2000.11/10
PS『ガンパレード・マーチ』、面白いです。
ムチャクチャはまりそうです……。
ただこのゲーム、会話が飛びまくっていて、行間をプレイヤーの想像で埋めないと駄目なので、かなりキツイ(^^;
それと、自由度が高すぎて、なにをやればいいのやら、最初はわからないと思う。
想像力がたくましくて、自分なりのゲームスタイルを築ける人じゃないと、楽しめないと思う。
そして、もしもこのふたつを備えた人なら、このゲーム、ムチャクチャはまるかもしれません。
……私はやばいです、ずっぽしはまりそうです(笑)。
ゲームの説明を詳しく書いていたのだけど、あまりの猥雑さにデリートwww
簡潔に言っちゃうと、学園で軍隊教育を受けつつ、ロボットの整備やパイロットの訓練を経て、怪物どもと戦っていくSLG。
一本道のシナリオとかはないらしくて、決められた期間のうちに、どれだけ戦果をあげられるかで、マルチエンディングを迎えるらしい。
プレイヤーは、最初はパイロット候補生で、数日で半人前以下のパイロットに。
彼の訓練次第では、軍隊のいろいろな所に配属志願することも可能らしい。
また学園では、個性豊かなキャラクターたちが居る。
同じパイロットや、教官たち、指揮官、メカニック、オペレーターなど。
彼らと友情を深めたり、恋愛したり、喧嘩をしたりと、自分以外のそれらに介入したり。
そんな学園ドラマを繰り広げる。
……ギャルゲー+シミュレーション……といった軟派な形かと思いきや……。
実戦が始まると、かなりシビアな物語になりそう。
なにせ、戦場に参戦するNPCたちが、あっさり死んでしまうらしい。
経験者から聞いたのだけど、「普通にやってたら、NPCの半分は死ぬね」とさらりと語ってくれました(笑)。
半分!
NPCは、全員が個性豊かで、いろいろな過去や、訪れるはずの未来を持っていて。
もちろん、NPC同士で惹かれていたり反目しあっている。
そんな登場人物たちが、油断するとサクサク死んでしまうらしい……。
しかも、彼らをプレイヤーが操作することは出来ないのだ。
頬を染めながら語り合っていた少女が……。
隣の席で、冗談を交わしていた少年が……。
つぎの日には、居ないのかもしれない。
……いままでにも、そういうゲームはあった。
たとえば『ファイアーエンブレム』なんてのが代表か?
だけれど、この『ガンパレード・マーチ』ほど、登場人物たちとの語らいを大切にしていたSLGはなかったのではないだろうか。
いわゆるアドベンチャーパートがきっちりと作り込んであって、それ単体でも楽しめる。
そこに、各登場人物たちの思惑が絡んで来て、各パラメータでイベントが発生しつつ、プレイヤーなりに物語を作っていく。
まだ一回もエンディングを迎えていないけれど。
主人公と軍事特性の相性がいいということでパートナーとなった、芝村舞という少女がいる。
この少女、きれいな顔をしているが、いつも不機嫌そうな顔つきをしている。
口調は、まんまお姫様口調で、「そなた」とか言ってくる(笑)。
いやいや、口調だけでなく、性格もソレで。
そんな性格ゆえに、周りから嫌われまくっている……。
主人公の親友候補だった、滝川少年とこの少女が喧嘩(ランダムイベントっぽい)をおっぱじめやがった。
あっさりと殴り倒される舞(^^;
……ぐあー、滝川貴様、女の子を殴り倒すかーっ!(汗)
まあ、彼女自身の性格もさるものながら、彼女の血族というか……。
”芝村一族”ということで、ずいぶんと酷い目を見ているらしい。
しかし舞本人からすれば、我ら(芝村一族)にたてついてくるのが悪いと言って、傲慢とはね除ける始末。
実戦が始まる直前に合流したメカニックたちの中には、芝村一族に恨みを持っている少年がいて。
「あの田舎娘を籠絡して、いいように利用してやる。男に免疫なさそうだしね」
とか言うヤツもいるぐらいだ。
周りから嫌われまくっている彼女にも、それなりに良い所があって。
そんな小さな点に、私(プレイヤー)は惹かれてしまった(笑)。
こんな危なっかしいキャラクター、放っておけるかー!
