1998.05/30 十五日目 |
「KAORU」、狩猟と旅に明け暮れるのこと |
この日は、土曜日。
休みだってのを良いことに、ガシガシ接続、ガンガン『UO』。
う〜ん、電話代が心配だ〜(^^;
三千人同時アクセス可能という、『UO』。
それを支えているサーバー。
このサーバー、定期的にメンテナンスを行います。
毎日。
日本時間で言えば、早朝……午前04時前後に。
だいたい、30分位、ダウンしているそうです。
でまあ、テレホーダイ開始直後は、重くてゲームにならない……のが普通なので。
多くの日本人は、テレホ開始後、回線を切って眠ったり、あるいは危険な外には出ないで、屋内で内職に励んだりするのが、常です。
私の場合、テレホが始まって、少ししたら眠り。
サーバーダウンが終わるという、午前04時頃に起床。
馴染みの IRCチャンネルに入って、仲間とチャットしながら、サーバー復帰を待つ。
こんな感じで、『UO』を楽しんでいます。
そんでもって、この日の早朝。
昨夜の”狩り”が今ひとつだったので、今度は、私が慣れ親しんでいる、Britain東の森で。
「Pastel」さんを誘って(というか無理矢理引っ張って(笑))狩りへと出掛けます。
……ところが。
狩りを始めた直後、赤Nameの狼に、私が殺されちゃいました(^^;
いや、赤Name狼、むっちゃ強いんですって!
そこら辺のモンスターよりも、よっぽど、攻撃力ありますもの、うんうん。
(※Dire wolf)
……とは書いたものの、たかが動物……と、最初は侮っていたので。
どれぐらいダメージ受けているのだろう……?
とステータス画面を見て、残り二、三割なのを知って、真っ青な顔して逃げ回りました(けど、逃げ切れず死亡)。
こうやって、出だしにつまづいたものの、この早朝の狩りは、まあまあの収穫。
「Pstel」さんと、何匹かのモンスターを倒したり、美味しい動物を狩ったり(++
そろそろテレホが終わるという時間に、Britainに戻り、収穫を山分け。
……う〜ん、協力プレイって、楽しい(^^
「Pastel」さんと別れた後、ひとりで、また狩猟場に。
これまた、なかなかの収穫。
新たに購入した、「ヘビークロスボウ」はなかなかの攻撃力で、狩りの能率もアップ(^^
ひとりでモンスターを倒せたことから、いままで足を踏み入れることのなかった、沼地をも徘徊します。
テレホが終わり、人が少なくなってきたからか、モンスターが結構、居ました。
「リザートマン」を三体、「ラットマン」を三体。
矢を放っては、追ってくる敵の攻撃範囲から逃れ。
また攻撃しては、距離を置き。
これを繰り返すことで、ほぼノーダメージのまま、モンスターを仕留めていきます。
モンスターたちの屍を前にして、私は、「KAORU」の腕にかなりの手応えを感じました。
……イケルっ!
この勢いに乗って、沼地の向こうへと、歩を進めます。
『UO』に添付された、世界地図を頼りに。
悪党どもが待ち伏せている可能性のある、危険な街道は避け。
海岸沿いに、あるいは森の中を用心しながら歩き。
時に狩りをして、ブリタニアの大地を、徒歩で旅していきます。
赤NameのPCを見掛けては、走って逃げ。
モンスターの咆哮を耳にしては、「追跡」スキルでもって場所を突き止め、狩り。
強すぎるモンスター(ガーゴイルなど)からは、やっぱり全力で逃げ(笑)。
こうやって、Britain(これからは、「ブリテイン」と表記します)の東にある都市群を、回って行きます。
ブリテインから、コーブ、ヴェスパー、そしてミノック。
新しい街についても、その全てを観光して回ることは無理でしたが、新たなモノを発見するという、探求心……旅の醍醐味を味わえました。
ヴェスパーやミノックは、かなり大きな街ではあります。
店揃いも、なかなかのもの。
……けれど。
やはり、我が愛しのブリテインには、かないません。
人の多さも、店の多さも。
どこに行っても、人が絶えることの無いブリテイン。
スリなどの悪人も集まりますが、それ以上に善人が、そして仲間が集う街。
長い……長い旅を終え、「KAORU」は、ミノック郊外にある「ムーンゲート」(ワープ装置。月の満ち欠けによって、転送先が変わる装置)でもって、ブリテインへと帰り着きました。
旅の最中に手に入れた収穫物を、馴染みの商人に売りさばき。
スリを警戒しながら、銀行へ行き、お金を預け。
そしてこの日の「KAORU」は、眠りにつくのでした……。
1998.05/31 十六日目 |
強敵ガーゴイルを倒すのこと(ただし、すでにHP半分、しかも協力プレイ(笑)) |
今日も朝から、『UO』(^^
最近は、弓を使ったヒット アンド アウェイにも、かなりなれてきました。
ただ、この弓ってヤツは……矢が消耗品なので、切らさないように補充するのに一苦労。
ブリテインの店で売っている矢を買って狩りをしているようでは、ただでさえ少ない収入が、無くなってしまいます。
ってことで。
弓矢使いの「KAORU」は、矢を自作しております。
以前の日付分にも書いておりますが。
「伐採」スキルを使い、斧でもって、樹木から木片を手に入れ。
その木片を、斧やダガーで削りだし、矢の芯……シャフトにして。
そのシャフトに、鳥などから毟り取った(笑)羽根を付け。
……こうして、「矢」が出来上がります。
長い間、この作業を行っていたので、「伐採」と「弓矢作り」のスキルが、メキメキ上昇。
このふたつのスキルだけでも、そこそこ、生計をたてられるほどになったほどです。
でまあ、狩りをしながら、矢作り。
狩りの収穫も、矢の補充もじょうじょう。
この日は、日曜日ですが、朝から仕事です。
出勤前にもう一度狩りを……!
