2001.01/04 [ 2…0kb] [ 2…81kb] |
「でも、私が楽しいだけではダメです」 「側に居てくれる人が、同じ時間を一緒に感じて、一緒に楽しんで、それで初めてかけがえのない思い出になるんです」 (『Kanon』 美坂栞) 美坂栞SS『証』、2001年01月02日、掲載 |
美坂栞という少女は、上辺からはうかがえない、深く暗い内面を持っている。
……だなんて、私は思うわけで。
以下、薫 青原の考察モドキが続きますので、興味ない人は読み飛ばしてしまって下さい。
『Kanon』の美坂栞シナリオを、三回か四回、プレイしています。
その度に感じる、違和感。
拭いきれない不安定な印象。
それは、脚本の久弥直樹氏の設定ミスはもちろん(笑)ですが。
どうも、それ以外にもあるように感じれらた。
そこで、栞と相沢祐一との距離感に注目してみる。
……出会った最初から、肉体的にも結ばれた最後まで、栞はずっと丁寧な言葉使いだ。
とはいうものの、敬語とはいえないような、どこか柔らかな言葉使いではあるけれど。
自然と、栞が祐一を年上として扱っているような印象があるはずだ。
また、祐一も栞への扱いが、他の少女たちと違って明らかに優しい。
あゆや名雪には「お前」を連発しているのに、栞に対しては一度として口にしていない(拙作『証』では、意図的に数回使用してます)。
……栞と祐一の間には、確かに柔らかな空気が流れているモノの、どこか不安定な印象を覚えるのは、この辺りじゃないか。
そこで……栞が、祐一との間に一線を引いているのではないか……とふと思い付く。
その仮定を当てはめてみると、自分的にスッキリと、このふたりの関係が落ち着いた。
栞が構築している、何者にも侵させない自分の領域。
それを感じ取り、祐一も踏み出せないのではないだろうか。
ではなぜ、栞がそんな風になってしまったのか。
栞「私、こう見えても放送されているドラマは全部見てますから」
栞「家にいると、本を読むかテレビを見るくらいしか、やることがないんです」
……栞は、「ドラマだったら」ということを作中で何度か口にしている。
病気でほとんど外に出られなかった少女が、物語の世界に自分を投影させる……。
夢見がちな少女。
辛い現実に耐えるために、ドラマを見るように現実感を喪失させ。
いつの日かブラウン管を見るように、あるいはフィルター越しに世界を見るようになっていったのではないだろうか。
ひとり、私服姿で学校の中庭に来たときもそうだし(ちなみに、栞は”あゆと祐一”に会いに来たのではないかと思ってます)。
その後に続く、祐一への積極的なアプローチなど。
どう考えても、普通の少女には出来そうにない不自然な行動だ(ゲームだし、っちゅうのは却下!)。
また、そんなにも祐一に惹かれる理由も、栞にはなかったはずだ。
だから……現実感を喪失しつつ、死ぬ前にドラマのような物語を自分も経験したい……と思ったのではないだろうか。
企画・監督・脚本・主演……美坂栞。
そして、フィルター越しに、現実をドラマのように楽しんでいた栞は……。
祐一にキスを求められた時に、改めて生の感情を受け取り。
これがドラマでなく現実なのだ……ということを意識して、迷い、そして一度祐一を拒んだのではないだろうか。
ドラマなんかじゃなくて、現実の男性が、現実の女性として、自分を求めている。
これから死にゆく自分のことと、それを知らずに愛しようとしてくれる現実の男性・祐一。
それを真剣に……痛みをともないつつ、栞は必死に考える。
そいでもって、すったもんだのあげく、肉体的にも結ばれて、奇跡も起きてメデタシメデタシ?