いろいろと率先して構っている内に、主人公(速水少年)と舞とが良い仲になっていく。
恋愛に不器用そうな舞の仕草に、ほのぼの。
頬を染めながらも、さりげなく、主人公のことを信頼したり、逆に信頼しろと要求してきたり(笑)。
んで、見事”大恋愛モード”に突入した後、舞からの告白を受け、見事恋人同士に。
ひゃっほーいっ!
……つか、訓練はどうした、人類の存亡はどうしたっ!?w;
ところがどっこい。
他の女の子にも良い顔していた速水少年。
舞とさりげなく仲のよかった、「ののみ」ってロリっ子がいるのだけれど。
舞とののみで、主人公・速水少年の「争奪戦」(各種パラメータでイベント発生?)がはじまった(汗)。
ののみが速水少年にすがりついて嫌々する一方で、
舞は、一言、
「殺す」
w;
そこまで強いか、舞の愛情。
実際に浮気でもばれようものなら、どんな修羅場になるのやら。
……いやでも、そんな思い込みが激しい所に惚れ込んでいるんだけどね!(爆笑)
この争奪戦の結果、発言力(お金みたいなモノ)がマイナス500のペナルティくらって、見事マイナス……。
また、舞とののみからの愛情?がガクンと下がる始末。
しかも、女の子ふたり、モルボルにでも舐められたのか、状態変化ばりばり
さらに、発言力がマイナスになったせいか、「悪い噂」というイベントが発生、速水少年が築いてきた、周りからの友情が軒並み下がる。
うっへー……対人関係ボロボロw;
ようやく、舞との親交を取り戻した頃、いよいよ、実戦が始まることを知らされる。
明日、明後日出陣とか言っていたけれど、この様子なら、明日だろう。
……いや、下手したら、深夜いきなり召集かかるかもね。
戦場に赴く前に、最善のことをやろう……と、自らが乗り込む士魂号(ロボット)の調整に当たる。
一仕事終えると、隣に、パートナーの芝村舞の姿。
……もしかしたら、明日の戦闘で、死んでしまうかもしれない。
ふと、私はそんなことを思って、気が重くなる。
お互いが元気なうちに、デートにでも誘おうか……とか思ったりもしたけれど、舞という人物を考えると、そういう甘い考えは嫌われるだろう。
いまできる、最善を尽くそう。
そう思って、もう一度、機体の調整を行う。
……日も落ち、夜。
電灯で照らされる中、恋人の舞と会話。
相変わらず、ぶっ飛んでることぬかしてくるけど、もう慣れた(笑)。
芝村一族っていうのは、ヒーローを望んでいるらしい。
なんでも、地球だか人類だかの危機の際に、超人的な存在が現れ、世界を救うんだと。
……んまあ、ファンタジーで言うところの「勇者さま」か(^^;
その勇者さまの手助けをしたり、あるいは芝村一族の近い所から輩出できるのが、彼らの望み。
……あれ、たしか人類征服がどうのとも言っていたような……?w;
「そのヒーローが。速水、そなたならいいのにな」
とか、真顔で言ってきやがります。
綺麗だけれど、気が人数倍強くて、傲慢で、短気で怒りっぽく、世間知らずで、言動もかっとんでる彼女。
でも、猫が好きだったり、ぬいぐるみ集めてたり?、頬染めて怒ったふりしながら提案してきたり、さりげなく速水少年のことも考えはじめている彼女。
いつだったか、舞はこんなことを言った。
「たとえ、我ら(芝村一族)が世界のすべてから敵対されようと、速水、そなたには側にいてほしい」
……そんな愛おしい彼女も、戦闘の中で死んでいくのかもしれない。
すぐ近くで、やはり調整を行っている、同僚のパイロットたちも、明日にはいないのかもしれない。
彼らは皆個性的で、過去を持っていたり、未来を得ようとしていたり。
友人や恋人、小さな物語をいっぱい積み重ねてきた。
……すでにもう、たんなるキャラクターだっていう思いはなくなっていた。
そんな彼らは、プレイヤーが頑張らないとあっさり死んでしまうという。
しかも、プレイヤーにできることは限られていて、他にあるSLGのように、彼らを直接コントロールすることはできない。
学園だけでなく、戦闘でも、彼らは彼らなりに考えて動くのだ。
……失いたくない、と、痛切に思った。
あっさりと死んでしまうかもしれない未来、まだ見ぬ、多くの物語を抱えているであろう彼らを。
そして、つぎの戦闘で、彼らは「あっさり死ぬ」のだということを、思い知らされることになった。
速水+芝村コンビの操る士魂三号機が、敵の「ミノタウルス」という中級の敵から攻撃を喰らった。
敵からの攻撃で、厚い装甲があっさりと破壊される。
……一撃で、八割以上のダメージだ。
そのダメージに合わせ、士魂号の性能が著しく落ちる。
つぎ喰らったら、確実に死ぬ!
