2001.04/02……『ONE』と出会ってぼちぼち一年。仕事は六年目突入……

2001.04/07……TVアニメ版『妹姫』、Kanon SS

2001.04/08……たぶんン〜 これがア〜 さいごのデエトぉ〜♪ (『Memories Off Complete』)

2001.04/15……私を殺した責任、とってもらうからね (『月姫』)

2001.04/18……これからやりたいこと

2001.04/19……リンクとか、いろいろ

2001.04/21……EDEN (『螺旋回廊』)
 2001.04/02……『ONE』と出会ってぼちぼち一年。仕事は六年目突入……
 今月から、日記ページの配色を変えてみる。

 去年の四月に『ONE』と出会って、いろいろ自分内部で変わるものがあったことと。
 ちょうど、いまの職について五年も経過してしまったから。

 『ONE』をプレイして、もうすぐ一年か。
 振り返ってみれば……なんとも密度の濃い一年だったのぅ。
 ……ネットゲームに時間を費やさなくなった分、他のことに時間を注ぎ込むことができたからかな。

 いまの仕事、もう六年目に入ります。
 ……あ〜……、いつまで続けてるんだろね、この仕事。
 いやまあ、お金は結構はいるし、仕事慣れしちゃってるし、考える時間はかなりあるし、ずいぶんと良い環境ではあるのだけれど。


 とまぁ、そんなこんなで、節目だし、ちょっと配色を変えようかなぁとか思ったであります。


 ちょっと早い気もするけど、良い機会だし、書いちゃうか。


 メインのPCのフォルダ作成日時を見ると、『ONE』をインストールしたのは、2000年の4月21日です。

 あぁ〜……『ONE』に出会って、二年続いていたネットゲー三昧の日々から脱出することになってしまいました。
 いやまぁ、元々物語を作るのが好きな人間だったし、それはそれで良いのかも。

 ネットゲーは、いつでも出来るからね。
 老後の楽しみにとっておくのもいいかもしんない。


 『ONE』と出会った後、『Kanon』『AIR』と順調にハマっていきました。
 そして、「薫 青原」というハンドルで二次創作小説を発表することになったわけで。

 『Refrain』、『Amnesia』、『証』、『Folklore』……。
 どれも可愛い、私の作品たちです(照れ)。

 ……私の紡いだ物語が、誰かしらに影響を与えることはできているのだろうか。

 そしてまた、私でしか描けない物語を、ちゃんと紡いでいられているだろうか。
 上記四作の物語たち、私が書いていなければ、この世に生まれ出ることはなかった……と思いたい。

 なんつてなー。(照れ隠し)


 『Folklore』を作り終えて、いまはのんびりと積みゲー消化モード入ってます。
 『高機動幻想 ガンパレート・マーチ』の絶望の日も終えて(というか小隊解散でゲームオーバー)、いまは『Memories Off Complete』をプレイ中。

 この『メモオフ』、どういうわけか、遊んでいる最中にいろいろなアイデアが浮かんできます。
 それはおもにツッコミから生まれるわけですが(ヲレだったらこうするのに!とか、こうしたらいいんちゃう?とか)。

 Key系の作品の場合、プレイ中に浮かぶアイデアは、おもにその作品の二次創作のアイデアだったりします。
 ところがこの『メモオフ』の場合、どういうわけか二次じゃなくてオリジナルのアイデアばかり(笑)。

 あぁ〜、ヲレも学園恋愛物を書きてぇ!


 全然関連性がないようでいて、それとなく繋がっている話。

 ”桜”

 ……いやまぁ、三月三十一日の東京は、なかなかに風情のある光景を見れましたなぁ。

 満開の桜。
 街灯に照らされ浮かび上がるうす桃色の花びら、そして舞い落ちる白い雪。

 いや、実際にこの目では見ていないのですが。
 せいぜい、窓から降り積もる”ぼた雪”を眺めたくらいで。

 んでまぁ、つぎの日の朝、もう雪はほとんど残っていなかったのはちょっと悲しかったです。

 通勤途中(日曜日なのに仕事ぜよ…)、黒い影が空を駆け、咲き散る桜の枝に舞い降りました。

 そら……じゃなくてカラス。

 黒いカラス(白かったらそれはそれで嫌だ)が、戯れるように、桜の枝々をピョンピョンと飛び移っていきます。
 その度に、桜の枝が花びらを散らす様は、それはそれは風流でございました。


 ……いや、それだけなんですが。

 すんません、今日の日付分は、なにか文章が書きたいと思ってパコパコキーボード叩いてました。

 あ〜……つぎはなんの物語書こうかなぁ。
 こうやってうだうだ迷ってる間が、いちばん楽しいのかもしれないけれど。



 2001.04/07……TVアニメ版『妹姫』、Kanon SS
 ……テレビ東京で放送されたテレビアニメ『シスタープリンセス』を見る。

 前半、兄やオリキャラふたり(カッペイと熊頭)に激しく萎えていたのだが、妹のひとり「可憐」の登場で盛り返す。

 っていうか、

「お兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃん……」

 エコーかけんなぁっ!(汗)

 可憐登場から、ゲームでもあった「痛くて恥ずかしくて、でも気持ちいい」状態に突入。
 あぁあ〜……ダメだ、昔の私だったら、間違いなく拒絶反応示していただろうに、許容できちゃってるよヲイ。

 っていうか、妹たちが動いてるだけでオッケー! <ダメ人間


 とりあえず、ツッコミ。

 オープニングは「慌てて作った」感、炸裂。
 近い内、差し替えることになるでそ。
 ……っつーか、差し替えずにあのまんまだったらすごすぎ(笑)。

 意味もなく髪がなびくシーン。
 妹たちなら許せますが、なんで兄の髪までなびきますか?w;

 なんたらランド。
 ……あそこは無人島ですか?
 通行人が見あたらないのですが?

 「山田太郎」(カッペイ声)ってオリキャラ出てますが、アレがもしかして本当の「兄」なんじゃないでしょうか?
 手違いで「ワタル」ってヤツが、12人の妹たちから慕われまくって。
 最後の最後で、「ワタル」が本当の兄じゃないとわかり、妹たちが目の色変えて「ワタル」を奪い合うんじゃないでしょうか?

 ……これが2クール……26話続くんでしょうか?
 すげぇ、楽しみです。
 ”いろんな意味”で伝説になりそうですね。


 いやぁ、アニメ版『シスタープリンセス』は、目を離せない作品です。
 いろんな意味で

 でもまぁ妹たちが動いているだけで許せるんですがっっ!!



