2001.02/08……オリジナリティ云々

2001.03/09……不定期日記再開

2001.03/10……『ぼくのなつやすみ』

2001.03/11……お兄ちゃんになりたいっ!(そして伝説へ…)

2001.03/14……にやにやくねくねじたばた(『妹姫』)

2001.03/17……禁断症状(ネットゲー)と、シナリオとキャラクターと声の相乗効果(『UO』、『妹姫』)

2001.03/19……『電撃大王』、購読止められないじゃん(『妹姫』、『電撃大王』)

2001.03/26……妹姫-終了、ガンパレ-絶望の日、UO2-開発中止、ONE2-贈る言葉

2001.03/30……『Folklore』正式公開(ネタバレ多大に含みます)
 2001.02/08 [ 2…112kb]

「見えるものだけが、すべてじゃないよ」
「君の知っていることだけが、すべてじゃあないんだ」
(AIR二次創作小説『Folklore』 霧島聖)

   二次創作に息詰まった末の、ただの逃避のような気がしないでもない
「オリジナリティってなんだろう?」

 と最近、よく思うですよ。

 ――独創性、創意。

 創意……新しく思いつくこと。
 独創……自分の考えで新しくつくりだす-こと(もの)

 果たして、本当に新しいものなんてあるのだろうか?

 「考える」「思う」ことで、それはすでに自分の中の記憶から引き出す……連想しているのではないのか? 
 自分が蓄積している記憶・経験から連想しているのであるなら、元となる考えがあるはずだ。

 無から新しいものを産むことなんて不可能なんじゃないのか。
 幼い子供が、突然に大発明を生み出すようなことはない。

 なにかからの連想から生み出されるのなら、「新しいアイデア」とか言ったところで、その人間が思いつかなくても別の誰かがやがては連想して行き着き、思いつくものなんじゃないのか。
 エジソンがいなくたって、別の誰かが電球を生み出していただろう。(安易な例だ……。でも事実、エジソン以外に何人も居た)

 ……すべての発想は、その人間の記憶・経験からの連想で生み出されているのか。

 とくに、物語なんてそうだ。
 多くの物語を読みとり、それを自分の脳に蓄積して、そこから自分なりに再構成して「自分なりの物語」として書きだしているだけではないのか。

 じゃあ、オリジナルとコピーの差って、いったいどの程度なのよ?

 世に出ているすべての小説だって、過去にさかのぼれば類似した骨格を見いだせるはずだ。
 それは模倣ではない? 再構成していればオリジナルか?

 じゃあ身近な例でいえば、『雫』はオリジナルか?
 あれをオリジナルと言うのなら、『痕』のおまけシナリオ(透明人間)はどうだろう?

 自分がオリジナル……一次創作として物語を生み出したとしても、それを独創性という意味でのオリジナルと言えるものなのか?
 結局は、過去に読んできた物語を自分なりに再構成しただけじゃないのか……?

 一次創作と二次創作の差っていったい……。



 2001.03/09……不定期日記再開
 ぬぁ〜……。

 ずいぶんと長い間、日記書きませんでしたね。
 掲示板(ティーカップ……)で「本日の雑文」とタイトルつけてダラダラと文章書いていたので、それで満足しちゃってたってのもあるんですが。

 いろいろとすごい人の日記とか読んじゃって、じゃあ私の日記はどうなのか?と振り返って鬱はいってました。
 いやまあ、『Folklore』で忙しかったのも事実ですが。

 私の日記は、別段、知識が溢れてる知的なモノでもなし、萌えの熱い壊れ文章であるわけでもなし。
 妙に格好つけてるくせに身のない文章が、読んだ人になにを残すのだろうか?

