筆者が活動しているワールド96は、2023年の08月22日に誕生した。
誕生したばかりのワールドでは、しばらくグランドバトルは行われない。
94、95、96、97の4つのワールドが参加権を得たのは、2023年の12月からだった。
そして今回の2024年04月のグランドバトルは、ワールド96においては通算5回目となる。
筆者が所属する「ひま星」(※期間中「失墜せし黒炎の龍輝星」に改名していた)は、毎回の参加資格を得ているものの「中小ギルド」に分類されるだろう。
※開催期間中の少し前に、拠点を全て失い野宿を強いられた際、気分を変えるためにギルド名を一時的に変えるのはまれによくあること
ワールド96では大手ギルドが中央を巡って争い、それに混じるのが難しい多数の中小ギルドが、外縁の教会を奪い合うという状況であった。
グランドバトルでは、総合戦闘力で同格となる4つのギルドにより世界を取り合うことになる。
そこには、普段は挑むことも難しいような4つの城と中央神殿もあり、通常ワールドでは経験できない、大規模な領土の奪い合いを楽しむことが出来るのだ。
2024/04/09(火)07:30
丸一日の休戦期間を経て、朝の07:30にグループ分けが発表される。
我ら「ひま星」は、総合戦闘力17位~32位で構成される「エキスパートクラス」に振り分けられた。
選ばれるのは48ギルドのため、真ん中のクラス分類となる。
エキスパートクラスも4つのグループ分けがあり、我々に割り当てられたブロックはB。
ワールド95の「はぐれメタル4.0」 (※以下、「はぐメタ」との略記多)
ワールド94の「SPY÷FAMILY」 (※以下、「スパファミ」との略記多)
ワールド96の「失墜せし黒炎の龍輝星」 (※ひま星)
ワールド96の「星降る丘」
この並び順が、すなわち総合戦闘力の順位であると思われる。
朝07:30という時間ながらも、我らひま星のチャット会議には8名が参加し、名乗りをあげていた。
「ひまお」(初代リーダー)
「れざちゃ」(二代目であり現在のリーダー)
「れーるがん」
「まいにち」
「ひなっち」
「みのっち」
「しえり」
「クレーン」
(※ランク順)
他にも参加していたかもしれないが、挨拶等でアピールしたのは以上の8名。
やはりグランドバトルは特別なだけあって、朝の参加者も普段より多い。
話し合いや、対戦相手の戦力分析が行われる中、宣戦布告する場所の候補が決まっていく。
まず重要なのが、中央にある4つの城、もしくは赤家、赤屋根と呼ばれる領土である。
通常のギルドバトルでは大手が奪い合いを繰り広げる激地であるが、グランドバトルの初日においてはNPCの防衛部隊がひとつ置いてあるだけのボーナスステージであった。
ここへの布告に成功するだけで、簡単に攻略できる美味しいご褒美である。
しかし何より、他ギルドとの宣戦布告に競り勝ちしなければならない。
朝の07:45に、宣戦布告の受付が始まる。
他のギルドにとっても、中央4つの城は最優先目標となる。
すなわち布告合戦。
より多くのメンバーを揃えた所が試行回数分有利となる、最初の戦争である。
結果としては……。
北西のテファレト城を、スパファミ
北東のイエソド城を、はぐメタ
南西のケテル城と南東のマルクト城を、ひま星
我らひま星が4つのうち2カ所の宣戦布告に成功。
開幕から優位を得られる状況に、チャット場も盛り上がった。
総合戦闘力で優位をしめていると予想される「はぐれメタル4.0」であったが、実は初期配置にも恵まれていた。
初期配置4つの領土のうち3つが隣接していて、初日からすでに安全地帯が形成されていた。
南部のラピス、ラリマル、マリンである。
そのうちのマリンと接しているアメトはひま星の初期領土に設定されていた。
アメトからは、中央のケテル城とマルクト城に宣戦布告することが出来る立地なため、重要な拠点となる。
そのため、このアメトに対してはぐメタが宣戦布告。
これを取ってしまえば、南の安全地帯がさらに広がるという心算だろう。
ひま星からも、マリンに宣戦布告。
ここを取って、はぐメタの優位性を崩したいという所。
どちらが先だったか、それとも同時だったか。
記憶にも記録にも無いものの、初日からサシでの正面衝突となった。
その一方で、飛び地となり重要度の低かった拠点に対して、ひま星にはスパファミが。
はぐメタの飛び地に対しては星降る丘からの布告があった。
しかしひま星、はぐメタともに、今夜の主戦場はアメトとマリンになると予想していたのだろう。
互いに、事前防衛の部隊をより多く配置し合うのであった。