 ……話はまったく変わって。

 ここ数日、『Kanon』の二次創作小説のプロットをねりねりしてます。
 美坂 栞の、本編前の……いわばプレストーリー。

 でも多分、「ジャンク」行き。

 書くための資料集めやシフトチェンジに手間がかかるわりに、話は短いし。
 ジャンクも、『こみパ』の一本だけじゃ寂しいだろうから、コレをあげようかと。

 プレストーリーと思わせておいて、じつは……ってのも考えたんですが。
 それじゃ、月宮あゆのシナリオだし、噂に聞く久弥氏の『if』みたいだし、『Folklore』で似たようなことやったし。

 ……そんな理由もあって、ジャンク行き。
 興味を覚えてくれた方、今月中にはアップしますんで、読んでやってください。

 他人のあらすじ・ネタをのぞくのって、結構楽しいと思いますじょ(笑)。



 2001.04/08……たぶんン〜 これがア〜 さいごのデエトぉ〜♪ (『Memories Off Complete』)
※以下は『Memories Off Complete』のネタバレを多大に含んでいます
 これからプレイする予定のかたは、読まないでください。



 DC『Memories Off Complete』を全制覇。
 CGを全て埋めることに成功しました。

 ……誰がなんと言おうと、『メモオフ』は良いゲームだっっ!!(涙)

 ネットの感想・批評系のページ見て回ったら、『メモオフ』結構けなされてるじゃん……。
 なんだよぅ、このゲーム、ヲレ的名作ソフトに仲間入りなのにぃっ!

 くっそー、ヲレは惑わされないぞぉ。
 なにがなんだろうが、己を貫くぅっ!

 ずっと浸っていたいと感じさせたあの雰囲気。
 自分が抱いた気持ちを、なによりも大切にしてあげたいと思う。


 確かに、序盤が『ONE』の「折原浩平」を狙ってすべりまくっていたりするし。
 ほとんどのシナリオは、可もなく不可もなくていどのレベルのものだけど。
 主人公の「智也」が、他に類を見ないほどの腰抜けっぷりだったり。
 エンディングがほとんど突然訪れてしまうこともあったりするし。
 なんども移植してるくせに、設定が噛み合ってなかったり。
 ヒロインの「彩花」の声が素人くさかったり(歌、下手っ)。
 メインヒロインの「唯笑」が電波っぽかったり。
 CGの質が場面場面で違っていたり。

 それでも……それでも……。

 ……って、ダメじゃんっ(涙)。
 列挙してて鬱に。

 ……しかし、誰がなんと言おうとぉ、この『メモオフ』で登場する女の子たちとの雰囲気が良いっ!
 物語中に流れる空気が素晴らしいっ。

 そして女の子が萌えであると……って。

 それじゃ『シスター・プリンセス』と同レベルじゃんっ!

 なんてこった!
 ってことは、『妹姫』で私の「萌え魂」が肥大していなかったら、この『メモオフ』、もしかして受け入れられなかったのだろうか?

 ……そ、そんなこたぁ、ないっ。


 そしてさらに、鬱になる出来事。

 私がこのゲームで気に入ったキャラクターが、転校生でショートカットな「音羽かおる」と、三つ年上の女子大生「霧島小夜美」。
 このふたり……『メモオフ』好きな方々の間でも、じぇんじぇん人気ないじゃんっ。

 唯笑、彩花、詩音、みなもの四人と、ものすごい大差をつけて、かおると小夜美が居るって感じ。>ランキング

 なじぇーっ!?
 かおるも小夜美も、むっちゃ可愛いじゃん?(涙)

 ヲ、ヲレ、なんか間違ってる?
 『メモオフ』好きで、さらに人気薄のふたりに惹かれてるだなんて……。


 まぁ、いいか。
 マイナーなものに愛情を注ぐことほど、粋なものはないねぇ。

 ………。

 ……くそっ(涙)。


 まぁ、とりあえず。
 以下、だらだらと感想文を。

 長々〜と書き散らしたいと思うほど、このゲーム、私の心を揺さぶりましたですよ。


 「今坂唯笑」。

 メインヒロインである彼女のシナリオを手がけたのが、以前私が絶賛していた『infinity』の企画脚本の「打越鋼太郎」という方だそうで。
 伏線のはり方、活かし方、さすがにわかってらっしゃるって感じ。

 ……でもまあ、唯笑シナリオ、非常にうねうねまわりくどくて長過ぎる。
 読み応えはあったものの、それほど面白い物語ではなかったです。

 それでも、ちゃんとしたシナリオが描けていると思う。

 ……ところがぎっちょん(ぎっちょん?)
 この唯笑シナリオや、脚本の打越氏を「電波はいってる」とかいう記述を、ネットのあちこちで見掛けました。

 な、なんでぇ〜っ?(涙)
 確かにまわりくどいシナリオは、決してほめられたものではないけれど、きちんと物語を書けてるじゃん。
 ……そりゃまぁ、主人公「智也」の鬱モードが突然のものだったり、引っかかる点はあるけれども。

 そしてさらに、唯笑は電波っぽいけど、脚本家も「電波ライター」だなんて、そんな……(滝汗)。

 エンターテイメントの面から見るなら、唯笑シナリオは失敗かも。
 ……でも、打越氏は『infinity』で面白い物語を書けていた。

 打越氏には、私ぁすごい期待してますです。
 トホホ……。


 つぎのシナリオが、「伊吹みなも」。

 ……唯笑シナリオと違って、このシナリオの智也くん、やけに前向きです。
 まぁ、それはそれでいいんですが。

 シナリオの最中、ところどころで見掛ける脚本家のセンスが、私の感性にジャストフィット。
 「トモヤ一号、二号」、「でもも、みなももないの!」、「みなも風味」などなど。

 なかなか笑わせていただきました。

 ……ところが後半、いきなり『加奈』モード。
 しかも、なんか完全に逝きモードはいっちゃってます。

 そしてとうとう、その状況に耐えきれずに智也くん逃亡(待て!w;)。
 それを追って、パジャマ姿のみなも、智也くんのお家を襲撃。

みなも「智也さんにぃぃ、会えなくなっちゃうんだよぉぉ!」

 声優の熱演もあって、この絶叫にはグッと来ました。

 ……んでまぁ、夜の海辺のシーン。
 マジかよぉ、このまま逝くのかぁー?とか思っていたら、いきなりエンディング

 こら、逃げるなっw;

 声優さんの熱演に揺さぶられることはあったけれど、結局、『加奈』ほどに感情移入できず、置いてきぼり喰らっていました。


 「桧月彩花」エンド。
 途中の回想シーンで引っ張りまくったわりには、いまいちな結末でした。

 ……っていうか、声優さんが(汗)。
 デビューして間もない新人さんかと思っていたら、そうじゃないらしいですね。

 素人くさくて、音の幅が安定していないので、しゃべり方が妙にリアルっぽくて、これはこれで味はありましたが。
 ……しかし思い返してみると、これはただ「演技ができていない」だけじゃないかと(汗)。