 ……とか思い至り、書く必要なんてないんじゃないの?という結論に至ったわけで。

 でもまあ、振り返ってみれば、この形式で書きはじめた99年12月のでだしの文章で、”これからは気楽に書く”とかいってるし。
 そうだよね、お気楽に書いて、つまらないと思った人は読まなければいいんだ。

 と、盛り返すことに成功。
 いまにいたる、わけで……。

 BBSに書く本日の雑文を減らし、ちったぁ日記(不定期だけど)を更新する機会を多くしようかと思います。
 あと、へんに格好つけず、欲望も垂れ流す方向で、ヒトツ。


 話は変わって、『AIR』の二次創作『Folklore』、まったりと進行中です。
 テストプレイヤーの募集も打ち切り、いま現在、のらりくらりと完成度をあげることにつとめております。

 ……というか、やっぱ●月公開!とかやるもんじゃないね。
 自分を急き立てる意味では有効かもしれないけれど、予定日に煽られて、本当にやるべきことを見失ってしまうのかもしれない。

 いずれまた、このHPでいろいろな物語を発表していくつもりですけど、できるだけ「●月公開!」とか大見得はるのは止めるようにしよう。

 あああ、なにはともあれ、エッチな文章また書きてぇなぁ……。突然ナニを
 『Folklore』のつぎは、二次創作かオリジナル(一次)かはまだ決めてないけど、ぜひ、エッチぃ展開があるモノで!

 その方向で、ぜひ、ぜひにっ!



 2001.03/10……ぼくのなつやすみ
 上の日付の所がスッキリ。
 ……あの文章とか探したり考えたりするのって、結構めんどうなんで。


 半年以上も積んどいたPSゲーム『ぼくのなつやすみ』をクリアー。
 なんでもマルチエンドで、エンディングは5〜6個あるらしいんだけど、プレイしなおさなきゃいけないし当分見ることもないでしょう。

 このゲーム、人に薦められるかどうかは……微妙な所。

 学生時代を終え、社会人になって忙しい日々を送ってる人なんかが余暇にプレイすると、それなりに楽しめるかもしれない。
 ”大人”になって、過去の子供時代を振り返ることができるような年齢になった時、このゲームを遊ぶといいんじゃないかと思われ。

 エンディングを迎えるのに10時間くらいだろうから、時間的にも合うね。
 もちろん、色々と極めようとしたら、20時間は必要かもしれないけど。


 親の都合(母の出産)で、夏休みの一ヶ月、叔母の元に身を寄せることになった少年。
 叔母とその夫、年上の従姉と、ちょっと生意気な従妹。

 長い夏の日、少年は虫取り網と虫かご、あるいは釣り竿や凧をもって、自然に囲まれた野山を駆け回るのだ。

 珍しい虫を捕まえ、あるいは大きな虫を捕まえて喜び。
 その土地の子供たちと出会い、交流を結んだり。
 大人たちの監視をかいくぐって、夜にホタルを見に行ったり。
 山の中の抜け道を見つけ、峠の上までのぼってみたり。

 自分の子供時代が思い出されたりして、じつに郷愁にひたれるゲームだった。
 自分の思い出の中に、そっと優しく染み込んでくるような雰囲気。


 ……ところで、いまの子供たちには、いわゆる”田舎”というものはあるのだろうか。

 私の父も母も、どちらの”田舎”もそれこそ田舎で、自然に囲まれた土地で長期休暇を過ごした記憶がある。
 夏なんかそれこそ、虫かご抱えて、カブト虫やクワガタなんかをよく捕まえたものだ。

 そういう子供時代の記憶があるから、この『ぼくのなつやすみ』は格別だった。

 私と兄は、東京生まれの東京育ちで。
 その兄は結婚して、子供も産まれた。

 兄の奥さんは、生まれは埼玉だったと思う。
 けれど、自然に囲まれた……という言葉が合うような土地じゃあない。

 ということは、姪にとって、”田舎”は存在しないことになる。
 彼女は、私たちが経験した、あの空気を感じることはないのだろうか。

 ……なんつて、年寄りクサっ(笑)。


 まあ、なにはともあれ。
 ”田舎”が田舎であった人たちには、このゲームはお薦めです。

 子供時代、日がかげりはじめるのを寂しいと思い、日が暮れるまでの時間を急き立てられるように遊んだ記憶がある人なら。
 あの空気をまた、感じることができるかもしれない。


 夏の空気にひたれるので、『Folklore』書いている最中、かなり助かりました。
 また夏の雰囲気が必要なとき、このゲームを取り出して遊ぶんじゃないかなって思います。



 2001.03/11……お兄ちゃんになりたいっ!
 期待していたものに裏切られると、人は憎悪さえ覚えることがある。
 『誰彼』とかネー。
 そして、その逆もまたあるわけで……。

 いや、期待はしていた。
 邪な期待。
 ぜってぇ、アレはクソゲーに違いねぇ……と。

 その名は、『シスター・プリンセス』 (メディアワークス)前振り長っ!