そう思って、銀行に貴重品(笑)をあずけ、狩りに赴きます。
PKが待ち伏せている可能性のある、街道。
普段は、この街道と、少し距離をおきながら、森の中を歩くのが常ですが。
もう、出勤まで時間がない……ということもあって。
街道を、全力でもって走っていきます。
するとまあ、でるわでるわ。
「追跡」スキルを使えば、あちこちにモンスターの反応。
と……。
この「追跡」に、あの「ガーゴイル」が引っかかります。
「ガーゴイル」……。
魔法を得手とするモンスターであり、中には最高レベルの魔法を使う者もいるとか。
そして、肉弾戦もかなりのもの。
いままで、出会っては逃げまくっていたものの、まだ狩りを始めたばかりであり、死んでも構わない装備です。
……ってことで。
特攻!!(++
森の中に建てられた、PCの家々の間に、強敵「ガーゴイル」が居ました。
あたりに火の壁が燃えさかり、打ち損じた矢が散乱しております。
馬に乗った、青Nameの”Lord”(善行を積み重ねていくことで、得られる称号)が、ガーゴイルと隣接して、ガシガシ戦闘中。
じゃあ、たとえガーゴイルを倒せても、報酬は期待できないな〜……と思いつつ、アタック!
ガーゴイルは、その騎乗のPCを攻撃しているし、生命力は、すでに半分以下。
扱いなれてきた「ヘビークロスボウ」で、矢を放つっ!
……しばらく、戦っていると……。
なんか、ガーゴイル様の攻撃が、こっちに来たあああああっ!(^^;;;
ズギャアアアアン……!
という激しい落雷が私を襲い、ついで、ドカンッ……という音と共に、「KAORU」の生命力が一気に半分以下に。
しかも、このガーゴイル様、私に殴りかかってきてくださいました。
ズガッ!
モアモアーン……。
ズビシャーン!
ヒュン……ズドン!
なんだかよくわかんないけど、その騎乗のPCと一緒に、ガーゴイル様をぶち倒すことに成功。
後々、私も魔法を使うようになってわかったのですが、騎乗のPCの方が、私に何回も回復や補助魔法を使ってくださったようです。
ほんと、「KAORU」、死にかけたし(笑)。
でまあ、ガーゴイル様の棺桶を覗いてみると(生物を殺した後、その亡骸をダブルクリックすると、棺桶が表示される。で、その棺桶の中に、その生物が持っていた所持品、戦利品などが表示され、それを取ることができる)、結構魅力的なアイテムが……。
「KAORU」、ちゃっかり、宝石をいただいちゃいました(笑)。
でまあ、その騎乗の”Lord”様に、お礼を言われました。
日本語で(^^;
なんだあ、名前が英風だったから、てっきり……。
日本人だってわかったら、もっと報酬を、せしめることができただろうに(爆)。
なにはともあれ。
この戦闘が終わった後、ダッシュでブリテインに戻り、ログアウト。
やっぱり、協力プレイは楽しいなあ……。
1998.06/01 十七日目 |
「コブトス」 |
モンスターを、狩りたい……!
最近、この思いが強くなっています。
鹿さんや牛さんと違って、モンスターは、お金や武具を持っている場合が多いです。
これが、かなり美味しい。
けれど、地上に居るモンスターの数は、少ないです。
森の中を徘徊しても、出会えないことすら、あります。
ので。
モンスターがガンガン湧くという、ダンジョンへと赴くことにしました。
ダンジョンには、モンスターだけでなく、金銀財宝もザックザクだとか!
しかし、その財宝を得た冒険者を狙って、PKがうろついているとの話も……。
でまあ、PKされても、泣きをみない程度の装備でもって、ダンジョンへGo!!
どんなモンスターが居るのだろう?
それとも、PKが待ち伏せているとか……?
私は、初心者ごようたちにして、アーチャー、メイジでも稼げるっていう、「コブトス」という名のダンジョンへと赴きました。
いつも狩り場にしている、沼地の近くでもあることから、さほど遠出したという気もしません。
ごくり……と喉を鳴らし、明かりの魔法を自分に掛け、用意万端、レッツゴー!
………。
「ちはー」
「こんちはー」
「ここ、はじめてなんですー」
「だれか、HEAl 掛けてー」
………。
って、なぜにPCがいっぱい居る!?