いやそもそも、装甲の厚い三号機でこれなのだから、比較的薄い一・二号機だったら、一撃で破壊されるのでは?
ダメージのせいで性能が落ち、こちらからの反撃がミノタウルスに当たらない。
……し、死ぬぅっ!(涙)
まじで焦ったけれど、味方からの援護射撃で、なんとかミノタウルスは撃破された。
初陣は大勝を飾ることができた。
敵の撃破数は 19。そのうちの半数以上を、速水+芝村コンビが撃ち落とした。
……けれどその代償として、彼らの駆る士魂三号機は多大なダメージを残し、戦力としては著しく後退してしまう。
学園に戻ることはできたけれど、いつ召集がかかるかもしれない中で、速水と芝村は、自分たちの乗る士魂三号機の修理調整を行う。
戦況は厳しくなっていく一方だというのに、彼らの駆る士魂三号機が、以前の性能を取り戻すのには、多大な時間が必要だった。
それに、相変わらず、舞の言動は激しく、周りから浮いている。
舞と行動をともにしている速水少年も、周りから影口を叩かれる始末だ。
ああ、彼らの明日はどっちだ?(涙)
しかも、自分たちのことで手一杯で、仲間を助けてやることができない。
こ、このままでは……仲間がガンガン死んでいくのでは……?
リセット技は使わないと固く戒めているので、初回プレイで、どんな結末を迎えることになるのか。
いまから楽しみじゃて……(怖いモノ見たさ)。
2000.11/11
プレイステーション『高機動幻想ガンパレード・マーチ』、やばいです。
……面白すぎて、やばいんです。
あああ、このゲーム、やれることいっぱいあるし、知りたいことも山ほどあるし。
それを追求するために、もう何百時間も暇が必要っぽい。
いやでも、逆に言えばそれだけ楽しめるというものでもあり。
久弥直樹氏の新作が出るまで、あるいは面白いネットゲームが出るまで、このゲーム一本で食いつないで?行けます。
……このページを見てるような人なら、絶対楽しめると思うので。
もしも暇を持て余しているなら、絶対買うベシ。
んじゃ、以下は一回目のプレイ
ちょっと小説風味を混ぜつつ、語っていきましょう。
……私はまだプレイしはじめたばかりで、著しい勘違いが多数見受けられると思いますが、ご容赦を。
「私は決めたぞ。速水。私は、そなたをカダヤにする!」
……夜の校舎裏で、芝村舞から告白のようなことをされたあの日から。
僕、速水厚志がこうなることは、運命として定まっていたのかもしれない……。
傲慢で、短気で、世間知らずで。
放っておけばいいのに、彼女の愛らしさに気づいてしまったから、黙っていられなくて。
いろいろと、彼女の周りで奔走しているうちに、僕らは惹かれていったのだろう。
……ただ、彼女と恋人同士になったけれど。
それが本当に、彼女のためになったのだろうか。
たとえば、僕らが恋人同士になったことで、ずいぶんと舞は、女の子たちから嫌われてしまったようだ。
あいや、はっきりと僕の責任だと言えることもある。
たとえば、東原ののみと、壬生屋未央だ。
そ、その。
彼女たちも可愛くて、いろいろと接するうちに、ついつい感情が膨れ上がっていって。
その結果、舞vsののみ、舞vs未央といった喧嘩をはじまってしまった。