 ”主人公には12人の妹がいて、親しくなった妹とは血縁度とかいうのが変動して、血の繋がらない妹になる!”

 ……この設定を聞いたとき、わたしゃ眩暈を覚えたよ。
 あまりのバカっぷりに、「はぁ?」とアゴが外れそうになった。

 そしてその設定と、ユーザーの妙な期待っぷりに興味を抱き。
 発売後、怨嗟の声が溢れるのを期待していた(性格悪……)。

 ところがどっこい。

 日曜、職場で暇を持て余していた私は、去年の夏からよく通っている超巨大BBSのギャルゲー板を見てみる。

 ……お、あったあった、『シスター・プリンセス』のスレッド。
 確か、先週発売されたんだよな。
 Keyの鍵っ子BBSで話題になっていたのを見掛けた記憶があった。

 さてさて、どんな案配かな……と邪な気持ちでスレッドを見てみたら……。

 その熱気にあてられちゃいました。
 批判意見や荒らしなど5%にも見たず、投稿者たちの熱い萌え魂がほとばしっていたよ。

 バカゲーではあるものの、クソゲーではないらしい。
 12人の妹たちのキャラクターが素晴らしく、とろけ、狂わされている人が後を絶たない様子。

 秋葉などでも売り切れが続出し、現在は入手困難とか。

 ……そ、そんなすごいのか?
 にわかに、プラスの意味での興味が芽生えた。

 よ、よし。
 それなら、後学のためにもその萌えなゲームをやってやろうじゃぁないか。

 というか、格好つけずに言うならヲレもお兄ちゃんになりてぇっ!



 2001.03/14……にやにやくねくねじたばた
 ぎ……、ギニャーっっ……!!

 みなさんこんにちは、あるいはこんばんわ。
 私はとうとう、ついに最後の一線を越えてしまったようです。


 先日記述した『シスター・プリンセス』(以後愛情を込めて妹姫)。

 ……これはやっちゃいけないゲームです。
 ご自分が真人間……もしくは真人間で居続けたいと思っている方は、絶対、なにがなんでもやっちゃならんです。
 いまやもう、すでにハマってしまった私でさえ、出会わなければよかった……などと思うゲームですわ。

 いいですか、もう一度いいます。

 「萌え」という意味をわからぬ人は、絶対買っちゃいけません!
 そして、「萌え」がわかる人でも、手を出したら昔には戻れなくなることを覚悟のうえで、ヒトツ。

 ぎにゃ〜……妹姫は麻薬のようなゲームですじゃ。

 私も最初こそ、抵抗を覚えて「痛い痛い」言ってたのに、気づいてみればもう、脳髄とろけるような状態にまでハマりこんでいました。
 痛さ炸裂、完全ドリーマー、非現実的な12人の妹たちが、いつの間にか「それでいい」と思える存在にまでなってしまったのです。

 あああ、こんちくしょう、なんだこの胸のむずがゆさはっ。
 これが真に「萌え」という状態なのだろうくぁっ!?
 職場にいるっつーのに、思い出すだけで口のニヤニヤが止まらないんだよぉっ!(汗)


 ……冷静になれ……冷静になるんだ……。

 この状態は、昔懐かしい、アレだ。
 アレに似ている。

 恋愛ゲーなど存在せず、ギャルゲーといわれるジャンルもまだ少なかった時代。
 突然現れた『ときめきメモリアル』(初代PC-エンジン版)に、出会ったときに抱いた感情に似ている。

 あれをファーストインパクトとするなら、
 セカンドが『同級生2』の杉本桜子であり、
 サードが『ONE』というゲームであり、
 フォースがこの『妹姫』といっても過言ではないだろう。