ひま星vsはぐメタの激しい戦闘が予想される中、北方で星降る丘vsスパファミの宣戦布告合戦があった。
初日から、ひま星vsはぐメタと、星降る丘vsスパファミとに分かれての戦闘となる。
24.04/09(火) | |
01.アイン | ■ |
02.テファレト | ■ x■SPY÷FAMILY |
03.イエソド | ■ x■はぐれメタル4.0 |
04.マルクト | ■ x■失墜せし黒炎の龍輝星 |
05.ケテル | ■ x■失墜せし黒炎の龍輝星 |
06.ガネット | ■SPY÷FAMILY x■星降る丘 |
07.ルラ | ■星降る丘 x■SPY÷FAMILY |
08.クシェル | ■星降る丘 |
09.ファリア | ■失墜せし黒炎の龍輝星 |
10.シトリ | ■SPY÷FAMILY x■星降る丘 |
11.トパズ | ■失墜せし黒炎の龍輝星 |
12.メラル | ■星降る丘 |
13.ペリド | ■はぐれメタル4.0 x■星降る丘 |
14.ラピス | ■はぐれメタル4.0 |
15.ラリマル | ■はぐれメタル4.0 |
16.マリン | ■はぐれメタル4.0 x■失墜せし黒炎の龍輝星 |
17.アメト | ■失墜せし黒炎の龍輝星 x■はぐれメタル4.0 |
18.ラベン | ■星降る丘 x■はぐれメタル4.0 |
19.ジルコン | ■失墜せし黒炎の龍輝星 x■SPY÷FAMILY |
20.オニキス | ■SPY÷FAMILY |
21.フロライト | ■SPY÷FAMILY |
04/09(火)20:45
グランドバトル(ギルドバトル)は、20:45からの開戦となる。
ひま星の支配下の南部教会アメト、はぐメタ支配下の南部教会マリンともに、互いを意識して防衛戦力を積み上げていた。
はぐメタが陣を広げるマリンに対して、序盤から削り及び攻略戦を仕掛けるひま星。
それに対してカウンターでアメトを攻撃するはぐれメタル4.0。
総合戦闘力の差はあれど、グランドバトルへ実際に参加するメンバーの数次第ではどうとでもなるぐらいの差だろうと予想していた。
いわゆるリアルタイム参加者の人数差。
ひま星も少ないほうではないし、グランドバトル初日ということもあって戦意は高く、上位戦力を有するメンバーも全員参加していたため、勝てるかもしれないという気持ちは強かった。
しかし戦いが長引いていく中、削りきれない敵勢力。
接戦、もしくはあともうちょっとと思わされる状況で、沼地に沈むようにひま星は攻め手を失っていく。
一方で押し寄せてくる敵戦力は止まらず、こちらの防衛戦力はじわじわと消耗。
……次第に、ひま星は敗色を意識するようになる。
マリン攻略をあきらめ、アメト防衛へと切り替えたものの、時すでに遅く。
攻略失敗、及び防衛も失敗。
この日、ひま星ははぐメタ相手に大敗を喫した。
2領地における戦闘は拮抗していたように思えていた。
しかし、このマリンとアメトの戦いが決着した後。
はぐメタは星降る丘によって奪われた飛び地(東の教会ペリド)に対しても反撃を試み、そこに億を超える戦力が多数参加していたのを目撃。
リアルタイム参加者、及び戦力の差を痛感させられることとなった。
正面からの1vs1での戦闘において、はぐれメタル4.0にはかなわないという事実を噛みしめる。
また、守る余裕のなかった僻地の領土(西の教会ジルコン)をスパファミに奪われ、ひま星は初期配置の領土4つの内2つを奪い取られた。
赤家こと城2つを手に入れることが出来たものの、他勢力からの領土奪取に失敗、初期領地を半分失うという敗色濃厚な開幕を味わうことになった。
詳細は不明だが、星降る丘vsスパファミの戦いもあり、
結果としては、
スパファミは北西ガネットの防衛に成功、
星降る丘の北西ルラをスパファミが占領、
スパファミの北東シトリを星降る丘が占領、
といった感じで、ほぼ痛み分けという状況であった。
はぐメタは城1つを布告勝ち→占領。
飛び地であるペリドを星降る丘に奪われたものの、アメト(ひま星)とラベン(星降る丘)の領土の奪取に成功。
南の安全地帯を着実に広げ、その強さを堅持するのであった。
初日から大敗を喫したひま星であったが、これぐらいで諦めることはなかった。
過去のグランドバトルでも総合戦闘力的に不利なことも多く、敗色濃厚な場面も少なくない。
今回のグランドバトルにおいて、はぐメタが最大の脅威であることを認識し、1vs1となる状況を避けつつ。
残った初期領土を活かしてなんとか北方面での領土拡大を狙う方針となる。
過去のグランドバトルを戦った者が大半を占めていて、どういった戦い方が最適かを、戦闘終結後も話し合うのであった。