2000.11/08 [ 2…155kb]

「…それが、あなたの名前です」
(ONE+Kanon SS 『Amnesia』 里村茜)

  ぜひにも描きたかった場面のヒトツ
 ってことで、二次創作小説『Amnesia』、本日公開です。
 『ONE』をベースに、『Kanon』の設定も交わる、シリアスな物語です。

 以下には、本編の後書きには書けなかった、軟派チックなことや気が滅入るような話をウダウダ書いておりますので。

 『Amnesia』を気に入っていただいて余韻が残っている方は、読まないことをお薦めします(^^;
 ……余韻を無惨に壊してしまいそうなので、以上のような方は、数日、間を置いて読んでくださるよう、お願いいたします。


 さて。
 ええっと……そうですね。

 『Amnesia』は、10月03日にプロットを書き始め、実際の小説執筆が 10月17日、そして完成・発表が本日……という。
 私にしてみれば、かなりのハイペースで書き上げることができました。

 ひとつは、逃避(笑)。

 その時期、仕事や私生活でゴタゴタしてて、それから目を逸らすため。
 たまの休憩を、制作に没頭して気を紛らわせたという(^^;

(一通り落ち着きました)

 そしてもうひとつは、前作『Refrain』への反応が無くて寂しかったんだよもんっ!(汗)

 メールで感想をくださったのは、ふたりだけでした。
 しかも、ふたりとも全くの他人とは言えないのです(笑)。

 イコール、見知らぬ人からの感想メールはゼロ

「ってことはなにか!?
 『Refrain』ってつまんなかったのか!?
 ヲレ、間違ってる!?
 が、がお……じゃなくてガビーソっ」

 ……そんな感じ(笑)。

(後にBBSを設置し、何人かから感想いただけたのは、ごっつ嬉しかったです)

 で、数日迷って導き出した答え。

「そ、それがどうしたぁっ!」@アッテンボロー

 結局は、作品を生み出すってのは自慰行為でしかないわけで。
 それがアマチュアなら、なおさら。

 第一に、自分が楽しめる作品を、楽しみながら書くこと。
 そしてそれを、他人がひとりでも認めてくれるのなら、御の字って感じなのでは。

 ……そりゃあもちろん、ひとりでも多くの人に読んでもらって、認めてもらいたいけれど。

 なんていうんだろな……。

 Leaf時代に書いていた時みたいに、他人の眼を気にし過ぎているような。
 ウケ狙いで、それほど書きたくないものを書いちゃったり……とか。

 それと気づいて、開き直ったわけで。

「まぁ、好きなように書いてけばいいんじゃねぇーの?」

 とか、お気楽に自分に言い聞かせてみたり。

 ……とまあ、そう考えて、ずいぶんと気持ちは楽になったのだけど。
 それでもやっぱり、『Refrain』があまり受け入れられなかったのは悔しい。

 ので、「これでも喰らえ!」的な勢いで、本作をハイペースで書いてみました。

 でもでも、『Amnesia』も絶対、ウケ悪いって!!(爆笑)


 以上の理由で、『Amnesia』は自分にしては意外にも早く発表することができました。

 あ、だからといって、感想メールを催促してるわけではないですよ。

 無理矢理ひねり出された感想なんて、送るほうも送られるほうも、あまり良いモノでは無いです。

 私も感想メールがムチャクチャ苦手なんで、わかるですよ、そこら辺。
 実際、全くの他人に進んで感想メール送ったのなんか……ううんと……一度くらいしかないかも?

 もちろん、感想メールを送ってくれる人には感謝しますよ!

「クソつまんねぇんだよぉっ!」

 って書かれてても、きちんとその理由が書かれていれば、100%お返事しますです。


 ただ、ひとつだけお願いが。

 後書きのほうにも書いていますが、もしも……もしも気に入ってくださったら、このHPと作品を、友人知人にお薦めください。
 それだけ、お願いいたします。


 ……さて。

 ひきましたか?(笑)

 まだまだ行きますよ?
 引き返すなら、いまのうちぜよ!

 なんつったって、意味もなく文章を長くするのなら、お手の物。
 半永久的に書き続けることだって可能です!(笑)


 んでは、今度は『Amnesia』の設定について。

 前書きで……

>二作品で脚本を手がけた「久弥直樹」氏は、もしやこのことを考慮しつつ、『Kanon』を織り上げたのではないだろうか?

 ……とか書いていますが……。

 すんません、久弥氏の二次創作『innocent』の設定と、ガッチリ衝突しちゃってます!(笑)


 『innocent』っていうのは、久弥氏が手がけた二次創作小説で、数ページの短編小説です。
 「ONEのようなKanonのSS」……って紹介されていました。

 その作品は、相沢祐一が主人公で、彼が「雪の降る街」に転校してくる前のお話。
 「冬でも雨の降る町」での、ちょっとした小話。

 来月には転校することが決まり、二学期も終わろうとする 12月のこと。
 祐一は、いままで一度も話すことのなかったクラスメートの少女と、話す機会ができます。

 祐一は、友人たちにも伝えていない転校の話を、なぜかこの少女に話してしまった。
 それは、彼女に感じられる不思議な雰囲気からか……。

少女「どうして、友だちに転校の話をしないの?」
祐一「嫌なんだ。そういう雰囲気を引きずるのが。何も知らせずにパッと消えた方がいいだろ?」
少女「……相沢君。それは、消える人間の勝手なエゴです」