 こいつは……この『妹姫』はやばい。

 例えいま、これを読んでる人がこのゲームをプレイしなくても、いずれまた、このゲームの存在を嫌でも思い知らされることになるでしょう。
 これは超絶……とはいわないまでも、地道にロングランヒットしますよ、ええ。


 そして、『妹姫』が流行り、この手のゲームがいまよりも増えることを危惧しています。

 なぜかっつうと……。
 『妹姫』、シナリオ性皆無なんです。

 登場人物たちのキャラクター性とシチュエーション、ちょっとした小話程度で成り立っています。
 キャラクターだけとったなら、このシナリオライターは凡庸じゃないんでしょうが、シナリオ面から見れば並もいいトコ。
 (※ただ、ゲームでのシナリオライターは複数いる模様)

 シナリオ皆無で、ただ萌えるキャラクターのみで構成されたゲームが今以上に増えていくんじゃないかと、危惧してます。


 あああああ、ダメだ、もうダメだ。
 早くALLクリアするなりして、一応の決着つけないと何にも手がつけられない。

 『AIR』の二次創作は一通り終わってるのでほぼ問題はないんだけど。
 この『妹姫』にずーっとハマり続けていたら、身の破滅だ……。

 くー……最初は引きまくったオープニングの「おにーちゃんコール」でさえ、いまはもうやばいくらい気持ち良い(笑)。

 以下、有害に付き伏せ字。

可憐 「大好きなお兄ちゃんへ」
白雪 「いや〜ん、にいさまぁっ」
花穂 「お兄ちゃま、花穂のこと見捨てないでね」
鞠絵 「わたくしだけの……兄上様……」
雛子 「クシシ」
亞里亞 「兄やがいるから、じいやはいらないの」
咲耶 「愛しのお兄様へ。ラヴ」

 こんな甘ったるい台詞が!
 全編フルヴォイスで!
 声優さんの熱演で!
 当たり前・日常的に聴かされまくるのだっ!

 ……殺す気か萌え死ぬはぁっ!

(咲耶のSSを書きてぇっ。ラヴラヴで萌え萌えでエロエロなっ。そしてむしろ血縁の方向でっ)



 2001.03/17……禁断症状(ネットゲー)と、シナリオとキャラクターと声の相乗効果
 いきなり話は変わって。

 『Ultima Online』に、第六の日本サーバー(シャード)が生まれるらしい。

 これを聞いて、私の胸はざわめいた。
 ざわめきを感じるということは、まだ自分も、『UO』のことを完全に捨て切れてないようだ。

 単純に、またあの世界に身を任せたいという思い。
 ……新サーバーの、あの混沌とした生存競争はムチャクチャ楽しい。

 誰もが同じスタートラインからはじめ、己の実力や運、そして仲間で、真っ白なサーバーに自分たちの世界を作り上げていく。

 スタートダッシュを決めるために、冒険者たちは時として競争相手に牙を剥き出しにして襲いかかる。
 誰よりも早く多くの金銭を、誰よりも早く強い力を、誰よりも早く貴重なアイテムを……。

 ……そんな混沌とした状況の中でも、新しい仲間を作り出すことも出来るわけで。

 Asuka、Hokuto、Izumoという三つのサーバーで、私は立ち上がりに参加してきた。
 新サーバーオープン時のあの独特の空気は、いまでも忘れない。


 ……でもなあ。

 いまは、フェルッカだかトランメルだか、どっちがどっちだかわからないものの、PK禁止エリアもあるし。
 昔と同じ状況じゃあないんだよなあ……。

 競争相手におびえる機会が減った『UO』に、あまり魅力を感じられない。

 ……でもまてよ。
 あえて旧来のPK可能なエリアで、スタートダッシュに挑むというのはどうだ。

 腕に自信があるプレイヤーのみが入ってくるエリア。
 プレイヤー数が少ないということは、モンスターの数も多い。

 ある意味、以前よりも過酷な状況ではないだろうか。


 ちょうど、『UO 3rd』が入ってから一月位が経った辺りでオープンかな?
 いまから新規で『UO』買って、いまの状態にならしていけば余裕で間に合う。

 う〜ん……。

 でも、積みゲーあるし。
 なによりも、いつまでも 1ユーザーのままで終わりたくないんだよなぁ……。

 あああ、けど、いい加減ネットゲーやりたいよ。
 もう『Dia2』止めてから何ヶ月経っただろうか。

 もきぃーっ、『UO2』でも『FF11』でもええから、早よ出てくりゃっ。
 もちろん、『FFオンライン』はサーバー設置型で、同時アクセス数千人単位の方向で。
 でなきゃ、やる価値はあんまないぞ。



