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ワールド96は、2023年の08月22日に誕生した。

新ワールドではしばらくグランドバトルは行われない。
94、95、96、97の4つのワールドが参加権を得たのは、2023年の12月からだった。

今回の2024年05月のグランドバトルは、我々にとっては通算6回目となる。
そしてこのグループでの戦いは最後であり、来月以降はグループ分けの変更があることが告知されていた。

6回も戦えば、ワールドを越えて見覚えのあるプレイヤーネームも増えてくる。
一抹の寂しさと共に、「来月のグラバト、長期メンテにならんといいな」という不安を抱くのであった。



2024/05/07(火)07:30

丸一日の休戦期間を経て、朝の07:30にグループ分けが発表される。

我ら「ひま星」は、総合戦闘力33位～48位で構成される「エリートクラス」に振り分けられた。
選ばれるのは48ギルドのため、下位のクラス分類となる。

エリートクラスも4つのグループ分けがあり、我々に割り当てられたブロックはA。

ワールド96の「転生したらひま星の件」　(※以下、「ひま星」)
ワールド94の「北猫猫ノブシコブシ」　(※以下、「北猫猫」)
ワールド95の「魔女の茶会☆彡」　(※以下、「魔女の茶会」)
ワールド97の「デイリー」

この並び順が、総合戦闘力の順位であると思われる。
前回に比べると、旅人一名分(みのっち)の戦力が減ったぐらいだったが、他の勢力の成長が著しく、ランクダウンという状況になったのかもしれない。


朝07:30という時間ながらも、我らひま星のチャット会議には6名が参加し、名乗りをあげていた。

「ひまお」　(初代リーダー)
「れざちゃ」　(二代目であり現在のリーダー)
「れーるがん」
「まいにち」
「しえり」　(リーダー代行業務あり)
「クレーン」

(※ランク順)

他にも参加していたかもしれないが、挨拶等でアピールしたのは以上の6名。
ゴールデンウィーク明けということもあってか、普段ならもう少し多めの参加者が居ることもあったが、今回は若干少なめでの布告時間となった。

話し合いや、対戦相手の戦力分析が行われる中、宣戦布告する場所の候補が決まる。
最重要なのが、中央にある4つの城。

ここへの宣戦布告に競り勝たなければならない。

今回は初期配置にも恵まれており、ひま星は初日から城二カ所への布告に挑戦することが可能だった。

(初期配置しだいで、三カ所に布告できる回もあれば、一カ所しか布告できないこともある)



朝の07:45に、宣戦布告の受付が始まる。

他のギルドにとっても、中央4つの城は最優先目標となる。
すなわち布告合戦。
より多くのメンバーを揃えた所が試行回数分有利となる、最初の戦争である。


結果としては……。

北西のテファレト城を、ひま星
北東のイエソド城を、魔女の茶会
南東のマルクト城を、北猫猫
南西のマルクト城を、ひま星

我らひま星が4つのうち2カ所の宣戦布告に成功。
開幕から優位を得られる状況に、場も盛り上がった。

総合戦闘力的にも、我ら「ひま星」は優位を占めていると予想できる。
さらに今回は珍しく、初期領土が隣接していることもあり、安全地帯を意識しつつ領土拡大を目指すこととなった。


通常のギルドバトルと違い、受付直後の布告ラッシュが終わった後は、互いに様子を見つつの宣戦布告となる。
○○があそこに布告するなら、漁夫の利を狙ってここに。
うちを攻めてくるなら、カウンターとして相手の領土に宣戦布告しよう、とか。

敢えて宣戦布告を遅らせることで、事前防衛の戦力を散らし、防衛が薄い場所を付く戦略もある。

(※事前防衛。20:45～21:30の戦争時間に参加できない、できないかもしれないプレイヤーが、防衛部隊として事前に設置する防衛戦力のこと)


デイリーが、北猫猫の東教会メラルを。
魔女の茶会の北東教会シトリ、北教会クシェルに宣戦布告。

デイリーはファリア、トパズ、ペリドと東方面の教会を割り当てられていたため、その領地拡大を狙ったものと思われる。


魔女の茶会は、デイリーの北東教会ファリア。
ひま星の北西教会ガネットへの宣戦布告。

魔女の茶会は、北西～北東のルラ、クシェル、シトリという教会を割り当てられていたため、やはりその領地拡大を狙ったのだろう。


この宣戦布告を見てから、ひま星はカウンターをいれるべく、魔女の茶会のルラに宣戦布告を実施。


そして布告受付時間ぎりぎりに、北猫猫が魔女の茶会の南東教会ラピス。
ひま星の南教会マリンへと宣戦布告をするのであった。

北猫猫は、南東～南西のラピス、ラリマル、ラベンの教会を割り当てられていた。
魔女の茶会と、ひま星にとっては飛び地となっていた教会を取り込み、版図拡大を狙ったものだと思われる。