……『Kanon』本編で、”越えられない一線”を越えることが出来ていたと思いますが。
念のため、拙作の『証』でも、ここら辺の栞の領域を祐一がぶち破るようにしてみました。
それも、強引ではあったけれど、ちゃんと栞にも選ばせることで、領域を壊すという意味が強くなり。
まあ、これだけやりゃあ、ふたりの間にあった越えられない壁もぶち破れただろうと、自分的に一安心です。
栞の苦悩を、姉の香里に相談したらどうだ……とも思いましたが。
即座に、「香里じゃ無理」という結論を導き出しました。
香里と栞は、ホントに仲の良い姉妹だったと思います。
……そう、「だった」。
香里が栞を見捨てたとき、それは崩れ去り、癒しようのない所まで行ってしまったと想像できます。
本当に大好きで、信頼していた人間に、「どうせ死んでしまうから」という意味で拒絶されたら……。
99年01月下旬、香里と栞は、一応の和解を見せますが。
決して、元の仲には戻れないはずです。
香里は、一度栞を見捨てたという負い目がある。
栞はと言えば、一度見捨てられたことがあるから、もしかしたらまた……という恐怖を拭いきれない。
けれど、裏切られても香里のことを好きでいたから、頑張って仲良くしようとする。
香里はああいう性格だから、このふたりの関係は、時間が癒してくるようなこともない。
おそらく、祐一なり他者の介入がなければ、どこか痛さと危うさを内包したままの関係が続いてしまうんじゃないだろうか。
……以上、薫 青原がふと思い付いたことを、ダラダラと書いてみました。
ぐっちゃぐちゃに、取り留めのない文章。
私みたいに頭が悪い人間が、考察なんて出来ない良い証明だ(笑)。
でもまあ、頭が悪いなりに思い付いたことを書いてみたけれど。
その中に真実の欠片なり、あってくれればメッケモン……って感じで、ヒトツ。
文章を書くということは、自分の人間性をさらすことだ。
私のような未熟な人間は、書く度に自分の恥をさらし続けているようなもの。
まあ、それを隠すということも出来るけれど、賢い人間が見れば、容易に見抜けるわけで。
以前の日記で、作者の人間性云々とか書いて置いて、ずいぶんと自分のソレをさらけ出していて滅入る。
性別さえ隠してたってのに……ごめんよ先生、全然活かせてないよ……(笑)。
日記やBBSの自分の書き込み、もうちょいなんとかせにゃなあ……と思う今日この頃。
一、二週間、積みゲーをだらだらとプレイした後、『AIR』の長編SSを書き始めようと思います。
全体的に重いですが、可愛い女の子(?)とか出るんで、書くのが楽しみです(笑)。
そして最後はハッピー”っぽい”エンディングで、「夏影」が似合うようなものにしたい。
祐一君とは違う男性……国崎往人をどこまで描けるかも楽しみ。
DNMLとHTML同時公開を目指してます。
……でもやっぱり、DNMLで最適化する予定なので、DNML導入してないって人は、導入しておいてくれると嬉しいです。
……それでは。
今年も、”自分なりに頑張っていこう”と思いますので、もしよろしければ応援してやってください。
追記:
柚葉智さんの指摘で、『証』の誤字を修正。
さらに、DNMLのオープニング・エンディングの演出方法を送付してくださったので、それを活用させていただきました。
DNML、HTML、ともにVer1.01にして掲載させていただきました。
2001.01/10 [ 2…0kb] |
(サヨナラ 大好キダッタ人) もう顔も名前も覚えてないけど (サヨナラ 愛シテクレタ人) でも胸の痛みは残っているから (『Hyper Beroove,"Real Season"』 5.ラブレター 作詞・乃都青佳) 『ONE』、『Kanon』の同人アレンジ音楽CDより。むっちゃ好きです |
最近、Tactics、Key、たまにLeafの曲をアレンジした、同人音楽CDを買い漁ってます。
……っちゅうても、即売会とかじゃなくて、「虎の穴」とか「あきばおー」とか、そこいら辺で買える程度ですけど。