 ちょっとずれますが、Pureモードっていうおまけシナリオ?でのプチ彩花ナビはムチャクチャ可愛かったです。


 つぎに、「霧島小夜美」さん。

 ……一部では、おまけシナリオ扱いですが(笑)。
 そりゃまあ、一番物語が短いし、CGも少ないし、ひとりだけ大学生だし、しかたないか。

 でも、出会った当初から、やられちゃいました。
 っていうか、あのふくよかな胸に抱きついて、こう、ぐりぐり頬押しつけながら甘えてぇっ!
 お姉さんぶってるくせに、じつは結構奥手っぽい所が激プリティー。

 唯笑、みなも、彩花のシナリオはすべて後味が悪くて、胸の中でなにかグルグル悶えているようなモノが残ってしまったのですが。
 この小夜美さんのシナリオ、むちゃくちゃ爽やかです(笑)。

 つーか、一服の清涼剤。
 年上のお姉さんに抱く淡い恋心。募っていく想い。
 購買の手伝いの終了や、年齢差によるちょっとしたすれ違いと、そして、駅のホームでのキスシーン。

 さぁ、これから面白くなるぞ!
 と思った矢先にエンディング

 待て、これからだろーがっっ!!(笑)


 そしてつぎに、やはりお気に入りの「音羽かおる」。
 名前と黒ストッキングで興味を引かれていたものの、ショートカットと妙に溌剌とした性格で相殺されて、プレイ開始時はあまり惹かれていませんでした。

 ……ところが。
 だんだんと、気分が盛り上がってきます。

 このシナリオでの智也くんは結構前向きで、彼に感情移入しつつ、突然現れた転校生のかおるに興味を覚えていきます。
 そして、だんだんと、かおるに惹かれていきました。

 このシナリオで醸し出されるふたりの空気が、これまた丁寧に描かれているんだわ。
 このむずがゆい感覚を、こういったゲームで味わうことができるのは貴重だ。

 そんでもって、呼称変更イベントにはいったあたりから、もう、「かおるちんラブリィ〜」な状態。

 と・こ・ろ・が……。

 かおるって、妙にリアルっぽくて、またお姉さんっぽくて余裕のある感じ。
 それを納得させられるイベントが発生。

 も、元彼っ! ダ・イ・ガ・ク・セ・イ!

 にぎゃーっ、居てもおかしくはないと思っていたし、過去になんかあったとは思っていたけれど、やっぱ男かーっ!

 んでこのイベントに出会って、プレイヤーである私の内部に、物凄まじい嫉妬があふれでました(笑)。
 自分でも驚くくらい、かおるってキャラクターに惹かれていたようです。

 顔……どころか、声もない元彼に嫉妬してます!
 やばいです! > ヲレ
 アイタタタタタタタ……。

 そして、プレイヤーが身悶えするするほどの嫉妬を覚えているというのに、智也くん、どこまでも淡泊です。
 てめぇ、ゴルァ、嫉妬しろよっ!(笑)

 恋愛経験あんまないような高校二年生の男の子がっ!
 魅力的な同級生の女の子に、少しずつ惹かれていって!
 そして、仲の良い友だちになり、彼氏彼女へとシフトしていこうという矢先ぃっ!

 その彼女に、以前付き合っていた男が居たことが判明。しかも、相手は五歳年上の大学生ぇっ!

 友だち以上、恋人未満の可愛い女の子が!
 映画マニアな大学生に犯られちゃってたかもしれないってのに!
 元鞘にもどってしまうかもしれないってのに、あんた(智也)淡泊すぎっ!

 もっと嫉妬すれっ!

 ……そして、その元彼が登場。
 ところが、なんかあっさり退場w;

 理由もなにも語られることのないまま、かおるは智也を選んで、はいエンディング
 ……あんなに良い空気描けていたのに、最後コレかよぉ(涙)。

 かおるが元気溌剌で頑張っているような感じが、じつは過去が原因であるとわかり、納得。
 一年前、その大学生と自然消滅?してしまったようなことを二度と繰り返さないよう、新しい学校では積極的に行動しようとしてたのだーね。

 ああ、かおるちん可愛い……。
 ……あの大学生に犯られていないことを、切に願います(笑)。

※主人公の年上で、大学生な「小夜美」さんが非処女でも別に構わないのですが、同級生で高校生な「かおる」が非処女だと悲しい
 ゲーム……しかもnot18禁なギャルゲーでくらい、夢見させてーっ!



 さて、最後は『メモオフ』一番人気の「双海詩音」。

 なんちゅーか……『ONE』の里村茜?
 いやまぁ、その程度はどうでもいいんですが……。

 詩音の笑い方に、どうしても拒絶反応が出てしまいます。

 シナリオや流れ、そしてキャラや雰囲気、決して悪くはないのですが、どこか突き放された印象を抱いたまま、進行。
 そして最後に、「ごきげんよう!」でアッパーカット喰らったような衝撃。

 ……だめだ、ヲレにはこのキャラにハマれねぇっ!(笑)


 ここまで書いた後に振り返ってみれば、「ヲレ本当にこのゲーム好きなの?」って感じに貶めているような気が……。
 でもまぁ、こんなにも長々と書いているのが、愛ある証拠ってもんです。

 何度も書いていますが、「もうここでエンディングかよ?」的なのも、馴れれば味わい深い……わけねぇかw;

 前記しましたが、とくに作中で流れる雰囲気が素晴らしいです。
 ぜ、前半は、ギャグすべりまくっててキっツイですが……。

 かおると、小夜美のシナリオで味わうことができた空気、私は忘れることができません。


 2001年の間に、『Memories Off 2(仮)』が発売されるそうです。
 メインのシナリオは、打越氏だそうで。

 ……誰がなんと言おうが、発売日に購入しまっさ。
 そうとも、誰がなんと言おうが、ヲレ様『メモオフ』大好きですっ。

 この訴えは、気が向いたときにでも続けていこうかと思ってます。



 2001.04/15……私を殺した責任、とってもらうからね (『月姫』)
 Windows用、18禁同人ノベルゲーム『月姫』
 ……むっちゃくちゃ楽しませていただきました。

 とりあえず、しばらくはネタバレ禁止モードで。
 同人ソフトってこともあるし、この文章を読んでいる人の半分以上はまだ買っていないのではないかと思うし。

 『月姫』に興味を覚え、買ってもらうために、ネタバレ禁止のまま、しばらくつらつらと書いていこうと思います。

 ……まぁ、なにはともあれ。
 「買え!」(命令っすか?)

