(声の消えた雑踏。

 顔のない人が、目の前を行き交う。

 誰も、たったひとりでベンチに座っている子供の姿なんか気にもとめない。

 人を待っている。

 来ないと分かっている人。

 もう会えないと分かっている人を…。

 何年も何年も…。

 繰り返される夢の中で、ずっと待っていた)



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