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ワールド96は、2023年の08月22日に誕生した。

今回の2024年06月のグランドバトルは、我々にとっては通算7回目となる。

そして新しいグループ分けが行われ、w96よりも稼働時間が長いw84、w88、w92との戦いとなる。
今まで以上に稼働時間が差があるということは、レベル差が顕著となってくる。

我らw96の住人にとって、始まる前から厳しい戦いが予想されるのであった。


……布告風景を書く前に、ギルド名の変更について軽くふれておこう。


私たちのギルドはかつて「ひま星」と名乗り、10ヶ月近く活動していた。

しかし前回のグランドバトル最終日。
ギルドの創始者であり初代リーダーだった「ひまお」さんが、特定個人とギルドへの不満から、当ギルドを脱退。
数日後に別ギルドへ移籍した。

さらに言うなら「ひま星」というギルドネームは、彼のサブキャラがキープしたまま。
(w96ではギルド名をもじって遊ぶことがあり、オリジナルの名前を取られないよう、サブキャラでキープする)

長い間一緒に活動していたメンバーからの呼び掛けにも、彼は無視を決め込み。
二週間以上経った後、これはもう戻らないのでは？と諦め。
彼がこだわる「ひま星」は使わずに、新しいギルド名にすることを皆で話し合い、意見を求め、投票で決めた。

新しい名前は「世界樹」。
w96に大きく根付き、大樹の元に人が集まればいいな、という思いから付けられた名前だ。


この件に関しては語りたいことがあるが、それは戦記では無いので最後に回そうと思う。



■2024/06/11(火)07:30

朝の07:30にグループ分けが発表される。

我ら「世界樹」は、総合戦闘力33位～48位で構成される「エリートクラス」に振り分けられた。
選ばれるのは48ギルドのため、下位のクラス分類となる。

エリートクラスも4つのグループ分けがあり、我々に割り当てられたブロックはA。

ワールド92の「カフゥの温室」　(※以下、「温室」)
ワールド84の「星屑のグリモワール」　(※以下、「星屑」)
ワールド96の「-世界樹-」　(※我々のギルド！」)
ワールド88の「アポロモール」　(※以下、「アポロ」)

この並び順が、総合戦闘力の順位であると思われる。

前回、我々は総合戦闘力33位だったが、今回は40位。
なによりもいちばん若いワールドであるため、地力の差が出ることは必至。

このグループ内の順位も単純なものではなく、容易に戦力差も想定できない状況である。



朝07:30という時間ながらも、我ら世界樹のチャット会議には5名が参加し、名乗りをあげていた。

「ノーフェイス」
「れーるがん」
「ぺちゃ」
「まいにち」
「しえり」　(リーダー代行あり)

(※ランク順)

他にも参加していたかもしれないが、挨拶等でアピールしたのは以上の5名。


分担して、中央の赤城への宣戦布告を試みるも……。

なんと四カ所のうち三カ所を、戦力1位と思われる温室に布告されてしまった！

かろうじて、南西ケテル城を我々が布告することが出来たものの。
戦力1位である温室がNPC相手に戦うということは、防衛戦力が余っているということである。

これに挑むのははばかられ、結局は温室以外のギルドでの三つ巴になることが予想された。


カフゥの温室の宣戦布告。
→南東のマルクト城。
→北東のイエソド城。
→北西のテファレト城。

世界樹の宣戦布告。
→南西のケテル城。
→星屑の南教会アメト。(制限時間少し前)
→アポロの南教会マリン。(制限時間少し前)

