後書き
はじめまして、あるいはほんとうにお久しぶりです。
「薫 青原」……旧ハンドル「RSの鈴(RIN)」です。
『Kanon』二次創作小説『Refrain』を読んでくださり、ありがとうございました。
この作品のプロットを書き始めたのが、2000年の07月25日。
そうして、本日 09月29日の、ほぼ二ヶ月で書き上げたことになります。
書き始めた頃は、夏真っ盛りといった感じですが。
書き終えた頃は、夏も終わり、秋が訪れようとしています。
この作品のキャッチフレーズとして、
『夏が終わろうとするいま、もうひとつの冬をあなたに』
なんていうものを掲げていました。
夏=『Air』ですね。
しかし実際の季節である夏も終わり、いよいよ秋が訪れ、その後には冬がやってこようとしています。
……と書き出して、しばし迷う。
『Refrain』の設定をウンタラ語るのも、自分の稚拙ぶりを弁護するのも格好悪いし。
ううん、まいった(笑)。
んじゃ、格好悪いけど、設定云々の話を少し(<ダメじゃん)。
『Kanon』では、明確になっていない設定がいくつもあって。
それを自分たちなりに考察したり、または二次創作で表現したりと、多くのユーザーが語り合ってきています。
『Refrain』でいえば……。
ネコのぴろの役割。
天野美汐が「なぜ真琴を狐だと見分けたか」、「美汐が会った狐の性別は?」、「なぜ狐のことにそんなに詳しいのか」。
川澄舞のエンド後の力の有無。
代表的なものでは、ここらでしょうか。
本編『Kanon』では明確にされていないので、いろいろな考察が組まれたりしたものです。
『Refrain』の場合は、私の第一印象を大切に。
他の方々の考察などを自分なりに吟味し、すり合わせて、『Refrain』の設定に取り組んでいきました。
大きな所では、なぜ、『Refrain』ではぴろが姿を見せないのか?
細かい所では、後日談での祐一の子供が、なぜ双子なのか?
私なりに考え、意味を持たせていますが、それをいちいち書くのは止めておきます。
ここら辺、この作品を読んでくださった方ひとりひとりが、いろいろ考えてくださると面白いのではないか、と。
それで……と。
そうだ、病院で倉田佐祐理を説得した後、どうしていきなり半年以上の月日が流れてしまったか。
……佐祐理さんとまことの闘病?生活を書かないんだと、憤慨したかたはいますでしょうか?
私も最初は書くつもりでいて、それなりのプロットを立てたりしていたのですが。
結局、いまの形にしてしまいました。
まことが、佐祐理を「おねえちゃん」と呼ぶようになる経緯や。
佐祐理が、春を求めるまことのために、「車椅子」で南に連れていこうとすることや。
セーターと佐祐理の子守歌、けっきょく編み終わらなかったセーター……とか。
そんな話を考えていたんですが……。
この物語の主人公は、あくまで相沢祐一であると考え、現在の形にしました。
病院を出た時点で、彼らの困難は一応に決着がついて。
その後に訪れるであろう、まこととの別れは、避けようもないものですから。
物語的に、あそこで終わらせるべきだと思っています。
……とまあ。
文章を書こうと思えば、止めどないほど書き続けていくことができますが。
長く書きすぎて、もうじゅうぶんだと思えるので、ここら辺で止めておくことにします。
愚痴や言い訳などの文章は、「不定期日記」のコンテンツのほうでポツポツ見ることができるでしょうから。
もし興味をお持ちになったら、そちらもどうぞ(^^;
では、最後にふたつ。
この作品を読んで、なにか感じるものがあったら……。
よろしければ感想などを、私までメールしてくださると嬉しいです。
そして最後に。
この作品を気に入ってくださったら、ぜひ、友人知人に、すすめてください。
このHPは、2年前のLeaf時代での活動で、カウンターこそ六万を越えていますが、いまでは辺境の地と化しています(笑)。
宣伝能力はないし、見栄もあるので自分で宣伝しまくることができないので。
よろしければ、皆さんが友人知人にすすめてくださるなら、幸いです。
……それでは。
また、別の作品でお会いできることを願っております。
2000年09月29日……「薫 青原 (RS鈴)」
原作……Key 『Kanon』
二次創作者……薫 青原 (RS鈴)
mailアドレス
二次創作タイトル……『Refrain』
公開HP……Romantic Syndrome
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