2001.05/03……欠片たち (二次創作のアイデア)
2001.05/11……甘えたい、甘えさせたい (『とらいあんぐるハート 1』)
2001.05/14……原田宇陀児 (『White Album』)
2001.05/17……うだうだと書き散らされる駄文かな
2001.05/23……忙しいなか、慰みにキーを打ち
2001.05/27……二次創作と私
2001.05/03……欠片たち |
あいかわらず、まったりくつろいでます。
積みゲーやりーの、『ガンパレードマーチ』の何週目かをやりーの、本読みーの、物語のアイデア捻出しーの。
『Folklore』の履歴を見ると、03月03日にテストプレイをはじめているんですよね。
ってことは、03月03日には書き終え、それから正式発表するまでの一月近く、推敲や演出の調整をしていたわけです。
推敲とかで物語をいじったりしてきたわけですが。
もう二月も、新しい物語を書いていないわけで。
そろそろ、なんか書きたいという衝動が強くなってきました。
でもまぁ、あまり焦らずにのんびりいきます。
なにより「これだぁああっ!」ってアイデアが出ないっす。
実際に書きはじめれば、結構楽しそうなモノはいくつかあるのですが……。
そんでまぁ、ジャンク送りにするのにはちょっと短いモノを、ここにつらつら書いていこうかと思います。
『Kanon』主体で、『ONE』がちらほら。
1999年01月。
相沢祐一は、両親が海外転勤するため、叔母の水瀬秋子、従妹の名雪の居る家に引っ越すことになった。
七年前まではよく遊びに行っていた、あの雪深い街。
もう二度と足を踏み入れないと誓っていた街に、祐一は足を踏み出した。
……というのが、『Kanon』本編の設定です。
これを、ちょっといじります。
99年01月に、祐一の両親が海外転勤になるという設定はそのままですが。
水瀬母子になんらかのトラブルがあって、あの「雪の降る街」に居られない事情が出来る。
祐一の両親は、息子ひとりを日本に残すことを不安に思い、ちょうど水瀬母子の苦況を知り、ふたりを呼び寄せることにした。
相沢家に水瀬親子が引っ越してくる。
祐一は、叔母と従妹との新しい生活をはじめることになった。
……『Kanon』本編では、祐一が水瀬家に引っ越しましたが。
この物語では、逆に秋子さんと名雪が、相沢家に引っ越してくるわけです。
祐一の両親にしてみれば、息子がひとりにならなければOKなわけで。
『Kanon』本編で名雪が(一見)積極的に祐一と接するのは、そこが彼女の家であり、生まれ育った故郷だったから。
名雪の心情を考えれば、祐一に見せたあの態度にいたるまで、かなりの葛藤があったことをうかがえます。
それでも、名雪がああいった態度に出たのは、ひとりで引っ越してきた祐一に寂しい思いをさせないため。
好きだった従兄に、この街に、この家に慣れ親しんで欲しいため、名雪は自分の気持ちを抑え、祐一に接していくわけです。
ところが、この二次創作では、名雪は逆の立場になっています。
幼い頃に何度か遊びに来たことはあったかもしれませんが、友だちが居ない町に引っ越してきた名雪。
(水瀬母子が、あの雪の降る街から去らなければならなかった理由を活かすのも面白い)
七年前に、祐一に拒絶された記憶。
……この町に引っ越してきたものの、また祐一に拒絶されてしまうかもしれない。
しかも、祐一は祐一で、過去の記憶(あゆ)を呼び覚まされてしまうことを無意識に恐れ、名雪を避けようとする。
祐一と名雪の心情と、過去の記憶、いまにいたるまでの過程を、深く描けるのではないでしょうか。
月宮あゆが絡んできたり(実際に出てこなくても。記憶だけでも)、久弥氏の設定から折原浩平や長森瑞佳、里村茜を出すのも面白い。
また、私が描いた『Amnesia』の設定を利用して、茜と柚木詩子を祐一の幼なじみにしたり。
名雪が来ることで「えいえん」がはじまってしまうというのも。
祐一と名雪の恋愛を、本編以上に前面に押し出す物語が書けそうで、結構楽しいものになるのではないかと。
ふたつめのアイデア。
『月姫』のコメディーチックな二次創作。
朝、遠野志貴のメガネが、なんらかの理由で壊れる。
レンズ自体は無傷なものの(確か、すさまじく頑丈)、フレームがいかれた。
遠野秋葉はすでに学校へ向かっているので、琥珀が、メガネを直すため外出する。