 損はさせねぇ、ヲレ様の眼?を信じて買ってくだちぃっ!
 たった 2500円でこの楽しさ、このボリューム、信じられないほどお得です。

 つーか、5000円だしても惜しくない。
 文章が推敲されていて、曲数がもうちょっと増えて、なによりスクリプトが整理されていたら、7000円で買ってもええです。

 こいつぁ、すごい作品です。

 ALLクリアした今では、Leafビジュアルノベル三部作はもちろん
 私がいま心酔している『ONE』『Kanon』『AIR』と同列に扱っちゃいます。

 ……って、いや、さすがに同列はまずいか(笑)。
 しかし、ヲレ内部では、Leaf VNとは肩並べてますです、ハイ。

 もちろん、ダメな所もあります。
 それはネタバレモードに入ってから書いていきますが、そんな欠点をはね除けるほどの面白さがあります。

 雰囲気的に、『痕』『アトラク=ナクア』『久遠の絆』『青空』(最後のは未プレイなんですが、よく聞くので一応)をミックスしたような感じですか。
 猟奇あり、戦闘あり、濡れ場(笑)あり、そして時には悲しくて涙がにじむような作品。

 ……興味を覚えましたか?
 買う気になったら、同人ソフトを売っているお店や、『月姫』を制作した「TYPE-MOON」の通販をチェキ チェキよ

 この作品が同人ゲームである、というのもひとつの要因になるでしょうが。
 『月姫』は、これから数年経っても名前を目にすることになるゲームでしょう。


 あぁ、そうそう。
 クリアの順番は、ヒロイン(アルクェイド)、先輩、妹、翡翠、そして最後の琥珀……といった順番が推奨ルートなようです。

 私もこの順番を教えてもらってプレイしたのですが、クリアし終えて納得。

 シナリオを進める度に謎が解け、あるいは新たな取っかかりが出来ていく。
 そして次のシナリオでその取っかかりがほどけ、あるいはまた新しい謎が……。

 この仕組みが上手い。
 『痕』よりも伏線の張り方上手。



 ……さて。

 これから、ネタバレモードに突入します。
 『月姫』をこれからプレイしようと思っている方は、ぜったいご遠慮ください。



 それじゃ、ネタバレ解禁。



 こ、琥珀たーんっ!(涙)

「――あはっ、出しちゃえ」
 萌へぇ〜っ(ダメ人間)

 琥珀たんが、あの微笑みを浮かべ、ただ側でたたずんでいる。
 ……それだけなのに、無性に悲しくて、切ない。

 願わくば……彼女の八歳の誕生日(だっけ?)にまでさかのぼって、幼い琥珀たんを連れ去りてぇ
 じゃなくて、志貴クンに助けさせてやりたい。

 ……でもまぁ、あそこで琥珀たんが助けられちゃったら、『月姫』の物語は成立しないんですがw;


 それはそれとして。

 この『月姫』が並じゃないぞ……と思い始めたのは、じつはオープニングからでした。
 オープニング……というよりも、あの8、9トラックの音楽と、煌々と輝く銀の月のCGか。

 あれを見聞きして、ビリビリと痺れたですじゃ。

   ※いやまぁ、オープニングは良かったのに、本編で裏切られることも多々ありますがw


 そんでもって、のんびりと物語がはじまります。

 オープニングでツカミはバッチリだったので、冒頭の穏やか……悪く言えばツマラナイ場面でも、とくに気にせず進行。
 そして、主人公・志貴の妹、遠野秋葉(あきは)登場。
 秋葉とのすれ違いっぷりが切なくて、「いいぞいいぞ」と思いつつ物語を進めていく。

 ……と。

 金髪のお嬢さんが出てきたあたりから、モニターに釘付け。
 夢中になってマウスをクリックして、4トラック目の音楽が流れるにあたって、もう、やられちゃってました。

 さらに次の日、あのお嬢さんに追いかけられ、街中を逃げ回る主人公に感情移入。
 そして追いつめられ、復讐されてしまう……と思っていたら……。

 このお気楽吸血鬼がぁっ!(笑)

 っていうか、お目々とお口を開いて驚いている仕草、むっちゃ ラブリィ!


 ……あぁ、そうだ、ネタバレ解禁してるんだった。


 上記した冒頭のシーンで、『月姫』の世界に浸り込んでしまいました。

 ……うまい。
 冒頭でこれだけ引きつけられた作品は、久しぶりだ。


 アルクェイドのシナリオは、振り返ってみれば『月姫』では導入部であり、ベースとなる物語だけれど。
 この世界に引き込ませるのに最適な展開だったと思う。

 長い長い物語。
 そしてそれに見合うだけの面白さ。
 出だしからあのテンションを保ちつつ、アルクェイドのシナリオを爆走。


 『月姫』でのエッチシーン全てに言えることだけれど。

 アルクェイドとの和姦は、とくに切ない感じがして良かった。

 この先、明らかに不安しかなくって。
 もうどうしようもない……そんなやるせない感情がわきあがる。

 その寂しさを埋めるように、ごまかすように。
 ただ、目の前にいる愛おしい人を求め、貪り、身体をすり合わせる。


 エッチシーン繋がりで、ちょい脱線。

 ……『月姫』での「フェラチオ」って、むちゃくちゃエロいですな(笑)。
 っていうかなんすか!
 シナリオライターの人、やけにフェラチオにフェチ入ってません?www

 声有りのモノをのぞけば、エロゲーでこれだけフェラチオに気合い入ってるゲーム、私知りませんw;

 とくにシエル先輩。

 夢の中での「おフェラ」は、小悪魔チックで読んでいてゾクゾクしたし。
 現実でのおフェラは、「遠野くん好き好きっ!」て感じられて、頬を染めて酔うように行為を続ける先輩が、やばいくらいエッチィ。


 「素股を犯す」とか、まれに変な描写も見受けられますが(笑)。
 『月姫』のエッチシーンは、どれも気合い入っていて良い感じでした。

 正直な話、エッチシーンの文章は洗練されたものではないですが。
 なんつーかこう、男女の肉と肉がぶつかり合うような様がまざまざと想像できて、エッチかったです。

 文章なんて二の次なんだ。
 愛と、リアルに喚起される情景こそ、えちシーンに必要なのじゃよー。

 ……シエル先輩との和姦とか、導入部にちょっと無理ありすぎ?とも思えたけれど。
 愛があふれていたからオッケー!