しかも、日本人ばかり!?(笑)
「コブトス」の第一階層をガシガシ歩くと、そこかしこで、日本人PCと出会います(笑)。
あ、もちろん、モンスターも。
その場から移動できない、植物系モンスター「コープサー」をざくざく射殺し、コイツが持ってるお金をザクザク集め。
たまに見掛けられる宝箱を開けてみたりして。
モンスターとの戦いに苦戦しているPCを見掛けたら、回復魔法を掛けたり、あるいは弓矢で援護したり。
また逆に、助けてもらったり……。
PKの影さえ見られない、平和な風景でした。
無事、帰還。
1000GPくらいの、収穫だったかな……?
これに味をしめ。
一休みした後、もう一度、レッツゴー!
私の戦果を聞いたからか。
仲間の「SOPP」さん(ブラジャーバイヤー(^^;)、
それに、『LS』時代からの仲間である「Asuma」さん(マジックアイテム マニア(^^;)も、「コブトス」に来ました。
三人でもって、出会うモンスター、赤Nameアニマルたちを、ガッシガッシと打ち倒す。
人が少なくなってきたからか、モンスターがガンガン湧いてきて、進むのにも一苦労。
途中、魔法をガシガシ使ってくる、「ゲイザー」というモンスターと戦っていると、これが次々、湧いてくる(笑)。
でも、なかなか良いアイテムを持っていたりして、ホックホク。
苦戦しているのを見かねてか、「Chain」という名前の、女性キャラ、日本人PCが援護してくださいました。
この人が、強い強い!
これでもかというほど、しかし、状況を違わぬ援護魔法。
「マーク」、「ゲートトラベル」という、結構高度な魔法を一度で成功させる鮮やかさ。
また、弓矢を撃っても、かなりの腕前。
そしてまた、蛇の皮を、サクサクッと裁縫して、皮鎧に変えてしまう手際の良さ。
「Asuma」さんが、この人を誘って……。
即席四人パーティー、「コブトス」の奥地へ、Go!!
するとまあ、いるわいるわ。
モンスターだけでなく、それを狩るPCたち。
秘薬はダンジョンのそこかしこに出現し、取り放題。
「ウォーターエレメンタル」(結構強めのモンスターだと思います)を、五、六人で袋叩きにしたり。
かなり強めの魔法を使うという、「リッチ」と出くわし、逃げ出したり。
「Asuma」さん(AR38!)、「SOPP」さんを前衛に、「KAORU」が弓矢で、「Chain」さんが魔法でもって援護。
なかなかのコンビネーションで、ずいずい進んでいきます。
そして……。
なにやら、神殿のようなところに辿りつきます。
そこに、地下に降りる階段があり、四人で降りていったのですが……。
広間……。
そこら中に蠢くモノたち……。
階段を降りた直後、私たちは、モンスターや赤Nameアニマルどもに囲われてしまいます。
……っていうか、せっかちな私が先行し、見事に囲まれます(笑)。
いや、これが笑い所の話じゃあ、なかったんですよね。
囲まれるならまだしも……。
しばらく、もがいていると……。
画面の左下に、メッセージが。
「あなたは、○○が●●を攻撃するのを見た!」
とか、そんな感じのメッセージが。
これはようするに、モンスターや赤Nameアニマルが、PCを攻撃目標と定めた際に表示されるメッセージです。
ダンジョン探索中、幾度となく見たメッセージですが……。
このメッセージが、画面を埋めるほどに、つぎつぎと表示されたのです!
え、壊れた!? なにかのバグ!?
と思ったのですが……。
広間中に蠢くモノたちが、全て赤Nameアニマルandモンスターだとわかりました……。
ぎよええええええっ!!
そうです。
だれも降りることの無かったこのフロアに、モンスターたちはガンガン湧き、辺りを埋め尽くしていたのです。
慌てて、撤退しようとするものの、すでに「KAORU」は、囲まれている状態。
「Asuma」さん、「SOPP」さん、「Chain」さんがガンガン援護をくれるものの、逃げ切れず、いよいよ持って危ない状態。
やばい!
このまま、消耗戦に突入したら、殺されるううううっ!
そう、パニックに襲われそうになった私の脳裏に、ひとつのアイデアが。
そうだ、魔法がある!
「KAORU」は、以前、仲間の「toshi」さんから買った呪文書でもって、チマチマと魔法を修行していたのです。
そして、その乏しい魔法の中に、このピンチから抜け出せる魔法があったと、思い出します。
「テレポートオォォォオオォ!」
画面内の見える範囲の場所に、短距離テレポートが出来るという魔法。
その名も「テレポート」(まんまや)。
「KAORU」、これを一度で成功させ、赤Nameどもに囲まれた危地から、抜け出すことに成功。
仲間に呼びかけ、急いでこの場から離脱。
すでに、テレホが始まり、かなり重くなってきたことから、ここらで撤退することに決め。
「Chain」さんの「ゲートトラベル」(即席ワープ装置。これによって生み出される光に入っていくことで、多人数が一気にワープができる優れモノ)でもって、安全な街に帰還。
再会を約束して、「Chain」さんと別れ。
もう寝ると告げ、「Asuma」さん、「SOPP」さんとも別れました。
うう〜ん、協力プレイandダンジョン探索……楽しかったなあ……(^^
1998.06/02 十八日目 |
評判システムと、PKたち |
早朝起床。
「Chain」さんに作ってもらった「ルーン」を使って、仲間とみんなで、「コブトス」へGo!