メガネがないまま外出するわけにもいかず、志貴は学校を休むことに。
残された翡翠とともに、志貴は屋敷でくつろぐことになった……。
……ってのが出だし。
志貴はメガネなしだと『死の線』が見えるため、激しい頭痛に見まわれる。
それを恐れ、出来る限り眼を閉じた状態で休暇を過ごそうとする。
視界を一時的に奪われ、音と感触を頼りに過ごす志貴。
ここら辺をうまく利用し、コメディーにしたり、ちょっとした仕掛けを施したり。
メガネ屋からなかなか帰ってこない琥珀。
志貴と翡翠、ふたりっきり。
志貴を心配したシエル先輩と有彦が見舞いに来たり、アルクェイドが遊びに来たり、秋葉が帰宅してきたり、帰宅してきた琥珀がさりげなく翡翠に入れ替わっていたり(笑)、オールキャストも可能。
……これを書き上げてお祭りディスクに応募するつもりだったのだけれど、どうも、コメディーってのは苦手で。
核となるネタを捻出できなかったので、結局お蔵入り。
核にはならなかったものの、それなりに面白いものが浮かんだので、それだけ記載しておきます。
(志貴と翡翠、ふたりきりのまま、お昼に)
琥珀は外出しているので、昼食を作れる人間がいない。
翡翠、昨夜と今朝の残りを温めてトレイに載せ、志貴が休む部屋に持ってきた。
志貴、食べ物のにおいに食欲を刺激される。
しかし、眼を開けることができない。
翡翠「志貴さま、口をお開けください」 (翡翠、真顔で)
志貴「口を……って?」
翡翠「あーん、してください」 (ちょっと頬染めて)
志貴「あーん……って、できるかぁっ!」
志貴(どっかから受け入れろって声が聞こえたような気がしたが、俺には無理だっ)
仕方ないので、眼をつぶったままでも食べれるオニギリを作ってもらうことにする。
……そこで、翡翠が料理下手なのを思い出した。
このままではお約束になってしまう!
志貴「具とかいれなくていいから、ただ、ぎゅぎゅっと白米を握ってくれるだけでいい」
なぁに、いかな翡翠とて、下手な小細工さえしなければ食べれるものは作れるだろう。
翡翠「わかりました」 (ちょっと残念そう)
翡翠「……しかし、その前にご飯を炊かなければなりません」
志貴「へ?」
志貴「……ま、まあ、あれだろ? 電気炊飯器とかなら、翡翠だって……」
翡翠「こちらに、そのようなものはありません」
志貴「じゃあ、毎日、どうやってご飯を炊いているんだ?」
翡翠「姉さんが、飯ごうで炊いています」
志貴(やるな、琥珀料理長)
インスタント食品を、琥珀はもとより秋葉も嫌っているため、屋敷には置かれていない。
志貴「ま、まあ、一食くらい抜いても死にはしないよな」
翡翠「……そう、ですね」
く〜……。
志貴「………」
志貴「いまのは、なんの音だ?」
翡翠「こ、子犬が、庭先にまで迷い込んできたようです」
志貴「……そうか」
く〜……。 (腹の虫)
翡翠「志貴さまっ!」
志貴「な、なんだっ?」
翡翠「……子犬を追い払ってきます」
志貴「なあ、翡翠、思ったんだが……」
志貴「やはり、健康的にも、三食きっちり摂ったほうがいいと思うんだ」
翡翠「そ、そうですね」
志貴「で、考えたんだが、出前を取るというのはどうだ?」
翡翠「それは良いお考えです」
翡翠「……出前といえば、とても美味しいラーメン屋を知っています」 (プラスディスクのオマケより)
志貴「へえ、翡翠お薦めのラーメン屋か」
翡翠「はい、とっても美味しいです」 (頬染めて)
く〜……。
志貴「………」
翡翠「………」
志貴「よし、じゃあ、そこにお願いしてくれ」
志貴「どのラーメンにするかは、翡翠に任せるよ」
翡翠「はいっ」
歩く音さえ楽しげに、電話を掛けに行く翡翠。
志貴「あれ? 俺はなにか、忘れているような気がするぞ……」
(眼が見えない状態でラーメンなど食えるわけがなく、結局、「あ〜ん」して翡翠にお世話してもらうことに)
みっつめのアイデア。
『AIR』の二次創作。
『AIR』-AIR。
※以下、拙作『Folklore』のネタバレしてます。
国崎往人と神尾観鈴が出会ってから数日。
ふたりが、だんだんと仲良くなってきはじめた頃。
ふたりの前に、観鈴そっくりの少女が現れる。
……その少女は一糸纏わぬ姿で、往人の隣で寝入っていた。
驚く往人、観鈴、晴子。
さらに、その少女は高熱を出していて意識朦朧。
果たして、少女の正体とはあああっ!?
