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24.05/11(土)07:45、宣戦布告。

北猫猫の宣戦布告。
→ひま星の北西テファレト城。
→ひま星の南東マルクト城
→デイリーの北東教会ファリア。

魔女の茶会の宣戦布告。
→デイリーの北東イエソド城。
→ひま星の南西教会ラベン。
→デイリーの北東教会シトリ。

デイリーの宣戦布告。
→ひま星の中央神殿アイン。
→ひま星の東教会ペリド。
→ひま星の北西教会ガネット。


敵対勢力9カ所の宣戦布告のうち、実に6カ所。
一位を邁進する我らひま星に対して、包囲戦が行われようとしていた。


対してひま星は、安全地帯を完全なものとすべく。
西から南の土地を全て平らげ、明日の最終決戦へと挑みたかった。

目指すはパーフェクトゲーム。
ギルド戦争参加者なら誰もが夢見る、中央領地5点の制覇である。


ひま星の宣戦布告。
→北猫猫の南東教会ラピス。
→魔女の茶会の南教会ラリマル。
→魔女の茶会の西南西教会ジルコン。

これら三つの教会を平らげれば、中央から南西半分を、自軍の色に染め上げることが出来る。
そうして後顧の憂い無く、明日の最終戦へ挑めるはずであった。


……だが、そんなものはひま星の理想でしかなかったのだ。
我々の抱く理想に付き合う必要など、敵対ギルドには無い。

甘い夢を抱いていた我がギルドは、今宵、手痛い敗戦を連ねることになった。

全体マップ

05/11(土)20:45

敗戦を連ねる理由は沢山あった。
それは一夜明けて、この文章を記している今だからこそ、気づくことも多い。
「後からならなんとでも言える」とはこのことだろう。


1.　敵対勢力と違って、ひま星が宣戦布告したのは「ただの僻地の教会」であった。

領地の取り合いをする中で、重要となるのは中央と、そこへ宣戦布告が可能となる隣地である。
ひま星は、ただ安全地帯を増やす意味で、辺境の教会への宣戦布告を行った。

「なんて我々は謙虚なんだ。だからその辺鄙な教会を譲りなさい」　→　『やなこったｗ』


2.　グランドバトルでは戦力が拮抗しているため、極力1vs2の状況は避ける。
混戦して、敵対勢力が消耗している場合はこの限りではない。

今回のひま星は、極力1vs1の局面を作り上げてきて、1vs2になりそうな場面では潔く土地を放棄してきた。
そして1vs1の状況を続け、総合戦闘力優位なこともあって、毎夜の戦闘は比較的余裕のあるものだった。

「なんかうちらの戦力、少し余裕あるっぽくない？」


3.　デイリーの戦意の高さに気づかなかった。

今回、デイリーとの直接対決が無かったため、デイリーの戦力をあまり把握できていなかった。
とはいえ、北猫猫、魔女の茶会との戦いぶりを見るに、ひま星を勝るものではないと分析していた。

北東イエソド城の防衛戦で、魔女の茶会相手に消耗するであろうデイリーなら、容易に受け止められるのではないか？と想像してしまったのだ。
実際にイエソド城の攻防が続くのを見て、「あれこれ、アイン防衛もいけるんじゃないか？」という発言も見られた(筆者からも)。

しかし、デイリーは宣戦布告3カ所を、全てひま星に設定していた。
朝の時点から、すでにひま星突撃を想定していたのだろう。

北猫猫、魔女の茶会から攻撃予告を受けていた教会(北東のファリア、シトリ)を、最初から放棄。
頃合いを見てイエソド城の防衛も停止し、ひま星へと全力で襲いかかったきたのだ。


