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24.05/08(水)07:45宣戦布告

朝の宣戦布告。
この日より、4つの城に守られている中央のアイン神殿へと宣戦布告が可能となる。
初期配置では、やはりNPCが居るだけなので、宣戦布告に成功するだけで取ったも同然の特大の恩賞であった。


ひま星のチャット会議には8名が名乗りをあげる。
他にも布告勝負に参加してくれていた方も居るかもしれないが、名乗ったのは以下の8名。

「ひまお」　(初代リーダー)
「れざちゃ」　(二代目であり現在のリーダー)
「れーるがん」
「まいにち」
「しえり」　(リーダー代行業務あり)
「じゃが」
「まさちゃも」
「クレーン」

(※ランク順)

朝の07:45から始まる、もうひとつの戦争。

中央のアイン神殿への布告に競り勝ったのは、我らがひま星であった。


北猫猫が、デイリーの西教会ジルコン、同じくデイリーの東教会ペリドへの宣戦布告。
ひま星が、魔女の茶会の北教会クシェルへと、再度宣戦布告。

布告表示がたった4件だけの、静かな滑り出しとなった。


通常のギルドバトルならば、このあともずらずらと布告状況が表示されるものだが、4勢力の争いとなるため、宣戦布告も慎重になる。
前日の記録にも書いたが、別の勢力の布告を見て漁夫の利を狙ったり、カウンターをいれたりといった具合だ。

どの勢力も様子見をしつつの手探りでの宣戦布告。
グランドバトルならではの戦略で、これもまたひとつの楽しみである。


ひま星にとって、得点的にも戦力的にも一番の敵対勢力でなるであろう、北猫猫ノブシコブシ。

北猫猫の領土を削るならば、要所となる南教会アメトが重要となる。
このアメトからなら、南東マルクト、南西ケテルというふたつの城への宣戦布告が可能となるからだ。

ひま星からの宣戦布告権利は、あと一件。
通常ならば、要所となるアメトへの防衛を考慮し、放っておいても北猫猫としては事前防衛を設置するはず。
しかしそこを敢えて避けて、南西教会ラベン(北猫猫)へ攻め入るのも面白いかもしれない。

そんな自らの作戦を眼鏡カチャーリといった様子でどや顔で説明する筆者だった。


……ところが昼にログインすると、3件目の布告がラベンにされていた。

いやラベンへの布告はアメトへ攻めると見せかけて事前防衛を沢山配置させたうえでの攻撃位置の変更が効果的なのであってこんな時間に早々布告したらまったく意味なく防衛が積み上げられちゃってなんでこんな攻略価値の無い教会に正面から攻め入らなきゃならなくわけだし意味ないやないの！

メンバーの誰かがマップを見るうちに間違えて布告したのだろう。
戦犯探しなんてやっても空気が悪くなるだけでうるさくは言いたくないんだけど、ちょっと残念だ。


ノーフェイス〔ひま星〕
「マップ見ている時に、間違えて押しちゃったかもしれない」

あ、ノフェさんちーっす！　いつもお世話になってます！
間違えなんて誰にでもありますからね！　気にしないで真っ正面から粉砕してやりましょうぜ兄貴ぃ！

我らひま星の最高戦力であり、ワールド96のトッププレイヤーのひとり、ノーフェイスさんのうっかりであった。


夜に宣戦布告状況を確認すると、デイリーが3カ所への宣戦布告を終えていた。

北猫猫の東教会メラル、
北猫猫の南東の城マルクト、
ひま星の西教会オニキス

南東の城のマルクトはわかるけど、北東の城のイエソド(魔女の茶会)には行かないのか！？
いやオニキス？　飛び地ではあるけど、状況によってはきっちりと防衛するであろうひま星に喧嘩ふっかけても損するだけでは？

慌てて、ひま星もオニキスに防衛を配置する。
布告前は防衛0だった地で、正直無警戒であった。


布告受付時間ぎりぎりになった辺りで、

北猫猫がデイリーの東教会トパズに、
魔女の茶会が、やはりデイリーの北東教会シトリとファリアに宣戦布告。


デイリーが占領する全てのエリアに、北猫猫と魔女の茶会が宣戦布告。
二勢力からの布告を受けて、まさに存亡の危機といったデイリー。


一方ひま星は、北猫猫からの攻撃が来ると予想し、南西の城ケテルに防衛部隊を100配置していたが、これが丸々無駄になってしまった。
これがグランドバトル。
受付時間ぎりぎりに宣戦布告することで、防衛戦力を無駄に消費させる戦法。
筆者が北猫猫に取りたかった戦略を、実に鮮やかに実施しえる行動力。