……いやまあ、『Folklore』の「ちびすけ」なんですけどね(笑)。
彼女は、晴子となんらかの要因で別れ、往人も行方不明に(彼女に望みを託し、人形の中に)なり、ひとりになっていた。
そして彼女は、潜在していた力を、数年の修行で使えるようになっていた。
往人から受け継いだ人形と、道中で見つけた翼人の羽根を媒介に、力を行使。
神社に残されていた翼人の羽根(佳乃シナリオ)、子ガラスの「そら」、往人の「中にいる」彼女自身。
……以上のものが結びつき、往人と観鈴が出会った過去に「ちびすけ」は時間移動するわけで。
うへぇ、SFチックぅ(苦笑)。
設定だけ書いちゃうと、なんかムチャクチャ安っぽいなw;
でまあ、「ちびすけ」が裸なのも、高熱を出しているのも、そして記憶喪失になっているのも、SF的な解釈で。
「ちびすけ」は記憶がないものの、なにかに突き動かされるようにして、往人、観鈴、晴子、敬介と接して、より良い未来に導こうとする。
しかし、未来を変えるということは「ちびすけ」の消滅を意味するわけで(こうやって過去に戻ってくる理由自体がなくなる)。
さらに、往人の中にいる「ちびすけ」自身が死んでしまったら、もちろん「ちびすけ」は消滅してしまうわけだ。
書きはじめたら結構面白いんじゃないかなー、とは思うものの。
あんまりにオリキャラが目立ちすぎるってことで、ちょっと興ざめしてしまいそうで。
結局、お蔵入り。
とまあ、こんな感じで、いろいろ二次創作のアイデアを捻出しています。
上に書いたアイデアで、もし万が一にでも書いてみたいと思う方がいたら、メールください。
ご自由にいじってもらって結構ですし。
上には書きませんでしたが、すでにプロットを書き終えた物語なんかもあります。
……だけども、相変わらず企画アイデア捻出中。
もうちょっとねばって、『Refrain』、『Amnesia』なみのアイデアをひねりだせないものか、頑張ってみるつもりです。
2001.05/11……甘えたい、甘えさせたい (『とらいあんぐるハート 1』) |
※『とらいあんぐるハート 1』のネタバレをしております。今後、プレイする予定のあるかたは、読まないでください
『とらいあんぐるハート 1』をクリアー。
CG未表示五枚(システムのバグで見ることができないらしい)。
ようやくクリアーって感じです。
仕事が忙しくて、時間を捻出できなかったのも理由のひとつですけど。
最たる理由が、シナリオに魅力を感じられず、飽きやすかったってことです。
「人にお薦め」したいと思うほどではなかったので、ネタバレモードに突入です。
もうちょっと早く出会っていれば、素直に感動できたかもしれません。
もう三年くらい前の作品でしたっけ?
『To Heart』が売れ、雨後のタケノコのように発売された「学園純愛系エロゲ」のひとつです。
その中では、かなり人気のあるシリーズだと思います。
明るい調子でゲームは進んでいき、笑いあり、涙あり、たくさんのエッチあり、重要なシーンでは声もある。
ウケるわけです。
……この系統のゲームは生ものだと思います。
たとえばあなたが、最近出た「学園純愛系エロゲ」の名作をプレイしていて。
ふいに思い立って、過去名作とうたわれた『To Heart』を初めて遊んだとしたらどうでしょう?