 そう諭されたものの、結局、彼女以外の誰にも、転校の話はしなかった。

 そうして、祐一がこの町から離れる日。
 ホームに見送りに来た少女が、ひとり……。

 ……そんな昔話を名雪に話すと。
 名雪は、今度、その町に行ってみようと言い出した。


 とまあ、そんな、短いけれど、すごく雰囲気のいいお話です。

 んで、祐一のクラスメートの少女っていうのが……。
 名前は出ないけれど、いかにも里村茜なわけなんです。

 っていうか、挿し絵見れば納得できるはず(笑)。

 久弥氏の別のSSでも、「浩平、瑞佳、茜のクラスで、二年の二学期の終わりに寒いところに転校した男子が一人いた」ともありました。
 ということは、久弥氏は相沢祐一と里村茜はクラスメートだったけれど、面識はほとんどない……と考えているのでしょう。

「久弥氏は、『Amnesia』のような設定を考慮しつつ、『Kanon』を手がけていたのか!」

 ……と興奮していた私は、物凄い落胆してみたり(笑)。

 でもまあ、久弥氏が最初から引いていたレールではないのだから。
 逆に言えば、私自身の腕の見せ所とも思えたわけで。

 がんばりました。


 そんじゃま、今度は、次回作の話を。

 『Kanon』 > 『ONE』 > 『新作』

 この図式なら、ずばり、次回は『Moon.』
 じゃあその次は『同棲』っすかぁっ!?www
 さらにその後はメイファ……(バキ)

 ……いや、冗談でふ。
 未定です、ふぁい。

 でも、最近『Moonリニューアル』買っちゃったので……無いとも言い切れませんが(笑)。

 他にも、山のように積み置かれたゲームや書籍、そしてそれに倍する買っておきたいゲームや書籍がありますので。
 それらを平らげて、いちばん、創作意欲をくすぐられた作品の二次創作なんかをやってみるつもりです。

 ……なんも浮かばなかった場合は、オリジナルか……。
 Key・Tactics・Leafから離れて、超どマイナーな『infinity』@KIDってゲームの長編小説を書くかもです(^^;

 ちょうど、DCで『infinity』のリメイク版が発売されるので、それに合わせて。
 でも、発売が年末に延期しちゃったからなあ……。

 ホントに書くなら、資料を集めるだけですぐに書き出せます。
 ちなみに『infinity』の二次創作なら、『Refrain』、『Amnesia』で続けてきた、

   登場人物たちの感情のぶつかり合い
   大切な人を失ってしまうかもしれないという恐怖
   そして、ゲテモノな飲食物ネタ

 ……という、三コンボを実現できます(笑)
 三コンボ三セット……ううーん、惹かれる……。


 それと、長編ばっかりじゃなくて、短編も書きたいですね。
 あと、シリアスばっかりじゃなくて、ほのぼのコメディーやギャグもの。

 ……無理っぽいけど(笑)。

 まあ、短めのオリジナルもやってみるってのも……hmm。


 とまあ、『Amnesia』でがんばったので、しばらくはヘロヘロ遊んでます(^^;



 ……あっ。
 そうだ、最後に。

 えと、Key関係で、良い掲示板ご存じでしたら、メールかBBSで教えていただけないでしょうか?

 Keyファンページ関係で、知り合いが少ないので寂しいです(^^;
 どこか、雰囲気がよくて、書き込みも多い掲示板をご存じでしたら、お教えください。

 私みたいな人間が常連化しても、あまり嫌がられないような、そんな場所を……(笑)。

 ……ちなみに、数少ない、Keyファンの知人に聞いてみたときの会話。

私 「ねね、Key関係で繁盛してるBBS、教えてくんない?」

知人「KeyのオフィシャルHPがすごいよ」
私 「いや、オフィシャルは……ちょっと、アレだし」
知人「じゃあ、ここはどう?」(URL転送)

私 「2chかいっ!」

 まともなBBS教えてくれ〜っ(笑)。


2000.11/09

「あれれ? と、止まらないよ。ど、どうしてかなーっ?」
(ONE SS 『Amnesia』おまけページ 柚木詩子)

  おまけページに気づかなかった人のために(^^;
 11/08に掲載しておいて、なんで次の日付分も載ってるんじゃいっ!

 ……っていうツッコミはご勘弁を。
 上の日付分がムチャクチャ長くなってしまったので、分割してみた。

 といっても、この日付分のはそれほど長くはないです。


 え〜と、ですね。

 いま、無性にビジュアルノベルが作りたいのです。
 んで、なにか自己アピールできるようなオリジナル作品でもこさえてから、同人やってる人たちに売り込もうかな、とか思ってます。

 ……なんだけども。

 もしも、『Refrain』と『Amnesia』を気に入ってくださった方が居て。
 こんな私でも拾ってくださるっていう人が居たら、ぜひ声掛けてください。

 「高橋直樹」氏のビジュアルノベル作成ツールの前身である「Scripter3」って作成ツールなら、ぶいぶい使いこなせてました。
 ちょっと手をつければ、すぐに現行バージョンの作成ツールにも馴れることが出来ると思います。

