■←戻る　　　次へ→■

■2024/08/11(日)07:30

シーズン六日目にして最終日。

我々世界樹は、迷いの中にいた。

昨夜、申し合わせたかのように3ギルド共同でメメ村を攻撃することが出来た。
にゃんたまが野宿送りになってしまったものの、メメ村の支配地6つを切り取るという快挙であり、一矢報いたといってもいいだろう。

そして今日、シーズン最終日。

絶対強者相手にもう一泡吹かせるか。
それとも2位というポジションを堅持すべく、もえねこから領地を切り取るか……。

宣戦布告の受付が始まったとき、我々世界樹は、状況を見守ることにした。


07:45に表示された宣戦布告は、メメ村から世界樹に対して、北東イエソド城と南東マルクト城への2件のみとなった。

もしも、南東マルクト城にもえねこが宣戦布告してきたなら、その時点でメメ村の中央制覇を阻むことが出来たのだが……かなわず。

もえねこが、中央アイン神殿へ宣戦布告することを期待していたのだが、そのまま布告が並ぶこともなく、時は流れていく。


メメ村の中央制覇を阻みたかったものの、一対一では、逆立ちしても叶わない。
戦力差1.5倍は、覆しようがない。

金曜日に、もえねこがメメ村の南教会アメトを超早落とししたように。
北西テファレト城を、超早落としして防衛に専念すれば、耐久で守りきることが出来るはず。

そうすればメメ村の中央制覇を食い止め、もう一泡吹かせることが出来たかも知れないが……。

せっかく集まってくれたゲストに対して、耐久防衛を依頼したり。
超早落としすら警戒されていて、きっちりと防衛される可能性もある。

そしてなにより、メメ村相手に全力を向けることで、現3位のもえねこにポイントを奪われ、2位から転落する可能性も高い。


昨夜、にゃんたまが中央から追い出され。
そして2位と3位のポイントが僅差である状況。

2位と3位とが最終日に争い、1位のメメ村が悠々と中央制覇を成し遂げる図は、すでに完成していたのだった。


20時21分。

もえねこが宣戦布告。
→メメ村の西教会フロライト。(20:21)
→メメ村の南西教会ジルコン。(20:21)
→世界樹の南教会マリン。(20:21)

……もしももえねこが、全ての宣戦布告に成功し、全ての防衛に成功した場合、31点となる。
世界樹は赤城x2をメメ村に、そしてこの南教会マリンさえも奪われてしまえば、本日の合計点は29点で、2位に転落する。


かくしてこの夜、2位の座を賭けて、世界樹ともえねこの全面戦争が幕を開けるのであった。

いろんな意味で、昨夜の戦いで幕を閉じた方が良かったように思えるのは、世界樹だけであろうか……。


■メメ村の宣戦布告。
→世界樹の南東マルクト城。(07:45)
→世界樹の北東イエソド城。(07:45)
→もえねこの南西ケテル城。(20:28)

■もえねこの宣戦布告。
→メメ村の西教会フロライト。(20:21)
→メメ村の南西教会ジルコン。(20:21)
→世界樹の南教会マリン。(20:21)

■にゃんたまの宣戦布告。
→メメ村の北東教会ファリア。(20:26)
→メメ村の北東教会シトリ。(20:26)
→メメ村の東教会トパズ。(20:26)

■世界樹の宣戦布告。
→もえねこの東教会ペリド。(20:29)
→もえねこの南教会アメト。(20:29)
→もえねこの南西教会ラベン。(20:29)


全体マップ

■20:45

まずは、にゃんたまのことを書こうと思う。

野宿となってしまっていたため、外縁部なら好きな教会に宣戦布告することが出来た。
にゃんたまが選んだのは、メメ村支配下の北東～東の教会3カ所であった。

メメ村が世界樹ともえねこの赤城を攻撃することから、にゃんたまへの防衛がおろそかになるとの判断からだろう。


ところが、世界樹ともえねこが、共にメメ村への防衛を追加しないのを見て、21時05分に、3教会を一斉に陥落させている。
暇を持てあましたメメ村が、3教会の防衛に乗り出すかも知れないとの判断からだろう。

事実、大きな消耗のなかったメメ村は、にゃんたまが占領した北東教会ファリアに対して、猛烈な反撃を行っている。
10分の反撃時間の間、にゃんたまが反撃KOすることが出来た記録が最大4KOだったことから、その苛烈さが垣間見えるだろう。