(※第六レベルの魔法、「マーク」。これを使うことによって、「ルーン」というモノが作り出せる。
そして、この「ルーン」に対して、第四レベルの魔法「リコール」を使うと……。
その「ルーン」を作った場所に、ワープできるという優れモノ)
でまあ、仲間であり、魔法使いにして巻物屋さんの「toshi」さんに、この「コブトス」行きの「ルーン」を大量に作ってもらいました。
私や、私のサブキャラ(作る予定の)。それに、仲間に配るため、です。
この際、「toshi」さんが 青NamePKに殺され掛けるなどのトラブルが有りました。
……『UO』には、評判システムというモノがあります。
この評判システムの存在が、プレイヤーたちのプレイスタイルに枷を与え。
理性と秩序を、少なからず もたらしていることに、成功しております。
善人を殺すこと、物を奪うこと(盗むこと)、悪人に荷担すること。
これらを行っていくことで、その PCの評判は落ちていきます。
最初、誕生したばかりのPCは、皆、青色で名前が表示されます。
しかし、前記したような行動を取り、悪評が貯まっていくと。
名前が青色から、灰色になり。そして、灰色から赤色へと変わっていくのです。
悪評を貯めに貯めた者たちに付けられる、最悪の称号、「Dread Lord」(男性)、「Dread Lady」(女性)。
その名前は深紅に染まり、名前の前に「Lord」、「Lady」という称号が付けられます(「KAORU」だったら、「Lady KAORU」)。
深紅の名前に、「Lord」、「Lady」という称号を付けた者たちは、街に入ろうとしても、無敵のGuard様に問答無用でぶち殺されてしまうほどです。
この逆に、善行を行うことで、良い評判を得ることができるのです。
悪人を殺し、善人を手助けし、困っている人(NPC)に助力する……など。
これら善行を繰り返すことによって、「Great Lord」、「Great Lady」の称号が付けられ。
青色で表示される名前の前に、「Lord」、「Lady」という称号が冠せられます。
赤Lord、赤Ladyと違って、青Lord、青Ladyたちには、色々と特権が与えられます。
かなり、魅力的な。
……ということで。
まず大抵の人は、青Lord、青Ladyを目指し、善行を重ねるように、つとめることになります。
さて、ここで困ったことが一点。
名前が赤く表示される者たちは、まず大抵が悪人だと思って、差し支えないでしょう。
Guard様が目を皿のようにして警戒する街中ならともかく。
Guard圏外などで遭遇したら、なにをされるか、わかったものではありません。
私の場合、極力避けます。
場合によっては、そっこうで逃亡(笑)。
しかし、悪人全てが赤Nameだとは、限らないのです。
直接的な悪行をせず。
評判システムに逆らわない程度に、仲間の赤Nameに協力する者たちが居たり。
また、悪事を重ねて、名前が灰色や赤色になったら善行を重ねて、もとの青色に戻り。また、悪事を再開する者たちも居ます。
でまあ。
善人を攻撃すると、悪評になりますが。
灰色の名前や、赤色の名前のPCを攻撃しても、それは悪評にはなりません。
少し前。
「toshi」さんは、間違って仲間を攻撃したり、赤Nameのモンスターに誤って回復魔法を掛けてしまい。
青色だった名前が、いまでは、灰色で表示されてしまっていました。
そこで。
「コブトス」で出会った、青NameのPCは、評判に影響しない……と、灰Nameの「toshi」さんを、おもむろに攻撃しはじめたのです。
そのPCは、青Name、しかも、「toshi」さんに重なって攻撃をするので、こちらもなかなか、手が出せません。
「toshi」さんは、前述した「リコール」の魔法で安全地帯に帰還することに成功します。
「toshi」さんを殺そうとしたそのPCは、「hehehe」と笑って、また元のように、モンスター退治へと去っていきました。
彼は、私たちが「toshi」さんを仲間だっ……と言っても、攻撃を続けたのです。
それは、明らかに狙ってのこと。
「toshi」さんは、なんとか帰還することはできましたが……しかし……。
もしも、彼が赤Nameなら、私たちは合計四人居たし、速攻で攻撃して、ぶち倒したことでしょう。
しかし彼は、青Name。
こちらが攻撃するだけで、私たちの評判はガクンと落ちます。
灰色の「toshi」さんが攻撃なんてしたら、おそらく、赤色になってしまったことでしょう。
しかし、こちらから手を出した場合、相手は評判に影響されないまま、反撃することが可能なのです。
彼が立ち去るのを、私たちは歯がみしながら、見送ることになりました。
……やっぱり、赤NamePC、作ろう……(++
迷宮、「コブトス」。
金銀財宝を所持するモンスターたちが徘徊し、初心者たちが通う、お手軽な迷宮。
ここを訪れ、冒険を重ねた者たちは、かなりの金銭、アイテムを手に入れることができます。
そしてまた、そんな冒険者たちを狙う、PKたちも跋扈しているのです。
この日の、昼間。
私はひとりで、この「コブトス」に「リコール」で赴き、お金稼ぎにせいをだします。
ところが。
ここで、PKに襲われます。
二回も。
しかも、うち一回は、赤Lord、赤Ladyたち御一行に(;;
(赤Lord、赤Ladyたちがぞろぞろ歩いてくるのを見て、背筋が凍りました)
逃げ回りつつ、街に帰るための「リコール」を連射。
魔術スキルが低いので、なかなか成功しません。
どんどん擦り減っていく体力……。
……なんとか二回とも、脱出に成功しました。
もしも、この「リコール」が使えなかったら、逃げ切れずに殺されていたことでしょう。
一節にはPK銀座(笑)とさえ呼ばれており、PKに出会わないほうがおかしい……と言われるほどです。
「コブトス」、おそるべし……。
1998.06/03 十九日目 |
箱入り娘(笑) |
断末魔の悲鳴を上げ、最後のリザートマンも、ついに地に伏した。
戦闘モードを解除。
いつでも魔法を使えるよう、手にしたヘビークロスボウをバックパックにおさめ、無手になる。
荒い呼吸を整えながら、辺りを見回す「KAORU」の目に、五体のリザートマンの死体がうつる。
……何者でもない、「KAORU」自身が、屠ったのだ。
「KAORU」も、強くなったなあ……と感慨に耽ることしばし。
ちなみに、彼女を囲むようにして木箱が置かれているのは、なぜか?(爆笑)。
さて、順に説明していきましょう。
なにかと、ココに登場する機会の多い「リザートマン」ですが。
実際、かなりの強さだと思います。
駆け出しの冒険者が倒せる相手ではありませんし、経験を積んだ戦士でも、連戦して勝てる相手ではありません。
歴戦の勇者でも、ひとりで「リザートマン」五体を倒すのは、一苦労だと思います。
それを、なぜ「KAORU」がやってのけることができたのか?