 文章、物語、ゲームシナリオ作成って形で拾っていただきたい。

 Tactics、Key作品の二次創作や、すでに進行中のオリジナルのサブシナリオ担当とか。
 柔軟に対応してみせますので、よろしければお願いいたします。

 え、エロも、がむばって書いてみせます!(笑)
 ……ギャグonlyは多分無理です……。

 誰からも誘いが無ければ、どこか探して売り込むつもりです。
 マジでやる気なので、拾ってくださる方がいらっしゃったら、メールでご連絡ください。

 プロジェクトに参加できたら、その旨トップページあたりに書き込むと思います。
 書かれていないということは、いまだに募集中ということですので、ヒトツよろしくです。


2000.11/10

「私は決めたぞ。速水。私は、そなたをカダヤにする!」
(『ガンパレード・マーチ』 芝村舞)

  『AIR』の神奈備命な性格な彼女。ぶち可愛い…
 PS『ガンパレード・マーチ』、面白いです。
 ムチャクチャはまりそうです……。

 ただこのゲーム、会話が飛びまくっていて、行間をプレイヤーの想像で埋めないと駄目なので、かなりキツイ(^^;
 それと、自由度が高すぎて、なにをやればいいのやら、最初はわからないと思う。

 想像力がたくましくて、自分なりのゲームスタイルを築ける人じゃないと、楽しめないと思う。
 そして、もしもこのふたつを備えた人なら、このゲーム、ムチャクチャはまるかもしれません。

 ……私はやばいです、ずっぽしはまりそうです(笑)。


 ゲームの説明を詳しく書いていたのだけど、あまりの猥雑さにデリートwww

 簡潔に言っちゃうと、学園で軍隊教育を受けつつ、ロボットの整備やパイロットの訓練を経て、怪物どもと戦っていくSLG。
 一本道のシナリオとかはないらしくて、決められた期間のうちに、どれだけ戦果をあげられるかで、マルチエンディングを迎えるらしい。

 プレイヤーは、最初はパイロット候補生で、数日で半人前以下のパイロットに。
 彼の訓練次第では、軍隊のいろいろな所に配属志願することも可能らしい。

 また学園では、個性豊かなキャラクターたちが居る。
 同じパイロットや、教官たち、指揮官、メカニック、オペレーターなど。

 彼らと友情を深めたり、恋愛したり、喧嘩をしたりと、自分以外のそれらに介入したり。
 そんな学園ドラマを繰り広げる。

 ……ギャルゲー+シミュレーション……といった軟派な形かと思いきや……。

 実戦が始まると、かなりシビアな物語になりそう。
 なにせ、戦場に参戦するNPCたちが、あっさり死んでしまうらしい。

 経験者から聞いたのだけど、「普通にやってたら、NPCの半分は死ぬね」とさらりと語ってくれました(笑)。

 半分!

 NPCは、全員が個性豊かで、いろいろな過去や、訪れるはずの未来を持っていて。
 もちろん、NPC同士で惹かれていたり反目しあっている。

 そんな登場人物たちが、油断するとサクサク死んでしまうらしい……。
 しかも、彼らをプレイヤーが操作することは出来ないのだ。

 頬を染めながら語り合っていた少女が……。
 隣の席で、冗談を交わしていた少年が……。

 つぎの日には、居ないのかもしれない。

 ……いままでにも、そういうゲームはあった。
 たとえば『ファイアーエンブレム』なんてのが代表か?

 だけれど、この『ガンパレード・マーチ』ほど、登場人物たちとの語らいを大切にしていたSLGはなかったのではないだろうか。

 いわゆるアドベンチャーパートがきっちりと作り込んであって、それ単体でも楽しめる。
 そこに、各登場人物たちの思惑が絡んで来て、各パラメータでイベントが発生しつつ、プレイヤーなりに物語を作っていく。

 まだ一回もエンディングを迎えていないけれど。

 主人公と軍事特性の相性がいいということでパートナーとなった、芝村舞という少女がいる。

 この少女、きれいな顔をしているが、いつも不機嫌そうな顔つきをしている。
 口調は、まんまお姫様口調で、「そなた」とか言ってくる(笑)。
 いやいや、口調だけでなく、性格もソレで。

 そんな性格ゆえに、周りから嫌われまくっている……。

 主人公の親友候補だった、滝川少年とこの少女が喧嘩(ランダムイベントっぽい)をおっぱじめやがった。
 あっさりと殴り倒される舞(^^;

 ……ぐあー、滝川貴様、女の子を殴り倒すかーっ!(汗)

 まあ、彼女自身の性格もさるものながら、彼女の血族というか……。
 ”芝村一族”ということで、ずいぶんと酷い目を見ているらしい。
 しかし舞本人からすれば、我ら(芝村一族)にたてついてくるのが悪いと言って、傲慢とはね除ける始末。

 実戦が始まる直前に合流したメカニックたちの中には、芝村一族に恨みを持っている少年がいて。
「あの田舎娘を籠絡して、いいように利用してやる。男に免疫なさそうだしね」
 とか言うヤツもいるぐらいだ。

 周りから嫌われまくっている彼女にも、それなりに良い所があって。
 そんな小さな点に、私(プレイヤー)は惹かれてしまった(笑)。

 こんな危なっかしいキャラクター、放っておけるかー!