私は音楽とかは全然苦手な人なんで、テクニックとか全くわからんちんなんですが。
そんな私でも、こりゃお前、売り物じゃねぇだろ?的なアレンジ曲もチラホラ。
けど、中には涙が出るくらい良い曲もあって、ホクホクです。
……ちょっと前のものですが、
『Hyper Beroove,"Real Season"』(ハイパーみらーヴ合衆国)
トラック5 『ラブレター』 作詞・乃都青佳/作編曲・べるめい
『かののね』(Little Wing)
トラック4 『interlude -recurrence- (少女の檻)』 Arrange・まにょっ
の二曲が、20〜30枚のアレンジCDの中でも超お気に入りです。
前者は『ONE』をイメージしたオリジナル/ヴォーカル曲なんですけど、タイトルに使ったあたりの詩と音楽がスゲェイ好きでっす。
後者は、川澄舞のテーマのアレンジ。ゆったりとした耳に馴染むアレンジで、多分、一生聴いていくんじゃないでしょうか。BGMに最適。
テクニックとかはわからんので、自分のフィーリングにいかに合うかが、私的に重要でっす。
……話は変わって。
最近、私が書いた二次創作小説『Refrain』と『Amnesia』、そして『証』への感想を、何回かいただきました。
人から薦められて読んでみました……とか、紹介されていたのでリンク辿って来てみました……とか。
『Refrain』の時から、『もし気に入ったら、友人知人に薦めてくださると嬉しいです』と書いてきましたが。
やっぱり、口コミの力って強いっすよ!
特に、いまや一万作品以上もSSが溢れるこの界隈では……。
感想をBBSに書き込んだり、メールでくださった方々。
そして、拙作を人に薦めてくださった方々。
本当に、感謝してます。ありがとうございます。
こ、これからも、ぜぜぜぜひ、お願いいたしますっ。 < 厚かましくてスミマセン(^^;
『ONE』がOVAになるという話。
……なんてこった!
Tacticsは、『ONE』でどこまで金稼ぐつもりなんだ。
つーかさ、『ONE』を作ったスタッフ、もうひとりも残ってねぇだろ?(汗)
あのYET11氏でさえ、Tacを去ったっていうのに。
麻枝氏と久弥氏が去った後、脚本家ふたりをさしおいて、繭の母親、茜の幼なじみとその思い人とか、勝手に設定してオフィシャルにしちゃってるし。
(※椎名華穂、城島司、南条紗江子)
どういうことよ、それ?
憧れの先生(南条紗江子)が事故死?したからって、速攻永遠に行っちゃう茜の幼なじみ(城島司)。
そんな簡単に永遠に行けんなら、世界の人口は何割減ってんだっつーのっ。
……作り手の想いを無視して、勝手に改竄するヤツらなんて逝ってヨシ。
2001.01/15 [ 2…0kb] |
「右手でペンを握れないなら、左手で持って描けばいい……」 (こみっくパーティー SS 『Libra』 大庭詠美) 『こみっくパーティー』、面白かったです |
本日はLeaf『こみっくパーティー』について、私見をだらだらと垂れ流していきます。
まず、最初に……コホン。
私、『こみっくパーティー』(以下「こみぱ」)をすげぇい嫌ってました。
「こみぱ」が発表された時なんか、血管ぶち切れそうなほど怒り狂った記憶があります(笑)。
なぜかっちゅうと……私は、F&Cが無茶苦茶嫌いだったんですね。
F&Cのゲームって、パターンで量産、急造、締め切りに間に合わせるために未完成で出荷……ってイメージがあるんですよ。
とくに未完成で出荷ってのが痛い。
あきらかに、ホントはこの女の子を”攻略”できるはずだっただろうに、時間が無くて結局予定変更・切り捨てで攻略できないまま出荷。
……そんなのを、何回も見掛けてきました。
そしてさらに、主人公(男)……っていうかそれを描いているシナリオライターがドキュン。
あまりにも痛すぎる主人公に、腸煮えくり返るほど怒り狂うこと幾数回。
さて。
だからこそ、F&C色まんまという「こみぱ」。