 ……話は戻して。

 らぶらぶ咲耶っ!(台無し)

 あぁもぅこんちくしょうっ、可愛いじゃねぇかこのアマっ(照れ)。

 クソやくたいもない『キャラクターコレクション』っつー薄い本も買っちまった!
 咲耶onlyだけど、あの薄い本で 580円とは何事かっ!

 あの内容と薄さで、580円かいっ。
 ぼったくりやがって!

 ……でも買った(負け)


 んじゃ、『妹姫』の話を、ヒトツ。

 千影ファンには悪いけど、彼女のシナリオを遊んで我に返ることができました。
 ありがとう!

 ……つーか、なんじゃあのシナリオはっ!
 設定は頑張っているのかもしれないけど、シナリオ運びがダメダメです。

 言わせてもらうけど、ヲレでももっとうまく書けるぞ?
 っていうかむしろヲレに書かせろ
 一週間くれれば、あれよかもっとマシなものを書き上げてみせます。

 竹紫氏といい、こみパの玲子シナリオといい、この千影シナリオといい。
 シナリオライター志望者に、夢を見させないでください。

 ゲームのシナリオライターって、そんな簡単になれるものなのか?
 もっとプロフェッショナルな仕事じゃないのか?

 それとも、コネや他の技能があるからなのだろうか……。


 『妹姫』、半分(六人)の妹たちとの非血縁エンドを見る。
 とりあえず、非血縁のみで言うなら半分はクリアしているわけで。

 それで思ったのは、やっぱシナリオは二流だけど、キャラクターが物凄まじく「萌え」である、ということ。
 そしてなにより重要なのが、このゲーム、音声オフにしたらまったくつまらないでしょう。

 音声抜きであの妹たちの台詞を読んでみてください。
 なんと素っ気ない……あるいは電波入ってるだけの文章であることか。

 そこに声が吹き込まれて、ようやく、12人の妹たちは自己主張をはじめる。

 らぶらぶな妹・咲耶の台詞(実際はヴォイスメール?)を引用。

2月14日 晴れ

お兄様に渡す手作りチョコにも、
究極と完璧を求めてみる。
なかなか難しいが、
これほど楽しいこともない。

お兄様のことを考えながら材料を用意し、
お兄様のことを考えながら材料を溶かし、
お兄様のことを考えながら型に流す。
ああ、なんて幸せなレシピなんだろう (←ハートマークの代わりに)
ミルクと愛情を隠し味に、
お兄様のためだけに作るチョコレート……

そして夕方。
私はお兄様を訪ねた。
ぴんぽーん。 (←擬音を甘ったるく喋ります)
胸がきゅんとなるようなチャイムの音色。
ああ、もうすぐお兄様と会える……
やがて、返事と共にドアが開く。

ああ、お兄様
いつもと変わらぬ笑顔が、私を包む
この幸せ、この感動、そしてこの愛
咲耶はお兄様に出会えてよかった……
なんて思いつつ、チョコを手渡す。
ありがとう、なんて照れるお兄様。

私はお兄様の照れる顔がもっと見たくて、
ちょっとダイタンなことも言ってみる。
「……抱いて」 (←エロゲーじゃないです。このゲームはプレステです)
ああ、照れてる!
私のお兄様が照れている!
なんてかわいくてステキなの、お兄様

ああ、もうダメ。
もうなんちゅーか、ダメ
これ以上書いていたら、眠れなくなっちゃう
おやすみなさい、お兄様
夢の国でも抱きしめてね……ラブ

 ……以上の台詞、文面だけ見るなら、ただイっちゃってる文章ですよね(笑)。
 とくに後半の「もうなんちゅーか、ダメ」なんて台詞、文面だけならなんじゃこりゃって言葉ですよね。