 いろいろと率先して構っている内に、主人公(速水少年)と舞とが良い仲になっていく。
 恋愛に不器用そうな舞の仕草に、ほのぼの。
 頬を染めながらも、さりげなく、主人公のことを信頼したり、逆に信頼しろと要求してきたり(笑)。

 んで、見事”大恋愛モード”に突入した後、舞からの告白を受け、見事恋人同士に。

 ひゃっほーいっ!

 ……つか、訓練はどうした、人類の存亡はどうしたっ!?w;

 ところがどっこい。
 他の女の子にも良い顔していた速水少年。

 舞とさりげなく仲のよかった、「ののみ」ってロリっ子がいるのだけれど。
 舞とののみで、主人公・速水少年の「争奪戦」(各種パラメータでイベント発生?)がはじまった(汗)。

 ののみが速水少年にすがりついて嫌々する一方で、
 舞は、一言、

「殺す」

 w;

 そこまで強いか、舞の愛情。
 実際に浮気でもばれようものなら、どんな修羅場になるのやら。

 ……いやでも、そんな思い込みが激しい所に惚れ込んでいるんだけどね!(爆笑)

 この争奪戦の結果、発言力(お金みたいなモノ)がマイナス500のペナルティくらって、見事マイナス……。
 また、舞とののみからの愛情?がガクンと下がる始末。
 しかも、女の子ふたり、モルボルにでも舐められたのか、状態変化ばりばり
 さらに、発言力がマイナスになったせいか、「悪い噂」というイベントが発生、速水少年が築いてきた、周りからの友情が軒並み下がる。

 うっへー……対人関係ボロボロw;


 ようやく、舞との親交を取り戻した頃、いよいよ、実戦が始まることを知らされる。
 明日、明後日出陣とか言っていたけれど、この様子なら、明日だろう。
 ……いや、下手したら、深夜いきなり召集かかるかもね。

 戦場に赴く前に、最善のことをやろう……と、自らが乗り込む士魂号(ロボット)の調整に当たる。

 一仕事終えると、隣に、パートナーの芝村舞の姿。
 ……もしかしたら、明日の戦闘で、死んでしまうかもしれない。

 ふと、私はそんなことを思って、気が重くなる。

 お互いが元気なうちに、デートにでも誘おうか……とか思ったりもしたけれど、舞という人物を考えると、そういう甘い考えは嫌われるだろう。

 いまできる、最善を尽くそう。
 そう思って、もう一度、機体の調整を行う。

 ……日も落ち、夜。
 電灯で照らされる中、恋人の舞と会話。

 相変わらず、ぶっ飛んでることぬかしてくるけど、もう慣れた(笑)。

 芝村一族っていうのは、ヒーローを望んでいるらしい。
 なんでも、地球だか人類だかの危機の際に、超人的な存在が現れ、世界を救うんだと。
 ……んまあ、ファンタジーで言うところの「勇者さま」か(^^;

 その勇者さまの手助けをしたり、あるいは芝村一族の近い所から輩出できるのが、彼らの望み。
 ……あれ、たしか人類征服がどうのとも言っていたような……?w;

「そのヒーローが。速水、そなたならいいのにな」

 とか、真顔で言ってきやがります。

 綺麗だけれど、気が人数倍強くて、傲慢で、短気で怒りっぽく、世間知らずで、言動もかっとんでる彼女。
 でも、猫が好きだったり、ぬいぐるみ集めてたり?、頬染めて怒ったふりしながら提案してきたり、さりげなく速水少年のことも考えはじめている彼女。

 いつだったか、舞はこんなことを言った。

「たとえ、我ら(芝村一族)が世界のすべてから敵対されようと、速水、そなたには側にいてほしい」

 ……そんな愛おしい彼女も、戦闘の中で死んでいくのかもしれない。
 すぐ近くで、やはり調整を行っている、同僚のパイロットたちも、明日にはいないのかもしれない。

 彼らは皆個性的で、過去を持っていたり、未来を得ようとしていたり。
 友人や恋人、小さな物語をいっぱい積み重ねてきた。

 ……すでにもう、たんなるキャラクターだっていう思いはなくなっていた。

 そんな彼らは、プレイヤーが頑張らないとあっさり死んでしまうという。
 しかも、プレイヤーにできることは限られていて、他にあるSLGのように、彼らを直接コントロールすることはできない。
 学園だけでなく、戦闘でも、彼らは彼らなりに考えて動くのだ。

 ……失いたくない、と、痛切に思った。
 あっさりと死んでしまうかもしれない未来、まだ見ぬ、多くの物語を抱えているであろう彼らを。


 そして、つぎの戦闘で、彼らは「あっさり死ぬ」のだということを、思い知らされることになった。

 速水+芝村コンビの操る士魂三号機が、敵の「ミノタウルス」という中級の敵から攻撃を喰らった。

 敵からの攻撃で、厚い装甲があっさりと破壊される。
 ……一撃で、八割以上のダメージだ。
 そのダメージに合わせ、士魂号の性能が著しく落ちる。

 つぎ喰らったら、確実に死ぬ!
 いやそもそも、装甲の厚い三号機でこれなのだから、比較的薄い一・二号機だったら、一撃で破壊されるのでは?

