るとか。
(数日に渡って消失が続いたそうです。大切なアイテムは移動できたそーですが……)
逆に、まったく被害にあっていない人も居ます。
かくいう私は……。
ひとスペース丸ごと、ポッカリと消失しました(涙)。
下から二番目くらいの魔法効果のあるマジックアイテム(Might or Guarding)の入った箱だったので、それほど酷い被害ではありませんでしたが。
ひとつの、転機になりました。
「KAORU殿、今日は豊作でしたぞっ!」
揚々と帰宅した、「KUROHIGE」。
椅子に座って、武具の手入れをしていた「KAORU」は、その「KUROHIGE」を見て、小首を傾げます。
「KAORU殿って……。KUROHIGEのおじさんって、そゆキャラクターだったの?」
「う……。そ、そのようで。これを機会に、キャラクターを固定させてしまおうかと……」
とりあえず、と。
「KUROHIGE」、手に持ったバックパックを、「KAORU」に見せます。
その鞄の中には、大量のマジックアイテムが……。
「おおおお〜っ!
おじさんってば、ホント、運が良いよねー。
私や、Shantyじゃ、あまり買えないもの」
「いやあ、はっはっは。
我ながら、自分の運が怖いですな。
なにぶん、運任せなので、くずアイテムも多いですが。
以前のように、100gpでヘビークロスボウのPOWERが手に入った例もありますし」
大量に手に入れるマジックアイテム。
どこで買うのか……は、秘密です(笑)。
ただでさえ競争相手多いのに……(^^;;;
「それじゃ、いつもの小箱に、入れて置いて。
あとで、Shantyに鑑定してもらうから」
所定の箱の中に、マジックアイテムの詰まったバックパックを入れようとして、「KUROHIGE」は眉をしかめます。
「KAORU殿、この木箱には、重量OVERで、入りません……」
「え……? じゃあ、タンスの横の宝箱に入れておいて」
「その箱はすでに、Tetora殿に作っていただいた、HQチェインでギチギチですな」
「………」
うーむ……と悩んだ後、「KAORU」は、ブリテインでクッキングを楽しんでいた「KAEDE」を呼び寄せます。
「ただいま〜。
姉さん、私に用って、なあに?」
「はい、これ持ってー」
「ほえ?」
「KAORU」は、「KUROHIGE」が持ってきたバックパックを、「KAEDE」に持たせます。
「お、重い〜っ。これ、どーすればいいの〜?」
「んっとね。いま、家に置くスペース無いから。KAEDE、あんた、それ持ってて」
「え゙え゙!?」
「じゃ、KUROHIGEのおじさん、木こりやってきて」
「は、はあ……」
「それじゃ、KAEDE、私も、ちょっくらダンジョン行ってくるね」
「姉さん、これ持ったままじゃ、動けないよー。私も、外に出る〜」
「んじゃ、行ってきます!!」
「ねえさーーーーんっ(涙)」
……とまあ、こんな具合で。
四畳半と呼称される、普通の一戸建てでは。
あっという間に、アイテムを置くスペースが無くなってしまいます。
不必要なアイテムでも捨てるのが惜しく、貯めてしまう、私のような貧乏性プレイヤーには(笑)。
家の中に貯蓄したアイテム、単純にNPCに売りつけるだけでも、三万GPは固いでしょう。
バグを利用した、家屋侵入泥棒に出会わないことを祈る毎日(ーー;
……ところが。
この、アイテム貯蓄症候群?な私に、転機が訪れます。
家具消失……。
ひとつのスペースが、ポッカリ、無くなっていました。
机と、その上に置いていた宝箱が、消失。
その宝箱の中にギッチリ詰まっていたマジックアイテムとともに……。
他にも、家の床に置いておいた大量のインゴットや。
巻物を作るのに必要な、ブランクスクロールも……。
そしてもうひとつ。
バグを利用して、家屋のアイテムを不当に盗む連中が、いまだに存在するということ。
折しも、他人の家から、簡単にアイテムを盗める方法を、知ってしまいました。
時間を掛けて、大切に貯蓄したアイテム。
頑張って作成したアイテム。
それが、簡単に消失してしまう(バグ?)。
あるいは、簡単に奪われてしまう。
なんだか、頑張ってアイテムを貯めることが、馬鹿らしくなってしまいました……。
さらに追い打ちを掛けるように。
銀行に預けているアイテムを、他者が盗めてしまうという不当な手段もあるとか。
大切に貯蓄したモノを、バグなどによって奪われてしまう。
貯蓄した苦労が、一瞬で水の泡……。
じゃあ、頑張って……時間をかけて、残していくことができるモノって、なんだろう?