……このせいで、舞はずいぶんと周りから嫌われてしまったように思える。
僕なんかは、うまく立ち回って関係を修復することができるのだけど。
舞は、そういうのが苦手だから……。
「本命以外の女の子には、あまり深入りしないようにな。もしもやばいくらいに好かれちまったら、殴っちまえ」
とか、某氏は教えてくれたけれど、僕にはとても出来そうにない。
だいいち、謎めいたお姉さんの原素子、不幸少女・田辺真紀、いかがわしい関西弁の加藤祭、電波入ってそうな石津萌とか。
ここで知り合った女の子たちは、みんな可愛くて僕はもうどうすればいいのやら……。(ヲイ)
それに最近、陽気な筋肉マン・若宮康光、寡黙な来須銀河、プレイボーイの瀬戸口隆之。
彼らから妙な視線を感じるのだけど、気のせいだけでもないような……。
(速水少年、純情そうでかなり移り気っぽいw 客観的に見ても、モテモテ)
「あまり、女と接するのはよくないぞ。なぜなら、お前を想う者が。精神衛生的によろしくないからだ」
……とかなんとか、舞は頬を染めながら言うのが、すごく可愛い。
実戦を経験していくと、不思議と、この学園の空気も変わってきたような気がする。
みんな、勉強に仕事に、恋にと大忙しだ。
僕と舞とは、初陣で半壊した士魂三号機の調整におおわらわだった。
しかし、意外にも調整は簡単で、初陣の時よりもベストの状態に持っていくことができた。
それ以上の性能を引き出すのは大変だったのだけれど。
士魂三号機の調整や、自分の能力や技術を上昇させつつ、つぎの出陣を待つ。
その間にも、仲間たちの人間模様に介入したり、介入されたり。
ほんとうにめまぐるしい日々が続いていた。
そういえば舞と、日曜日にプールにいった。
某誌(説明書)に載っていたのだけど、うん、良い目の保養になった。
「見るな! 絶対に見るな! 見るなと言っているだろう!」
そういって、自分の水着姿をタオルで隠そうとする舞は、やはり可愛い(照れ)。
実戦も、二回、三回、四回と経験し、少しずつ馴れてきた。
そうして、自分になにを求められているか、ということもわかってくる。
最近は、人間関係も落ち着いてきて、僕に対する良い噂もチラホラ。
……もう少し、舞もその点を気をつけてくれれば、僕も安心できるのに。
三月の下旬、放課後、夕焼けに彩られた教室で、僕と舞は会話をしていた。
「幻獣どもに大打撃を与えてやる」
舞はそう不敵に笑い、そのプランを僕に話す。
戦いに適した場所……熊本城に幻獣どもをおびき寄せ、それを撃滅するというのだ。
「でも、どうやって幻獣を引き寄せるの?」
との僕の質問に、舞は「引き寄せる必然というものを作ればいいのだ」と、芝村的な高圧な笑みを見せる。
舞の悪巧み。
だけど、僕もそれを楽しんでいる自分に気づいていた。
「そなたも、ずいぶんと芝村になったものだな」
微笑んで舞が言うことに、僕は複雑な感情を抱いていた。
……芝村一族ってなんなのだろう?
僕は、いまだに無知だった。
裏から社会を牛耳っている一族。
日本の政治に、深く介入していたり。
また、一族の態度から、それ以外の人たちからずいぶんと恨みを買っているらしい。
選民意識? エリート?