しかしにゃんたまもまた疲弊していなかったため、メメ村からの反撃を退ける。
こうしてこの夜、にゃんたまはメメ村より3教会を奪い、このシーズンを終えることとなった。


残るはメメ村、もえねこ、世界樹の3ギルドである。

メメ村は開始早々、世界樹の北東イエソド城に攻撃を仕掛け、防衛部隊を削っていく。
早落とししてくれれば反撃の目もあるのだが、実に冷静に寸止め。

記録を読み返せば、もえねこも迷っていたのか、21時を過ぎるまで攻撃をしていない。


しかし21時06分、もえねこの南西ケテル城が、メメ村によって陥落(たしか防衛は極少数)。

それを見てか、この時刻より、もえねこは世界樹の南教会マリンへの猛攻を仕掛けてきた。

世界樹はもちろん応戦。
なおかつ、21時07分、もえねこ支配下の南教会アメトを早落としさせる。

21時08分、メメ村が世界樹の南東マルクト城と、北東イエソド城を制圧。

世界樹は、もえねこからの南教会マリンへの攻撃を防衛しつつ。
21時12分、もえねこ支配下の南西教会ラベンへと攻撃を仕掛け、その後、休むことなく攻撃し続けた。

21時13分、世界樹がもえねこ支配下の東教会ペリドを一気に制圧。

……こうして、南教会マリン(世界樹)と、南西教会ラベン(もえねこ)において、終わることのない戦いが繰り広げられていく。
そして実際に、この両地での決着は付くこと無く、終戦まで続くことになった。


正直、世界樹としてはまだ少し余裕があったのも事実であったが。
この時間帯に、もえねこはメメ村の2教会相手に、しばらく攻撃を実施していた。

西教会フロライトと、南西教会ジルコンである。
正確な記録はないものの、50ほどの防衛を積んでいて、見ても大きな戦力は配置されていなかったように思える。

大きな部隊を送り込めば取れてしまいそうに思えるが、メメ村は即座に防衛を積み増しし、もえねこの攻撃をはね除ける。
メメ村はこの日、対世界樹、対もえねこを意識していたはずなので、まったくもって隙は無い。


そしてまた、21時21分。
メメ村が早落としして見せた南西ケテル城に対して、もえねこはかなりの反撃を見せている。

世界樹と多方面で戦闘をしつつ、2教会の侵略やケテル城奪還の部隊を送り込むなどして、実はかなりの戦力を保有していた様子がうかがえる。

しかし結果として、メメ村は宣戦布告した3カ所を全て攻略し。
もえねこから宣戦布告されていた2教会も難なく防衛してみせた。


世界樹は、もえねこから2教会を奪い取り、南教会マリンの防衛に成功。
2位の位置を守りきる。

この夜の結果、3位と4位とは僅差であり、もえねこが南西教会ラベンを守りきることが出来て、なんとか1点差で3位を確保できた。


……こうして、強者メメ村が中央を制覇。

土曜日に、3ギルドより集中砲火を受けたものの。
結果としては2位以下に大差を付け、このブロックの覇者となった。


■メメ村
南東マルクト城(世界樹)、北東イエソド城(世界樹)、南西ケテル城(もえねこ)を占領。
中央と北西も支配下のため、文句なしの中央制覇である。

■もえねこ
西教会フロライト(メメ村)、南西教会ジルコン(メメ村)、南教会マリン(世界樹)への侵略に失敗。

■にゃんたま
メメ村が警戒をはじめるよりも早く、メメ村3教会(ファリア、シトリ、トパズ)の制圧に成功。

■世界樹
東教会ペリド(もえねこ)、南教会アメト(もえねこ)を占領。
南西教会ラベン(もえねこ)への侵略は失敗。


メメ村は中央を制覇、さらなる加点を得て、85点。

2位確保の動きが功を奏し、世界樹が32点。

2位に届きかけたものの阻まれ、気づいてみれば4位に迫られていたもえねこが、24点。

メメ村から教会3カ所を奪い取ったにゃんたまが、惜しくも23点。


こうして、6日目の戦いは終了し、シーズンとしての終幕を迎えた。


ギルドとしては9回目のグランドバトルであり。
スペシャルなゲスト多数の牽引による、初めてのグランドマスター級での戦いであった。

そして同時に、今までで一番苦しい戦いとなり。
トップとの戦力差1.5倍という、さすが無差別級ともいえる戦いの中、それでもなんとか2位をもぎ取ることが出来た。

参戦してくれたゲストはもちろんのこと、参加してくれた世界樹メンバーにも、感謝の気持ちでいっぱいである。

■←戻る　　　次へ→■