それが、Leafから出るということを知って、私は空を仰ぎました。
「なんでF&CのゲームをLeafブランドで買わにゃならんのだっ!!」
……いやあ、これが原因で、このページは一時休止してました(笑)。
上記した台詞をトップページに書き込んで、他のコンテンツを全て削除してしまったという……。
案の定、相互リンクだったLeafのOHPからリンク解除されてたしw
さて(、むふーん)。
ところが、ネット上の評判といい、色々と思うことあって、とうとう「こみぱ」に手を出しました。
発売されてから、およそ一年と半年が経過した今、あれほど嫌っていた「こみぱ」を……。
まず、初回プレイの印象。
……むっちゃ面白いじゃん!(笑)
所々大げさなフィクションが混じってるけど、それさえ許容できれば、かなり楽しめる。
なにより、キャラクターが凄い活き活きしてます。
システムとグラフィックはまんまF&Cですが、シナリオが上手い。
最初は、猪名川由宇。
主人公・千堂和樹に同人誌の魅力を教え込み、そして引き込み、導いていった万年中堅同人屋。
小柄な身体、眼鏡、関西弁、ハリセンと熱い漫画魂を持った女の子が、ぎゃーぎゃー騒ぎながらプレイヤーをこの世界に引き込んでいく。
シナリオ自体はこれといって特筆すべき所はない平凡なものだったけれど。
由宇に導かれ、他のキャラクターたちと接し、すっかりこの世界の魅力に取り付かれてしまった。
キャラ良し、グラフィック良し、システムそこそこ、シナリオそこそこ。
結構面白いし、もっとやってみよう……と、また「こみぱ」を起動。
つぎが、大庭詠美。
即売会「こみっくパーティー」の超人気作家。
それゆえに有頂天となってしまい、漫画を愛していた心を見失ってしまった女の子。
以前、詠美がまだ駆け出しだった頃、同人の先輩である由宇に導かれていた経歴がある。
ところが、しだいに詠美は「売れてナンボ」と暴走をはじめ、それを諭す由宇と対立。
いまでは、出会う度に憎まれ口やドツキアイを演じる仲になってしまった。
主人公・和樹は、そんな詠美の誘いに乗って、一緒にユニットを組んで同人界に乗り出す。
弱い心を隠すための詠美の傲慢さ。そんな彼女の言うとおりに、主人公は漫画を書いていく。
しかし、頭を抑えられながらも、しだいに独自の魅力を引き出していく和樹の力に、詠美は……。
「こみぱ」で二番目に好きなシナリオ。
詠美の切なさに、ホロリときちゃいましたよ。
三番目に、長谷部彩。
……彩、彩ぁ〜っ!(*>。<*)
む、むむむむっちゃ可愛いですわ。
ルックス、性格、シナリオ、その全てが私の心を揺り動かします。
とくにシナリオが切なすぎ。
擦れ違いによる演出で、ちょいとホロリときちゃいましたよ!
あまりにも渋すぎる絵柄と内容で、ほとんど売れない同人誌を書き続ける彩。
ふとしたきっかけで主人公・和樹と知り合い、一緒にユニットを組んで同人誌を書き続ける。
……ところが、和樹はメキメキと頭角を現していき、やがて壁際の位置を与えられるだけの実力を得る。
和樹に迷惑になる……でも、置いていかれたくない……。
そんな彩が取らざるを得なかった選択とは……?
細かい所ですが、主人公が「彩ちゃん」から「彩……」と呼び方を変える所が凄い好感持てました。
それと、彩のCGって、塗りに異常に気合い入ってます(笑)。
「こみぱ」で、いちばん好きなシナリオ。
切なさ爆発。
四番目に、ファンの女の子(ヲイ)。
ルックス、性格、そしてなにより声優さんの演技が光るキャラクター。
どもる様子を上手く演じていて、面白かったです。
前半〜中盤は面白かったですが、後半はオーソドックス過ぎていまひとつでした。
自分的にクライマックスは、あの黄金のすすき野(笑)で、「あたし、こんな所でなにやってるんだろうなって思って……」だったかな。
あのシーンで、グッと来ました。
五番目、牧村南。
……あれ?と首を捻らされること数回。
なんか変だぞ。
前の四人に比べて、なんか……文章の描写が決定的に足りないような……?