 ダメージのせいで性能が落ち、こちらからの反撃がミノタウルスに当たらない。
 ……し、死ぬぅっ!(涙)

 まじで焦ったけれど、味方からの援護射撃で、なんとかミノタウルスは撃破された。


 初陣は大勝を飾ることができた。
 敵の撃破数は 19。そのうちの半数以上を、速水+芝村コンビが撃ち落とした。

 ……けれどその代償として、彼らの駆る士魂三号機は多大なダメージを残し、戦力としては著しく後退してしまう。

 学園に戻ることはできたけれど、いつ召集がかかるかもしれない中で、速水と芝村は、自分たちの乗る士魂三号機の修理調整を行う。
 戦況は厳しくなっていく一方だというのに、彼らの駆る士魂三号機が、以前の性能を取り戻すのには、多大な時間が必要だった。

 それに、相変わらず、舞の言動は激しく、周りから浮いている。
 舞と行動をともにしている速水少年も、周りから影口を叩かれる始末だ。

 ああ、彼らの明日はどっちだ?(涙)
 しかも、自分たちのことで手一杯で、仲間を助けてやることができない。

 こ、このままでは……仲間がガンガン死んでいくのでは……?

 リセット技は使わないと固く戒めているので、初回プレイで、どんな結末を迎えることになるのか。
 いまから楽しみじゃて……(怖いモノ見たさ)。


 続く……かもしれない。


2000.11/11

「99.04/02 ”熊本城攻防戦”」
(『高機動幻想ガンパレード・マーチ』)

  半端に対人関係がうまくいったせいか、序盤ででかいイベントに遭遇し、討ち死に(笑)
 プレイステーション『高機動幻想ガンパレード・マーチ』、やばいです。
 ……面白すぎて、やばいんです。

 あああ、このゲーム、やれることいっぱいあるし、知りたいことも山ほどあるし。
 それを追求するために、もう何百時間も暇が必要っぽい。

 いやでも、逆に言えばそれだけ楽しめるというものでもあり。
 久弥直樹氏の新作が出るまで、あるいは面白いネットゲームが出るまで、このゲーム一本で食いつないで?行けます。

 ……このページを見てるような人なら、絶対楽しめると思うので。
 もしも暇を持て余しているなら、絶対買うベシ。


 んじゃ、以下は一回目のプレイ
 ちょっと小説風味を混ぜつつ、語っていきましょう。

 ……私はまだプレイしはじめたばかりで、著しい勘違いが多数見受けられると思いますが、ご容赦を。

「私は決めたぞ。速水。私は、そなたをカダヤにする!」

 ……夜の校舎裏で、芝村舞から告白のようなことをされたあの日から。
 僕、速水厚志がこうなることは、運命として定まっていたのかもしれない……。


 傲慢で、短気で、世間知らずで。
 放っておけばいいのに、彼女の愛らしさに気づいてしまったから、黙っていられなくて。

 いろいろと、彼女の周りで奔走しているうちに、僕らは惹かれていったのだろう。

 ……ただ、彼女と恋人同士になったけれど。
 それが本当に、彼女のためになったのだろうか。

 たとえば、僕らが恋人同士になったことで、ずいぶんと舞は、女の子たちから嫌われてしまったようだ。
 あいや、はっきりと僕の責任だと言えることもある。

 たとえば、東原ののみと、壬生屋未央だ。
 そ、その。
 彼女たちも可愛くて、いろいろと接するうちに、ついつい感情が膨れ上がっていって。

 その結果、舞vsののみ、舞vs未央といった喧嘩をはじまってしまった。
 ……このせいで、舞はずいぶんと周りから嫌われてしまったように思える。

 僕なんかは、うまく立ち回って関係を修復することができるのだけど。
 舞は、そういうのが苦手だから……。

「本命以外の女の子には、あまり深入りしないようにな。もしもやばいくらいに好かれちまったら、殴っちまえ」

 とか、某氏は教えてくれたけれど、僕にはとても出来そうにない。

 だいいち、謎めいたお姉さんの原素子、不幸少女・田辺真紀、いかがわしい関西弁の加藤祭、電波入ってそうな石津萌とか。
 ここで知り合った女の子たちは、みんな可愛くて僕はもうどうすればいいのやら……。(ヲイ)

 それに最近、陽気な筋肉マン・若宮康光、寡黙な来須銀河、プレイボーイの瀬戸口隆之。
 彼らから妙な視線を感じるのだけど、気のせいだけでもないような……。

(速水少年、純情そうでかなり移り気っぽいw 客観的に見ても、モテモテ)

「あまり、女と接するのはよくないぞ。なぜなら、お前を想う者が。精神衛生的によろしくないからだ」

 ……とかなんとか、舞は頬を染めながら言うのが、すごく可愛い。


 実戦を経験していくと、不思議と、この学園の空気も変わってきたような気がする。
 みんな、勉強に仕事に、恋にと大忙しだ。

 僕と舞とは、初陣で半壊した士魂三号機の調整におおわらわだった。

 しかし、意外にも調整は簡単で、初陣の時よりもベストの状態に持っていくことができた。
 それ以上の性能を引き出すのは大変だったのだけれど。

 士魂三号機の調整や、自分の能力や技術を上昇させつつ、つぎの出陣を待つ。

 その間にも、仲間たちの人間模様に介入したり、介入されたり。
 ほんとうにめまぐるしい日々が続いていた。


 そういえば舞と、日曜日にプールにいった。

 某誌(説明書)に載っていたのだけど、うん、良い目の保養になった。

「見るな! 絶対に見るな! 見るなと言っているだろう!」

 そういって、自分の水着姿をタオルで隠そうとする舞は、やはり可愛い(照れ)