アポロモールの宣戦布告(すべて昼前)。
→世界樹の北教会クシェル。
→星屑の北東教会シトリ。
→星屑の東教会メラル。

星屑のグリモワールの宣戦布告(すべて制限時間直前)。
→世界樹の南西教会ラベン。
→温室の南教会ラリマル。
→アポロの北東教会ファリア。


前回と違って、今回はどの勢力も支配地がばらばらであった。
初日の行動としては、城の確保を第一にして、後は安全地帯への形成を狙う流れになる。

全体マップ

■20:45

余力たっぷりの温室への攻撃を避け。
温室以外の3ギルドでの三つ巴になる！などと予想していたのだが。

星屑が、アポロより宣戦布告を受けていた領地二カ所への防衛を0とし。
世界樹から布告されている南教会アメトへのみ、事前防衛を敷いていた。

つまりは、対世界樹シフト。

1対2になる状況は避ける。
w88のアポロよりは、w96の世界樹のほうが御しやすいとの判断であろう。

w84の星屑の、場数を感じさせる対応であった。


そしてやはり、開幕の滑り出しは静かなもの。

特にこの日のように、状況によっては三つ巴にも発展しかねない状況においては、後手に回るほうが有利である。

世界樹としても、星屑とアポロから一カ所ずつ宣戦布告を受けていて、なおかつ相手に宣戦布告をしている状況。
1対2は避けなければならないが、さりとてどちらにすべきかとも判断が難しい状況。


そろそろ来るか？とチャットで会話が交わされている中、口火を切ったのは星屑のグリモワールだった。

21:08。

星屑が、世界樹の領土である南西教会ラベンへの侵攻を開始。
「それじゃあ星屑にしますか」と、即座に星屑の領土、南教会アメトへの攻撃を開始。


星屑vs世界樹との開戦が、今回のグランドバトルでの最初の戦いとなった。

どちらも引くことなく、続々と散っていく魔女達。


一方。
三つ巴戦になるのを避けることが出来たアポロモールが、布告先への侵略をゆうゆうと開始。

21:13に、世界樹領の北教会クシェルへの攻撃を開始。
事前防衛部隊が蹴散らされ、増援も派遣することも出来ないまま、21:16に占領される。

そして事前防衛の居なかった、星屑領の北東教会シトリ、東教会メラルも、21:15に占領。

大きな被害がないまま、アポロは3教会の掌握に成功する。


南西教会ラベン(世界樹)の防衛と、南教会アメト(星屑)への攻撃。

世界樹は、アメトへの攻撃を緩めなかったが。

星屑からの侵略が、次第にまばらになっていく。
そうして21:16になる頃には、ラベンへの侵略は止まり、星屑は防衛戦に専念しはじめる。

「まだ10分以上ある。慌てるような時間ではない」

とはいうものの、単騎防衛も混ぜつつ、明らかな時間稼ぎとも取れる星屑の戦術に嫌な予感がよぎる。


そして、アポロの領地である北東教会ファリアに対して、星屑が散発的な攻撃をしていることが判明した。

「ラベンへの攻撃を止めて、ファリアへ攻撃してるぞ」
「アメト防衛はいいのか？　もしくは……」

このまま単騎防衛で逃げ切れることが判明し、余ると思われる戦力が、アポロ領地へと攻撃をしている……？


そんな嫌な予感は的中。

星屑は、南教会アメト(世界樹)への攻撃を21:16には停止。
北東教会ファリア(アポロ)への攻撃も、21:23に停止。

その後はアメト防衛へと引き籠もり、世界樹からの全力攻撃に対して、時間切れ目的の遅延戦術に成功するのであった。


星屑のグリモワールはw84で、このグループの中では一番古いワールドだ。
教会の防衛が最小人数2になってから、一番長く経験を積んでいるはずなのに、最近久しく経験していないであろう単騎防衛を繰り広げるとは、さすがの柔軟性であった。


結果としては、

カフゥの温室が、中央のテファレト城、イエソド城、マルクト城を占領。
戦闘なし。

アポロモールが、大きな戦闘がないまま。
北教会クシェル(世界樹)、北東教会シトリ(星屑)、東教会メラル(星屑)を占領。

世界樹が、南西のケテル城を占領。
星屑の南教会アメトに全力で攻撃するが、時間切れで落とせず。

星屑のグリモワールは、南西教会ラベン(世界樹)と、北東教会ファリア(アポロ)へと攻め込むが落とせず、途中からアメトの防衛戦に専念。


戦力的にも1位と思われる温室が、中央を占領しつつ10点。

大きな戦闘がないまま、うまく立ち回ったアポロが7点。

教会1を失ったものの、ケテル城を手に入れることが出来た世界樹が5点。

侵略に失敗し、教会2を奪われた星屑が2点。


こうして初日の戦闘は終わった。

世界樹に取っては、戦力2位と思われる星屑と対等以上に戦えたことは、今後の大きな指針となるであろう。
明日以降の、大きな戦果へと繋がる経験となった。

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