確かに、「KAORU」はアーチャーであり、戦い方さえ気を付ければ、ノーダメージで「リザートマン」を倒すことは可能です。
けれど、この戦い方には時間が掛かり、死体が一定時間経つと消える『UO』では。
リザートマン五体を相手取り、その死体全てが残った状態で、アーチャーが彼らを全滅させるのは、難しいでしょう。
それを、なぜ「KAORU」が……?
さて、ここに取り出したるモノは、この日、「KAORU」が初めて手にしたアイテム。
それは……「ノコギリ」(笑)。
弓矢作り、そして以前の火種作りでも活用している、「伐採」スキル。
斧を使って、樹木から木材を入手します。
そして、その木材に「ノコギリ」を使うと……「大工」スキル発動!
『UO』には、「大工」というスキルもあり、「大工」さんとして生計を立てていくのも可能なのです。
「KAORU」、生まれて初めての大工仕事。
当然、なかなかうまくいきません。
しばらく、木材相手に格闘した後、スキル使用に成功!
ずらずら〜っと表示される、各種木材製品。
椅子、机、タンス、本棚、木箱、宝箱、木の盾、これらが数種類。
その中から、「KAORU」は木箱を選択し、ギィコギィコいわせて、作成することに成功しました。
伐採、木箱制作……これを繰り返すこと、小一時間。
大量に木箱を抱え込んだ「KAORU」、いざ、ブリテイン東の森へ出陣っ!!
そんでもって、馴染みの沼地地帯。
魔物の発生時間とかち合ったのか、出るわ出るわ、リザートマン大量発生!
その数、五つ!
ぎゃーぎゃー叫びつつ、リザートマンが五体、「KAORU」ににじり寄ってきます。
「KAORU」、冷や汗をかきつつ、ダッシュで後退!
しかし、リザートマン御一行、変わらぬ歩調で、近付いてきます。
そして「KAORU」は、震える手で、バックパックから木箱を取り出し、地面に配置していきます。
その数、八つ。
「KAORU」を中心に、ぐるりと木箱を配置!
大量の木箱に囲まれる「KAORU」。
「リザートマン」、戦う気満々で襲いかかろうとしますが……。
この木箱に阻まれて、「KAORU」に指一本、触れることができません(笑)。
作戦、見事に成功!
木箱に囲まれ、「リザートマン」の直接攻撃を受けないまま、「KAORU」、悠々と弓を撃ちます。
逃げるなどの移動時間を気にすることなく、まるで練習のように、矢を打ちっ放し(笑)。
状況をつかめないまま、ただ、「KAORU」に直進しようとする「リザートマン」たちは。
「KAORU」から一方的に攻撃され、つぎつぎに地面に倒れていくのでした。
木箱の上は、歩いて移動できないんですよね。
いわば、障害物扱い。
だから、木箱を配置すれば、魔物や動物たちはその上を通ることができず……このような状況になるわけです。
木箱に囲まれ、安全地帯から攻撃し続ける「KAORU」には、余裕があり。
弓矢を放ちながら、倒れた「リザートマン」から皮を剥ぎ、獣皮加工までやってのけます(笑)。
この作戦、イケル!