 実戦も、二回、三回、四回と経験し、少しずつ馴れてきた。
 そうして、自分になにを求められているか、ということもわかってくる。

 最近は、人間関係も落ち着いてきて、僕に対する良い噂もチラホラ。
 ……もう少し、舞もその点を気をつけてくれれば、僕も安心できるのに。


 三月の下旬、放課後、夕焼けに彩られた教室で、僕と舞は会話をしていた。

「幻獣どもに大打撃を与えてやる」

 舞はそう不敵に笑い、そのプランを僕に話す。
 戦いに適した場所……熊本城に幻獣どもをおびき寄せ、それを撃滅するというのだ。

「でも、どうやって幻獣を引き寄せるの?」

 との僕の質問に、舞は「引き寄せる必然というものを作ればいいのだ」と、芝村的な高圧な笑みを見せる。

 舞の悪巧み。
 だけど、僕もそれを楽しんでいる自分に気づいていた。

「そなたも、ずいぶんと芝村になったものだな」

 微笑んで舞が言うことに、僕は複雑な感情を抱いていた。

 ……芝村一族ってなんなのだろう?
 僕は、いまだに無知だった。

 裏から社会を牛耳っている一族。
 日本の政治に、深く介入していたり。

 また、一族の態度から、それ以外の人たちからずいぶんと恨みを買っているらしい。

 選民意識? エリート?
 ……ただ、実際に傲慢になりきることができるほどの力を、彼らは有しているのだ。

「芝村というのも、たかだか20年で生まれた力だ。私の父が一代でここまで築いたに過ぎない」

 舞は、自分の父がとんでもない男だったということを話す。
 そう、舞は父親を「あの男」と呼ぶ。

 だけれど、その中には彼女らしい愛情もこもっていて。
 捨てきれない愛憎に、彼女なりに苦しんでいるらしい。


 ……そして、04月01日、熊本城攻防戦の作戦が我れら5121小隊にも伝えられた。
 九州全土の、五割前後の友軍を用いて、幻獣を迎え撃とうというのだ。

 舞と……そして僕の、ちょっとした悪巧みだった計画が、じつに大きくなったものだ。

 それは、舞が芝村一族の姫であり、この地区の指揮官である芝村準竜師の姪であるからだろうか。
 あるいは舞と僕の作戦が、彼ら上層部の考えに沿ったモノだったからなのだろうか。

(00.11/22追記、姪ではなく、従妹だそうだ)


 04月02日に、熊本城攻防戦に参加。
 我が5121小隊にも重要な任務が割り当てられた。

 現在の戦場を、20ターン維持せよ、とのことである。

 滝川、壬生屋両名のひとり乗りの士魂号と、僕と舞が載るミサイルを積んだ士魂号の三機のみ。
 それだけで、20〜30にも及ぶ幻獣どもを相手しなければいけないというのだ。

 ……荷が重すぎる。
 実戦を四回しか経験しておらず、兵器もままならない僕らには……。

(人に聞いたら、あっさりと「早すぎるって」と言われてしまったw;)

 僕がガンパレードマーチを歌いつつ、戦場を駆け走る。
 アサルトライフルで遠距離から射撃し、頃合いを見て懐に飛び込み、ミサイル一斉掃射。

 士魂号が破壊されれば、慌てて脱出し、換えの士魂号に乗り換える。

 そうやって、一体、また一体と倒していく。

 ……しかし、とうとう、補給物資が尽きてしまった。

 速水・芝村の士魂号は三機とも失い、壬生屋も二機潰した。
 かろうじて、盾を二枚背負った滝川が、敵の攻撃を一手に引き受けつつ、耐えていてくれた。

 換えの士魂号を失い、僕たち三人は、とうとう戦闘服を着て、ライフルを手に戦場にたたざるを得なかった。

 そしてついに、滝川機も大破し、滝川は慌てて脱出。
 背後から迫る幻獣の攻撃を二度、三度と受け、滝川は瀕死の状態になってしまった。

 ……そこで、20ターン。

 まさに判定勝ちといったところだろうか。


 僕らの勝ちなのか?
 ……と思いきや、戦いはまだ終わらない。

 第二戦、やはり5121小隊の士魂号三機と補給車のみで、敵 20〜30相手の戦闘が始まる。

 激戦、そしてガンパレードマーチ。
 退くことは許されない。

 壬生屋機、大破 > 脱出
 速水、芝村機、大破 > 換えて出撃
 速水、芝村機、大破 > 換えて出撃
 滝川機、大破 > 脱出

 そして、僕と舞が乗った三号機のみになってしまった。
 この機体も、すでにボロボロだ。

 これを失っても、換えはあるのだろうか?
 第一、まだ 10体はいるであろう幻獣たちから、無事に逃げおおせるのか?

 ……もうだめだ……とあきらめ掛けたとき、芝村準竜師の援軍が駆けつけた!