4.　3勢力がそれなりに消耗することを見込んでいたのに、デイリーの2教会放棄、そして丁度良いタイミングでのイエソド城放棄。

魔女の茶会、デイリーともにそれなりに消耗はしていた。
しかし北猫猫は消耗することなく、全力を余している。

そんな状況で戦地があるなら、そこに全力を注ぎ込むのは必然。
果たして、僻地でしかないと思われた教会が、死山血河となる。

教会なら楽に取れるor防衛できるに違いない、と楽観していたひま星は、ついには総力戦を挑み、やがて力尽きることになったのだ。



開戦直前の、ひま星の想定。

「北西テファレト城、南東マルクト城ならマルクトを優先して守る。
西南西の教会ジルコン(魔女の茶会)と、南教会ラリマル(魔女の茶会)は取る。

中央アインは少しだけ積む。
東教会ペリドも守りたいが、北東イエソド城の2勢力(守備:デイリーvs攻撃:魔女の茶会)次第。」


やはり動かぬ戦局。

攻撃対象である西南西の教会ジルコン(魔女の茶会)に事前防衛が300以上積まれていたので、早期の攻撃を開始する。
その時間は21:00。

ひま星がジルコンを攻撃することによって、このジルコンを早期に諦め、北東イエソド城の攻略に重点を置いてくれないか、という期待もあった。


21:05。

北西テファレト城と、南東マルクト城に、北猫猫からの先兵が攻撃を仕掛けてきた。
予定通りテファレト城は放棄、マルクト城の防衛に専念することになる。

→21:08、テファレト城陥落(ひま星→北猫猫)。

早落としのため、戦闘再開は21:23。
反撃で奪い返すことも可能な時間。
それを想定し、北猫猫も時間稼ぎ用に防衛を配備。

北猫猫より、マルクト城への散発的な攻撃が繰り返されるようになる。


21:11。

南東教会ラピス(北猫猫)に、ひま星が侵略作戦開始。
事前部隊の抵抗があったものの、これを21:13に攻略成功。

反撃の猶予も少しあるため、ひま星も警戒して防衛部隊を設置。


21:12。

北東イエソド城。
防衛するデイリーと、攻め入る魔女の茶会。

積み増しされる防衛部隊を見て、かなりの消耗を想像していたのだが……。
この時間に、気づいてみれば陥落していた。

いま思い返せば、早すぎる陥落。
魔女の茶会も、デイリーも、これはそれほどの消耗はなかったのではないだろうか。


21:14。

イエソド城を放棄したとわかるデイリーより、中央アイン神殿への攻撃が始まる。
すでに北猫猫からの城攻め、魔女の茶会との僻地での戦闘を行っていたため、ひま星はアイン放棄を即座に決定。

21:15に陥落(ひま星→デイリー)。


21:15～21:16。

各地の放棄されていた教会が、次々に落とされていく。

南教会ラリマル(魔女の茶会)を、ひま星が占領。
北西教会ガネット(ひま星)を、デイリーが占領。

おそらく同時刻に、デイリー支配下の北東教会のファリアを北猫猫が、シトリを魔女の茶会が落としている。
ここである程度の戦闘が起こると想像していたのだが、実際はデイリーの完全放棄である。

デイリーは、イエソド城を放棄した後は、総力をもってひま星に突撃してきた。

そしてデイリーとの戦闘が無かった北猫猫もまた、戦力を余しており、ひま星に対して全力攻撃を敢行してくる。


もはや、西南西の教会ジルコン(魔女の茶会)への攻撃を続行する余力もなく。
ひま星は、南東マルクト城で北猫猫と、東教会ペリドでデイリーと、二方面からの大攻勢にさらされることになった。


今まで勝ち続けてきたひま星は、きっと競り勝てるに違いない。
デイリーは、きっとイエソド城の防衛で消耗しているに違いない。
北猫猫は、北西テファレト城の防衛に力を割いているに違いない。

甘い期待を胸に戦闘を続けるが、容赦のない攻撃に、ひとり、またひとりと、ひま星陣営がスタミナ切れで脱落していく。


21:22。
もはや守る余裕もなかった、南西教会ラベン(ひま星)を、魔女の茶会が悠々と占領。


21:24。
ついに、デイリーからの猛攻を受け止めていた東教会ペリドが陥落(ひま星→デイリー)。
デイリーの攻撃も散発的になっていたことから、おそらくはかなりのギリギリの攻めであったと思えるが……。

21:25。
続いて、南東マルクト城も北猫猫の攻撃で沈む(ひま星→北猫猫)。
ひま星にも、遅参からの増援も少なくなかったが、それは北猫猫も同様だろう。

激戦の末、もはや力尽き、ひま星は敗れ去った。


21:28。

北猫猫から奪い取った南東教会ラピスを奪い返さんと、北猫猫の軍勢が迫る。
その戦列を見るに、いまだ余力がある。

しかしこれは、ぎりぎり駆けつけてくれたひま星メンバーが遅延戦術を用い、なんとか防衛に成功する。



21:30終戦。


ひま星は、

中央アイン神殿→デイリー
北西テファレト城→北猫猫
南東マルクト城→北猫猫

南西教会ラベン→魔女の茶会
東教会ペリド→デイリー
北西教会ガネット→デイリー

と、宣戦布告された全ての領地を奪い取られることになった。


代わりに手に入れたのは、
南東教会ラピス(北猫猫)と、南教会ラリマル(魔女の茶会)だけである。

あれだけ1対多を避けてうまく立ち回ってきていたのに、最終日を前に3勢力と争い、大敗を味わうはめになった。


ひま星は59p。

北猫猫ノブシコブシは37p。

デイリーは24p。

魔女の茶会は16pとなった。


ひま星の一位は確定であったが、この夜の悔しさを胸に、最終戦へのぞむことになった。

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