……ただ、実際に傲慢になりきることができるほどの力を、彼らは有しているのだ。
「芝村というのも、たかだか20年で生まれた力だ。私の父が一代でここまで築いたに過ぎない」
舞は、自分の父がとんでもない男だったということを話す。
そう、舞は父親を「あの男」と呼ぶ。
だけれど、その中には彼女らしい愛情もこもっていて。
捨てきれない愛憎に、彼女なりに苦しんでいるらしい。
……そして、04月01日、熊本城攻防戦の作戦が我れら5121小隊にも伝えられた。
九州全土の、五割前後の友軍を用いて、幻獣を迎え撃とうというのだ。
舞と……そして僕の、ちょっとした悪巧みだった計画が、じつに大きくなったものだ。
それは、舞が芝村一族の姫であり、この地区の指揮官である芝村準竜師の姪であるからだろうか。
あるいは舞と僕の作戦が、彼ら上層部の考えに沿ったモノだったからなのだろうか。
(00.11/22追記、姪ではなく、従妹だそうだ)
04月02日に、熊本城攻防戦に参加。
我が5121小隊にも重要な任務が割り当てられた。
現在の戦場を、20ターン維持せよ、とのことである。
滝川、壬生屋両名のひとり乗りの士魂号と、僕と舞が載るミサイルを積んだ士魂号の三機のみ。
それだけで、20〜30にも及ぶ幻獣どもを相手しなければいけないというのだ。
……荷が重すぎる。
実戦を四回しか経験しておらず、兵器もままならない僕らには……。
(人に聞いたら、あっさりと「早すぎるって」と言われてしまったw;)
僕がガンパレードマーチを歌いつつ、戦場を駆け走る。
アサルトライフルで遠距離から射撃し、頃合いを見て懐に飛び込み、ミサイル一斉掃射。
士魂号が破壊されれば、慌てて脱出し、換えの士魂号に乗り換える。
そうやって、一体、また一体と倒していく。
……しかし、とうとう、補給物資が尽きてしまった。
速水・芝村の士魂号は三機とも失い、壬生屋も二機潰した。
かろうじて、盾を二枚背負った滝川が、敵の攻撃を一手に引き受けつつ、耐えていてくれた。
換えの士魂号を失い、僕たち三人は、とうとう戦闘服を着て、ライフルを手に戦場にたたざるを得なかった。
そしてついに、滝川機も大破し、滝川は慌てて脱出。
背後から迫る幻獣の攻撃を二度、三度と受け、滝川は瀕死の状態になってしまった。
……そこで、20ターン。
まさに判定勝ちといったところだろうか。
僕らの勝ちなのか?
……と思いきや、戦いはまだ終わらない。
第二戦、やはり5121小隊の士魂号三機と補給車のみで、敵 20〜30相手の戦闘が始まる。
激戦、そしてガンパレードマーチ。
退くことは許されない。
壬生屋機、大破 > 脱出
速水、芝村機、大破 > 換えて出撃
速水、芝村機、大破 > 換えて出撃
滝川機、大破 > 脱出
そして、僕と舞が乗った三号機のみになってしまった。
この機体も、すでにボロボロだ。
これを失っても、換えはあるのだろうか?
第一、まだ 10体はいるであろう幻獣たちから、無事に逃げおおせるのか?
……もうだめだ……とあきらめ掛けたとき、芝村準竜師の援軍が駆けつけた!
(狙っていたのか!? と思うくらいに、まさにドンピシャの救援。感動したよ^^;)
第二戦は、その援軍でなんとか盛り返したモノの、コチラの被害も尋常ではなかった。
これで終わりなのか?
と思いきや、どうもそうでもないらしい……。
オペレーターやメカニックの間で、脱出の話がどうのと交わされているのを聞かされた。
……やはり、戦況は悪いのか?
小休止の最中、舞が突然、自分の身の上を話し始める。
舞は、芝村として生まれたわけではないらしい。
芝村一族を一代で築き上げたという、舞が言うところの「あの男」に拾われて、養われたそうだ。
そうして、望まれ、望んで、自分は芝村になったのだと。
「私が選んだ道は、戦いの道だ」
と、舞は険しい表情で言ってくる。
なにかを思い詰めた顔つきだ。
「それでも、私と一緒に来てくれるか?」
その質問に、僕は当たり前だと答える。
……そうだ、どこまでも一緒に行くよ。
第三戦目。
友軍どころか、味方の機影も無い。
戦場には、僕らが乗る士魂三号機と、敵 20数体のみ。
補給車がないということは、士魂号の換えも無い。
そして開幕に、ガンパレードマーチが歌われる。
僕らに退路はない。
……決戦だ。
「正直、そなたがついてきてくれるとは思わなかった……。そなたはばかだ。大馬鹿だ」
この状況は……僕らは見捨てられたのか?
この作戦を立案して、多大な被害を出した僕らの責任。
それを準竜師に問われ、こんな状況に叩き込まれたのだろうか?