まず間違いなく、『To Heart』をリアルタイムでプレイした人たちに比べて、感動は薄いと思います。
いや、いまプレイしても、あかり、マルチ、委員長のシナリオはイイモノだと思います。
それでも、当時に比べれば感動は薄くなるはず。
んで、『とらいあんぐるハート 1』がまさにソレ。
発売された直後、この作品をプレイしていたら、かなり感動したはず。
しかし、多くのゲームをプレイしてきた私が、発売されて数年経ったこの作品をプレイしても、やはり感動は薄かったわけで。
……前置きなげぇ(笑)。
っていうのは、このゲームのファン、結構な数いるようなのです。
知人の中にも複数確認できていて。
そんなわけで、「生もの、いまプレイしてもつまんね」とか切って捨てるわけにもいかないっしょ(……て、書いてるし!)。
『雫』、『痕』、『To Heart』(あかり、マルチ、委員長のみ)、『加奈』、『ONE』、『Kanon』、『AIR』(佳乃のぞく)、『月姫』。
これらのゲームは、「萌え」だけでなく、シナリオに面白さと深みがある。
何年経っても、これらのゲームを初めてプレイする人たちは、なにかしらの感動があるはず。
でも「萌え」ってのは生モノなわけで。
わかりやすい例でいえば、10年も20年も前のアイドル写真集とか見ても、いまのうちらにはクルものがないわけだ。
そんな昔のアイドルよか、街を歩いているちょっと可愛いオネーちゃんのほうが、クルものがある(性別隠してるんじゃなかったのかーっ)。
まあ、そゆこと。
ゲームの内容に移ります。
この作品で注目すべき点は、「都築真紀」というひとりの男性が、シナリオと原画を一手に引き受けていることでしょう。
まず、その仕事量に圧倒されます。
シナリオ、絵、ともにかなりの量。
……現在の私がプレイしてもそう感じるわけだから、当時にしてみれば物凄まじいものがあったと思う。
さらに、シナリオと絵をひとりの人間が行っているということは、 「1 + 1 = 2」 ……なんていう単純なものじゃなくて。
2にも 3にも、その威力は増すわけです。
はっきり言って、「シナリオだけ」、「絵だけ」なら、この都築という人は一流とは言えないと思う。
けれどこのふたつを一人でつとめることで、ヒットを生んだ一流のデザイナーと呼べるのではないでしょうか。
……とは書いたモノの、最新作の『3』では、凄まじく成長しているかもしれませんね。
すでに購入済みなので、どんな風に力をつけていったのか、プレイするのが楽しみっす。
このゲームは、都築真紀が描く「漫画」なんだと思う。
それじゃ、最後に、このゲームのシナリオへの感想を、少し。
いづみシナリオで描かれた心の動きに、クルものがありました。
真一郎が彼女の弱味につけ込み(っていうほど汚くはないけど)、そして彼女もまた、真一郎にすがることで、ふたりは肉体関係になる。
それでもいい。
彼女を、自分の側に縛り付けておきたい。
このシナリオで描かれる心の機微に、「いいぞいいぞ」と拍手喝采。
……とはいうものの、やっぱ「忍者」って設定は萎え〜(笑)。
さくらシナリオは、萌えあり笑いあり戦いありと、かなり楽しませていただきました。
っていうか、発情期のさくら萌え!w;
普段とのギャップにやられちゃいました。
ご都合主義もなんのその、さくらというキャラに惹かれ、一番楽しめたシナリオでした。
千堂先輩や七瀬はオマケシナリオなんでしょうか?
ある意味、弓華もオマケを脱しえなくて、ちょっと残念。
先にいづみシナリオを終えていたので、素直に楽しめなかったのかも。
唯子と小鳥の、甘々なシナリオもまたよし。
ちょっと食傷気味だったけれど、これが『とらいあんぐるハート』でやりたかったことなのじゃないだろうか。
しばらく間を置いてから、『2』と『3』をプレイするつもりです。
……っていうか、すでに購入済みなので、プレイしなくちゃもったいない(笑)。
購入済みでなかったら、続編はプレイしなかったかも……。
2001.05/14……原田宇陀児 (『White Album』) |
※本文で、ゲームのネタバレはしていません
……すげぇ。
なんで今頃になって、この人のすごさに気づきますか?w;> 私
遅すぎたー。
『White Album』は発売日に買ったのに、途中で投げ出していました。
当時の、学生気分抜けやらぬ私には、この物語はキツかったのだと思う。
積みゲーの『とらいあんぐるハート 1』を終えた後、つぎは『Never7』をプレイするつもりだったのですが。
仕事のほうでトラブルが続いて、まとまった余暇が取れないため。
ふと思い立って、だいぶ長い間積んでいた『White Album』をプレイしてみたのです。
(声なしのゲームは短時間でクリアできるから)
……そんでもって今更ながら、このゲームのシナリオライター「原田宇陀児」(ハラダウダル)のすごさに溜め息が出てしまいました。
これがホントに、三年以上前の作品なのか?