はっきり言って、物足りない。
シナリオ的に面白いはずなのに、描写の書き込みが足りなくて食い足りないんだよね。
どうも、前四人とは違うシナリオライターのような……?
南女史の天然っぷりと初々しさは表現できてるんだから、あとは主人公との年齢差を悩むなり、なにかしらの葛藤が欲しかったところ。
エッチシーンの、「本で見たのと違う……」にはヲレ的ヒット(笑)。
六番目に、塚本千紗。
自分のことを「千紗」という所や、声優さんの無理して出しているような声が自分的に辛かったです(^^;
キャラ自体は可愛いし、シナリオもそこそこ良かったと思う。
ううーん、でも、もっと山場が欲しかったなあ。
物足りない。
前半辺りの印刷所の紙が足りなくなるイベント。
そこで取った主人公の行動に、ちょっとホロリと来たよ。
……自分がお気に入りのタイトルを使って、なおかつ丁寧で仕上げた自信作だったから、なおさらねw;
七番目に、芳賀玲子。
……ブチ切れました(素)。
なんじゃこりゃああああああああ!
詠美・由宇・あさひ・千紗を手掛けた人(三宅章介氏?)と、彩シナリオ(む〜む〜氏?)を手掛けたシナリオライターふたり。
その人たちとは明らかに違う書き手だとわかるんだけど。
むっちゃくちゃ下手くそです(汗)。
しかも、主人公・和樹が物凄いドキュンになってます。
まるでWebのチャット・日記感覚で汗マーク多用の文章。
キスしただけで「俺たち付き合ってる」とか抜かすドキュン和樹。
あげく即売会の屋上でコスプレしたまま青姦、中出しだぁ!?
ふざっけんじゃねぇえぞ、ゴルァ(゚д゚)
……というかコレ、まんまF&Cの主人公とシナリオ展開じゃんっ。
も、もももももしや、私をF&C嫌いにさせたシナリオライターが、Leafに移籍してんのっ!?
が、ガビーソ。
てことは、逆説的に、いまのF&Cにドキュンなシナリオライターが居ないってことか?(笑)
マジで勘弁して……。
八番目に、高瀬瑞希。
メインヒロイン……しかも、シナリオライター(三宅氏?)がはりきって書いているとわかるんだけど。
ううううーん……ちょっと……普通〜?(汗)
主人公・和樹がプロになれそうだと分かった途端、手の平返して漫画を肯定する様子や。
プロの漫画家になることが、まるで芸能人にでもなるような瑞希の反応に萎えてしまった(^^;
プレイヤー置いてきぼりで悲劇に入れ込む瑞希。
肩を並べていた相手が、ふと気付いたら自分を置いていきそうな勢いで走り去っていく。
そんな焦り。
……でもこれは、彩シナリオで物凄く上手く描かれていたからなあ。
しかも、実感できるような切ない展開でさ。
メインヒロインとしては、ちょっと物足りないです。
そして最後に、隠しキャラのシナリオ。
無茶苦茶難しくて、三回くらいやり直しました(^^;
なるほど、鍵は、十月頃まで販売部数をあまり増やさないことだったのか。
まあ、あくまで隠しキャラということで、あまり書かないことにします。
ただ……キャラ的に可愛い(笑)。
つうことで、芳賀玲子のシナリオ以外は皆平均点以上。
さらに、長谷部彩、大庭詠美のシナリオは切なくて物凄く良かった。
ついで桜井……じゃなくてファンの女の子は、声優さんの演技とキャラ設定がうまくマッチして、声のすごさを再認識させてくれるシナリオ。
『こみっくパーティー』、見かけだけで嫌っている人も多いと思いますが、面白いっすよ。
ゲーム……というか、とにかくシナリオが良い。
絵がヘチョくても、Leafじゃなくても、このシナリオだったら、私は買います。
Leaf東京開発室の新作、シナリオの三宅章介氏とむ〜む〜氏が健在なら、発売日に買っても良いです。
DC版「こみぱ」が、今年中には出るらしいし、暇だったら買ってしまうかも。
それぐらい、お気に入りです。
あ、あと、こみパ各キャラ担当のシナリオライターの名前、ご存じの方、教えていただけないでしょうか。
瑞希、詠美、由宇、千紗、あさひ……が、十中八九、三宅章介氏だと思います。
彩……む〜む〜氏だと聞きました。
玲子……上のふたりとは明らかに違うライター。ドキュン確定。
南……もしかしたら、む〜む〜氏かも? それとも、上三人とは違うライター……??