(狙っていたのか!? と思うくらいに、まさにドンピシャの救援。感動したよ^^;)

 第二戦は、その援軍でなんとか盛り返したモノの、コチラの被害も尋常ではなかった。


 これで終わりなのか?
 と思いきや、どうもそうでもないらしい……。

 オペレーターやメカニックの間で、脱出の話がどうのと交わされているのを聞かされた。

 ……やはり、戦況は悪いのか?

 小休止の最中、舞が突然、自分の身の上を話し始める。

 舞は、芝村として生まれたわけではないらしい。

 芝村一族を一代で築き上げたという、舞が言うところの「あの男」に拾われて、養われたそうだ。
 そうして、望まれ、望んで、自分は芝村になったのだと。

「私が選んだ道は、戦いの道だ」

 と、舞は険しい表情で言ってくる。
 なにかを思い詰めた顔つきだ。

「それでも、私と一緒に来てくれるか?」

 その質問に、僕は当たり前だと答える。

 ……そうだ、どこまでも一緒に行くよ。


 第三戦目。

 友軍どころか、味方の機影も無い。

 戦場には、僕らが乗る士魂三号機と、敵 20数体のみ。
 補給車がないということは、士魂号の換えも無い。

 そして開幕に、ガンパレードマーチが歌われる。

 僕らに退路はない。
 ……決戦だ。

「正直、そなたがついてきてくれるとは思わなかった……。そなたはばかだ。大馬鹿だ」

 この状況は……僕らは見捨てられたのか?

 この作戦を立案して、多大な被害を出した僕らの責任。
 それを準竜師に問われ、こんな状況に叩き込まれたのだろうか?

 ……いままでの経験から、この戦いに、僕ら三号機一台で勝てるとは、思えなかった。

 だから舞は、僕に着いてくるか?と問うたのだろう。

 ……その答えは、君に告白されたときから、決まっていたのにな。

 いまさら訊くだなんて、ひどい人だ。
 いいさ、どこまでもついていくよ。

「そういえば、カダヤっていったいなんなの?」

 僕の何気ない質問に、舞は恥ずかしそうに顔を赤くする。

「兄弟みたいなモノだと、言っただろうっ?」

 兄弟、縁者、あるいは配偶者……そして、運命の人……とでもいう意味なのかな。
 僕は、いままで彼女から聞いてきた言葉の中から、そんなものを拾いあげていた。

 ……彼女が僕を必要としてくれたのだから、僕もそれに応えてやらなくてはね。


 第三戦。

 いままで培ってきた経験をフルに活かし、奮戦。
 僕らはよく戦った。

 20体居た敵を、残り 6体まで倒すことが出来た。

 ……しかし機体はすでに半壊し、換えの弾丸も尽きた。

 眼前のミノタウルスに蹴りを見舞おうとしたところで、後続のナーガからの攻撃を受け、僕と舞の士魂三号機は大破した。

 僕と舞とは、士魂三号機から脱出して、退却線にまで辿り着いたが。

 僕らは、退却することが許されなかった。

 戦闘服にライフルを持った非力な状態。
 なおかつ、白兵戦の技術を持たない僕らに、勝ち目など無い。


 ミノタウルスからの攻撃を受け、地面に崩れ落ちる僕の身体。

 その短い……永遠とも思える一瞬の中で、僕は思うのだ。

 別の可能性を。


 ……もしもあの時。

 舞の「着いてくるか?」との問いに、否と応えたらどうなっただろうか。

 彼女は自分ひとりで、敵の中に突っ込んでいっただろう。
 そうしてひとり残される僕。

 そんな未来、僕には想像できない。

 そうだ、あの夜、舞から告白のような言葉を聞いたとき、すでに断れない運命に導かれていたのだろう。

「私は決めたぞ。速水。私は、そなたをカダヤにする!」

 短気で強情なお姫様を選んだこと、僕は後悔していない。

 ただ、それでも、思うのだ。
 いまとは違う、未来を。

 もしも、あれだけの敵を退けられるほどの力を、僕が持っていたなら、と。

 舞は言っていた。

「もしかしたら、私がたくさんの子供を抱える母親になって、そなたが普通のサラリーマンを勤めるような。そんな未来も、あるのかもしれないぞ」

 ……もしも彼女と、幸せな未来を築けていたなら、と。

 もう一度、この時間をやり直すことが出来たなら。

 それでも僕は、やはり舞と生きる道を選ぶだろう。
 そうして、きっと今度こそは、舞と幸せな未来を勝ち取ってみせよう……と。


 ……。


 Game over

 主人公の速水厚志少年の独白は、あくまでプレイヤーたる私の想像です。
 ゲーム内にある彼の台詞や内面描写から、こんなことを考えていたんじゃないかな、と思って、書いてみました。

 一回目のゲームは、見事、ゲームオーバー。
 エンディングは 05/10に迎えることが出きるそうなので、まさに中途での挫折です。

 この熊本城攻防戦だけをやり直すことは出来るけど。
 はっきりいって、いまの戦力+プレイヤースキルでは、勝てそうにないです(笑)。

 経験者で、ずいぶんと『ガンパレ』に入れ込んでいる「べがきち」さんの話では。

「早すぎます」

 とのお言葉(笑)。

 舞と仲良くなって恋人関係になるのも、それにともなって起こるらしい「熊本城攻防戦」も。
 なにもかも、急ぎすぎたそうな(^^;