システム周りのデザインがチョイ古くさいものの。
「ら〜・YOU(現・河田優)」の超美麗なグラフィック、「石川真也」、「中上和英」、「下川直哉(……)」の心地良い音楽。
……そして、原田氏の文章。
どれも一級品で、今でも第一線で通用する作品だ。
『White Album』がウケなかったのは、
第一にシステムバランスの悪さ(デバッグすれ)、
発売時期の悪さ(学園純系エロゲ全盛)、
そしてLeafだった……っていう所だろうか。
システム自体は面白いと思う。
ノベルのほうがシナリオに集中できてより良いとは思うモノの。
会話パネルを使ったコミュニケーションは、洗練されればすごいものになりえたと思う。
……ただ、いかんせんバランスが最悪。
ランダム要素が強すぎて、目的のキャラに会えない。
そのために、何度ロードをしたことか。
(確か、Ver1.00では左クリックによるロードがなくて、一度ゲームを終了させないとダメだったはず)
プレイヤーがどの女の子を狙っているのかを判断して、会える確率を増やすなり、いろいろ方法はあったはずなのに。
しっかりとデバッグしてあのバランスで出荷したっていうのなら、プレイヤーを馬鹿にしとるワ。
発売時期の悪さは、言わずもがな。
『雫』、『痕』、『To Heart』の後が『White Album』だったっていうのも順番が悪かったんだと思う。
サスペンス、ミステリ、アクションの『雫』、『痕』。
学園純愛系の火付け役である『To Heart』。
そして次に出たのが、あまりにも重く、あまりにも大人びたドラマで、そして馴染みにくい芸能界といった設定の『White Album』。
期待を背負った新作がこうでは、Leafファンは引いてしまうわな……。
これがもし、今現在。
Leaf以外の……たとえば新興メーカーから発売されていたら……。
ものすごい大ヒットにはならないものの、良いファンに恵まれたのではないだろうか。
っつーか、すげぇよこの人。>原田氏
初めてのゲームシナリオで、これだけのものを書き上げますか。
しかも、『White Album』は原田氏の企画ではなく、すでに企画が出来ている所に原田氏が脚本に抜擢されたっていう話だ。
他人の企画で、これだけの物語を書いてしまうあたり、非凡だ。
(まあ、あるていどやりやすく作り替えたりもしたんでしょうが)
文章のセンス、物語の面白さ、作品の雰囲気。
どれも一級品で、まさにプロの仕事って感じ。
文章の勉強もせず、センスだけで乗り切っているシナリオライターが多い中。
この原田氏の文章書きとしての技量は、段違いでレベル高いです。
メッセージ生成ツールでもって、『White Album』の文章を抽出して読んでみたのですが。
文章だけでも、むちゃくちゃ楽しませてくれます。
文章だけで、その場面が映像を持って浮かびあがるような。
これだけの雰囲気を描くことができるのは、ほんと貴重だと思う。
SFっちゅうかファンタジーっちゅうか。
そういう設定を使わず、リアル指向の物語で読み手にカタルシスを与えることができる作家は、ゲーム業界では稀だ。
……でもいま現在、原田氏はゲーム業界には居ないそうだ。
同人活動を細々と続けているようだけれど、商業の第一線には居ないらしい。
もったいねーっ。
この人がゲーム業界でシナリオを書き続けていたら、どれだけの作家に成長したのだろうか。
『White Album』。
恋愛ゲームに飽きた人、肥えた人たちに、超お薦めです。
思い立って、PS版『To Heart』の雛山理緒のシナリオをプレイ。
なんでもこのシナリオ、原田氏が手掛けたとか。
……しかし、他のシナリオと足並み揃える必要があったのか、あの独特の空気はあまり感じられなかった。
彼のゲームシナリオを、また味わってみたいものだー。
2001.05/17……うだうだと書き散らされる駄文かな |
表題通り、うだうだと駄文を書き散らしていきます。
NooooOoo!!
仕事いそがちいっ!!
仕事柄、働けば働くほど給料もらえるんだけど。
そんなに給料いらないっつの。
つか、自由に使える時間のほうが欲しい。
最近、頼れる先輩はクビ切られるし。
信頼のおける後輩は、バイクで事故って一週間療養だし。
……で思い出したけど。
私が「この世界」に引きずり込み、その後、私に『ONE』『Kanon』を薦めてくれた元同僚のP氏は、いまどうしているのだろう?(汗)
この職場に、あなたが見知った人間は、もう私しか居なくなっちゃいましたよーw;
なにか良い企画が思い付いて、それに対していろいろアイデアを捻出している間が、好きだ。
物語を練り上げている今という時が、いちばん楽しい。
『Refrain』、『Amnesia』、『Folklore』とか。
中心となるアイデアを決めた後は、そりゃもう、するするとアイデアがあふれ出す。
いま、そんな状態。
このまま行けば、この企画、ちゃんとした作品に織り上げていくことができそうだ。
積みゲーを消化しつつ、この企画のアイデアを捻出していきます。
……「でっかいこと」出来そうです。
DVD高ぇっ!!
ビデオテープと違ってダビングできないんだし(DVDからビデオへ……ってのも無理ですよね?)。
コピーできないんだから、ソフトもっと安くしろーっ。
つか、だから安くできるってのがDVDの「売り」じゃなかったっけ??
新作ならまだしも、昔の作品をDVD化しただけで 5〜7千円当たり前ってどゆこと?