 でもここに「声」が入ると、「ああなるほど、これが咲耶なのか」という説得力を持って、萌え台詞?へと昇華されるのです。

(『もぉうなんちゅーかぁ、ダメっ』は、ヲレ的ヒット)

 あぁ、下手な文章。
 ほんとに伝わってるのか心配だけど。

 私が上記の台詞を聞いたとき、咲耶というキャラクター性に萌え、かつその台詞にげらげら腹を抱えて笑ってしまいました。


 でまあ、なにを言いたいかっていうと。

 『妹姫』ってゲームは、シナリオは二流で、声が無ければ凡作も良いトコ。
 でも声有りでここまで「萌える」か……ということを思い知らされるゲームである、と。


 久弥直樹や麻枝准が、最初から声有りを意識してゲームを作ったらどんなものになるのかなぁ……という興味を覚えました。
 久弥氏や麻枝氏でなくても、一流の実力あるシナリオライターがそれをやったら、いかなる作品になるのだろうか。

 ……いや、でもまてよ。
 いくらシナリオ書きはうまいといっても、声関係を完全に活かせるようになるまでは、何作も経験しないとダメなんじゃないだろうか。

 久弥氏が演技指導を担当したと言われるDC版『Kanon』の月宮あゆ、水瀬名雪、美坂栞は、声優さんの演技ムチャクチャだったし。
 そして、久弥氏が演技指導をしなかったドラマCDなんかは、同じ声優さんでもうまく演じられてる。

 うむ〜……。


 ……ってことで、飽きてきたので(うあ…)今回はこれまで。

 ああ、そうそう。
 『妹姫』、納得いかない所も多々あるのですが、その中で最たるものが……。

 あの12人の妹を相手にして、萌え狂わない兄の強さです。



 2001.03/19……『電撃大王』、購読止められないじゃん
 『妹姫』、順調にプレイ中。
 この呪縛から解き放たれるまで、あと四妹(なんじゃその単位は)

 正確に記すなら、あと四非血縁妹。

 さすがに、血縁エンドまで全部見れません。
 ……いや、お気に入りのマイシスターは見るつもりですが。

 「もぉうなんちゅーかぁ、ダメっ」と「マイシスター」は流行らせてぇ。

 残りは、ボーイッシュ、お子さま、チェキ、倫理ン(アニギ!)の四人。
※2chのシスプリスレッドの倫理ンには爆笑しました(笑)

 今現在のヲレ的「マイシスター」は、咲耶、可憐、花穂の三強と言った所でしょうか。
 ああぁ、こンちくしょうっ、ら う゛ら う゛咲耶っ!!


 話はちょっと変わって、漫画雑誌『電撃大王』
 ……いやまあ、電撃繋がりですね。

 『妹姫』っちゅうゲームは、電撃Gsマガジンっちゅー雑誌の企画から生まれたそうです。

 買うの止める止める言うてた『電撃大王』。
 本当に面白いと思える作品が片手で足りるくせに、一冊で620円とくらぁ。
 なにより、同人誌の嫌な面である「読み手への甘え」が、商業誌のくせに色濃く感じられるのが気に入らなかった。

 漫画版『Kanon』のために買い始め、そこで『あずまんが大王』を知りハマって。

 その後、『あずまんが』一本のためだけに買うのもアホらしく思えて。
 いい加減購読止めようか……。

 と思い始めた頃に、『こみっくパーティー』『ガンパレード・マーチ』の漫画版連載がはじまった。
 ……でも、『Kanon』も『こみパ』も『ガンパレ』の漫画も今ひとつなので、今月発売号で今度こそ止めるぞ……と思っていたら。

 来月発売号から、私の好きな漫画家・栗橋伸祐のオリジナル連載が、さらにそのつぎには件の『妹姫』が漫画化……。

 のぉうっ、買うの止められねぇじゃんっ!