神殿アインを先取することでポイント的には有利に立てるものの、まだまだ予断を許さない状況に、兜の緒を締めるのであった。

全体マップ

05/08(水)20:45

やはり戦局に動き無し。
今回もスロースタートの中、最初に動き出したのは我らひま星であった。

21:02。

事前防衛を「92」積まれた、南西教会ラベン(北猫猫)。
保有戦力に差が無いと思われるグランドバトルにおいて、事前防衛を活かせるかは重要である。

……今後どういった戦局になるかはわからないが、時間のある今のうちにある程度削っておこう。
指揮官の号令の元、ラベンの削りが始まった。
指揮官自らの部隊と、我らひま星の先駆けによる突撃が同時に始まった。

そう、同時である。

どちらか片方でも十分だったのだが、まさに絶妙なタイミングで進行が被り。
1億ちょっとの部隊が、まだ早い時間帯のラベンに突如襲いかかった。

見る見る減っていく、ラベンの防衛部隊。
見ればほぼ単騎縦積みであり、5名部隊はあっても1億超えは無し。

「ん？　まずくね」
「このまま倒しちゃいそうですね…」

21:04。

北猫猫の南西教会ラベン、ひま星により陥落。

予想外の早落としであった。
反撃は15分後。
21:19から戦闘は再開され、北猫猫からの奪還作戦を警戒し、余剰な防衛部隊が必要になるのであった。


21:06。

デイリー支配下の北東教会、ファリアとシトリ。
防衛設置は0であり、すでに放棄を決定していたこの2教会を、魔女の茶会が早落としする。

……この魔女の茶会の選択は悪手となり、最後に手痛いしっぺ返しを受けることになる。


21:08。

北猫猫による、東教会ペリド(デイリー)への攻撃開始。
断続的な攻撃であるものの、デイリーもじわじわと防衛戦力を配置し、これに対抗する。

ほぼ同時刻に、デイリーも北猫猫支配下の南東マルクト城へ攻め寄せる。

その裏で、やはりデイリー支配下の西教会ジルコンと東教会トパズ(ともに防衛0)に北猫猫が攻め入り、これを難なく占領した。

デイリーは、支配地5つのうち4つを失い、まさに背水の陣でペリドを防衛、北猫猫のマルクトへとカウンターをいれるのであった。


一方で、ひま星vs魔女の茶会の戦いも、ヒートアップしていく。

要所である、北教会クシェルを巡っての争い。
ひま星としては、早落とししてしまった南西教会ラベンに対して、北猫猫の猛反撃があるかもしれないとの予想があった。

そのため、クシェルへの攻めは実に緩やかで、いざとなれば対北猫猫に対して防衛しなければならないという意識があった。

魔女の茶会も、やはり早落としをした元デイリー支配下の教会、ファリアとシトリへの防衛に戦力を割かねばならないはず。

そんな意識もあって、戦列は大行列をなすことも無く、散発的に攻防が繰り返される状況になっていた。
しかし、ひま星、魔女の茶会、どちらも引かず、ここは譲らないと戦闘がヒートアップしていく。


21:15を過ぎる頃には、ひま星の猛烈な波状攻撃が繰り返されるようになった。
北猫猫とデイリーの争いが予想よりも激化していて、南西教会ラベンへの反撃はほぼ無いと予想されたためだ。

北教会クシェルを奪えば、ひま星的にはかなり安全地帯を確保できる。
それをわかっている魔女の茶会も、総力をもって対抗する。

そんな隙をついて。

21:24。
北猫猫との攻防の最中、北東教会シトリ(デイリー→魔女の茶会)を、デイリーが奪い返した。
まさに一撃粉砕。
ひま星からの防衛に全力を尽くすあまり、奪取した新領地への防衛が薄かったのかもしれない。

同じく北東教会ファリア(デイリー→魔女の茶会)への反撃もあったが、これは防衛に成功。

瀕死の体であるデイリーだったが、同じく自らの旧領地、西のジルコンへの反撃も行っていて、これも失敗に終わっていた。


そうこうするうちに、ついに21:27。
長い戦いが続いていた東教会ペリドも、とうとう北猫猫により陥落。

デイリーは、ぎりぎりで奪い返すことが出来た、北東教会シトリのみとなってしまった。


21:30、終戦。

南教会ラベン(北猫猫→ひま星)への反撃を意識していたものの、ひま星はクシェル(魔女の茶会)の奪取に失敗した。
しかしそれでも、中央神殿のアインと南教会ラベンを手中に収め、支配下の領地を失うこともなく単独一位になるのであった。



ひま星は、21pに。
北猫猫ノブシコブシは18p。
魔女の茶会は7p。
デイリーは6pとなった。

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