 それに、序盤でかなり時間を浪費してしまったし。
 なにやっていいかもわからず、いろいろと変なことしてたからね……。


 ってことで、明日からは二回目をリスタートするつもりです。

 他の女の子も可愛いけど、でもやっぱり、まずは芝村舞との未来を見てみたい。
 一回目のプレイを参考にしつつ、より良い物語を追っていこうと思います。


 ……とまあ、上記したリプレイ?のように、想像力のたくましいプレイヤーを、ほんと酔わせてくれます。

 ムチャクチャ楽しい……。

 しかも、芝村舞以外にも、可愛く、あるいは面白い、いろいろな物語を背負った男女が登場します。
 なんでも、一回クリアすると、ほとんどのキャラクターを主人公に選んでゲームをすることが出来るらしい。

 うはっ、こりゃすごいぞ!

 あのキャラの物語はどうなのだろう? このキャラでは出来なかった、あの物語はどうなるのだろう?
 味わい尽くしたくなるゲームです。

 余裕を見て、プレイしていきたいですね。


 また、機会があれば、こんなリプレイもどきを載せようと思っています。


2000.11/22 [ 2…0kb]

「こんなわたしでも、家族だと思ってくれるなら…わたしはあなたを連れてゆくことができる」
「けど、わたしにそんな権利なんてないと思うから、それはあなたが決めて」

(『AIR』 国崎往人の母)

  『AIR』の二次創作小説、無事書き上げることができるといいな〜。
 Keyの『AIR』
 この作品の二次創作小説を書きたいと思い、いろいろ考えていたのですが……。

 ようやっと、自分内部でGoサイン出せる企画をひねり出すことに成功しました。

 『Refrain』『Amnesia』と同じように、自分的に満足できる物語を描くことができそうです。
 先の二作を少しでも気に入ってくださっていたら、楽しみに待っていてやってください。

 AIR SS LINK関係で検索かけたところ、まだ誰も書いてないし(ようだし)
 書いてみる価値はあると思うし、なんとか描いてみたいものだ。

 50〜100KBで……今年中には書き終えたいものじゃよ〜。


 ……以上、独りよがり終わり(笑)。
 続きは、プロットが完成し、あとは清書だけ……といった段階になってからで、ヒトツ。

 しばらくは『AIR』リプレイ、アイデア出し、プロット作成をゆるゆるやっていくつもりです。

(あ〜……積みゲー、ひとつも消化しないうちに……)



 せっかくだから、Goサイン出せなかった企画(骨組み)のいくつかをここに紹介。


 前にも書いたけれど……。

 国崎往人が持っている人形には、歴代の伝承者たちの力や想いが込められている。
 その人形に蓄積された力が、「人」で現れるというお話。

 人形 --> DOLL --> 「とおる」

 っつうベタな名前で、迷える往人や晴子を諭すという、ちょっとした中編。

 ……ただ、必然性のないオリジナルキャラって大嫌いなんで、却下!(笑)

(っていうか、『AIR』初プレイ時、みちるって絶対、往人の人形の化身だよな!……と思ってた^^;)


 これも以前書いたけれど……。

 10年前というのをキーワードに、現代キャラほぼ総出演の長編。
 郁子の死、敬介の悲しみ、晴子が観鈴を引き取る、夏祭りの光景、国崎親子の出会いと別離、美凪とその両親、霧島姉妹とその父。

 ……あ〜、他にもあったかな?(笑)

 往人、観鈴、美凪、佳乃たちは、十年前?の夏祭りで出会っていた……といったちょっとしたモノ。
 過去話を、キレイに繋げていくお話。

 面倒(笑)だし、書く必要を自分内部で見出せなかったので、結局、断念。


 上のにかなり似ているけれど、もうちょっとスマートかつコンパクトにした中編。

 往人の母親と、晴子・郁子・敬介の幼なじみ三人が出会っていた……というお話。

 オリジナル色ばっか強いんで、断念。


 そんで、一応、最後のアイデア。
 ……つい最近まで、書こうかなあ……とぼんやり考えていたお話。

 柳也+裏葉の意志を継ぐ者が、一子相伝とは書かれていない。
 じゃあ、分家?とかもあって、意志を継ぐ者たちの血も広がっているんじゃないか?

 そんな考えを発端に、橘敬介も、その伝承者の血を受け継いでいたらどうだろう。
 ……とか考えてみたり。

 観鈴から離れなければならなかった理由とか、妻・郁子を失った理由、そして10年の間になにをやっていたのか……?
 国崎往人のことを知り、影ながら助けていたり。

 ここら辺を突き詰めていったら、面白い話になるんじゃないか……とぼんやりと考えていた。

 ……だけれども、どうにも納得いくモノが浮かばないので、断念(^^;
 つか、二次創作としては逸脱し過ぎているような気がして、駄目だった。


 以上のようなお話を、すでに書かれている人がいるかもしれませんが……すんません、悪気はないです。

 ただ、私では面白く描ける自信がなかったので、断念しました。

 それと、やっぱオリジナル色が強いのは生理的に駄目なんですよね……。

 かといって、『AIR』という物語から二次創作としての物語を切り出すのは難しい。
 そういう点から、面白いAIR SSを書くためには、どうしてもオリジナル色を強くしないと無理なんじゃないかなあ、とも思うわけで。