……いやまあ、DVDプレイヤー持ってねぇんですが!(笑)
そのうち「プレステ 2」でも買いますわー。
#2001.05/11の『とらいあんぐるハート 1』のトコでも書きましたが、「萌え」っつのは「生もの」なわけで。
私がハマっていた『シスタープリンセス』なんかも、やっぱ「生もの」なんですよ。
プレイしていた当時は、ずっぽし浸っていたものの。
最近は、それほど惹かれなくなってしまいました。
熱しやすく冷めやすい。
それが「萌え」ですか。
「萌え」に特化しただけでは、その作品は愛され続けないのでしょう。
……とはいうものの、いまだにTV版『シスタープリンセス』見てます!(笑)
恐いモノみたさ。
つか、アレは間違いなく毒物ですなw;
それでもまあ、妙にエロチックな咲耶にヲレ様大満足(笑)。
以前にも書きましたが、じつは12人の妹たちの実兄は山田で。
主人公ワタルと妹たちとは血のつながりはない、というのが後々わかるってのはどうでしょうか?
そしてじつは、あの熊帽子がワタルの実妹というオチで!
第一回冒頭や、エンディングの麦藁帽子の女の子が、あの熊帽子ということでヒトツ!
……当たったら、大笑いしてあげます(笑)。
うえの『White Album』の所で書いた文章。
SFっちゅうかファンタジーっちゅうか。
そういう設定を使わず、リアル指向の物語で読み手にカタルシスを与えることができる作家は、ゲーム業界では稀だ。
これ、一次二次問わず、小説を書いた人にはよくわかるんじゃないかと。
たとえば『ONE』でキモとなっていた、「消えてしまう主人公」という設定。
これ無くして、『ONE』という物語は面白くなったのか?
あれ以上に、ドラマティックな別れの演出をなしえただろうか?
たとえば『Kanon』でキモとなっていた、「奇跡」。
羽根あゆ、栞の全快、舞の力、真琴という奇跡。
これら無くして、『Kanon』という物語を面白く書けただろうか?
名雪シナリオは唯一、奇跡らしい奇跡が起きていない。
秋子さんの全快、アレやっぱ「あゆ」なんだろうけど…
だからなのだろうか、読み手にカタルシスを与えることができなかった名雪シナリオは、評価が低い。
ああもう、文章下手だな、ヲレっ!(汗)
……要するに、こういった核となる所にSF的な設定を使わず、物語を面白くするのは難しい。
拙作で言うなら、『Refrain』も『Amnesia』も『証』も『Folklore』も、こういった設定を使っている。
いわばコレは、RPGで例えれば魔法なのではないだろうか。
魔法など使わず、拳や剣(リアル指向)のみで戦って面白い話を作るのは難しい、と。
そして出来うるなら、剣だけで面白い物語を紡ぐべきなのではないだろうか。
それこそ、魔法なんて奥の手で。
いやまあ、使うなら使うで、一番効果的に利用したいですね。>魔法
そんなことを、ふと思う横須賀今日このごろ。
2001.05/23……忙しいなか、慰みにキーを打ち |
Ahhhhhhh……。
仕事、いそがじいいぃい〜……。
……前回の書き出しと比べると、どれだけ切羽詰まっている状態かわかると思います。
つか、もう、余裕こける状況じゃないっぺー。
でも、そんなときだからこそ、キーボードを叩くことが慰みになったり。
ああもう、同僚の休暇療養は一週間だっちゅうから、我慢できたのに!
んだよ、二週間に延びやがってゴルァアアアっっ。
……ああうう、今月だけで、二ヶ月分働いているような気分だーぜー。
でもまあ、来月は、ちったぁ余裕できると……イイナ。
『Kanon』の二次創作の構想を、チマチマと練っています。
現実逃避でしょうか? そしてそれによる気分転換、癒しが目的なのでしょうか?