 後、前から気になっていたのですが、「林家志弦」って漫画家、もしかしなくても「林家ぱー」って名前で以前ギャグやってませんでした?

 あの人のギャグ漫画、物凄い好きだったんですよ。
 ゲーム批評?だかの薄い雑誌に載ってた四コマとか。

 いまの連載終わったら、ぜひ、またギャグ書いてください!(こんな辺境で叫んでも)


 あ、あとあと、それとっ(まるっきり、喋ってる感じで書いてますが)

 「門井亜矢」って原画er?が、毎号数ページの連載持ってて漫画を書いているんですが。
 この原画家、私、大嫌いだったんですよね。

 古い日記を漁れば、出てくると思うんですが。
 ……でまあ、過去形になってるわけなんですけども。

 毎号載っててウゼェーとか思ってたのに、今月号の話を読んで考えを改めました。
 ……この人の漫画、すげぇ面白ぇじゃんっ!

 今月号のネコとウンチっネコとウンチっ!

 すごい笑ったので、立ち読みでもいいんで見たってください(笑)。
 雑誌の末のほうの、449ページからですね。

 ってことでゴメンなさい、大嫌いは訂正します。
 この人の漫画、毎号楽しみにしますです。



 今度こそ、ガラリと話は変わって。

 『AIR』二次創作『Folklore』、順調に進行中。
 ロゴを作ってもらったので、正式掲載時には、indexにどど〜んと貼らせていただきま(^^

 OP・EDも作成してもらっているので、ヲレ楽ちん
 ……人に頼るのって苦手だったんですが、こうして頼っちゃうと……なんかすげぇ気持ちいい。



 2001.03/26……妹姫-終了、ガンパレ-絶望の日、UO2-開発中止、ONE2-贈る言葉
 不定期日記再開……とか書いておきながら、またも更新止まっているのが恥ずかしいので、なにか書いてみようと試みる。


 ……『妹姫』終わりました。
 途中、風邪引きでブランクあったので、再開時にゲームの勢いに着いていけなくて苦痛いっぱい。

 残りの四人……四葉と衛は意外に可愛かったです。
 無駄に色っぽい女教師にドキドキ。あの舌っ足らずなしゃべり方がにんともかんとも。

 でもまあ、結局マイシスターは咲耶、可憐、花穂の三強ということで。

 『妹姫』の二次創作は……なにか機会があったら書きたいですね。
 というかむしろ、その機会をくれっ!(笑)

 ただまあ、冷静になって振り返ってみると、このゲームは萌えツールとしては優秀ですが、熱しやすく冷めやすいですな。

 後腐れ無く、つぎの積みゲーに取りかかることが出来そうです。


 ……つぎは、ちょっとだけ手をつけていたDC版『メモリーズ オフ コンプリート』(アルファベット自信ないのでカタカナで)。
 日常のシーンが、”『ONE』『To Heart』を足して 2.5で割った感じでナニですが、シナリオは評判良いので中盤以降に期待。



 あと、さりげに『高機動幻想 ガンパレード・マーチ』の追加シナリオ、”絶望の日”もプレイしていたりします。

 最悪最凶の激難度シナリオ……。

 三月半ばくらいまでは余裕なんですが、それ以後、善行司令は最前線に我らが5121小隊を駆り出すのです。
 そりゃもう、三台居る士魂号のうち二台が故障してようと、小隊に戦死者が出て欠員が出ていようと、なにがなんでも最前線へ。

 死にますがな。
 っていうかもう死亡者二名(若宮、来須)。

 司令官かえたいんだけど、なにせ発言力 マイナス4万だし。

 あああ、発言力をプラスにするのを最優先にしていたんだけど、失敗だった。
 最優先すべきは、プレイヤーキャラたる速水の戦闘力アップかな。

 なんとかがんばれてこれたものの、すでに煙幕弾は在庫切れ。
 戦場へと赴けば、そこには常に六体以上のスキュラが待ち受けている状況。

 こりゃあ……いよいよ死に時か(笑)。



 『Ultima Online 2』(UWO、UWOO)開発中止。

 もぉうなんちゅーかぁ……。
 さすがOSI、どこまでもユーザーを裏切るね。

 ……これはもう、『FF11』に期待するしかないってことですか?(涙)