 そんで、アルクェイドのつぎがシエル先輩。


 ……ちなみに、シエル先輩が周囲に溶け込んでしまう能力ってあるじゃないですか(実際はちょっと違うか?)。
 初回プレイの際、シエル先輩と出会った場面で「ネタとして思い付き、自分のネタ帳にオリジナルで使おう」と書いているのを発見(笑)。

 ネタで言えば、双子の入れ替わりもかなり早い時期で思い付いていました。
 しかしまさか、あそこまで琥珀さんの背景がキッツイとは想像もしませんでしたが(逆に翡翠が原因で入れ替わっていたと想像してた)。

 そういや、シキの存在に気づいたのも、屋敷中にある落書きの場面以前に気づいてた。
 ……これはネタというより、純粋に気づいただけですが。

 あぁいや別に、「そんなん気づいてたぜ!」って意味でなくて。
 『月姫』をプレイしながら、自分で使ってやろうと思いついたネタを、ことごとく『月姫』でやられちゃってたのがすげぇ悔しかったってことです(笑)。

 私は、ゲームなどをプレイしている際、よくメモを取っています。

 たいていの場合、それはプレイしているゲームの二次創作のアイデアだったり、あるいはオリジナルで使えるんじゃないかってシチュの抽出だったり。
 ……どちらかといえば、「自分だったらここはこうした、ここにはこの台詞、あるいはこの分岐だな」って感じの短文。

 読み返して、そのあまりの外道っぷりに眩暈を覚えることがあります。
 『月姫』で思い付いたネタは、後半でチョロチョロ書きますが。

 いまメモを読み返して、その酷すぎるネタに寒気を覚えましたw;
 まだマシなものを、ここにヒトツ紹介。

   >琥珀は、初潮を迎える以前に、槙久によって避妊手術を受けさせられていた
   >……あるいは、琥珀が妊娠した場合、槙久の手が妹の翡翠に及ぶことをおそれ、自ら?
   >槙久、シキとの幾度もの性交でも、子を孕むことはない。そしてまた、志貴と結ばれた後も
   >志貴との間に子を作ることができない。琥珀の悩み
   >手に入れることができないゆえに切望。幼い子への執着。極度の子供好き
   >妹の翡翠に、自分の代わりに志貴の子を? 翡翠が押し隠していた志貴への恋慕が爆発


 これでもまだ、マシなほうです。
 どうやったらもっと美しい悲劇になったか?などを模索しているメモは、他人には見せられねぇ(汗)。

 まぁなかには、ほのぼのしたアイデアやツッコミもあります。
 たとえば、

   >シエル「カレーパンは別腹なんですっ」

   >一年一組に転入した遠野秋葉
   >二年三組の遠野志貴
   >そして、三年B組のシエル先輩。……って、アレ?w;

   >志貴「いいか秋葉、これはこうやって食うんだぞ」 購買のパンの食べ方を、逐一丁寧に教えてやる
   >秋葉「これくらい、わかりますっ!」 そう言いつつも、パンの包装を破れない秋葉萌へぇ

   >翡翠「志貴さまの寝顔なら幾度も見てきましたので、狸寝入りなさっていても、すぐに見抜けます」

   >シエル先輩との握手
   >……段々と物語は進行していき、最後のシーンで、別れの際に握手
   >いま手を離したら、シエルと会えなくなってしまうとわかり、握手した手を離さない志貴
   >シエル「と、遠野くん?」
   >志貴「……いやだ、離さない。先輩を、どこにも行かせたくない」

   >シエル先輩には、処女膜再生機能がっ!?
   >……残念。再生機能が標準装備される以前に開通済み(涙)


 っていうかなんだよ、処女膜再生機能ってwww


 なんかやけに脱線しているので、よいせと元に戻す。

 それでもって、シエル先輩。
 あぁ、なんつぅか、その形のいいバストに抱きつきてぇっ! <最近暴走ぎみ

 っていうか、本編の文章、

   >えっへん、と発育のいい胸をはるシエル先輩。

 ……に、カッツーンと頭を打ち抜かれるような衝撃。
 発育のいい、胸っ!
 しかも先輩、その指摘に対して「やだもぅっ」て感じに照れ照れ状態っ!

 あぁもうっ、なんちゅーかぁ、だめっ。

 シエル先輩の隠し事に対しては、アルクェイドのシナリオでだいたいわかっていましたが。
 あの第七聖典からの夜の学校のシーンでは、泣けました。あの場面は見物でしたね、うん。

 ロアの十七代目だった……とか。
 アルクェイドの嫉妬とか。
 シエルと志貴の恋物語も含めて、シエルシナリオは『月姫』でも一、二を争う出来じゃないかと。

 ……なのに、シエル先輩の人気は、五人のヒロインの中でダントツ最下位。
 人気投票じゃ、弓塚さつきが「シエルキラー」として五位の座を狙っていたとか(笑)。

 ……最近つくづく思うのだけど。
 どういうわけか、私が惹かれたキャラって、みんな人気薄なんだよなぁw;


 で、三番目が秋葉(あきは)。

 ……っていうか、なんすかこの名前は(笑)。
 秋葉原のことを見聞きしたり、アキバに行く度に彼女のことを思い出させるような。

 クソぅ、ナイスネーミング!
 しかしナイス過ぎて、嫌味にも感じられw

 志貴と秋葉とのすれ違いとか、序盤は結構面白かったのですが。
 秋葉シナリオって、裏ルートの導入的なシナリオですよね。

 いわば、翡翠・琥珀シナリオの布石。

 いやぁ、キャラは可愛かったです。
 ……でも、琥珀シナリオでの暴走・秋葉のほうがイメージ強くて、秋葉シナリオはあんま印象に残ってないです。

 あぁそれでも、最後の……というか、秋葉トゥルーエンドだったかな?
 志貴がいなくなってしまうエンド。
 あれはすごい美しかったなー。

 あのエンドで、ぜったいそうだと確信していたんですが。
 秋葉って、志貴の子供を孕んでいるんじゃないかな?
 志貴がどこかにいると感じられているのは、秋葉のお腹の中に志貴の子供が……そして志貴自身の生まれ変わりがいるから。

 ……とか思っていたんですが、ノーマルエンド?ではそんな気配なかったし、うむむ(汗)。


 そして、翡翠シナリオ。
 ……あぁあぁあ〜……琥珀たん(涙)。

 翡翠というキャラクターや、志貴とのすれ違いも美しかったですが。
 なんといっても、姉の琥珀たんにつきますな。

 というか、琥珀シナリオの琥珀たんよりも、翡翠シナリオの琥珀たんのほうが萌えでありますです。
 ……翡翠と偽って志貴とSEXする琥珀たんが、さりげに「志貴さん」と喘ぐ所が要チェキ。

 ど外道と言われようが、翡翠トゥルーエンドの美しさは並大抵のモノじゃないですな。


 最後に、琥珀シナリオ。

 中盤の盛り上がりは、予想できていたものの、物悲しくも美しかった。

 ……でもなあ、後半がなぁ……。
 秋葉の暴走はともかく、和解のシーンがあまりにもご都合主義に感じられて萎えてしまった。

 琥珀トゥルーエンド(というか、エンドはひとつか)の向日葵の絵にいたるシーンは美しかったですが。
 ……やっぱり、翡翠トゥルーでの琥珀たんが最高であると思われ(笑)。


 五つのシナリオ。

 開発者同士の座談会を見たところ、琥珀シナリオの組立は実質一週間で手がけたとかw;
 うん、はっきり言わせてもらって、琥珀シナリオは翡翠シナリオに劣る。

 琥珀シナリオは、ハッピーエンドを求める人たちへのプレゼント。
 アルクェイドシナリオは、シエルシナリオの布石。
 秋葉シナリオは、翡翠シナリオへの布石。

 ということでしょうか?
 けどまあ、どのシナリオも水準を遙かに超えていて素晴らしかったです。



 確かにストーリーは面白かった。
 ご都合主義な所も多々あったけれど、それと感じさせないほどのエンターテイメント性。

 文書も上手いと思うし。
 ……でも、ときたま変な表現が目立つ。

 それと、誤字脱字多すぎ。
 さらにそれ以上に多いのが、スクリプトの粗さ。

 スクリプトを打った人間が一度でも読み返せばすぐにわかるようなミスが、物凄い数あった。

 シナリオの誤字脱字の多さと、スクリプト組みの甘さで、かなり損してます。

 ……あと、システムが重い……。
 ロード画面とか、ちょっとした場面移動とか。
 WAVE鳴らすのもやばいくらい重かった。

 これは多分、スクリプトのtxtファイルをひとつにまとめてしまっているのと。
 画像・WAVEファイルをひとつにまとめてしまっている所為じゃないのかな?