郁美は……三宅氏かも?
……検索サイトでいろいろ調べてみたけど見つからなかった(^^;
それじゃ、最後に。
『こみっくパーティー』を、大庭詠美メインで身勝手にノベライズしたSS、『Libra』。
諸般の事情(笑)により、あらすじのみを公開。
きっと、実際に執筆することはないだろうから、興味を覚えた人は読んでみてください。
2001.01/23 [ 2…0kb] |
彩「怒って…ますか……嘘…ついて……」 和樹「いや、怒っちゃいない……」 (『こみっくパーティー』) 和樹(……ただ、悲しかっただけだ) |
『こみっくパーティー』のお話の続き。
いろいろと調べた結果、某巨大BBSの過去ログの中に、シナリオライターの予測?を発見。
……どの程度信頼できるかわかりませんが、自分の考えとマッチしてるので、これを信じようと思います。
瑞希、詠美、由宇、千紗、あさひ、郁美のシナリオを、三宅章介氏。
彩、南のシナリオを、む〜む〜氏。
玲子のシナリオを、鷲見努(CHARM)氏。
三宅章介氏は、角川スニーカー文庫で『黒魔法ラブラブ大作戦!』という小説を出していたそうです。
……ただ、内容はいまひとつのようですが(^^;
また、メールゲームなどのゲームマスターをつとめていたこともあったようです。
む〜む〜氏は、かなりの経験を積んだシナリオライターであるようです。
シルキーズ(エルフ)の『ビ・ヨンド』、『恋姫』などを手掛けていた模様。
ギャグ方面で強い方らしいですが……最近、上記二作がリメイクされているようですが、む〜む〜氏が退社した後なのかな……?
鷲見努氏は、F&C古参のスタッフらしいです。
また、CHARMという別名で、同人活動やCG関係の仕事をしています。
企画、CG、シナリオをこなすそうですが……お願いですから、シナリオはもう……(涙)。
こみパのプレイ経験のある知人に聞いてみたところ、「こみパってシナリオ薄かった」と言いおった〜。
えええ〜っ。
ま、まあ確かに、キャラクター九人居るし、明らかに薄いシナリオもあるけれど……。
彩と詠美のシナリオも薄かったか〜?