 いろいろ考えた結果、やはり『EQ』はやれないです。
 すまぬ CoFmem、また違うネットゲーで遊ぼう(汗)。

 あ〜あ、今年中はネットゲーに縁が無さそうじゃよ〜……。



 『ONE 2』、開発決定とか。

 ………。

 BBSのほうにも書いたんだけど、「恥知らずここに極まれり」と「YET11氏が居れば……」との言葉を慎んでお送りいたします。

 でも、もしかしたら佳作ていどにはなるかも。

 これもやっぱBBSに書いたんだけど、『ONE』の二次創作同人ゲームと思えば腹立たないね!
 値段もいっそ、2980円でヒトツ。

 あ〜……花粉症と風邪引きも相まって、腹立つぅ〜……。



 2001.03/30……『Folklore』正式公開
 それでは、本日正式公開した、『AIR』二次創作、『Folklore』についてちょっとお話を。
 あまり語っちゃうとカッコ悪いので、ほどほどに自制しつつしずしずと……。

※書き終えた後、文章を見直したら、自制できてませんでした(汗)。


 以下はネタバレを多大に含むため、いずれ『Folklore』を読もうと思っている方は、読まないでおいてください。



 まずは、後悔がふたつ。


 この『Folklore』は、選択肢をいれ、シナリオが分岐する予定でした。
 とはいっても大筋が変わるようなデカイものではなく、選択によっては途中でエンディングを迎えたり、それこそ最後の最後であるエンディングが変わったりするようなものです。

 選択は、おもに「ちびすけ」にかかわるものです。
 往人が「ちびすけ」にどう対応するかによって、若干シナリオの細部が変わり、かつ、「最後の選択」で「ちびすけ」の行動も変えるつもりでした。

 これは、「最後の選択」時に、「ちびすけ」の行動に説得力を持たせ。
 かつ、プレイヤーに様々な選択させることによって「国崎往人」の行動を、プレイヤーにも責任を負わせることで感情移入を高める。

 そしてなにより、別の可能性(エンディング)を同じ物語の中で書けるのは面白い。

 ……以上のことを考えて、企画当初(なんか偉そー…)は選択肢を導入するつもりだったのですが……。
 本筋の制作に異様に時間が掛かったこと、それによる気力の著しいまでの低下……など諸々の事情により、あきらめることとなりました。

 「最後の選択」で、「ちびすけ」が往人についていくか否か、また、それを見ての「神尾晴子」の行動などで……。

 現在見ることができるエンディングをハッピーエンドである「晴子エンド」、
 旅がはじまったものの、晴子は現れず、やがて往人も居なくなり、「ちびすけ」ひとりで旅をする「ちびすけエンド」、
 そしてそれこそ、往人ひとりで旅を続け、道半ばで倒れる「往人エンド」、

 ……などを予定していました。


 人形の中に入っていた「天使さまの羽根」。
 そしてカラスの「そら」。

 このふたつは、「選択肢導入」の名残だったりします。


 そして、二つ目の後悔は、この「天使さまの羽根」と「そら」のエピソードを削らなかったこと。

 とくに「そら」は削るべきだったのかもしれませんね。
 そうすれば、「もうひとつの夢(DREAM)」とか大見得をはることができたでしょうに(笑)。


 ……とまあ、後悔はありますものの、いまの『Folklore』で良かったとも思ってます。

 無理に選択肢を導入していたら、多分きっと、四月にまで延びてました。

 それに選択肢導入はかなり根気のいる作業です。
 それに費やす労力で、『Folklore』くらいの文量のSSをもう一本書けてしまうくらいに。

 ならいっそ、いまの『Folklore』の完成度をあげるのに力を注いでしまえばいいじゃん……と思ったわけです。



 最後に。

 すてきなロゴとオープニング、エンディングを制作してくださった「柚葉 智」さん。
 テストプレイをおこない、推敲の手伝いをしてくださった「バークライト」さん、「鏡」さん、「ジェットイーグル」さん、「あるから」さん。

 ……皆さんに、感謝いたします。