 この『月姫』が使っているプログラム、私が以前愛用させてもらっていた『Scripter3』ってノベル制作ツールの後継である、『NScripter』なんだけど。
 デフォルトでこの重さだとしたら、やばいじょ……。



 それでは最後に、『月姫』の妄想ネタをお送りして、終わりにしましょう。
 『月姫』は、二次創作を手がけてみたいと思ってしまうほど良い出来でした。

 というか、同人ソフトでありながら、私は普通の商業ソフトと同列に扱ってますね(^^;

 プレイ中に思い付いたネタで、そこそこ面白そうなものをここに。


   >アルクェイドシナリオ、夜の学校での、vsロア戦
   >死にゆくアルクェイド。志貴は自分の手首を噛み切って、アルクェイドに無理矢理、血をのませる
   >それを見て、ロアは慌てて駆け寄るが時すでに遅し
   >アルクェイド復活
   >さっくりロアを倒すものの、彼女は墜ちていってしまう
   >そして、そんなアルクェイドを放っておくことができず、志貴が墜ちたアルクェイドを滅ぼす


   >秋葉トゥルーエンドの際、秋葉は志貴の子供を孕んでいた
   >
   >秋葉のアと、志貴のキの音を取って、仮にアキ(男)としよう
   >遠野家の跡取りとして期待される、アキ君
   >遠野の血と、七夜の血がどのような作用をもたらすのか?
   >
   >秋葉、アキが志貴の生まれ変わりだと信じて疑わない。日に日に志貴に似ていくアキ君
   >秋葉、自分の息子にお熱。近寄る女子小学生でさえ、大人げなく退けてしまう(笑)
   >若くて美しいお母さんに、アキ君、極度のマザコンに
   >ちなみに、屋敷には熟れ熟れ三十歳の琥珀・翡翠が!
   >
   >遠野と七夜の血でアキが暴走してしまうのを恐れ、秋葉は泣く泣く、感応者である琥珀・翡翠にアキ君のお相手を!
   >秋葉お母さんの監視の元、アキ君は琥珀・翡翠によって筆下ろし!
   >あぁ、爛れていく遠野家の明日はどっちだ!?
   >
   >……っていうのを月姫 2に期待!(んな無茶な)




 2001.04/18……これからやりたいこと
 1年前に、いまの自分が想像できていただろうか?

 確かに二次創作小説を書きたいな〜……とは思っていたけれど。
 Leaf時代以上に、熱心に書いているとは考えもしなかった。

 これからやりたいと思っていることを書きだしておいて、一年後、振り返ってみたら面白いのではないか。
 あるいは数ヶ月後でも、これを読み直して自分の進み具合を確かめてみるとか。

 そんな感じで、予定やら希望やらをだらだらと書いていこうと思う。



 まずは……そうだな、なにはともあれ『でっけぇこと、やりてぇなぁ』(笑)。

 ちくしょー、私もゲーム作りたいっ。
 同人ゲーム『月姫』に、競争意識をムチャクチャ刺激されました。

 情熱と愛情を注ぎ込み、手間暇掛けたアマチュアならではの作品を!

 ……とは言ったものの、いきなりオリジナルのゲームを発表しても遊んでくれる人なんて少ないだろうから。
 ここはやはり、二次創作で。

 こう、なんちゅーかぁ、いままで掲載してきた作品よりもレベルが高いモノを!
 最新作が最高傑作と誇れるような作品を!

 ふれれば壊れてしまいそうなくらい、繊細で美しく。
 泣いてしまいたくなるほど、優しく暖かで。
 そしてなにより、読んでいて先を読まれないような物語。

 ……って書くのは簡単だけど、実現するのはかなり難しいと思われw;

 『Kanon』でヒトツ面白い企画を温めてはいるんだけど。
 でもこれだと、今一歩足りない……。

   タイトルは『Farewell(仮)』。ジャンク送りにするには、ちぃともったいない

 積みゲーを消化しつつ、なにか良いアイデアを出せないかとがむばって見ますか。


 んでまぁ、前記した作品が多くの人に受け入れられたら、いよいよオリジナルをっ!
 オリジナルのアイデアなら、腐るほどありますねん。

 ……シナリオでゲーム業界に潜り込みたいと、ちったぁ思ってはいるけれど。
 真っ向から挑んでいけるほど、自分の文章力に自信ないです。
 あと、決定的に人付き合いが下手だ(笑)。

 でもまぁ、私にそれなりの才能があるのなら、なるようになるでそ。
 慣れた今の仕事を続けつつ、たっぷりある余暇で趣味を満喫するってのも、それはそれで幸せだし。



 文章書きを仕事にするか趣味のままで楽しむか、どちらにせよ自分を磨かなければなるまいてー。
 痛いほどわかっているんですが、私は恥ずかしいくらい文章力が乏しいです。

 ……というか、日本語ってむずかしい!
 最近また、本を読んで勉強してるんですが、無知ゆえに間違った日本語を使っているとわかり、絶句すること幾数回。

 たとえば……

   「愛想を振りまく」
   「明るみになる」
   「押しも押されぬ」

 ……この上の文章、全部間違った使い方だって言ったら、どうします?
 いや、実際、日本語としては正しくないらしいんですけど(汗)。

 「愛想を振りまく」は、「愛嬌を振りまく」or「愛想がいい」。
 「明るみになる」は、「明るみに出る」or「明らかになる」。
 「押しも押されぬ」は、「押しも押されもせぬ」or「押すに押されぬ」。

 これを知って、鬱はいりました。

 文章なんて読み手に伝わればOK!
 ……なんて言えるのは、アマチュアのうちだぜゴルァ。

 日々精進が必要ですな……。
 っていうか、生きる上で滅多に使わねぇ数式よか、自分の国の言葉をきちんと学ぶべきじゃないのか?