どういうわけか、忙しい時ほどアイデアがよく浮かぶわけで。
以前ちまちまとココに書いていた『Farewell(仮)』とは違うアイデアであるものの。
『Farewell』ってタイトルが似合うので、使おうかと。
『かのんSS Links』で調べてみたら、今のところ、このタイトルのSSは無いようだし。
まあ、あったらあったで副題をつければいいしね。
んんん、でも、あともうちょっと足りない。
こう、メインとなるアイデアはあるものの、もうひとつ、良いアイデアを付け加えたい。
なんで、頑張ってアイデア出しをしていたら……。
なんか不必要なほど、「贅肉」ついちゃいました(笑)。
慌てて、削ぎ落としてます。
それで、ヒトツ思い出したのだけど。
私は、中学生の頃から小説とか書いています。
ここだけの話、小学生の頃は漫画書いてました(照れ)
いやまあ、二十歳になるまで、絵画やデザインの勉強も趣味ていどにやってましたが
んでまあ、いろいろな物語を紡いでいたわけですが、そのほとんどが未完で放置されていたわけです。
これじゃいけないって思い立ち、物語を終わらせることを念頭に、まず最初にあらすじを書くようになりました。
……そこで、困ったことが。
確かに、完結した物語を書けるようにはなったものの、以前ほど……。
拡散していくような……物語的な広がりのあるものが書けなくなってしまったのです。
さらに、なんちゅぅかぁ、こぅ……。
そう、作品自体が「骨と皮」みたいな状態の味気ないモノに。
これじゃいけない、と思って「肉」を付けていくことにしました。
……んで、できあがってみたら「贅肉」たっぷりの作品が(笑)。
贅肉じゃなくて「筋肉」つけにゃあっっ!!
いま構想している二次創作のアイデアに、もうちょっと「筋肉」欲しいので、頭の中でひねくりまわしてます。
『こみっくパーティー』関連のお話。
……なんか、ずいぶんと恵まれてるんじゃないかな、この作品。
『電撃大王』で連載されてる漫画も、そしてアニメも、けっこう楽しめる。
『妹姫』と比べると、周囲のスタッフに恵まれてない?
っていうか、比べちゃ失礼か。
そういや、DC版『こみパ』は、またも延期だそうで。
……ある意味、すごい。
数度にわたる延期を許すだなんて、Leafの底力ってヤツですか?
F&Cだったらテキトーに切り上げさせられて発売してたっちゅうのに、ちゃんと納得いくまで作らせてもらえるんだから。
東京開発室は大事にされてますなー。
っていうか、さすがに「人材スプリンクラー」な状況を、ヤバいと思ったのかもしれないけれど。
まあなんにせよ、DC版『こみパ』は発売日買いします。
シナリオの「む〜む〜」氏が、どれだけ「長谷部彩」シナリオをパワーアップさせてるか、楽しみデツ。
それと、時間がなかったと思われる「牧村南」シナリオをいかに洗練させているかも。
あとは、三宅氏の「大庭詠美」シナリオも楽しみじゃ。
ああ、そういえば……。
あまりシッカリとした情報じゃないんですが、三宅章介氏って、F&Cの『ロマンスは剣の輝き 2』のシナリオを手がけたってホントなのかな?
日本製MMO RPG期待の星『ファイナルファンタジー 11』が、来年の三月発売を目標にしているそうです。
そんでもって、今年の十一月にベータを一般公募するらしい。
PS2とPC同時発売を目標にしているらしいし、ベータに合わせて、いっちょPCを買い替えますか!
以前にも書いたと思いますが、『FF 11』は社会現象起こしまっせー。
発売前後の一時的なモノじゃなくて、数ヶ月、下手すりゃ数年にも及ぶデカイのがね。
なんにせよ、スクウェア……そしてセガには、日本のネットワークゲーム業界を好転させてもらいたいものじゃよー。
……へ、エニックス? 『ライフストーム 4』になにを期待しろと?(笑)
どうせやるなら「堀井雄二」氏ぐらい担ぎださんかい。
氏は、もう十年も前からネットゲーのこと口にしてるんです
なんで、私ゃ期待してますねん
ってことで、本日はここいら辺で。
あああ、なんかこぅ、ごっつキレーな物語を全力で描きあげてみたいのうぅ。
2001.05/27……二次創作と私 |
……〜はああァあぁああアぁああっっ!!
ヲレを! 殺す気! ですくぁっっ!?
来週、再来週もこのペースで働けとっっ!?
労働基準法が、まるで遠い畏国の法律のように思える今日この頃。
皆さんは、いかがお過ごしでしょうか?
まともに時間がとれず、現在プレイ中の『Never7』にいたっては、一日に 30分プレイできればいいほう。
こんなんじゃ、クリアまでヒトツキ以上かかりますヨ?
移動時間を利用しての読書(現在、京極夏彦)が、このうえなく楽しみな一時でありんす。
最近なんか暴走ギミのように思えて、セーブしたいと思うの心。
自分のHPで不平不満をウダウダ書くだけじゃ、内弁慶っぽくて格好悪いし。
謙虚に生きますっっ!!