……こうやって整理して書いていると、今回は珍しく、4勢力ともに領地がまとまっている傾向にあった。
各勢力で安全地帯を意識しつつの戦いが始まろうとしていた。

全体マップ

05/07(火)20:45

グランドバトルは、20:45からの開戦となる。

ひま星の支配下に対しては、北西教会ガネットに魔女の茶会が、南教会マリンに北猫猫の宣戦布告があった。
ガネットにはあらかじめ事前防衛戦力が多く配置されていたものの、マリンに対しては受付時間ぎりぎりということもあって、事前防衛は当初0だった。

北猫猫からの宣戦布告を受け、マリンにも30程度の事前防衛部隊が配置されたものの、状況次第では放棄することも話し合われていた。
この宣戦布告がもっと早いものだったら、また違う戦略を選んだかもしれないが、このグランドバトルにおける宣戦布告はこういった駆け引きも行える余裕もあった。


ギルドバトルと同様、やはり開幕は静かなもの。

最初に動いた勢力が割を食うのはよくあることだったので、4勢力ともに相手の様子をうかがいつつ、刻々と時間は流れていく。


魔女の茶会は、デイリーから教会2カ所に宣戦布告を受けていたため、そちらに対して戦意が向いていると、ひま星では考えられていた。
魔女の茶会vsデイリーの戦いの様子を見つつ、余裕があれば、魔女の茶会からガネットを防衛し、お返しにルラを美味しくいただく算段である。

ひま星としては、どちらかといえば南のアメトでの北猫猫との防衛戦を予想していた。


ところが、21時過ぎ。

突如、魔女の茶会が、ひま星領土の北西教会ガネットに攻撃開始。

それに対して、ひま星は防衛を積みつつ、カウンターで魔女の茶会の北西教会ルラへ攻撃。

ひま星としては予想外での、魔女の茶会との1vs1が始まった。

ひま星はガネットに、魔女の茶会はルラにと、互いに防衛部隊を積み上げる。
互いに攻め手が押し寄せ、戦火が拡大していく。


そんな2勢力の隙を突いて、防衛戦力の薄かった南教会のマリン(ひま星)が、北猫猫によってあっさり陥落(21:04)。

北猫猫の攻撃をわかっていたが、マリン防衛戦に戦力を割けば、魔女の茶会での防衛戦が薄くなるため、しょうが無く放棄することが決定した。


そして魔女の茶会も、デイリーからの横槍を受けることになる。
北東教会シトリと、北教会クシェルへの攻撃である。

デイリーからの攻撃が本格的になるにつれ、魔女の茶会は、ひま星への攻撃をあっさり引き上げ、デイリーへの防衛に当たる。

魔女の茶会からの圧力が弱まった隙に、北西教会ルラをひま星が占領(21:11)。

飛び地であり、防衛も薄かった南東教会ラピス(魔女の茶会)を、北猫猫が占領(21:13)。

さらにデイリーからの猛攻の末、東教会シトリ(魔女の茶会)も奪われる(21:14)。

この夜、魔女の茶会は最初に動いた結果、三勢力からの攻撃を受け、三つの領土を奪われるのであった。


東教会メラル(北猫猫)に対してのデイリーの侵略。
南教会マリン(ひま星→北猫猫)に対してのひま星の反撃等もあったものの、どちらも時間切れにて終了した。


……結果だけを見るなら、ひま星は余力をかなり残していた。

南教会マリンに防衛部隊を配置して、北猫猫との勝負に挑む選択もあったであろう。
しかし、1vs多数となる選択は良い結果を生まないと判断。
早期のマリン放棄と、魔女の茶会との攻防を選択したのであった。

南教会マリンへ戦力を割き、さらにはデイリーからの横槍が遅くなれば、あるいはひま星が窮地に陥っていたかもしれない。
ここぞというタイミングで攻撃を仕掛けてきたデイリーと北猫猫の戦上手な様子に、今後の戦いの困難さを予想するのであった。



ひま星と、北猫猫は8点獲得で同率一位。
三位に、デイリーの5点。
四位の魔女の茶会は3点となり、この夜の戦いは終わった。

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