PKが多い「コブトス」に、嫌気がさしていたので。
「ディスパイス」というダンジョンに赴きます。
「ディスパイス」……。
金銀財宝に乏しく、そこに巣くうモンスターたちは、毒を使ってくるものばかりで、実入りが少ないと嫌われている迷宮。
それゆえに冒険者が訪れることも少なく、それを狙ったPKたちも、訪れることが無いと言われています。
ってことで。
木箱をフル活用し、「ディスパイス」で奮戦します(笑)。
出てくる出てくる、湧きまくるモンスターや動物を、射殺し(ArcheryスキルUP!)。
木箱が間に合わないまま攻撃を受け、生命力を削られ。また、毒などを、魔法で回復(MageryスキルUP!)。
倒したモンスター、動物から皮を剥いでは加工する(TailorスキルUP!)。
実入りが少なく、弓矢や、魔法を使う際の秘薬の量と比べたら……どっこいどっこい。
けれど、みるみるスキルが上昇。
パーティーを組めず、ひとりでダンジョン探索をする際は。
しばらく、この「ディスパイス」でもって、力を付けようと思います。
1998.06/04 二十日目 |
絶倫爆速裁縫師、ここに復活。そして…… |
家だ……。
家が、欲しい。
この思いは、強くなる一方で。
戦利品や、ちょっと買いだめした秘薬各種、それに売れ残った革製品の在庫を、銀行の貸金庫に詰めようとしたなら。
無情にも表示される、重量OVERの文字。
やむなく、売れ残った「肉」(笑)を捨て、作り貯めしておいた木箱を捨て、ちょっと壊れかけの骨々アーマーを捨てたりなどして、貸金庫に空きスペースを作り、他のアイテムを収めます。
ああ、ダンジョンで拾った、この「樽」を捨てなければならないだなんて……(涙)。
ダンジョンに通う度、狩りに行く度に、抱え込んでくる各種アイテム。
出来うるならば、これら全てを、貯め込んでいきたい……!
そうだ。
もしも、家があったなら。
そこに、様々なアイテムを保管しておくことができるだろうに……!
そう。
もっと保管できる場所があったなら。
ダンジョンや狩り場から、もっと色々なモノをちょっぱってくるのにぃっ(笑)。
ってことで。
貯金、かなり貯まってきていましたが、家買ったせいでじり貧生活を強いられるのも嫌なので。
絶倫爆速裁縫師、ここに復活す(笑)。
「TETU」さんにこさえてもらった、各街にある皮革屋さんの「ルーン」を手に、「KAORU」、「リコール」を連射連射っ!
ブリテイン、ヴェスパー、オクロー、そしてミノック。
獣皮があれば大量購入して、爆速で縫い。
防具屋や雑貨店で、その革製品を売りさばき、つぎの街へ。
獣皮が無かった場合、すぐつぎの街へは行かず、まず在庫を売れるだけ売ってから、「リコール」。
みるみる増えていく、お金、「Tailor(裁縫)」スキル、「Magery(魔術)」スキル……。
この日、昼御飯を食べてから、夕御飯を食べるまでの間。
ガンガン接続しまくって、この旅で二万GPを稼ぎ出すことに成功っ!!
前人未踏(笑)。
また、ただ皮革屋や防具屋、雑貨店をまわるだけでなく、建築屋さんを訊ねるなどして、どこの街の、どの建築屋さんで家を買うのがいいのかも、チェックチェック。
その結果、ブリテインの木工屋に居る建築屋さんが、断然安いということがわかりました。
この時期、どこの街へ行っても、家の権利書(家を建てる際、まずこの権利書を手に入れる必要がある)は、四万四千GPくらいです。
だというのに……ブリテインの木工屋さんだけは、三万八千GP!
また、一戸建てだけでなく、テントも安くて、通常は二万二千ていどの所が、ココでは一万八千GP!
「KAORU」、「一戸建て」と、「青いテント」を購入します。
家を買うならまだしも……なぜ、テントをも購入するのか?
色々と長ったらしい説明が必要なので、ちょっとだけ。
家とテントを、ガチッとくっつけて建設するのが、いま一番、安全だから、です。
家とテントをくっつけた状態のマイホームを、すでに建設していた「TETU」さんに協力してもらって、「KAORU」、マイホームを建設。
ああ、我が家だ……。
まだなにも荷物は無く、ガラン……とした、空虚な我が家。
しかしいつか、ここを色々な物で埋め尽くしてみせるっ!
「KAORU」の脳裏に、様々な光景が浮かぶのでした。
ってことで。
「KAORU」、ノコギリを手に、通いなれたブリテイン東の森へ。
「伐採」で木材を手に入れ、その木材に「大工」スキルを使用。
そして、いままでは木箱しか作らなかったものの、今回は、椅子、机、タンス、宝箱などを制作。
時間は掛かるものの、着実に、家具を揃えていきます。
それら家具を抱え込んで、家に帰り着く「KAORU」。
どこになにを設置しようかな……なんて、そんな幸せを噛み締めるひととき。
やっぱり、机は窓際だよね。
そんでもって、椅子は机の側に置いて……うん。
こうやって、椅子に座りながら読書をするだなんて、最高だよね。
あと、やっぱりタンスは、この隅に置いておこう。
ちょっと、空きができるな〜。
あとで、同じ種類のタンスを作ってきて、隣に並べよう。
このタンスには、色々な衣服をしまおうね。
いままで、無駄に金庫を圧迫できなかったから、着ない衣服をしまっておくなんて、できなかったし……。
それと……本棚はコッチの隅。
う〜ん、どんな本をしまおうかな?
あ、いま持ってる呪文書……は、しまえないか。
それで……宝箱は、壁際に設置!