ただ、ここ何回か創作関係のことを書いてきているので、良い機会なのでもうちょっと突っ込んだ話を。
二次創作の話。
これはもう、ネット上で幾度となく語られていると思うのですが……。
二次創作を書きはじめるということは、「敷居が低い」と思います。
ただ、だからといって「敷地が狭い」わけじゃないわけです。
私の場合、「オリジナルを一から書く」よりも、「二次創作として原作の設定を使用しつつ書く」ほうが難しいです。
オリジナルの場合、物語やキャラを自分の脳内で生みだし、そのすべてを完璧に把握することが可能です。
各種設定に必要な資料は外部から手に入れる必要はありますが、それは二次創作でも同じこと。
……ところが二次創作の場合、原作の研究が不可欠です。
キャラの名前、性格特徴、呼称、そこにいたる背景。
また二次創作の物語によっては、原作との時間やキャラの行動もしっかりと研究し、つじつまを合わせなければならない。
あゆって名前で「うぐぅ」って言わせれば『Kanon』の二次創作……とかいうSSは、私の書きたいモノでも読みたいモノでもないので眼中にないデス。
――謙虚に生きますっ!!(思い出した)
たとえば、どれだけの人が気づいているだろうか。
『Kanon』の相沢祐一が、水瀬名雪や月宮あゆに対して「お前」と呼び掛けることは何度もある。
しかし、美坂栞に対してだけは、一度として「お前」と呼び掛けたことはない。
ちなみに麻枝氏の描く祐一は、沢渡真琴や川澄舞に対して「おまえ」と呼び掛ける
『ONE』の里村茜の口調。
彼女のしゃべり方は敬語(丁寧語)のみと取られがちだが、どういうわけか人に呼び掛ける時だけソレが崩れる。
「なにやっているの?」「どうしたの?」などだ。
……こんな小さなことでも、見つけてしまった以上、きちんと二次創作で活かそうとしてます。
それでもまあ、文の演出上の理由で敢えて無視している場合もありますが。
こんな風に「こだわり魔」な私からすると……。
他の人の二次創作でキャラの一人称や呼称が違うだけで、萎えてしまうのです。
それが例え数百キロバイトの大作であろうと、読む気がなくなってしまいます。
もちろん、場合によっちゃ敢えて変えている場合もあるでしょう。
……そうと思って読み進めて、結局書き手のミスだとわかったときは脱力モノ。
これは私のポリシーなんですが、「見知らぬ他人様に読んでもらう以上、滅多なモノは見せられねぇ!」。
これを念頭に、二次創作はじっくりと推敲してから、一般公開しています。
二次創作ではじっくり時間をかけてますが、日記とかはテキトーに書き散らすものだと思っているので、ぐちゃぐちゃです
……実際、過去の日記を読んで、その文のひどさに萎えたこと幾数回(笑)
せっかくだから。
良い機会なんで、久弥直樹氏が手がけている『ONE』や『Kanon』の二次創作について。
……これなー、許せないんですわ、やっぱ。
ただ単純に、『ONE』や『Kanon』のキャラを利用しての「萌え話」とかなら、ぜんぜんかまわないと思うんです。
けど久弥氏の場合、本編の設定を上手に絡めたり、あるいは二次創作で新しい設定を生み出したり。
その新しい設定ってのが、あたかも本編を書いていたときに自分の内部ではキチンとあったのですよー……って感じがヒシヒシ伝わってくる。
たとえば『Kanon』の冒頭で、駅前で待つ祐一を二時間遅れで迎えに来た名雪の心情、とか
なんでソレを、本編でキチンと書かないのさっ!?
そしてさらに、本編で思わせぶりなことを言っておいて、結局わからずじまいにしておく設定、とか。
たとえば香里の部活。Kanon本編では、結局知ることができなかった。
……これはまあ、久弥氏が読み手に「どうぞご自由に想像してください」と言った形ですが。
それなら、自分の二次創作で「演劇部」って明記するなよっ!
久弥氏って、こういう設定のつじつまあわせとか絡み合わせるの、ムチャクチャ上手いんですわ。
それはもう、麻枝氏よりも格段に上手い。
それゆえに、どうしても上記した観が拭えないわけです。
しかも、本屋とかで普通に買える書籍じゃない。
同人誌即売会に行かないと、手に入れることができない。
さらに、久弥氏の同人誌は人気があって、並大抵の覚悟じゃ購入できないとか。
……早朝から並んで買えないらしい。
ヤフーオークションでの取引を助長させてしまうような売り方をしたり。
久弥直樹氏、もう二年位ゲームのシナリオを発表してない。
『Kanon全年齢版』の推敲していたけど、それはまあ除外。
『マジキュー・プレミアム』って雑誌で新作発表をするかと思っていたら、新しい仕事は漫画原作とか。
……はあぁああ……。
久弥氏のヲレ内部株価、低迷中。
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