「印象に残ってないなぁ……」
……なんですとぉ〜(涙)。
彩と詠美のシナリオは、やっぱなにかしら物作りの経験のある人間じゃないと印象薄いのだろうか。
自分にはそれ(漫画)しかなかった大庭 詠美。
はじめての同人誌は、ほとんど受け居られなくて、それがトラウマになっていて……。
そして、だんだんと人気がでていき、周りからの賛辞に有頂天になり、目も眩むような賞賛に自分を見失う。
手元に置いていたかった人間(和樹)に、いつの間にかに追い越されてしまった悲しみと、憤り。
そのひとに自分を認めさせたい、自分の元に居続けて欲しい、そしてなによりプライドをかけて、戦う。
もう何年も、人があまり来ない区域で同人誌を売り続けていた長谷部 彩。
そんな自分を認めてくれたひと(和樹)。
自分と一緒に肩を並べて歩んでいくうちに、異性として意識していく。
ところが、そのひとは見る間に実力を付けていき、自分が追いつけないほどの距離を、駆け走っていく。
置いていかれたくない。あの人の側に居たい。
……ヒシヒシと感じ入り、彼ら彼女らに感情移入しながらプレイできたので、私の評価が高すぎるのだろうか。
そいや、『電撃大王』の漫画版『こみっくパーティー』を読んだ。
そこそこ面白い。
……ただ、やっぱり『あずまんが大王』ほどの吸引力は無いなあ。
漫画版『Kanon』は見る影も無いし、来月からはじまる漫画版『ガンパレード・マーチ』がつまらなかったら、いよいよ止め時か。
2001.01/25 [ 2…9.51kb] |
「繰り返す悲しみ」 (『Refrain Blue』) 積みゲー、消化 |
積みゲーのひとつ、エルフの『Refrain Blue』を消化。
……ずいぶんと長い間つんでいたんですが、ちょっと事情があって急遽プレイしてみました。
というのは、今月に発表した拙作の『証』と、似てる言われたからですわー。
逆か、『Refrain Blue』(以下、「RB」)に似てる、と。
他にも、『Treating2U』、『わたしのありか』、『加奈』に似てる〜、言われました。
医療関係が絡む設定は、こういう指摘を受けるものなのかなあ。
上記四作のうち、『加奈』はすでにプレイ済みで、影響受けてないかっていうと否定しきれない。
……そういや、『加奈』の場合は腎臓の移植ですが……『証』にも書いたように、ドナーの意志よりも適合や緊急度が最優先されるはずだ。
(加奈は、ドナーの相手を認識していたっけ……?)
そのうち二週目をやるつもりだけど、色々調べた後だから、今度は違う視点からも物事を見ることができて面白いかも。
ああ、そだった、『RB』の話だった。
んで、一通りクリアしてみました。
フラグの関係で、ファーストプレイは岩崎ちなつという最年少の女の子しかクリアできません。
これが結構、頭に来た(笑)。どの選択肢をえらんでも同じじゃんっ!ちゅうて。
でもまあ、こうやってフラグによる規制があるとファーストプレイで知らせておけば、『痕』的な仕組みだとプレイヤーにわからせる意図があるんだろう。
そういえば、このちなつって女の子が、『こみパ』の詠美ちゃんさまの声優さんと同じらしくて、別の楽しみを見つけてみたり(笑)。
んんんんんんあああああ〜……。
とはいうものの、『こみパ』の感想文のように、長々と書く気分でもない。
正直なところ、『RB』は……今ひとつ。
シナリオライターの人の文章はうまい。きっちり仕事してる。
あれだけの情景描写を、エロゲで書き上げてるライターは少ないと思う。
……んだけど、物語に盛り上げが足りなかったり、キャラクターの魅力がいまひとつ。
プレイヤーを惹きつける要素が足りなかった。
ファーストプレイだってのに、飽きて他のゲームを立ち上げちゃったりしたし。
最後の物語である深景(みかげ)シナリオの盛り上げを、他の五人のシナリオでも欲しかった。
面白いのが深景シナリオ一本だけでは、物足りない。
あれだけの音楽、背景、声優の演技、そしてシナリオライターの丁寧な描写(情景描写、会話、えちシーンw)。
それでも、プレイヤーを惹きつけることが出来ない。
物語の盛り上げとキャラの魅力の重要性を改めて感じさせてくれた。
……ああ、キャラの魅力といえば、原画に門井あや?起用ってのが、自分的にマイナスだったのかもしれない。
デッサン変だし、絵によって等身や体型が変わるんだもの。
多分、二週目はやらないと思う。
ああ、それで『証』とどこら辺が似てるかっていうと……。
六人の女の子たちのうちのひとりが、胸の間に火傷の跡があって、そのせいでトラウマがあったり、服を脱がされるのを嫌うシナリオがあります。
主人公が平気だよ……とか言って、その火傷の跡にキスするようなシーンもあったかな。
う〜ん、確かに似ていることは似ているけど。いちいち指摘されるほどのもんじゃないよなあ。
これで似てるいわれるようなら、書けなくなっちまいまさー。
……ってことで、あまり気にせずいきまっしょい。
◇