 それと、市販されてるプロの小説を、最近全然読んでませんw;
 実際、余暇に費やせる時間がかなり違うわけだけれど、明らかに学生時代のほうが本読んでました。

 ここら辺、なんとかしないと……。
 通勤時間ででもいいから、もっと良い小説読まないと。

 あと、これからは文章が上手い作家を選んでいかないと。
 日本語が下手な作家の文章を読み続けていたら、間違った日本語を覚えてしまって逆効果なんだし。


 自分を磨く……の延長上にあることなんだけど。

 もっとエッチィ文章書けるようになりてぇ。
 そっち方面の勉強もせにゃならんのう。

 ……勘違いされると恥ずかしいので書くけど、文章面での勉強ね(笑)。
 どれほど体験してようが、頭の中で組み立てたシーンを文章で書けるよう練習しておかないと、エッチィ話は書けないのじゃよぅ。

 純愛路線のエロゲライターって、えちシーンの文章が下手だったり短かったり。
 それどころか、明らかに書くの嫌がってるって人多いじゃないですか。

 SEXとその前後を含めたシーンこそ、一番、キャラ萌えさせられる場面じゃなかろうか。

 ……まぁ、うだうだ言ったところで、本音を言えば。

 えちシーンの場面を、読むのも書くのも好きなんじゃよ〜。
 それならいっそ、上手くなりたいじゃないですくぁ。

 ……とりあえずまぁ、「ふらんす書院」みたいな、いかにもそれ系の小説を買って、ねっとり眺めますか。
 なんちゅーか、エロゲ買うよか恥ずかチいのですが?w;



 たまっている積みゲーの消化。
 いま思い出せるだけの積みゲーのタイトルを羅列(現在職場なので……)。

 『同棲』 (笑)
 『鈴のうたう日』 (タイトル自信なし。略称「鈴うた」)
 『浪漫珠』 (「エンドレスセレナーデ」、「夏祭り」のシナリオを手がけたJUN氏)
 『とらいあんぐるハート 1、2、3』 (なんかすげぇい萌え萌えらしいんで)
 『螺旋回廊』 (私には珍しく、サスペンス+凌辱ゲー。すごく痛いらしい)
 『銀色の樹』 (タイトル自信なし。昔お世話になった高橋直樹氏のシナリオ。安かったんでw;)
 『プリズマ』 (正式名称忘れたw; DC版を所有。略称P17n?)
 『久遠の絆』 (DC版。PS版では、万葉のみ終了)
 『Never7』 (DC版。PS『infinity』のパワーアップ移植)
 『Moon.R』 (再度プレイ)

 そして、積みゲーを消化した後の購入予定ソフトは……、

 『ファントム』 (ニトロプラス)
 『ヴェドゴニア』 (同上)
 『果てしなく青いこの空の下で』 (タイトル合ってる? 『痕』似とか)
 『銀色』 (ねここねこ)
 『ピュアメール』 (純愛/鬼畜モードの両立が興味深い)
 『エリュシオン?』 (メイドゲー……って違うか。時代設定がすごいらしい)
 『夕焼け』 (なんかヒロインが泣けるらしい。……いろんな意味で)
 『瑠璃色の雪』 (良い評価がチラホラと……)
 『好き好き大好き』 (ラバーフェチ。すごいらしいですじょ?w)
 『カナリア』 (良い評価ちらほら)
 『フォークソング』 (信者すげぇしw;)
 『書淫』 (知人に薦められた。っていうか、Leaf時代お世話になってたYUTAKA.さんがシナリオじゃん)
 『幻想水滸伝 1、2 外伝 1、2』 (PSのRPG)
 『トゥルーラブストーリー 1、2、3』 (最低でも最新作はやっておいたほうがよさそう)

 ……とまぁ、こんな感じ。
 しかし、列挙していて思ったのだけど、全部やってたら、他になにもできないぞ(笑)。



 二次創作やゲーム作りの延長なんですが。
 ……いつか、「競作」ってやってみてぇっ。

 二次創作なら、核となる面白い企画を私が提示し、各キャラごとにいろいろな人に書いてもらうとか。
 『ONE』でたとえるなら、主人公が消えてしまうなどの設定をキチンと作っておいて、長森、七瀬、椎名、里村、川名、上月の六人のキャラごとにSS書きの人たちに割り当てる。
 そうして、各人でシナリオを書くのを競い合うっていうような形式で。

 他のヤツにゃぁ負けねぇぞ!って意気込みが、すばらしい作品を生み出せるのではないかと。

 すごくやりたいのですが、こんなのを頼めるほど知人が居ませんwww
 私のHPで告知したところで、それに応えてくれる人なんてまずいないでしょう。

 ……だれか、有名な人が似たようなことやってないかなー。 <人任せ



 とまぁ、だらだらと書き出してみましたが、ここら辺りで終わりにします。

 ここに書いたことを、一年後、どれだけこなせているのか。
 来年が楽しみですな。 <他人事のように……



 2001.04/19……リンクとか、いろいろ
 あぁあ、CGIを使いたい〜。


 このホームページを置いているSo-netのサーバーでは、自作CGIを使うことができまっせん。
 用意されているアクセスカウンターやメールフォームを使用することはできるんですが。

 ……なので、この日記はもちろん、サイトのトップページでさえ、アクセスログを取れてないわけで。
 突然、アクセスが急増していても、その原因がわからないわけです。

 一応まぁ、アクセス数を一週間毎に自分でメモっていますが(笑)。

   『Refrain』を発表するちょっと前から、一週間毎のアクセス数をメモっています。
   作品を発表していくにつれ、週アクセスがジワジワ増えていく様子は、見ていてとても幸せです(笑)。


 なので、ふらふら〜っとウェブをうろついている時に、自分のHPや作品が紹介されているのを見つけたりして、驚かされることがしばしば。
 ……って言うほど、何回もあったわけじゃあないんですがね。

 つーか、こないだ2chで紹介されてるのを目にしたときは、仰天したものじゃよ。
 お薦めという意味でのURL紹介だったからなおさら。
 ……私が知らないだけで、別のスレッドでは叩かれているかもしれませんがw;


 でまぁ、なにが言いたいかっていうと。

 ごくまれに私のHPやこの日記を、ご自分のサイトの日記でリンクを張ってくれている人を見掛けることがあるのですが。
 よっぽどのことがない限り、それに対して私側からリアクションを示すことはない、と明言します。

 アクセスログを取れていない現状では、レスをするにも、私が見知った範囲でしかできませんので。
 中途半端になってしまうので、それならいっそ、レスをしないほうが良いんじゃないかと。


 なぜ、こんなことを書くかというと……。
 私の日記のネタにリンク張って紹介してくれる人を何人か見掛けて、それに応えられないのがなんだか申し訳なく思えて(^^;

 このHPやこの日記にリンクしてくれることは、すげぇい嬉しいんです。
 そりゃもう、私のことをほめてくれる文章を見掛けた日なんか、ごろごろ転げ回るほど嬉しいんですわ。

   ホントに嬉しくて、その日は一日ハッピーです(照れ)