じゃあ、大量に貯め込んでいた秘薬たちを、銀行から取り出して来て、ここにしまっちゃおう。
そうだ。
冒険の度に、秘薬(魔法を使う際に必要)の数を確かめるの面倒だから。
冒険パックって感じで、一定の秘薬各種を詰め込んだパックパックを用意して、それを冒険の度に持ち替えていくことにしようっと。
この冒険パック、暇なときに、数を調整すれば良いもんね。
あ、秘薬はこの種類が、一番使うのか〜。
冒険パック、五つしか作れなかったな。
じゃあ、あとでブリテインに買いに行ってみよう。
なかったら、「TETU」さんに宅配してもらおうかな?(^^
なんて。
そんな、チマイことを、ホクホク、イソイソと行う「KAORU」。
……ああ、なんかむっちゃ可愛い(笑)。
っていうか、ロールプレイしてるだけで、むちゃくちゃ面白いです(^^;
なにはともあれ。
「KAORU」、ブリタニアの世界に、ようやく安住の地を手に入れることに、成功しました。
1998.06/05 二十一日目 |
「ディスパイス」の嵐 |
……まさか。
そんな、まさか……。
一度目は、確かに油断していた。
運が悪かったと、考えることもできた。
けれど、二度目である今回は、準備万端。
一時期は、鼻歌混じりに敵を屠ることに成功していたのだ。
それなのに……!
「大蛇(ジャイアントサーペント)」の毒と牙に傷つき、「KAORU」の視界は暗転した……。
……ここに潜るのは、かれこれ五度目になるだろうか?
木箱を抱え込み、使い慣れた弓矢と、この日、武器屋で手に入れた「首切り斧」を持って。
「KAORU」、ダンジョン「ディスパイス」へと赴きます。
その木箱の量といったら……。
もしも、「KAORU」の荷物を見る者が居たら。
きっと彼女を、「アーチャー」、「木こり」、「大工」などで生計を立てていると思うことでしょう。
でも本職は、裁縫師(笑)。
そんなこんなで、馴染みの「ディスパイス」に徒歩で到着。
念のため、使い慣れた「追跡」スキルでもって、この周辺に PKなどの悪党が潜伏していないかを調べてみる。
……うん、大丈夫。
っていうか、このダンジョンに通うようになって、PKどころか、赤NamePCにさえ、出会ったことはありません。
それもそのはず。
ここに巣くうモンスターや動物を倒しても実入りは少ないし、幾度となく毒を受けることになります。
人が訪れることの無い迷宮に、モンスターは増える一方。
まれに訪れる冒険者たちは、この大量のモンスター、赤Nameアニマルたちに群がり寄られることになるのです。
この日の「KAORU」が、そうでした(;;
「ディスパイス」に入った直後。
そこに居た大量のモンスター、赤Nameアニマルたちが、一斉に「KAORU」に襲いかかってきます。
幾度かダメージをくらいながらも、なんとか逃げることに成功し、その足で地下一階へ。
予想は辺り、地下一階には、出入り口ほど、大量の敵は居ませんでした。
目の前に現れたのは、「大蛇」が一匹。
幾度となく、屠ってきた相手です。
皮をはげるので、なかなか実入りの良い敵でした。
ってことで。
「剣術」関係のスキルを上げるのが、今回の目的だったので。
新品の「首切り斧」を手にして、「大蛇」相手に直接戦闘を挑みます。
……これが失敗でした。
なかなかあたらない攻撃。
対して、こっちは攻撃を受けっぱなしで。
ちょっとまずいかな……と思って、ステータスウインドウをチェックしてみたら……。
ひ、瀕死状態っ!!
幾度となく屠ってきた「大蛇」なので、大した敵ではないと高をくくり。
ステータスウインドウを、画面の端っこに片付けていたままだったのです。
けれど。
幾度となく倒してきたのは、森の中で、逃げながら。
あるいは、ダンジョンで、仲間や、木箱があってこその戦い。
直接戦闘でもって殴り合ったのは、これが初めてだったのです。
回復魔法で、HPを回復させようとするものの、「大蛇」の攻撃はその回復力を上回り。
しかも、毒でもって、じりじり体力が削られていきます。
奥の手……!
と、移動魔法「リコール」を使って、脱出しようとしますが……これが見事に失敗(;;
「KAORU」、断末魔の悲鳴を残し、地に倒れたのでした……。
おおぉのおぉれえぇえええぇええっ!
こっの、クソいまいましい大蛇めええええっ〜!
つぎ会った時は、絶対、皮剥ぎ取って売りさばいてやるぅ〜っ(++
「KAORU」、ブリテインに居るヒーラーに復活させてもらい、装備を調えます。
いまから行けば、まだ私のアイテム、残っているかも知れない。
「KAORU」、対「大蛇」用にと、大枚はたいてプレートメイル一式を買い揃えます。
……ただし、購入した店の品揃えが悪く、各パーツの色が、各々違います(笑)。
兜と腕のパーツはピンク掛かっており、鎧は暗い黒色、それでもって、足部分は金色(笑)。
そのヘボチックさと言ったら……思わず、泣きたくなるほどです(;;
この、無茶苦茶な色のプレート一式の上に、ドレスを纏い、なんとか、見れる格好になります。
銀行で魔法を使うための秘薬品を取り出したり、体力を回復させて、再び、「ディスパイス」へ!
案の定、「ディスパイス」入口には、いまだ大量のモンスターが!