……いままでの経験から、この戦いに、僕ら三号機一台で勝てるとは、思えなかった。
だから舞は、僕に着いてくるか?と問うたのだろう。
……その答えは、君に告白されたときから、決まっていたのにな。
いまさら訊くだなんて、ひどい人だ。
いいさ、どこまでもついていくよ。
「そういえば、カダヤっていったいなんなの?」
僕の何気ない質問に、舞は恥ずかしそうに顔を赤くする。
「兄弟みたいなモノだと、言っただろうっ?」
兄弟、縁者、あるいは配偶者……そして、運命の人……とでもいう意味なのかな。
僕は、いままで彼女から聞いてきた言葉の中から、そんなものを拾いあげていた。
……彼女が僕を必要としてくれたのだから、僕もそれに応えてやらなくてはね。
第三戦。
いままで培ってきた経験をフルに活かし、奮戦。
僕らはよく戦った。
20体居た敵を、残り 6体まで倒すことが出来た。
……しかし機体はすでに半壊し、換えの弾丸も尽きた。
眼前のミノタウルスに蹴りを見舞おうとしたところで、後続のナーガからの攻撃を受け、僕と舞の士魂三号機は大破した。
僕と舞とは、士魂三号機から脱出して、退却線にまで辿り着いたが。
僕らは、退却することが許されなかった。
戦闘服にライフルを持った非力な状態。
なおかつ、白兵戦の技術を持たない僕らに、勝ち目など無い。
ミノタウルスからの攻撃を受け、地面に崩れ落ちる僕の身体。
その短い……永遠とも思える一瞬の中で、僕は思うのだ。
別の可能性を。
……もしもあの時。
舞の「着いてくるか?」との問いに、否と応えたらどうなっただろうか。
彼女は自分ひとりで、敵の中に突っ込んでいっただろう。
そうしてひとり残される僕。
そんな未来、僕には想像できない。
そうだ、あの夜、舞から告白のような言葉を聞いたとき、すでに断れない運命に導かれていたのだろう。
「私は決めたぞ。速水。私は、そなたをカダヤにする!」
短気で強情なお姫様を選んだこと、僕は後悔していない。
ただ、それでも、思うのだ。
いまとは違う、未来を。
もしも、あれだけの敵を退けられるほどの力を、僕が持っていたなら、と。
舞は言っていた。
「もしかしたら、私がたくさんの子供を抱える母親になって、そなたが普通のサラリーマンを勤めるような。そんな未来も、あるのかもしれないぞ」
……もしも彼女と、幸せな未来を築けていたなら、と。
もう一度、この時間をやり直すことが出来たなら。
それでも僕は、やはり舞と生きる道を選ぶだろう。
そうして、きっと今度こそは、舞と幸せな未来を勝ち取ってみせよう……と。
……。
Game over
主人公の速水厚志少年の独白は、あくまでプレイヤーたる私の想像です。
ゲーム内にある彼の台詞や内面描写から、こんなことを考えていたんじゃないかな、と思って、書いてみました。
一回目のゲームは、見事、ゲームオーバー。
エンディングは 05/10に迎えることが出きるそうなので、まさに中途での挫折です。
この熊本城攻防戦だけをやり直すことは出来るけど。
はっきりいって、いまの戦力+プレイヤースキルでは、勝てそうにないです(笑)。
経験者で、ずいぶんと『ガンパレ』に入れ込んでいる「べがきち」さんの話では。
「早すぎます」
とのお言葉(笑)。
舞と仲良くなって恋人関係になるのも、それにともなって起こるらしい「熊本城攻防戦」も。
なにもかも、急ぎすぎたそうな(^^;
それに、序盤でかなり時間を浪費してしまったし。
なにやっていいかもわからず、いろいろと変なことしてたからね……。
ってことで、明日からは二回目をリスタートするつもりです。
他の女の子も可愛いけど、でもやっぱり、まずは芝村舞との未来を見てみたい。
一回目のプレイを参考にしつつ、より良い物語を追っていこうと思います。
……とまあ、上記したリプレイ?のように、想像力のたくましいプレイヤーを、ほんと酔わせてくれます。
ムチャクチャ楽しい……。
しかも、芝村舞以外にも、可愛く、あるいは面白い、いろいろな物語を背負った男女が登場します。
なんでも、一回クリアすると、ほとんどのキャラクターを主人公に選んでゲームをすることが出来るらしい。
うはっ、こりゃすごいぞ!
あのキャラの物語はどうなのだろう? このキャラでは出来なかった、あの物語はどうなるのだろう?
味わい尽くしたくなるゲームです。
余裕を見て、プレイしていきたいですね。
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