アイテムは奪われる可能性があるし。
また、プレイヤーが建設できる、各種建築物も、銀行バグ?泥棒によって、鍵を奪われたら……。
「私は、キャラクターが財産だから」
と、ある日、IRCチャットで、仲間の「Tetora」さんがこんなことを言いました。
「たとえ、家と、中のアイテムを奪われたって、ちょっとお金があれば、再起できる。
あ、お金じゃなくって、シャベル一本あれば、ダイジョブ。
採掘して、インゴット作って、それを売れば、お金になるから。
それをもとに、さらに採掘したり、あるいは裁縫でお金稼ぎ出来るから」
と、こんなような感じ。
……ううむ、確かに、「Tetora」さんの家って、あんまり箱が置かれてない(笑)。
キャラクターが財産か……。
「Tetora」さんと話した、こんなような内容を。
家具消失の際、思い出したのでした。
そうだなー……。
私も、そうすべきなのかも。
『UO』内で、大規模な商売を予定していたのだけれど。
こんなにもあっさりアイテムが無くなってしまうだなんて……。
とてもじゃないけど、やっていけません。
その点、キャラクターにお金をつぎ込んで、育成させることは。
アイテムなどのように、消え失せることなく、残っていくのだから……。
KAORU 「Shanty、あなたに預けていた、二階建て建築用の貯蓄は、いくらぐらいになった?」
二階建てのマイホームを手に入れるため、「Blue Rose一家」の貯蓄を、少しずつ「Shanty」に集めていたのです。
Shanty 「十三万GPくらいです」
KAORU 「んー。私と、KUROHIGEのおじさんの貯金を持ってきて……。
あと、モンスターヴァレーのHadley(ヴェンダーの名前)から売り上げを吸い上げれば……。
……うん、二階建て、買えることは買えるのね」
Shanty 「バグユーザーの防止には、それほど役に立たないでしょうけれど。
やはり、入口を他の建物で囲ったほうが、良いと思います」
バグを利用した家侵入のほとんどは、家屋の扉から、入っていくモノです。
ならば、その扉に近寄らせないよう、入口を複数のテントで囲い。
リコールでしか入口に来れないようにする……というのが、流行っています。
……莫大な資金が必要ですが……。
KAORU 「なんにせよ、二階建ては欲しいわね。
バグ利用者から、完全にアイテムを守れないとわかっていても。
それでも、大きな家が欲しいな〜……」
重量OVERで、床にへたりこんで居る「KAEDE」が、目を輝かせる。
KAEDE 「そうだよね! そうすれば、私が、こうやって荷物持ちする必要ないしっ。
それに……。
余裕があったら、動物を飼いたいな」
Shanty 「あ、それ良いですね。
私も、動物飼いたいです。
馬とか、馬とか、馬とか……」
KAEDE 「私は……牛とか、牡牛とか、雌牛とか……」
KAORU 「私は、ニワトリとか、にわとりとか、鶏とか……」
KUROHIGE (ううむ、ペットたちの泣き声のたびに、ラグりそうな家ですな……)
KAORU 「よし、それじゃあ、いままで以上に、お金稼ぎ、ガンバローっ!
……でも、お金稼ぎなんて、二の次でいいからね。
まず第一に、自分の技術を、磨いていこう!
私は、Magery(魔術)を重点的に上げる。
Mana(魔力)回復の時間を、Hiding上げと裁縫によるお金稼ぎのコンボで行く。
Shantyは、Mageryと書写(巻物作成)のスキルアップを、交互に挑戦してみて。
で、Mana回復の時間は、採掘をモリモリやってね。
一日に七百インゴッツが、ノルマだよ。
KUROHIGEのおじさんは、まず、自力でリコールができるよう、Mageryを上昇させて。
それと、採掘はしばらくは Shantyに任せて、木こりでもって、クロスボウボルト量産して。
一日に四百本がノルマだからね。
KAEDEは、錬金術を磨いて。
しばらく、街に行って、料理するのは禁止。
それじゃ、留守番よろしくね〜(笑)」
KAEDE 「ああうう〜〜(涙)」
こうして、いままで以上に、お金稼ぎに熱が入っていくことになりました。
それと同時に、キャラクター育成にも、力を注ぎます。
二階建ての家が欲しいのは、広い土地を自分のものにしたいため。
いまの四畳半ではできなかった、スペースの無駄使い。
より良い居住空間の作成(笑)を心みたいがために。
どんな配置にしようかな……。
タンスはここに置いて、机はこうやって並べて。
動物の毛皮を利用して……。
ペットの部屋を作って……。
そんなことを夢想して楽しみつつ、彼ら彼女らで、『UO』をプレイしていこうと思います。
目標まで、あと?万ゴールドっ!!(笑)」
◇