 ……それでも、上記した理由から、気づいていてもレスしていません。


 いまの状態で、私が見知った所にだけレスしていくことはできますが。
 でもそれをしてしまうと、私が気づかなかった所にはレスできないという状況が生まれるわけで。

 それが、私にはとても失礼なことのように思えるわけです。

   「あそこにはレスしてるのに、うちにはどうして……?」とか思わせたくない


 それと、アクセスログがとれるようになったとしても、「レス合戦」をはじめることが怖いです。
 一度はじめちゃったら、もう、止めることができない、みたいな。

 私はこれで結構マメなので、レス合戦はじめちゃったら、そりゃもう徹底的にやることになるでしょう。

 ……でもそれをはじめると、ものすごい時間喰われちゃいますよね。
 過去の……Leaf時代の二の舞はごめんです。

 Leaf時代、数人の方とメールのやり取りを続けていたり、毎日訪れるBBSが十以上もあったのです。
 でまあ、その人付き合いに、そりゃもうかなりの時間を使うことになったんですよ。

 その時間は、決して無駄なものではなかったです。

 ……なかったのですが……。
 あまりにも莫大な時間を取られ、他にはなにも手をつけられないような日とかが結構あったんですよね。

 人付き合いはもちろん大切ですが、それでも、やはり自分の趣味に費やす時間を一番にしたい。

 ……いつまでも若くないんだしwww
 いまのうちに、ある程度ワガママでいようかと。


 それと、もうひとつの理由として……。
 ……これ読んで、気を悪くしちゃうような人がでてくると思いますが。

 私、日記を使っての「レス合戦」って、あまり好きじゃないんです。
 あれってどうにも、内輪で盛り上がってる感が強くて、「一見さんお断り」って雰囲気が濃厚に感じられて。

 いやまぁ、うちみたいに一日分がやたら長い日記もどうかと思いますが(笑)。



 2001.04/21……EDEN (『螺旋回廊』)
   ※『螺旋回廊』のネタバレをしております。今後、プレイする予定のあるかたは、読まないでください


 『螺旋回廊』をクリアー。
 CG 100%。

 ……と書いてはみたものの、ここを読んでる人で『螺旋回廊』をプレイしたことある人っているのだろうか。
 まだ『月姫』を遊んだ人のほうが多いような気がする。

 とは言ったものの、「人にお薦め」する作品とは思えなかったので、ネタバレ禁止モードでプッシュすることもせずに。
 このまま、つらつらとネタバレモードに突入しちゃいます。


 この『螺旋回廊』っていうのは、Windows18禁ゲームです。
 マニュアルには、サイコ系サスペンスADVと記述されてます。

 私は、「純愛系」エロゲしかプレイしないので、こういうゲームはほとんどやらないです。
 なので、評判が良い『螺旋回廊』をプレイして、この系統のゲームに触れてみようと思ったわけで。

 あぁまぁ、確かに凌辱メインっすね。
 痛いですね。
 サスペンスっすね。
 シナリオとか、けっこうがんばってるっすね。
 それなりにエッチィですね。

 ……でも、いまひとつでした。


 プレイしていて、確かに痛い。

 っていうのは、主人公の男が、女の子たちを凌辱していくっていうゲームじゃなくて。
 主人公と親しい女の子たちが、ある集団に騙され、脅され、犯されていくっていうお話。

 さらに、主人公視点だけでなく、マルチアングルといって、彼女たちの視点からのシナリオもあって。
 被害に遭う女の子たちの一人称で語られるシナリオが、複数あるわけです。

 彼女たちに襲いかかる恐怖や、墜ちていく様が一人称で語られるっていうんだから、そりゃ痛いわな。


 メインのシナリオが、主人公の大学助教授・佐伯祐司(30)視点。

 彼の辿ったストーリーを、彼と親しい女の子たちの視点から見るシナリオがいくつかあるわけです。
 主人公からは見えない、女の子たちだけの場面もあって、そこで謎が明かされていくわけだ。

 ……けれど、メインである主人公のシナリオを一度か二度クリアするだけで、もう、だいたいの「仕掛け」は予想できるんです。

 確かに、一人称で語られる女の子たちが酷い目に合うのは痛いんですが。
 すでに先が読めている物語を、視点をちょっと変えただけで何度も読まされるのは、退屈でした。


 一番痛いと思える、メインヒロインが男どもに無理矢理処女を奪われるシーン(おそらく、フラグの関係で一番最初に見ることになる)。

   もっと酷いシーンはあります。薬で錯乱した主人公が、知人の女の子の「頬を削り落とす」とか
   しかし、自分的に一番ダメージでかかったのが、メインヒロイン凌辱のシーンでスた……


 台詞と声優さんの熱演が、ビシビシ痛さを伝えてきます。 <マジで耳塞ぎたくなりましたw;
 それがあんまりにも私の精神を痛めつけるので、「こりゃやばい」と心にシャッターを下ろしたのです(笑)。

 ……しかも、主人公の目の前で強姦されるわけじゃなくて。
 主人公の家にビデオテープが送られてきて、”すでに終わったこと”として見せられるのがキッツイ。

 どんなに憤ろうが、焦ろうが、もう、彼女は救えない。
 しかも、救う手だてがない。
 主人公は、その集団が接触してくるのを待つことしかできず、自宅でイライラと長い夜を過ごす。

 すさまじい無力感。


 「退屈」……とは書いてしまったモノの、初回プレイでは、物語に引き込まれていました。

 インターネットという身近な題材を使って、主人公とヒロインたちが災いに巻き込まれていくっていう展開。
 不安を煽るような音楽とともに、主人公たちがじわじわと追いつめられていき……。

 純情可憐で、柔らかい微笑みを浮かべていたヒロインが、ヤツらに凌辱される。
 それに続いて、ヒロインが”公衆便所で「公衆便所」”、”ポリバケツに詰められて「プレゼント」”なんてシーンが続いて、私は鬱モード突入。


 ……なので。
 この場面以降、女の子たちに感情移入しないようにつとめたので、「退屈」と感じたのかもしれません。


 それと、シナリオ数を増やすより、一回で良いから推敲して欲しかった。
 これほど誤字脱字の多い商業ソフトなんて、初めてかもしれない。

 あの『月姫』を凌駕する勢いです(凌駕してどうするってw;)。


 このゲームをプレイして、いろいろ考えることがありましたです。

 シナリオの構成とか、けっこう力入ってるんですよ。
 ……それでも、プレイヤーである私が、物語に夢中になるようなことは少なかった。

 なぜだろう?

 やっぱり、キャラクターに魅力を感じられなかったせいだろうか?
 どんなに入念にシナリオを組み上げたとしても、「萌え」がなければプレイヤーを引き込むことができないのだろうか?

 以前プレイした『Refrain Blue』も、こんな印象を覚えたような気がする。
 ここら辺、もっと突き詰めて考えていく必要がありそうです。