しかも、新たな犠牲者が、地に伏していました。
「KAORU」、群がり寄る敵たちを、「テレポート」の魔法で飛び越し、すたこらさっさと、地下一階へ。
地下一階階段近くに、「KAORU」の遺体とアイテム群がありました。
(※『UO』では、たとえ生き返ったとしても、遺体がしばらく、その場に残ったままなのです。
もしかして、魂と肉体は別で……。
「ヒーラー」や、蘇生の魔法でもって、以前と同じ肉体を形作られる……とか、そんな設定なのかもしれません。
ですので、さきほどここで死んだ「KAORU」の遺体は、装備品を付けたまま、そこに転がっているのです)
ってことで、今度は、馴染みのヒットアンドアウェイと、木箱バリケードを利用して、なんとか「大蛇」を屠ります。
仇を取った「KAORU」は、予定通りに、「大蛇」の皮を加工し、バックパックに収めます(笑)。
そして、以前の身体から装備品を取り戻し、バックパックへ。
ここで一旦、休憩を取り。
食事をすませ、体力を完全回復した「KAORU」に、欲が出ます。
さっき、出入り口付近で倒れていた、あの冒険者の荷物を手に入れることができたら、良いお金になるな〜……と(^^;;;
大量のモンスター、アニマルどもがひしめく、「ディスパイス」一階へ赴きます。
木箱バリケードを活かし、バッタバッタと、敵を倒していく「KAORU」。
ふふ、ばっちりだねっ!
……と、思っていると……。
そのバリケードをかいくぐり、一体の「大蛇」が、「KAORU」ににじり寄ってきます。
完璧とも思えたバリケードも、不完全で。
木箱と近くの岩山の小さな隙間があって……。
そこをにゅるにゅると蛇さんがかいくぐってきて、「KAORU」にガブリと噛み付いて……(;;
しかも、つぎつぎとそこから、他の敵さんたちも……(;;
そして「KAORU」は、再び「ディスパイス」に、屍を晒すのでした……。
「ブリテイン」へ戻る前に、「ワンダリングヒーラー」と遭遇し、蘇生してもらうことに成功しました。
(※「ワンダリングヒーラー」はNPC……ノンプレイヤーキャラクター。
荒野をウロウロしていて、PCが魂の状態のとき出会うと、蘇生させてもらうことができる)
「KAORU」……死に装束のまま、「ディスパイス」の出入り口付近で待機。
HPの回復を待ちつつ、誰かが通りかかるのを待ちます(笑)。
日本人だったら救援を頼み、外人だったら、その人が一階のモンスターを蹴散らしてもらう……。
そんなことを期待して、待ち続けます。
一旦、「ブリテイン」に戻って装備を用意しなおすのには、ちょっとお金が掛かりすぎるし。
かといって、一階にうち捨てられた「KAORU」の遺体(;;には、武装と秘薬群が二セット分あり、そのまま諦めるのも難しく。
待つこと数秒。
向こうから、PCがやってきます。
彼の名前は……「Sugiyama」!
おお、日本人だ〜っ!
早速、救援を依頼してみると……。
どうやらこの人も、この洞窟で難儀しているようです(^^;
なんでも、入口付近で倒れていたPCは、彼の仲間だそうです。
せめて、仲間の装備品を持ち帰ろうとしたものの……やっぱり、敵の多さに諦め、一旦街に戻って、また来たようです。
この方から、秘薬を譲っていただきました。
これでもって、「テレポート」の魔法を使い、うまい具合に木箱バリケードを築けば……!
体力が完全回復するのを待って、もう一度、足掻いてみる決心をします。
と、そこに「tomo」というPCが……。
やっぱり日本人、しかも、「Sugiyama」さんの仲間だそうです。
……さっき、一階で倒れていたのは、この人だったそうです。
「Sugiyama」さんと「tomo」さんは、ふたりでここに挑み、出入り口付近で「tomo」さんが死亡、「Sugiyama」さんが瀕死で撤退。
「tomo」さんは装備品を整え、ふたたびこの「ディスパイス」に来たようです。
三人でもって話をしていると、またまた、新たなPCが。
彼女の名前は、「Lady kool」。
おお、青NameLady!
かなりの実力があると思われます。
でもって、彼女の第一声。
「do-mo」
……日本人だっ!(歓喜)
「kool」さんも引き入れ、即席日本人パーティー結成!
一致団結、群れなす敵どもに挑み、見事蹴散らします。
私は装備品を二セット分取り戻し、歓喜歓喜(^^
そのまま、この即席パーティーで、「ディスパイス」地下一階に進撃!
並みいる敵どもを、バッタバッタと撃退していきます(++
地下二階の出入り口前にたどり着いた後、別れることになりました。
私は、この場所に「マーク」スクロールでもって「ルーン」を作り、街へ「リコール」して、帰還しました。
装備品はほとんど回収し、なおかつ、四人パーティーでそこそこの収穫を得ることができました。
「Sugiyama」さん、「tomo」さん、「kool」さん、ありがとでした(^^
それはそれとして……。
「kool」さんから借りた魔法の弓を、返却し忘れていて、顔が青くなりました(笑)。
再会できたら、かならず返そうと……その魔法の弓は、貸し金庫の奥深くに、保管しておくことにしました。
◇